十三 シアターセブンにて公開中
先週に引き続き、米軍基地を扱ったドキュメンタリー映画を観た。
こちらは、辺野古、高江の座り込みの人々の工事阻止の闘いを撮っている。
イタリア系の若い監督が、俯瞰で見せてくれた基地問題を、こんどは地べたの目線で追っている。
泥臭い、生々しい現場の情景をみていると、悔しく、悲しい感情が込み上げてくる。
特に高江は深刻だ。オスプレイはまさに、日本に向かってやって来る。
高江にオスプレイ用とされる、ヘリパッドの建設計画が複数あるが、ここにやってくるということは、拠点にして沖縄の空、日本の空に強力な危険物が浮遊することになる。
高江には、今も夜の10時を過ぎてもヘリが飛ぶという。その轟音に住民は恐怖を覚える。
もともと、ジャングルの訓練のために北部訓練所はある。ここで訓練し、ベトナム戦争へむかっていった。今も顔に迷彩の泥化粧をした米兵の行軍に遭遇し恐怖すると女性の住民が語っていた。
映画は、もみ合いのあるいは、抗議の声をおもに映像に捉えているが、何かが起こらない日の日常的な実際の24時間座り込みはもっと、淡々として、それゆえに辛いと聞いたことがある。
急に工事が入るのを阻止する為に座り込むが、持久戦そのもの。非暴力の闘いは地味で、忍耐のいることだと思う。
高江に去年行き損なった。辺野古まで行ったのだけど。
高江の日々はこちらに記録されている。支援の情報も。
やんばる東村 高江の現状