八重山民謡で、石垣島はユーグレナモールの中に歌碑がある、鷲ぬ鳥節。
鷲のヒナがアコウの木で生まれ、飛び立つというおめでたい歌。
座開きの歌としてうたわれる。
綾羽 ば 生らしょうり
ぶぃる羽 ば 産だしょうり
バスィヌトゥルィヤウ ニガユナバスィ
正月ぬ すぃとぅむでぃ
元日ぬ 朝ぱな
バスィヌトゥルィヤウ ニガユナバスィ
東かい 飛ぶぃつぃけ
太陽ばかめ 舞いつぃけ
バスィヌトゥルィヤウ ニガユナバスィ
この歌、ピアノで伴奏して歌ってみたら、メロディの美しさが、浮き上がってきた。
何とも言えず、美しく、まだ歌い込んでいないにもかかわらず、八重山の人達の反応を知りたい気持ちで、石垣島のお年寄りや、同世代の方々に聴いてもらった。
八重山で民謡を歌うのはハードルが高い。歌の島なのだ。民謡の名手はどこにでもいる。
けれど、概ね好評。ナミイおばあは、これは「鷲ぬ鳥」かい?と不思議そう。
ナミさんのCDでも鷲ぬ鳥節は最初に歌われている。
鷲ぬ鳥を、三線で練習していた時には生まれなかった、ウタに対する思いが自分の音に乗っていくような気がする。