昨年は、「いちばん星アートフェスティバル」にちびチンドンを100セット手作りしてもらうために準備し参加。兵庫県の子ども振興協会さんの助成金のおかげでした。
今年は、二人で仮設や施設を回らせていただいた。
南相馬で今回宿泊したのは、農家民宿「塔前の家」さん。震災で前から営業していた民宿の1階部分が津波で流され、お孫さん、足の悪いおばあちゃんと一緒に2階へあがって助かった。避難所も何か所か渡り歩き、仮設暮らしを経て、別の場所に民宿を再建された。
震災の日の話、その後の避難所での理不尽な扱い、人間不信になるようなことも経験したという。しんどい時こそ、人は本性がでるというのは本当らしい。
現在も決して安心、安全が保障されているわけではない。原発の影響下にある南相馬では、水も空気も安心できない。放射線量を示すポスターが部屋に貼られていた。2011年からだんだん、線量が下がっていっている色分けマップだが、信用はしていない。
民宿では、水は購入したものを使用。野菜は10㏃以下のもの(一般的にNDとされる)しか使用しない。とくに水は、山から流れて湖にため、それを使用しているところもあり信用できない。
地域によっては線量が高いから、土埃を吸うと内部被ばくするから、マスクしないといけないよと教えてくれた。
津波に家を奪われ、原発に人が必要な環境を奪われた。生きるためにつねに掛るストレスにさらされる。毎年来ても、見通しの立たないのが、原発のあるところ。
でも、素敵な出会いもあった。同宿になった「どろだんごのおっちゃん」、どろだんごで日本を回っているご夫婦。つるつるの団子の最高の完成形はマリンブルー!相馬のイベントに行くという。放射能の影響があり砂遊びができない子どもたちのために、どろだんごの材料も持参してやってくる夢のあるお仕事。一緒に何かしたいね~と意気投合しました。新しい出会いは嬉しい。民宿でもミニミニコンサートをご近所の方も来ていただいてしました。
翌日は、施設、仮設集会所の2か所で、音曲炸裂! 借り上げ住宅でバラバラになった高齢者の人たちのための憩いの場所、そして、仮設の集会所では2011年に原町の陸上競技場の避難所でであった方々と再会!元気に歌って、踊ってひとときを過ごしました。
いろんな方のお世話で、こうやって出会うことができました。感謝いたします。
そして、またの再会を約束して!
皆さんも、生きてください。そして関わり、繋がって、一人にならないでください。
また来年!