玄米を煎るしあわせ

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辰巳芳子さんのいのちのスープを真似したくて、玄米を煎った。
火にかけると、何ともいえない、香ばしい、ふんわりとした香りがたった。
時間をかけて、ヘラで混ぜる。

淡々と混ぜるー薫るー混ぜるー薫る…
無心。何にも他になく、作業に没頭する。
こんな時間の使い方、随分していないことに気がつく。
香りに包まれるしあわせ。

ひとしきり、鍋を見つめ続け、充分にいった玄米、昆布、梅干し、水を加え
玄米スープを作ってみた。
明後日行く、ホスピスに持って行くための予行演習。

美しい色。お茶のようでもあるが、出来たてを啜ると体にしみ込むような味わい。
残った玄米も食べました。

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