2011年12月28日

第九で9条パレードに参加

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御堂筋でパレードの様子

今年も終わりに近づいた。今日は、ホスピスで演奏をさせていただいた。本当に今日会った方々と次にお会いすることがないという、ホスピスでのボランティア演奏はかえって普段どおりにやっている。冗談をいい、歌を歌い、楽器をもって側まで行ってお一人お一人と握手する。

お部屋からベッドごとロビーに出てきてくれる方、車椅子で参加する方。にこやかにひと時を一緒に過ごした。

先日は、23日多くの人が街にあふれかえっている御堂筋を、ベートーベンの第九に日本国憲法第9条を歌詞に乗せて、平和を訴える活動をしている秋元さんに誘われ、今回で5年目、50回を向かえるパレードに参加させていただいた。

東北へ行くために始めたアコーディオンがここでも登場。最近は、どこへでも連れて行く。へたくそであろうがなかろうが、この楽器の機動性、サウンドの魅力は捨てがたく、新たな音楽との出会いにとっても楽しんでいる。

毎日新聞、大阪日日新聞、赤旗と民主新報が取材してくれたと主催者からメールがきた。辺野古環境アセス、武器輸出3原則緩和など良くない空気が渦巻いている。
原発の時のように、無関心でいるとどんなことになるか。今年私たちは、痛いほど知らされた。

来年も。あちこちに出向きます。

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2011年07月30日

NHKBS1「オキナワ リポート ~兵士をむしばむ戦争神経症~」

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『本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知ってること―沖縄・米軍基地観光ガイド』書籍情報社刊 

BSの「オキナワリポート」を見た。
沖縄戦で、PTSDという言葉もまだなかったとき、米兵がどんどん神経症になっていく状況に、米軍は前線に精神科医を送った。その時に記録された症状がオキナワレポートだった。

先日、アブチラガマでつらいつらい66年前の沖縄戦の悲惨さ語ってくれたオジイやオバアのことを聞いた。蘇る臭いや空気、音に思い出すのもつらく、苦しい。忘れたいけれど、その時になくなった多くの人や傷ついた人のために語り継がねばならないと、重い言葉を伝えてくれたと。
その時に兵隊も、一般の人たちもみな傷つき、誰一人として良いことはなかった。戦争とはこのようなものだと語ってくれたという。

このドキュメントでは、その様なガマを掘り、米兵に見えない敵と言わしめた奇襲が、米兵に神経症を患わせた原因となったと伝える。常に狙われている恐怖感。どこから狙われるかわからない。その上、15歳から召集された少年達が自爆攻撃を仕掛けてくる。ガマを火炎放射で焼き、逃げ出てくる一般の民衆、もうわけがわからなくなり、誰でも赤ん坊でも殺してしまったと証言する、元米兵がいた。

沖縄戦で戦った生き残りの元米兵たちは、重い口を開いた。本当に辛い闘いであったと。ヨーロッパでは経験したことのない、いやらしい戦術に精神的に追い詰められた米兵達。凄惨を極めた沖縄戦は、日米どちらにも大きな傷を残しているとわかる。

そこから、現代に転じて、今のイラクやアフガンに従軍中にPTSDになった兵士たちは、一旦軍の病院に送られ、再度、克服するための訓練を受ける。その映像は衝撃的だった。傷だらけの兵士(仲間)の人形、傷ついた肉体の一部を再現したものなどを置いたくらい部屋に照明を部分的に当て、もう一度その中で体験をさせる訓練。

あるいは、シュミレーションゲームを使い、脳波の状態を確かめ、正常とみなされた行動をとれば戦場に再度送られるという仕組み。

これを見ていると、彼らはもう人間ではない。戦場で機能しないプログラムの破綻がみつかれば、国の工場に返され再プログラムされる。人間として壊れるまで、繰り返すのだろうか?
一方で、イラク帰還兵たちが入院する精神病棟では、治療プログラムが行われていた。沖縄戦とイラク・アフガンのPTSDは似ているという。自爆攻撃でどこで車が爆発するかわからないという追い詰められれた状況がそうさせる。

この凄惨な戦いのあったシュガーローフは、先日の写真にある。
那覇の繁華街も激戦の跡。
車で辺野古の後に普天間基地が見渡せる道の駅に立ち寄った。
那覇まで帰る道は、米兵の基地から出る車と何台も並んで走った。どこまで行っても、横に基地がある。どこまで走っても終らない。時々、かわいい家々が並んでいる。

オキナワに行ったら、是非基地を見てください。写真の本は、辺野古で買いました。
どうやって、そこにいけるか、丁寧に書いています。そして、米軍の戦争の出発の地でもある沖縄を見てきてください。

投稿者 pianocraft : 16:21 | コメント (0) | トラックバック

2011年07月22日

沖縄日記2

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激戦地 シュガーローフの丘の現在

アブチラガマに入り、最後にもう一度祈りをささげ、お水をそなえて感謝の言葉をこころでつぶやいた。

観光で多くのナイチャーが訪れる沖縄の地のその足の下には、数え切れないくらいの悲しみがある。今、新都心としてにぎわっている、ゆいレールの「おもろまち」駅。DFSギャラリアがある向かいに、沖縄戦の激戦地シュガーローフの丘があるという。
写真の水道施設がかつての丘であったらしい。ホテルから眺めると見えたので、写真に収めた。

66年前の戦争から、沖縄自動車道に乗って辺野古へ向かう。こちらは、現在も戦争を続ける米軍の基地のそば、あたらしいV字滑走路が出来る案があり、昨年の鳩山発言で大揺れに揺れた。

新しい基地を作らせないための座り込みの抵抗。もう15年となる。

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暑い日・寒い日。
まえは、鉄条網で基地と仕切られていた浜も、今は異様な構築物(フェンス)が張り巡らされていた。この日は台風の影響があり多くの支援のバナーは外されていた。
私も自作の小さめのバナーを持参したが、いつかまた張ってもらえればいいなと思っている。じっとフェンスの先をながめていたら、迷彩服を着て、重そうなリュックを背負って浜から丘にあるく兵士を見た。どきっとした。

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テント村の女性と話した。ちょうど、東京から写真家の方も訪れていて高江の状況も教えてもらった。今回は立ち寄ることができなかった高江。ヘイパッドの建設反対で24時間の座り込みを行っている。辺野古と違うのは、動きがあるときは重機でやられるだろうが、それまでは何も動きのない、丸一日を忍耐で座り込み続けている。
時間も長い、予断は許されないが、かといって何もない一日がほとんどで、がまんくらべ。その心理的負担はそうとうキツイものであるということ・・・。

関西でも支援の機会があるにしても、その地に行ってみてわかることは、空気感だ。
この風景の中で、抵抗を続ける人がいる。それぞれに色々すること、したいこともあるだろうに、もうこれ以上にあらたな苦痛をあたえないで、ほしい。

必ず、また訪ねる。

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沖縄戦を語り継いでいる沖縄の人々は、一方では基地に関しては「あるのがあたりまえ」と思わされていることもあると聞いた。米軍の懐柔策の影響もあるが、新たに作るということに対して反対しないというのはやはりおかしい。基地を全部なくせればいい。けれど、それが簡単でないことは誰でもわかっている。ひとつづつ。新しいものは拒否しようというのが辺野古の闘いであり、高江の闘いであるとテント村の女性は語った。

投稿者 pianocraft : 22:43 | コメント (0) | トラックバック

2011年07月20日

沖縄日記1

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アブチラガマ

この連休は沖縄に三線の用事で出かけた。が、その初日に用はすんだので残りの時間を使って気になるところを巡った。

このガマを訪ねる前、朝一番には南部の聖地「斎場御嶽」でさんぐーいをくぐり、久高島の拝所から、この旅の無事とこの沖縄の地を踏ませていただくことを感謝してドライブをスタートした。

南部にはグスクなど、史跡も多いが今回の行動のテーマ「66年前の沖縄戦から今の戦争を巡る」ために「アブチラガマ」を訪ねた。
アブチラガマは、南部観光センターで見学を申し込む。「斎場御嶽」から電話を入れ、見学ができるか尋ねた。一人の見学なので、ガイドを勧められる。

南部観光センターで、ガイドさんの申し込みと、懐中電灯を借り、ヘルメットをつける。まず説明のビデオを見てから、実際のガマへ向かう。
ガマの入り口でガイドさんと一緒に、祈りをささげた。大阪からきた私の名と、今日どうぞここに入らせていただくことを許してください。と、ここで亡くなったた多くの人々に私が入ることを告げたわけだ。

ガマの入り口はとても狭い。ヘルメットに守られながら、かなり急な下りの細い穴をからだを縮めながら入る。暗い。中はまったく光を通さない。ここがどれくらいの高さなのか、足場も鍾乳洞なのでぼこぼこしていて不安定だし、入るだけで不安な感じにさいなまれる。

沖縄にはガマが沢山あるが、沖縄戦においては集団自決の場になったところもあれば、アブチラガマのように日本軍の司令部として内部を構築されたり、病院としての機能をもたされた場所もあった。戦争の体験はそれぞれが、違うストーリー、違う悲惨さを持っている。ガマ内部ではひめゆりの高校生達が傷病者を手当したり、多くの病人の排泄物や、手術ででる(多くは切り落とさないといけなかった手術)人の一部なども毎日、何度も外に捨てに行ったという。

重症患者が多く収容されたために、医薬品も尽きた状況では、捨て置かれた兵隊達は、生きながら暗闇で痛み、苦しみ、死を待つのみであったという。

もちろん、近くの住民も避難していたが、一番危険な入り口の場所で盾にされるがごとく配置されていた。

苦しくて、話したくない生き残りの人々は、重い気持ちをもってしかし、使命感をもって66年前の地獄を伝えてくれている。

その場に立たなければわからないこと。ガイドさんのおじさんやおばさん、観光センターの受付の人のお父さんやら、すぐそばで今も暮らす人々が、想像出来ないくらいの大きな苦しみを抱えて生きている。それは、簡単に共有できるものではないけれど、その場に立つことで、恐怖は容易に想像ができた。

伝えなくてはならないこと、沖縄だけが経験した戦争。敵見方関係なく、傷つき、トラウマを抱えなければならない戦争を否定する気持ちの強さは、沖縄にはあった。

投稿者 pianocraft : 23:53 | コメント (0)

2011年06月20日

沖縄慰霊の日がちかづく

昨夜はNHKで、以前BSで放送した「笑う沖縄」をもう一度見て、今夜はNHKスペシャル「昔 父は日本人を殺した~ピュリツァー賞作家が見た沖縄戦~ 」を見た。

「笑う沖縄」で登場した、「お笑い米軍基地」の舞台は一度見てみたいと思った。沢山の民間人の犠牲をだした沖縄戦、そして今も続く基地に占領された街。これを笑いをヤマトの私は本当に笑えるのか・・・。笑ってしまうけれど、それを見る人の目は笑いながら泣いているように見えた。

今日の番組は、アメリカ側から沖縄戦を捉えるという内容で、米兵サイドからの証言を見聞きするのは初めてだった。アメリカ人の作家は父が沖縄戦で少年兵を殺したのではないかという推測を持っていた。父と同じ部隊の生き残り兵士に、沖縄戦がどんなようすであったか語らせていく。民間人を殺したということに彼らは強い後悔をもって生きていた。手榴弾を女性や子供のいるガマに投げて、血だらけでガマから出てくる人を見ていた。日本軍の隠れて見えない姿におびえ、狂気にかられていく兵隊の心理も語られた。帰国してからも、眠るとうなされ、母の名前や戦場を思い出し悪夢におびえる。

作家は、沖縄を訪れ、父達が上陸した海辺から追い込まれていく沖縄南部での闘いの地まで、残された写真の場所など訪ね、当時少年兵だった人に話を聞いた。
もと少年兵のある人が、「民間人を何故こんなにも殺さなくてはならなかったのか」と鋭い視線で作家に詰め寄る。父の気持ちを思いながら、彼は沖縄戦を戦った兵士たちは
誰も自分を英雄だとは思ったことがないということを知る。

今も昔も戦争は民間人が犠牲になる。国というのが一体どういう意思で戦争を始めるのかと思ってしまうが、結局始めた責任の主体は前線の自分ではないというような気持ちで、わけのわからんもんの大義のためには狂気をふるうのだ。

沖縄は、まだまだ怒っている。
慰霊の日が近づく。

投稿者 pianocraft : 00:09 | コメント (0) | トラックバック

2011年06月11日

大人は現実を引き受けなくてはならない

今日6月11日は、3月11日の3ヶ月後ということで、日本中で反原発・脱原発のアクションが行われた。

まだ、収束の見通しがたっていない福島原発の状況にあまりにも多くの人が不安と恐怖に陥っているという証拠に、原発関連の集会、学習会、講演会などが満杯になるという現実がある。

今日も、その1つ、神戸であった小出裕章先生とドキュメンタリー映画「祝の島」の監督纐纈あやさんの講演学習会「原発の安全神話を考える」に行ってきた。午前中、二胡の演奏の伴奏の予定がありそちらが終ってすぐ大阪から神戸へ駆けつけたが、着いた午後1時にはすで会場は満席で立ち見もいっぱいで、一階上の第2会場でのネット中継の映像と音声で何とかよく見える場所での立ち見を確保した。この会場も大変な参加人数で気の毒なくらい立ち見の方がぎっしりと出入り口まで埋めていた。

参加者の年齢層は高い。小出先生がじかに講演をされるのでかなりの人出となったのであろう。

小出先生のわかりやすい解説は専門家ではない私や多くの人にもわかるように畳み掛けるように、原発が必要ないことを裏付けて説いていく。

初めからわかっていたことに対し、無知であることに甘んじ、いかに私たちは電力会社の都合よく刷り込まれていたのか、co2の排出量を盾にエコというまやかしを言い放ち、遥かに危険な核廃棄物については、地下に埋めて安心など広報を湯水のようにうちつづけた関電。
私もこのCMが流れていた地震前の時はみるたび腹立ち、毒づいたものだがそれだけではもう済まない。

講演最後の質疑応答で、より深い感銘を受けた。どんな質問にも丁寧に、真摯に答える小出先生。その言葉の中には、自分の責任を語るところもあった。それは、福島はもう、人が住める状況ではないけれど、チェルノブイリでもそうであったように、その地でないと暮せない人が汚染を知ってもとどまり続けることは理解できる。農業も、漁業も含め地球全部が3月11日以降は汚染されたのだから、その現実を我々は責任をもって受け止め、災害地区の農産物・海産物を子供や妊娠の可能性のある若い人々以外(そういう人は避難するしかないし、そういうものを避けなくてはならない)どんどん食べて、地域の産業をつぶしてはならないと考える。といった内容だった。

長年生きてきた私は、もう充分に細胞レベルでもガンのリスクは高いし、放射能の感受性も年齢でうんと減るらしいので、何も怖いものはない。いままで結局は原発を黙認してきた都会という街に住む人間としての責任は、「おこってしまったことを引き受ける」という覚悟であると、ひしひしと感じた。

最後に纐纈あや監督が涙を見せながら語ったことばは生身の彼女の言葉で、私にも強い印象を与えた。、本当に地震で感じた恐怖に対する正面から向き合う決意宣言。チェルノブイリで彼女と一緒に仕事をしてきた本橋監督(ナージャの村・アレクセイと泉・ナミイと唄えば)が、たった一人汚染地域に住み続けるお年寄りに「なぜここにとどまるのか?」と尋ねた答え「人が汚したのだからここにい続けなくてはならない」という言葉をきっかけに映画作りを始めたというメッセージは強く響いた。

人がすべてしたことだから。

電力会社からがんじがらめで補助金と仕事から解放されない人々たちのことも知っています。けれど、麻薬のような構造を是非断ち切ってもらいたい。切って、本当の地域振興を行ってほしい。切実に。

纐纈あや監督 「祝の島」上映スケジュール(兵庫)
6月11日(土)〜17日(金)
11:00〜 兵庫県
神戸市 元町映画館 078-366-2636(元町映画館)

7月16日(土)
15:00〜 兵庫県
尼崎市 尼崎市立労働福祉会館 078-393-1805
(兵庫県保険医協会・長澤)

8月7日(日)
10:00〜/13:00〜 兵庫県
伊丹市 伊丹市立中央公民館 0727-84-8000(池田)

8月20日(土)
10:00〜3回上映 兵庫県
尼崎市 尼崎労働福祉会館 06-481-1133(尼崎教育会館・酒井)

投稿者 pianocraft : 22:05 | コメント (2) | トラックバック

2011年05月26日

うたは、押付けられるものではない。

東京都民が石原を知事に選んだことを、なあ~んだ、ぜんぜん懲りない人々だとあきれていたが、先月あった松元ヒロさんのライブで「大阪にも橋下知事がいるじゃあないですか」との発言に、そうや、ホンマにがっかりや。と思うことがこの度の「君が代」問題だ。

いまさらの感もある。
「うた」で忠誠心を誓うなんてナンセンス。
人の心の多様性を認めない、政治など不気味。

歌わなければ、国をでれば・・・などという意見があったりして恐怖だ。
ハタやウタを象徴的に振り回す必要性が何故あるのか?何故、統一した感覚が今必要なのか?「がんばろう日本」のため?

戦争や災害で国が国民を守るか、守らないか?
一方で不安をまきちらしておいて、恐怖をあおり、国を強くしなければと強迫観念を与えているのではないの?と感じる。

橋下さん、強権をふりまわさないといけないなんて、なさけないね。
そんなに公務員ばかり監視してちゃあ、府民の総意なんてわからないよ。

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2011年04月18日

2011.4.16 反原発デモ in大阪

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かわいいメッセージ傘と前のおばあちゃんと子供

反原発デモスタートの地、中ノ島公園には、お祭りのようなサンバのリズムがはじけていた。大勢の人たち。若い人、年配の人、子供、ベビーカーのあかちゃん。このところの深刻な原発被害を見て、今こそ大きな声で脱原発へのシフトしていってほしいと思う・・

それぞれの思いを込めて。

すぐにとめないといけない原発。大阪の電気の半分も作ってしまってる原発。

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2011年04月14日

西谷さん、松元ヒロさん22日にコラボ!

フリージャーナリスト 西谷文和さんと、スタンダップコメディアン 松元ヒロさんのコラボが開催される。

ここ何年か行っているが、深刻な報告と、今現時点の社会風刺は相容れる。
お互いが、真剣に向いている姿勢が同じだからか・・・平和に向き合う姿勢。
笑い、そして深く考えてみる。
立ち止まる時間をくれるイベントだと思う。

4月22日(金)午後6時開場 6時半開演
場所:吹田メイシアター (阪急千里線吹田駅下車すぐ)
入場料:前売り2千円 当日2千5百円。高校生以下、障が
い者は千円。

前売り2000円、当日2500円。
問い合わせ・申し込みはかんきょうムーブ(06・6357・7006)。

毎日新聞記事のリンクは
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20110414ddlk27040414000c.html

投稿者 pianocraft : 23:43 | コメント (0) | トラックバック

西谷さん、松元ヒロさん22日にコラボ!

フリージャーナリスト 西谷文和さんと、スタンダップコメディアン 松元ヒロさんのコラボが開催される。

ここ何年か行っているが、深刻な報告と、今現時点の社会風刺は相容れる。
お互いが、真剣に向いている姿勢が同じだからか・・・平和に向き合う姿勢。
笑い、そして深く考えてみる。
立ち止まる時間をくれるイベントだと思う。

4月22日(金)午後6時開場 6時半開演
場所:吹田メイシアター (阪急千里線吹田駅下車すぐ)
入場料:前売り2千円 当日2千5百円。高校生以下、障が
い者は千円。

前売り2000円、当日2500円。
問い合わせ・申し込みはかんきょうムーブ(06・6357・7006)。

毎日新聞記事のリンクは
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20110414ddlk27040414000c.html

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2011年03月22日

「原発がどんなものか知ってほしい」のご紹介

KATEK さんのブログから知りました。ご紹介します。

「原発がどんなものか知ってほしい」平井憲夫 さん著
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
サイトより引用 

筆者「平井憲夫さん」について:

1997年1月逝去。
1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。
「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、閉鎖されました。

大阪で活動している反原発グループ

美浜の会 http://www.jca.apc.org/mihama/

投稿者 pianocraft : 22:44 | コメント (0) | トラックバック

2011年01月26日

西谷さんという人

昨夜、「イラクの子供を救う会」を主催しているフリージャーナリスト西谷文和さんの案内で「国境なき芸能団」のイラク訪問、帰国報告会へ出かけた。

「国境なき芸能団」の活動はNHKがずっと追いかけていて、折々にニュースや番組での紹介を行っていた。昨日は、そのためか芸能団の芸の披露と交流の映像や報告が中心で西谷さんによる報告の時間がほとんどなかった。

西谷さんの解説はとてもわかりやすい。ビデオやブックレットでもうまく解説しており、しかも隣接の吹田市で活動しておられることもあり、何だか身近なおっちゃんががんばっているのを応援しよう!との思いに駆られる。

結局、特別な人がイラクやアフガンに行っているわけではない。私たちの代わりに行ってくれ、子供を支援している。劣化ウランの被害も報告する。かといって、私が代わりにいけるわけではないが、身近に感じるという点ではとてもありがたい人物だと思っている。

戦争の惨状を撮ってくるということから、今は戦後のイラクやアフガンの支援の手の届きにくいところへスポットとライトを当てることが彼の仕事になっている。日本で支援を集め、何がしかの生活道具を寄付しつつ、難民キャンプをまわっている。

今回の「国境なき芸能団」とのコラボは、とても良かった。
難民キャンプの子供達が、笑い転げているという姿を見れたから。
あんなにも楽しく、鶴笑さんにのせられて遊んでいるという姿。かわいかった~。
彼らに教育と遊びの権利が補償されるのはいつのことだろう。生きていくのに最低限の補償も得られていない場所で、どんどん外資系復興企業が儲けていく様子をいやおうなしに見ながら生きている。

また、地味に続けていってほしいと・・思う。

NHKニュースで何故かインタビューをとられて、少し流れてしまいました・・・。

投稿者 pianocraft : 23:07 | コメント (1) | トラックバック

2010年10月19日

韓国ツアー!!

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韓国 原州市

一年ほど準備をして韓国の友人、黄ちゃんのために歌の仲間、ピエロの「のりぴ」
玉すだれや手話落語の交遊亭楽笑さん。相方のてじょんと共に原州の福祉団体を訪問。歌や芸能を披露させてもらった。写真の商店街でもストリート公演を行って、道行く親子連れなどに足をとめてもらった。何してんだろうという感じで、遠巻きにしていて、やがて近づく。

「カルゴリ愛の村」という福祉団体は、色んな施設を運営している。そこに、日本で高齢者がよく使用しているシルバーカー(手押し車)を2台寄付もしてきた。
代表者の郭先生が日本で、高齢者が自分でシルバーカーを使って行き来しているのを見て是非、韓国にも欲しいとコリアボランティア協会に申し出たことから、このことを知り、みんなで持っていったわけだ。

韓国は楽しかった。なんといっても人との交流が楽しい。食事に行っても、まったく知らない人ともハグして友達になる。気持ちを表すのにテレのない韓国の人たちと近い距離感を気持ちよく思った。ちらっと歌ったり、バルーンで動物やお花を作ってあげたりしたらとても気に入ってくれた人がいた。

原州という場所は、政府に対して野党勢力の強い土地柄だそうだ。民主化運動のときも激しく抵抗したようだ。「朝露」作者のキム・ミンギさんも原州在住と後で聞いた。
赤狩りでは、親族など血縁まで徹底的に追い込まれたようで、済州島の3・4事件のように日本にも多く流出したようだ。ソウルに対して、反骨の街。
よけいに気に入った。実は、5年ほど前にも訪問しているが、黄ちゃんを訪ねて、街をうろうろ散歩したり、皿洗いボランティアをしたりはしたけど、街のことを知るのは初めてだった。市場も、観光化しておらずとても美味しいマンドゥック屋さんにも感動。
たっぷり入って300円ほどと、公共料金と食費の安いことにはいつも驚く。

人と人が繋がること。これは大切なことだ。国の政治や大局がややこしい方向に動いても人と人の間にある友情で間違いをおかさないかしっかり見据えよう。

また、次は何ができるだろう。いつのことだかわからない次の機会をまた考える。

投稿者 pianocraft : 23:17 | コメント (0) | トラックバック

2010年09月07日

ヤスクニの中の民間人

朝日放送のテレメンタリーを見た。
「英霊か 犬死か~沖縄から問う靖国裁判」

番組概要(HPより)

国のために命を捧げた軍人軍属246万柱を「神」と祀る靖国神社。そこに沖縄戦で死んだ民間人6万人近くが祀られている。なぜ軍人でもない沖縄戦の犠牲者が「英霊」となってしまったのか。無断で祀られた家族の名を祭神名簿から消してほしいと、沖縄の遺族らは国と靖国神社を相手に裁判を起こした。そこには、国が戦後補償のような形で整備した「援護法」で、援護金をもらうと民間人も「準軍属」の扱いになるというからくりがあった。

制作:琉球朝日放送

沖縄靖国訴訟の原告である彫刻家で反戦平和活動家 金城実さんの強烈で印象的な自らの父に対する思いを語る言葉は、ひりひり痛いように私には感じた。
父は、志願兵であり、周りの人々をけしかけて率先して戦争に巻き込んだ立場の人間だったと言い、母に「父は犬死だ」と言葉をぶつけた。
その父は、靖国に神として「・・・・命(ミコト)」と名づけられている。でも、父は底には居ない。と金城さんはいう。

一方で、民間人の戦争犠牲者も、靖国に軍人にさせられて(名前だけ)祭られている。
当時、沖縄戦の惨状に対して、表に見えない形で戦後補償のかわりに沖縄の各地域にとりまとまてもらって、民間人でも補償の対象になる人を人選して、国に提出したという。その人の遺族は援護金を受け取ることができたので、結果として軍属として神の名前をつけられて、多くの沖縄の民間人は祀られている。

無断で行われた合祀を取りやめて欲しいという遺族らの裁判が沖縄訴訟だ。

それは、イ・ヒジャさんや台湾の高砂義勇隊のチワス・アリさんたちのものとも結びつく。

靖国は、遺族の心の慰安のためにあり、遺族に犬死と思わせない、感情の自然な流れをつくるためのものでもあったというようなことを高橋哲哉の「靖国問題」(ちくま新書)に書いてあったと思う。その仕組みにのっとって死の正当化があったのか。

釈然としない。戦争の犠牲者の民間人は、特に沖縄戦で奪われた無為な死はどうやっても報われない。魂がヤスクニにいくなんて沖縄の人たちは信じないだろう。
先祖信仰の深い沖縄の人々。神はもっと身近にいる。

投稿者 pianocraft : 21:30 | コメント (0) | トラックバック

2010年08月22日

韓国併合100年

韓国と日本の間にある暗い川。

20世紀のどす黒い植民地主義の世界で、戦の世紀に、日本の国が行ったこと、日本の人間が行ったことを、省みず100年を過ごした今、考えることをやめている人々も多い気がする。

私も、考えをとめてしまう時がある。逃れるようにして、一日中、必要なこともあるけれど、つまらないことも、時間だけがくわれていくような無為な事々にわざと奪わせてしまう時が。

本当は学校で教えられなかったことの中に沢山学ぶことが多い。
字面で、学ぶのではなく、人と出会ってきて知ること、知らないことが多すぎることを強く思う。

100年前の気分で、何故か優越意識を持つ日本の人もいる。その差別感情は、考えないまま、ふわりと人の心の中で居座り続けるのだろうか?支配するということは、100年先まで悪意を残すものだ。

例えば、ドイツで何故、無為なユダヤ殺しを連綿と行ったのか?それは、考えてもなかなか答えは出ないかもしれないけれど、答えを出せないからと言って、考えないで居ることは恐ろしいことでもある。

京都で、在特会の朝鮮学校に対する嫌がらせの行為で捕まった人間がいたが、会の代表者の姿形を報道で見て、暴力的な人間というイメージは馴染まない印象だった。
ごく普通の顔をして、暴力を使う。これは、軍隊の中の人間と似ているようにも思った。あたりまえのように、暴力をふるうこと、これは、スイッチを止めてるんだなと思ってしまう。

投稿者 pianocraft : 21:46 | コメント (0) | トラックバック

2010年06月23日

沖縄慰霊の日

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沖縄県平和祈念公園 

昨年、5月ひと気の全くない沖縄平和祈念公園を訪れた。
平和の礎にところどころ手向けられた花束。

今日は違った。TVに映し出される追悼式に集まる大勢の人で公園は埋め尽くされていた。

普天間基地移設に関する迷走で、怒りの炎は際限なく高くまで伸びていった。
誰の言葉も信用できない。そんな人々の怒りの裏にうずく気持ちを私たちは理解しただろうか?

総理が謝っても、リップサービスはもうけっこうだと思うだろう。

投稿者 pianocraft : 22:34 | コメント (2) | トラックバック

2010年03月14日

ハッキョは、子供達のもの

鳩山政権になって、少しは良いこともあるだろうか?疑心暗鬼で成り行きを見ていたら
いやあ~、民主党の本性も現れてきたような感じだ。

ウリ・ハッキョ。日本語で「私たちの学校」これは、朝鮮学校をあつかったドキュメンタリー映画のタイトルでもあった。韓国の監督さんが撮っている。
以前のエントリーで書いている。リンクはこちら

言いたいのは、高校無償化から朝鮮高級学校を除外することはやめて欲しい。ということだ。今日も、夕方のニュースワイドショーで、日本にある外国人学校を取材しており、朝鮮高級学校にも当然行っていた。
黒板の上には確かに「金成日」「金正日」の肖像が飾ってある。生徒にそれについてどう思うかインタビューしていた。生徒の答えは「あの方たちがいなければ、私たちは存在してませんでしたから」といった内容だったと思う。実際に在籍している子供達は、韓国籍や日本籍の子もいるが、日本にいる在日外国人のうちでもコリアンの人々の立場は、その他の国の人々とスタートから違う。いままでも朝鮮学校の子供達は、偏見や差別から脅威を感じている。何かあると、脅迫される。通学にチョゴリを着ていけない。
など。今回のことでも、心配している。

国と国との政治問題で子供達のよりどころである学校を補助対象からはずすなんていうのは、教育の不平等だ。。
国とは別に大阪府は橋下知事が学校を訪問しており、当初はとても高圧的なものいいで補助金問題を語っていたが、訪問後のコメントは、当初とは変わっていてほんの少し見直した。「教育内容はきちんとしている。」とのコメント。朝鮮総連との関係を絶つことで補助を考えたいということらしい。子供達が教育を受ける権利を、民族的なアイデンティティを得る場としても認めて欲しい。

こういう問題を考える時、この日本というエリアで北も南も一緒に日本人も他の国の人も一緒に共存していくために良い訓練を私たちは受けているんだとも思う。


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2010年02月17日

沖縄の声 ~知念ウシさん講演会~

沖縄を考える時、ときどき韓国を侵略した日本人としての感覚とおなじような後ろめたさを感じていた。
それは、直球のコトバで私を突いてくる知念ウシさんの文章を読んでからなおさらのことだった。
2004年に寄せられたコトバ 原文はリンクへ 
http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000119999991184

「沖縄が好き。癒やされる」。どこにでも入れる魔法の無料チケットみたいに言う。
 いつも思うんだけれど、この人たちは沖縄から帰ったあと何をしているんだろう。
 「ねえ、どうしているんですか? 沖縄から帰った五百万人が国会議事堂に直行して座り込めば、沖縄の基地は一挙になくなりますよ。沖縄が好きなんでしょう。基地をなくしてくださいよ。そしたら、もっといい沖縄になりますから」。
そして、基地をテイクアウトしてくださいよ。と続いていく。

そのコトバの人に会って話を聞いてみたいと思い、昨日2月15日関西沖縄文庫の講演会を訪ねた。ちょうど、ウシさんの記事が今日の朝日新聞に掲載されている。
昨日のお話をもう一度、補填するような気分で読んだ。

今日の朝日の記事は、「沖縄米軍基地・本土移設論を聞く」 http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000001002160002

ずっと自分の中に引っかかっていた感覚、基地の負担を抱える沖縄の人に気持ちにどう繋がっていけるのか。沖縄の人にとっての、ヤマト・本土の人間に対する不信をどう払拭できるのか。そして、何ができるのか・・・

けれど、その感覚そのものが自分の立っている場所そのものが間違っていると、ウシさんの発言で気づかされた。それは、たんなる同情という名前のものであって、あきらかに基地がやってこないであろうと感じているこの大阪の人間の安穏とした、轟音の響かない、米軍と出会うこともない安全な土地にいるからこそ生まれる感情でしかないということを。

基地問題=本土問題。沖縄問題とかいうけれど、当事者の多くは本土の人間であり、沖縄は被害者である。ふと、障がい者問題という時と同じやなと気づいた。
障がい者問題とはいっても、問題のあるのは障がいを持ったひと以外の人間なのであり、社会である。そのあり方を考える問題であることを思えば、基地の問題は、まさに私たちの問題である。

県外移設=本土へという、沖縄の声はまっとうだ。
ウシさんは、先住民の暮すグアムやマリアナ諸島への移設も反対だ。といっている。私は、米軍は米領へ帰るのがいいと思っていた。もちろん安保が反対なので、沖縄からも本土からも基地をなくしてほしいと思っている。けれど、多くの日本人が安保を必要と感じているから、米軍は日本を守ってくれていると信じている。それならば、日本の本土に基地をおくべきだ。応分に沖縄から引き上げて、例えば橋下の言うように関西に持ってくる議論をすべきだろう。何故、県外移設→本土へと沖縄の人が言うのかやっと理解した。

いまだに、沖縄は本土・ヤマトの植民地である。基地を押し付けられ、かたやリゾート地として開発される。薩摩に侵略されて以来一度も開放されない沖縄。

これからの基地問題をどう、本土人としての自分が取り扱うのか。どうすればいいのかより深い悩みを抱えてしまった。ウシさんはいう「あななたちの問題でしょ」と。

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2010年01月01日

癒しの人

いつも行き当たりばったりに、人と出会い、高揚し前に進む。
なまけてだらしなく、時間をやり過ごしたりもしながら、時間を重ねてきた。

年始は、うんと薄い時間を過ごしているという感じがしている。
やらねばならないことを持たない時間。

そんな薄い自分と、薄い気分の中にいるとき、年の暮れの深夜に佐藤初女さんのドキュメンタリーの再放送を見つけた。
ガイアシンフォニー第2番でも有名な87歳の癒しの人。

食を通じて、大切に素材と向き合い、丁寧に食に変貌する命をいただくことで人を癒してくれる人。その存在そのものが、大きく不思議な魅力。

初女さんのおにぎりは、特別なものだった。けれど、誰にでもそのおにぎりを握ることはできる。初女さんの癒しは拡がる。その人を慕う人は、救世主のように思い、伝道していくようにも思う。

一度ご本人の講演会に参加したいと思った。
友人から、聞いていたけど。そんな人ほど、ごく普通のおばあちゃんのたたずまいなのだった。

私は、追い詰められて息もできないくらいの体験もしたことはないし、癒しの救世主を求めてはいないけれど、どんな人も、会いたいと思わせる。
それは、無条件に愛をもって受け入れられるという体験を求めているからかもしれない。

話を変える。
私の元に今年は年賀状はほとんどやってこない。昨年暮れに、お知らせのつもりだけで喪中ハガキをだしたせいでだ。けれど、気持ちは「喪」中にない。
喪というのは、死者を出した家が「ケガレ」ているから世間と遮断して生活するという発想の伝統的な考えだとネットで調べて知った。以前から清めの塩も「ケガレ」てないから使わない主義だったから、喪中ハガキも悩んだ。
けれど、知らせたほうが手間が省けることもあり、現実的な判断で行った。

初女さんの元には、身近な死の悲しみから立ち直れない方たちも多く訪ねるという。
私としては、亡くなったものは側にいつもいて、私の姿を見ていると思っているけどね。なので喪はナンセンス。生きた先にある死を、断絶することは誰にもできない。

命をいただき、命につなぐ。
続きはまかせて。

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2009年09月23日

冬の兵士~良心の告発

kusunoki.jpg
青蓮院のくすのき

21日に、京都へ行ってきた。冬の兵士~IVAW 反戦イラク帰還兵の会の元兵士達の証言ツアーがあったから。少し早めにでて、青蓮院の庭を眺めようとでかけたら、やはり連休の京都はすごい人出だった。河原町通りの歩道は満杯で、前の人の流れのスピードでしか進めない。けれど、がまんして流され、円山公園を抜けて知恩院を通り過ぎて久し振りに青蓮院の門をくぐった。案の定、こんなに沢山の人がこの寺にいるのをはじめてみたが、それなりに座る場所を確保してしばらく庭を見てた。
けれど、夏の前に雨の降る、苔の青い時が一番美しいのにと思ったけど。

証言集会は、18時30分から。大勢の人たち、年齢も性別も結構ばらばらな人たちが参加していた。
そこでは、イラクから帰って、アメリカの政策が間違っていると訴え続ける2人のアメリカ人青年が話してくれた。本当に若いとき10代のときに志願兵になって、ひとりの人はアフガニスタンもイラクも経験した。国のために、ためらいもなく、喜んで戦場にいったけれど、そこで行ったことが、心には深い傷となった。

イラクが報道されているときは、アメリカ兵たちはふざけるように、人殺しをしているように見える映像もあったと記憶する。人間、戦争する脳みそに変えられてしまっていて、情けない、悲しい姿だと思ったものだ。その当事者であった、彼ら元兵士は、そういった状況を不信に思った人間もいたということだ。「その時はわからなかった」と話していたけれど。戦争から帰って、怒りっぽくなってしまった自分をどうしていいかわからないまま、色々調べているうちにIVAWに出あい、自分がアメリカ政府にだまされていたと知って活動を始めたという。
怒りは、政府に対する怒りに変わり、彼らは政府や、軍人にバッシングを受けながらも証言活動を続けている。真実を語りたい。間違いを知って欲しい。このことで、今後のイラクやアフガニスタンに対する政策を転換させる運動にしていきたい。と力強いメッセージを聞けてよかった。

日本に向けても、どんな形でもアメリカ政府の手先になって、軍隊を送ってはいけない。たとえ、名前が平和維持軍でもNATOでもなんでも。アメリカ政府を助けてはいけないと彼らは言う。そんなことをしたら、テロの標的になるだけだ。と。
さて、いま、民主党政権になり、外交もスタートした。この来日で彼ら2人も議員に向けての証言を行ったそうだ。日本がどっちに向かうか、また、違う方向へ流れないように見張っていかないといけないと、思いをもつことができた。

冬の兵士 ウエブサイトは、http://wintersoldier.web.fc2.com/

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2009年08月20日

証言

今年の8月は、戦争の証言をTVで聞くことがたびたびあった。

NHKのサイトでは、「戦争証言アーカイブス」というのがあって、番組「戦争証言 兵士たちの戦争」から、出身地や所属部隊から検索したり、地図で戦地を選んだりしながら証言を再生できる。

いまや、証言でしかしることのできない戦争の現場。

薄くなっていく感覚、色んな立場から都合よく書き換えられていく偽の歴史。

本当に知りたいのは、戦争とはどういうものかという大きなくくりではなく、そこに巻き込まれ、人殺しを余儀なくされた、または、国によって殺された人々の気持ちだ。

父の世代が語りたくないこと、語らなければならないこと。
あなたは何をしたのですか?

自分が兵士であったならば、苦しい気持ち。贖罪の気持ち。を持って伝えられるだろうか?
戦争論のためにではなく。本当のことを知りたい。

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2009年08月04日

NHK 夏の戦争と平和を考える番組

8月になったー
放送が多くて、忘れてしまうのでチェック用にNHKのHPより貼り付けてみた。

NHK夏の特集ページ
http://cgi4.nhk.or.jp/feature/index.cgi?g=9

〇少女たちの日記帳 ヒロシマ昭和20年4月6日~8月6日
8月2日(日)BShi 午後10:00~11:50
8月6日(木)総合 午後8:00~8:45

〇ドラマ アンネの日記
8月3日(月)~8月7日(金)教育 午後7:00~7:30

〇BS世界のドキュメンタリー シリーズ ジャーナリストが見た戦争
「私の戦争は終わっていない~米陸軍元少佐 心の軌跡~」前・後編
8月4日(火)~8月5日(水)BS1 午前0:10~1:00 (3日~4日深夜)

〇BS世界のドキュメンタリー BBCカメラマンがとらえたイラク戦争
8月6日(木)BS1 午前0:10~1:00 (5日深夜)

〇平成21年 広島平和記念式典
8月6日(木)総合 午前8:00~ (8:35)
8月6日(木)BS2 午前8:00~ (8:50)
8月6日(木)ラジオ1 午前8:00~8:55

〇NHKスペシャル
「核は大地に刻まれていた~“死の灰”消えぬ脅威~」
8月6日(木)総合 午後10:00~10:50

〇BS世界のドキュメンタリー シリーズ ジャーナリストが見た戦争
戦場の目撃者~イラク戦争・カメラマンの記憶
8月7日(金)BS1 午前0:10~1:00 (6日深夜)

〇ノーモア・ヒバクシャ ~核兵器のない世界を目指して~
8月7日(金)総合 午後7:30~8:45
相沢紗世、姜尚中など
http://www.nhk.or.jp/no-more-hibakusha/#

〇渡辺謙 アメリカを行く 星条旗の下に生きたヒバクシャたち
8月7日(金)総合 午後10:00~11:13
8月13日(木)総合 午前1:35~2:48 (12日深夜)

〇BS20周年企画「手塚治虫 戦争館」
8月8日(土)BS2 午後8:00~11:00

〇あの日 僕らの夢が消えた
~被爆学校 生徒たちの64年~
8月8日(土)総合 午後10:00~10:50

〇ヒバクシャからの手紙
8月8日(土)総合・ラジオ1 午後11:30~午前1:00

〇平成21年 長崎平和祈念式典
8月9日(日)総合・BS2 午前10:40~ (11:40)
8月9日(日)ラジオ1 午前10:55~ (11:30)

〇証言記録 市民たちの戦争
8月9日(日)BShi 午後6:45~7:28
8月10日(月)~8月13日(木)BShi 午後7:00~7:43
ナビゲーター 中居正弘

〇ハイビジョン特集フロンティア 映画「ヒロシマナガサキ」
8月9日(日)BShi 午後7:30~ 再8月14日(金)午後0:55~

〇ハイビジョン特集  渡辺謙 アメリカを行く 星条旗の下に生きたヒバクシャたち
8月9日(日)BShi 午後10:00~11:49
8月12日(水)BShi 午後1:00~2:49

〇ハイビジョン特集フロンティア 私の戦争は終わっていない
~栄光の第7騎兵連隊 元少佐の告白~(仮)
8月12日(水)BShi 午後8:00~9:30

〇BS世界のドキュメンタリー シリーズ 第二次世界大戦 開戦70年
よみがえる第二次世界大戦~カラー化された白黒フィルム~(仮)第1回~第3回
8月13日(木)~8月15日(土)BS1 午前0:10~1:00 (12~14日深夜)

〇わたしたちの戦争(仮)
8月14日(金)総合 午後7:30~8:42
ナビゲーター】中居正広
【ゲスト】作家・五木寛之  俳人・金子兜太  女優・奈良岡朋子

〇全国戦没者追悼式
8月15日(土)総合・BS2・ラジオ1 午前11:50~ (午後0:05)

〇週刊こどもニュース戦争特集「核の時代の子どもたち」(仮)
8月15日(土)総合 午後6:10~6:45

〇日本の、これから
8月15日(土)総合 午後7:30~10:45 (ニュース中断あり)

〇NHKスペシャル 終戦ドラマ「気骨の判決」
8月16日(日)総合 午後9:00~10:30

〇ハイビジョン特集フロンティア よみがえる第二次世界大戦
~カラー化された白黒フィルム~(仮)
8月16日(日)BShi 午後10:15~11:45



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2009年08月02日

ジンバブエとご縁

art.jpg
ジンバブエのアーチストの描いたアート王冠バッチ

人と人の繋がりは果てしなく・・・。今年も色んな人と出会っているが、また縁を結んだ人が一人。

前回のエントリーに登場の河野康弘さんに会いに行ったら、そこでジンバブエで活動している高橋朋子さんという方とであった。

今日は和泉市で講演があると教えてもらったので出かけた。
彼女は、すごい人で、20年以上ジンバブエで地元の音楽や子供達をサポートしている。ジンバブエは、南アフリカ共和国と同じようにアパルトヘイトで、解放後も一握りの権力あるイギリス人などの白人と圧倒的多数の黒人の生活格差がひどく、長年の支配のために、「黒人は劣っている」というすりこみで自己評価のとても低い人たちが多いそうだ。

それには、子供の教育がとても重要と彼女は言う。学校へ行くようになった子供の顔はうんと変わり、自信に満ちた子供になると。
でも学校は有料で、お金がないといけない。
しかも酷いデフレで通貨価値が暴落していることは有名な話だ。
実際に貨幣を見せてもらったけれど5ミリオンジンバブエドル紙幣があったりして本当にびっくりする。現在は、米ドルと南アフリカのランドが流通紙幣らしく、小銭のコインがないのでおつりは飴玉だとか・・・。なのでお釣りの変わりにアボカドをつけてもらったりして人々は生きてる。

びっくりすることが多いのだが、高橋さんはそんな国で、生きる人々をとても愛していて、朝から晩まで、音楽なしに生きられず、冠婚葬祭も何でも、音楽とダンスで表現する。言葉と同じくらい重要な音楽をちゃんと評価し、自信をもって素晴らしい文化を表現していけるようにサポートしようとコンサートを企画、10年行ったりした。

国にはたった一つだけレコーディングできる施設があった。これはイギリス人の経営で
創ったCDが売れてもちっともミュージシャンに支払わなかったり、すき放題していた。
これは、自分達でやらなきゃと、高橋さんは奔走し、昨年末やっと、日本政府から1000万円の援助を受け、レコーディングスタジオを作り、機材をそろえた。
FM放送もしようと、政府に働きかけているが、ジンバブエでは放送は政府の局しかなく民放はない。TVは1局、ラジオは4局。ずっと許可申請をしてるが通らないという現状だ。

これからも、広く彼らの援助をするために高橋さんは、来年関西で子供達をつれて彼女の音楽団体 ジャナグルアートセンターで音楽公演を企画しようとしている。
学校公演を希望しているのだが、まだ決まってはいない。今、支援者をもとめて盛んに発信している。是非、素晴らしいジンバブエの音楽と人々を知って、自分のイマジンの幅を広げたいものだ。

詳しくは、ジャナグルアートセンター HP http://jenaguru.blog57.fc2.com/

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2009年08月01日

ピアノと人が繋がる

wahaha.jpg
高槻市 春日老人福祉センター「あけぼの」にて

昨日、1つのピアノがジャズピアニストの河野康弘さんの手によって、弾かれずに眠っていた場所から、みなさんが触れる公共施設へ贈られ、お披露目のコンサートが行われた。

河野さんとは、近所でコンサートをされたのを聞いたのがきっかけで、知り合った。
最初はフリージャズのスタイルで、休眠しているピアノをお目覚めさせるという趣旨でたたき弾きをされてたのをみて、「このオッサン、山下洋輔みたいにピアノ燃やしたりしてフリージャズスタイルと言うてる人かあ」と最初は思った。

が、環境問題の活動、ピアノの寄贈を通して世界のあちこちで平和を語る人だったと後で知った。
今回のコンサートは、お年寄りがお客様。
ジャズの名曲、オリジナルあり、恒例の「ワッハッハ」というブルースに掛け声やピアノで参加してもらうのはとてもいいと思っている。河野さんは、アップライトピアノの場合、前パネルをあけて、中のアクションの動きが見えるようにして演奏する。

それは初めて見る人がほとんどだ。フリージャズの激しい、動きにアクションが一生懸命動いている姿は、ピアノがイキモノであるとわかっていただけていいとも思う。
モノを大切にするという発想で、ピアノをリサイクル寄贈する運動をしている。
パレスチナにもピアノを送ったり、南アフリカで演奏したりと世界中で河野さんのピアノは繋がり続ける。

本日は、環境問題のシンポジウムに尼崎で出演される。
河野さんの活動は HPで詳しい。
地球ハーモニー http://www.wahhahha.com/

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2009年07月15日

放射線は忘れない

放射線に記憶があるはずがないので、忘れないというのは正しくない。
体内に取り込まれた放射線は、人には忘れられているが、放射能を放ち続けている。

三宅一生さんが、被爆体験をアメリカで新聞紙上で発表した。
閃光と見たことやお母さんを失ったこと。
唯一の被爆国の日本が世界に貢献できるとしたら、核兵器がたった1つたりともあってはならないということを広めることしかない。

8月が近づくとこういう話題が増えてくるが、先月にニュースになっていた内部被爆に関する発見は
驚いたとともに、内部被爆を目で確認できたことで、被爆とは一体どういうことなのか研究が進むといいと思った。

肥田舜太郎 先生著の「内部被爆の脅威」ちくま新書を以前読んで内部被爆のことは少し知っていたけれど、長崎で、当時被爆した人の細胞を見て、放射線が今も発していることを目で見ることができたというのは、本当に凄い。

ぶらぶら病と呼ばれたり、伝染病と思われたりと、当時は生き残っても死の種を体に持っているような人々が大勢いたこと、今生きている被爆者も、いまだにその種と闘っているという現実、60年も過ぎても殺し続けるという恐ろしい核兵器。

どこの国がいくつとか、表になっているのを見たりすると、うんざりする。
いくつもってるかって? 

人は欲のために戦争する。


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2009年06月23日

慰霊の日

deigo.jpgでいご

島唄をめぐって、朝日新聞の日曜版でも、NEWS ZEROでも、宮沢和史がこの唄を作ったきっかけを語っていた。沖縄戦でなくなった人々の魂を解放したい思い。この唄は、確かに多くの移民として各国に渡った沖縄の人々に渡っていき、風にのって、拡がった。

5月に行った、あの摩文仁の丘に3000人の人々が集まるのを見た。
6月23日 沖縄慰霊の日
この日のあとも戦闘は続いており9月7日に日米で調印が行われ終結しているという。

6月は、平和学習が沢山行われたようだ。沖縄では・・
ヤマトの子供達は、沖縄戦を学んでいるのだろうか。私達の頃には、触れられることがなかったように思う。地上戦になった沖縄戦こそ、沢山学ぶことはある。

昨日は、NHKが渡嘉敷島の集団自決に焦点をあてた放送を行っていた。
2人の兄弟が、父や母、小さい兄弟を手にかけたことを、今も苦しんでいる。
命が毎日奪われていく、異常な状況で、死は生よりも身近だったのだろう。死ぬことは、当たり前のこと。そんな風に追い込んだもの。それが日本の軍隊だったこと。忘れてはならないことだ。

投稿者 pianocraft : 23:59 | コメント (0) | トラックバック

2009年06月21日

「ユーゴスラビアの崩壊」を再放送で見た

NHK BSで、1週間にわたり、1996年に放送された「ユーゴスラビアの崩壊」を再放送でみた。

第1回 民族主義の台頭
第2回 戦争への道
第3回 独立戦争
第4回 地獄の門
第5回 安全地帯
第6回 アメリカによる和平

今はもう亡くなったミロシェビッチや、ICCで逮捕されているカラジッチなどの関係者が、インタビューに答えており、民族主義がいかに生まれ、利用され、破壊へ繋がるかを生なましい政治家の証言で明らかにされていく。

夜中の12時10分から見る習慣がついてしまい。家族みんな、夜更かしの日々を送ってしまった。
しかし、前に観た映画「カルラのリスト」でもスレブレニツァで虐殺されたのイスラム教徒の遺族達の姿がでてくるが、このシリーズでは、1つところの被害がいかなるものであったかについては詳しく触れられていない。

しかし、あまりにも複雑な国、紛争の絡みあう、人々の憎悪の連鎖に今まで理解が及ばなかったけれど、毎日毎日見た収穫は、政治が民族主義を利用する時、恐怖や憎悪を掻き立てる手段は選ばないこと。そして、戦争に突入しても、インタビューに応じていた人間達は生き残っていたわけだ。
多くの犠牲は、普通の人々。政治は、大量虐殺を行うこと。平気で。人に刷り込んだ憎悪を武器に人を操り、地獄へ送る。その成果は何なんだろう。

戦争へ突入する緊張や、政治家の思惑、段階を踏んで飛び火する民族主義。
人と人が混ざり合って生活していたころに戻れなくしてしまう。こうして分断されるんだ。と。

パレスチナの問題もそう。分断。奪い合う領土。

けれどこれは、もっと身近に今もありつづける重要なテーマだ。
惑わされず、だまされないでいるのには、相当な努力と覚悟がいりそうだ。人間は弱く、恐怖に支配されると過剰に攻撃的になる。平和を維持するというのは本当に力のいる作業だ。

総選挙をにらんで、変な宗教がらみの政党とかも出てきて(最近よく、集会所を見かける。最近近所でも建設された)、とんでもなく荒っぽく、ナンセンスな主張をしているのを偶然、駅前でも見かけた。
じわじわと、ソマリアの問題を許した後に、何をたくらんでいるか。

気をつけて、気がつくか・・・

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2009年06月14日

映画の情報

ちょっと気になる映画を覚書に・・・(といっても行けないことも多い 悲し)

6月13日~19日 16:35~ 大阪 第七芸術劇場 http://www.nanagei.com/
「沈黙を破る」監督・撮影・編集:土井敏邦
130分 長編ドキュメンタリー

あと少しで、公開終了だ。元イスラエル将校の加害行為の告白。

09/06/13(日)~09/06/19(金)15:00(~16:20終)/19:10(~20:30終)※6/14(日)休映 第七芸術劇場
「ビリン・闘いの村」同時上映:「THE WALL」より「ブレイキング ザ サイレンス」
(2004年/11分 製作:Sprouts Vision 監督:八木健次 編集:佐藤レオ)上映イベント付きです。
監督 佐藤レオ 61分

パレスチナ暫定自治区・ヨルダン川西岸にあるビリン村の民衆委員会はパレスチナ人、イスラエル人そして外国人の活動家たちを率いて、非暴力を掲げ闘う。

2009年7月4日(土)~7月17日(金)大阪 第七芸術劇場
「雪の下の炎」 監督 楽真琴(ささまこと)

チベットの僧、パルデン・ギャツォの壮絶な半生。28歳で投獄され、61歳で釈放。拷問を受けてもなお、抵抗し抗議活動を続ける。ドキュメンタリー

どの映画も、積極的に平和構築に動いている人たちのドキュメンタリー。

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2009年06月11日

排外主義

「外国人排斥を許さない6・13緊急行動」が、京都である。排外主義グループの「在日特権を許さない市民の会(在特会)」のデモを受けての緊急行動デモ。
このグループは、カルデロンさんの娘さんの学校の前でアピールした人たちだ。酷いことをする。

緊急行動の案内ブログは、こちら

どこの国でも、排外主義は経済の力が弱っている時に、起こりやすいそうだ。
そうでなくても、潜在的にくすぶっている人の心の中の偏見、差別が力を持って外へでていくとこういうことになるのだろう。

今、金曜ドラマ「スマイル」というのをビデオで追いかけ追いかけ見ている。
ストーリーの展開は、だいたい初めから予測がつくので「ああ。やっぱり」と思うことも多いのだが、なんと言ってもテーマが重い。フィリピンと日本のハーフの主人公、早川ビトの物語だ。
彼は、刑務所にいる。何故そこにいることになったのかを、さかのぼってドラマは進んでいく。

このドラマは、主人公の境遇を現すために、いかに差別と偏見を受けて今まで生きてきたかを描くのだが、その言葉を投げられる時に辛い思いが見ているものにも残る。彼の弁護士も在日コリアンだったが帰化した人物で、ビトの気持ちを分かってくれる。
その弁護士の言葉で、「日本以外の国には、外国人犯罪なんて言葉はないんだよ。」
というのがあった。犯罪は、犯罪である。その形容詞に外国人と取り立てて書く意図は偏見に満ちている。

そういうドラマの世界と、現実が露骨にリンクする。

このような現実を見ないふりをしてはいけないというのを、この行動の呼びかけ人は訴える。

ナチスが共産主義者を攻撃したとき、自分はすこし不安であったが、と にかく自分は共産主義者でなかった。だからなにも行動にでなかった。次 にナチスは社会主義者を攻撃した。自分はさらに不安を感じたが、社会 主義者でなかったから何も行動にでなかった。それからナチスは学校、新 聞、障害者、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、そのたびに不安は増したが、 それでもなお行動にでることはなかった。そしてナチスは教会を攻撃した。 自分は牧師であったから行動にでた。しかし、そのとき自分のために声を 上げてくれる者はいなかった。 (マルティン・ニーメラー・ナチスに抵抗したルター派牧師)
 

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2009年04月28日

4・28沖縄デー 

今日4月28日が、「沖縄デー」であると知らなかった。
琉球新報に記事がある。リンク http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-143834-storytopic-11.html

「4・28」は日本にとって、連合国による占領からの独立だった。しかし、米軍の日本駐留を認める日米安全保障条約(旧安保条約)も同時に発効したため、沖縄、奄美、大東を含む南西諸島は、日本から切り離され、米国統治下となり、異民族支配が始まった。  日本の独立が認められる一方で、沖縄は、事実上の自治を奪われ、「屈辱の日」となった。

1952年4月28日から、1972年(昭和47年)5月15日の沖縄返還まで、20年。
一定の自治は認めたが最終的な意思決定権はアメリカにあったという。

戦争で軍に捨石にされ、死においやられた。今もなお、内地の代わりに75%の米軍基地を抱えている。さらに、普天間から辺野古へ飛行場が移されるという事態に多くの人は怒りをもっている。
この怒りは、命の怒りだ。

遠くの南の島。見えないからいい。知らないからいいのか。
うんと遠くの国でおこった「豚インフルエンザ」は、飛行機に乗って、空気とともに国境を平気で超えてくる。見えないものが脅威に感じているくせに。

人は見たいものを見、聴きたいものしか聴かない。
だからこそ、見えないもの聞こえないものを感じたい。

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2009年03月25日

9条実現 第8期市民意見広告運動

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9条実現 http://www.ikenkoukoku.jp/

今年で第8期となる、市民意見広告運動が動いている。
いつだったか、一度出したことがある。

今回のテーマは、「戦争への歩みを止めよう」・「誰だって人間らしく生きたい」。
内容の詳細は市民意見広告運動事務局 HP  http://www.ikenkoukoku.jp/「非武装・不戦の憲法を変えさせない」意見広告は、5月3日の新聞に掲載される。

広告の趣旨 非武装・不戦の憲法を変えることに反対し、憲法9条、憲法25条の実現をめざします。
募金の目標額 2500万円
掲載時期 2009年5月3日
掲載紙 全国紙と地方紙
賛同金の送り方 2009年4月12日必着で郵便局より振込み

 個人・1口2,000円 団体・1口4000円
 郵便振替口座番号 00110-5-723920
 加入者名 市民意見広告運動

 チラシを請求したら、送ってくれる。
 定額給付金で募金しようとか、書いてあった。おもしろい使い道かも。

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2009年03月22日

6年目のイラク

今日は、西谷文和さんの、イラク取材報告会に行ってきた。
新聞で紹介されたこともあり、大勢の参加者で熱気があった。西谷さんの解説付きで最新の取材映像を見ることができ、驚いたことも多かった。

六年前の3月20日、私は香港の空港で乗り継ぎ待ちしていた。イラク攻撃のニュースはそこで知ったと記憶している。
昨年のガザ地区の虐殺も知る必要のあることが山ほどあるが、イラクもこれからの支援が本当は重要になってくると思った。

西谷さんの報告で、治安が前より良くなっていることは、わかったが他国へ避難できなかったイラク人たちは難民化して、色んなところに住んでいる。びっくりしたのは、ゴミ集積場で暮す人々の存在だ。
廃プラなどを拾い、収入にしているがそこは、生ゴミも集積されるので衛生状態が非常に悪く、ハエも多く、臭いも酷いらしい。その中で拾った1斗缶を土で塗り固めた家で生活する人たちがいる。
水道もないところで、約3000人が生活しているという。野焼きの有毒ガスで取材前日も2人亡くなったという劣悪な生活環境。

結局、イラク政府は国民の生活・福祉まで手が回ってない。繰り返されるテロ対策のための軍事費、ワイロなどが原因と西谷さんは言う。

劣化ウランとみられる、子供達への被害も取材されていた。
放射能の影響は遺伝子レベルまで及ぶので、まだ、この苦しみは続くのだろう。世代をさらに超えて、湾岸の影響が今あるとすれば、6年前の影響はこれからまだまだ、子供達を蝕んでいく。

シーア・スンニ・クルドの状況はどうなっているのだろう?
政府と米軍はむしろその対立をあおっているという。それそれの利害を考えて、パレスチナの地のように分離に向かわせる魂胆。よくある、分離統治によってお互いを憎みあい、自滅していくようなことはあってはならない。イラクの人たちは賢くて、親米で嫌いだけど、イスラム原理主義の政府よりはずっとまし・・とお酒ものめる自由なイスラムを求めてマリキを選んだ。それぞれの宗教対立も人々の生活レベルではあまりなくなっているという。コレを聞くと、少しホッとする。

これから、イラクの人たちの手で国づくりがうまくいきますように。私は、ここから本当の応援・支援をスタートし、長くつづけれいければと思っている。

西谷さんは、「私達になにができるか提案してほしい」と質問を受け、こうこたえた。
1、知ること・無関心はダメ。
2、伝えること。
3、忘れないこと。6年たっても、さらにこれからも。

西谷さんの報告は、ブログでも詳しい
イラクの子どもを救う会ブログ http://www.nowiraq.com/blog/

西谷さんのイベントのお知らせ
4月8日(水)午後6時30分開場、午後7時開演
松元ヒロライブ&西谷さん「忘れないイラク&ガザの悲劇」講演
場所 吹田メイシアター小ホール
問い合わせ (株)かんきょうムーブ 電話06-6357-7006 FAX 06-6357-7016
メール k-move@k.move.co.jp

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2009年03月18日

「タクシー・トゥ・ザ・ダークサイド」関西上映

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タクシー・トゥ・ザ・ダークサイド

気になっていた映画が上映される、2008年アカデミー長編ドキュメンタリー賞に輝いた、酷く、辛い映画。
アフガニスタン人のタクシー運転手が、米軍によってグアンタナモ収容所に突然連行され、拷問をうけ帰らぬ人となった。「テロ」の容疑者とは何だったのか?米軍は一体何をしたのか?
この映画は、劇場公開されない。アムネスティインターナショナルのイベント情報に自主上映のスケジュールが公開されている。

http://www.amnesty.or.jp/modules/piCal/index.php?smode=List&cid=0&num=20&order=start&op=after&caldate=2009-3-18&pos=0

映画の内容についての詳細は、こちらのサイト

http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=2122

関西での上映をピックアップしてみた。

3月22日(日)開場13:30開演14:00
会場:奈良市男女共同参画センター「あすなら」視聴覚室

4月5日(日)13:45~16:30(13:30開場)
場所: ドーンセンター 5階視聴覚スタジオ(大阪市中央区大手前1-3-49)

5月16日(土)午後6時15分~   
・午後6時15分~『タクシー・トゥ・ザ・ダークサイド』上映   
・午後8時5分~志葉玲さん(フリージャーナリスト)のお話  
会場:ひと・まち交流館京都 第4・第5会議室(3階)
(このスケジュールは、載っていませんでした。)
主催:ピースムービーメント実行委員会 アムネスティ京都グループ

5月17日(日)14:00~16:00 (開場13:30)
会場:クレオ大阪中央 4Fセミナーホール


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2009年02月16日

虹色とカーネーション

先日、放送していたBSドキュメンタリーでパレスチナの以前の様子を少し知ることができた。

2月9日放送「封鎖された街に生きて ~ガザ ウンム・アシュラフ一家の闘い~」
これは、古居みずえさんが、訪問していたガザの家庭の日常。お母さんの嘆き、6人の息子たちのやるせなさをひしひし感じた。経済封鎖の中で、水も出ない日があったり、ガスも無い日があったりするなかで、何時間も並んでいる人々。希望や仕事の無い日々に息子たちは、兄弟げんかをする。前は、漁師の仕事に誇りをもっていたのに、床によこたわり、気力の無い日々を送る。
彼らはずっと、高い塀の中に閉じ込められたままだ。その上、昨年末のイスラエルの攻撃は、逃げ場のない地獄だったろう・・・彼らは生き延びているのだろうか?

2月12日 放送「レインボー ~ガザ あるカメラマンの記録~」
これは、ドキュメンタリー映画として先日も上映されていたものだと思う。私は、いけなかった。岡真理さんの切実な訴えはyou tubeで見たけれど。
この映画は、衝撃的だった。たった5年前に、今と同じようなことがあった。「レインボー作戦」とイスラエルが呼ぶもので「逃げる人々の衣服が色とりどりで虹のような色だから」レインボーという残酷な作戦だ。ガザのカーネーション栽培をしている農場主が嘆いていた。色鮮やかな、真っ赤なカーネーションが
どこにも出荷されること無く、見事に咲いている。カーネーションのために持っている大きな冷蔵室には、
パレスチナ人の遺体が何人も預けられていた。

人々の悲しみは深く、鎮魂のための活動をする人、カメラマン自身が映像を撮っている自分に対して思う、自己嫌悪。人の悲しみを聞くことで、さらに積み重ねられる悲しみ。
悲しみの連鎖は止まらない。これは、憎しみの種が撒き散らされることにもなるだろうに。
これは、今のガザではないことに驚く。何度、何度、彼らは生きることをあきらめないといけないのか。

今週末、パレスチナに関する集会がある。

①市民社会フォーラムの企画ご案内

■第45回例会
 志葉玲・ガザ緊急報告会
  2/20(金)@京都、21(土)@大阪&堺、22(日)@神戸

■第14回東京例会
志葉玲・緊急報告会
   2/28(土)@高田馬場
     
■第46回例会
「レインボー」上映&清末愛砂さんトーク
3/2(月)@大阪・本庄西

■協力企画
 イラク戦争6年 わたしたちの選択
  3/16(月)@大阪

詳細は以下参照ください。

=========================
□■市民社会フォーラム第45回例会■□
ガザ この現実
「たたかうジャーナリスト」志葉玲・緊急報告会
2/20(金)@京都、21(土)@大阪&堺、22(日)@神戸

 昨年末から22日間続いたイスラエルによるパレスチナ・ガザ
地区への無差別攻撃では、
子ども400人以上も含む1300人以上が死亡し、
停戦に至った現在でも、国境封鎖は解かれておらず、
150万の人々は恐怖の日々を過ごし、水や食料、医薬品が不足
しています。
 国際人道法に反するガザ攻撃の被害について、
現地取材したフリージャーナリスト・志葉玲さんの緊急報告会
を、近畿4都市で開催いたします。

どなたでも予約なしにご参加いただけます。

★京都会場
日 時 2月20日(金)18:30(18:00開場)~21:00
会 場 伊藤塾京都校
     http://www.itojuku.co.jp/19sch_kyoto/map/245.html
     地下鉄四条駅・阪急烏丸駅22番出口を北に5分、
     地下鉄烏丸御池駅6番出口を南に5分、烏丸通り沿

     京都市中京区烏丸通蛸薬師上る七観音町635 から
すまビル3階
     TEL:075-211-0601

★大阪会場
日 時 2月21日(土)14:00(開場13:30)~16:30
会 場 浪速人権文化センター小ホール      
      http://www.ochra.or.jp/jinbun/naniwa/index.html#
     JR大阪環状線「芦原橋駅」下車すぐ
     大阪市浪速区浪速東1-9-20 TEL:06-6568-0791

★堺会場
日 時 2月21日(土)18:30(開場18:00)~
会 場 創造空間BOX1-6
     http://vpress.la.coocan.jp/sakaitizu.html
     南海高野線「堺東駅」7分
     堺市堺区市之町東6-1-24 tel/fax072-227-6123
※定員20人なので、要事前申込制  
 上記連絡先かメールcivilesocietyforum@gmail.comまで

★神戸会場 清末愛砂・島根大学講師との対談予定
日 時 2月22日(日)14:00(開場13:30)~16:30
会 場 葺合文化センター会議室202
     http://www.kobe-bunka.jp/facilities/fukiai/
     阪急「春日野道駅」下車、徒歩約7分
     神戸市営地下鉄「新神戸駅」下車、徒歩約8分
     市バス90・92系統「雲中小前」下車、徒歩約3分
     タクシー(三宮)から約6分
     神戸市中央区旗塚通4丁目4-1 TEL:078-242-0414

■参加協力金(資料代含む) いずれの会場も500円

■志葉玲(しば れい)さんプロフィール 
 1975年東京生まれ。大学卒業後、番組制作会社を経て、
2002年春から環境、平和、人権をテーマにフリーランスジャー
ナリストとしての活動を開始。
2003年のイラク戦争で、「人間の盾」として滞在しながら民間
人の空爆被害を取材したのをはじめ、
頻発する自爆攻撃や、米軍の「テロ掃討作戦」によるイラク市
民の被害、自衛隊の活動などについて取材しつづける。
著書 に『たたかう!ジャーナリスト宣言―ボクの観た本当の
戦争』(社会批評社、2007年) 。
 志葉玲さん公式サイト http://reishiva.jp/

主催・お問い合わせ先 市民社会フォーラム
    メール civilesocietyforum@gmail.com
共催
 平和の井戸端会議 http://blogs.yahoo.co.jp/yuubokuminn2003
 九条の会ひょうご http://aayuukouyuu9.hp.infoseek.co.jp/
DAYS JAPAN関西サポーターズクラブ
http://www.daysjapan.jp/
 神戸ラブ&ピース

チラシデータ http://hand-d.com/gaza/p.html

②パレスチナを知る連続学習会第2弾「映画作品を通して知るパレスチナ」
上映DVD 「ガーダ~パレスチナの詩~」 2月21日(土) 午後1:30~5:30 大阪YWCA
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

パレスチナで何が起こっているの?新たに目を向けた人も、長く関心を寄せてきた人も、自分自身の言葉でパレスチナを語り合うために、映画作品を通して学びを深めませんか?DVD鑑賞後、素敵なゲストから解説をうかがい、意見を交換します。

■プレイベント 13:30~14:00
過去にパレスチナ(ガザ地区含む)を何度か訪れたYWCA関係者に聞く、「パレスチナに関する素朴な疑問を解消しよう!」コーナー
現地に行ったからこそ判る、占領の実態を映像で実感して下さい。今さら聞けない素朴な疑問も大歓迎!

■上映DVD 「ガーダ~パレスチナの詩~」14:05~
監督の古居みずえさんは37歳の時、原因不明の病のため、一時は歩行器なしで動けなくなった。そのことをきっかけに普通のOL生活から大きく人生を転換させ、1988年7月、戦火のパレスチナで取材を始める。当時40歳。ガザで出会った女性ガーダを通して、豊かなパレスチナの歴史・風土・老人達の記憶を記録し続ける。封建的な男性社会であるパレスチナでは、女性の声が聞え難い。映画作品「ガーダ」には、台所から、中庭から、分娩室から聞こえてくる女性達の声、パレスチナの日常生活がぎっしりと詰まっている。
(監督:古居みずえ 2005年 上映時間:106分)
*古居みずえさんは、ゲストではありません*

■ゲスト 清末愛砂さん(島根大学教員) 講演会 15:55~
永らくパレスチナに関わってこられた清末さんにお話を伺います。ガザに関する実態を清末さんに質問できるチャンスです。

■意見交換会 パレスチナを語れる場って身近にありますか?「パレスチナ問題」を自分の声で語り合ってみませんか?まずは、傾聴と語り合いから、平和の心を私たち自身から養っていきませんか?


【日 程】2009年2月21日(土) 午後1:30~5:30(当初は午後2:00~5:00の案内でしたが、プレイベントを追加し、意見交換会を充実させるため、前後30分ずつ延長しました。時間変更のご案内が遅くなり申し訳ございません)
【講 師】 清末愛砂さん(島根大学教員)
【会 場】 大阪YWCA
【定員】  40人
【参加費】 500円
【申込方法】TEL、ファックス、メールにて
【締 切】 当日参加歓迎
【主 催】 大阪YWCA国際部委員会(担当:宮崎)
※この企画は、「地球市民のための知る力養成講座」の一環として財団法人大阪国際交流センターの助成を受けて行います。

 [お問い合わせ先]大阪YWCA
[住所]〒530-0026 大阪市北区神山町11-12
[地図]http://osaka.ywca.or.jp/access/umeda.html
[TEL]06-6361-0838(代表)
[FAX]06-6361-2997
[メール]info@osaka.ywca.or.jp
[受付時間] 平日9:00~21:00 土曜9:00~17:00(日・祝 休み)


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2009年02月01日

NHK BS1 <シリーズ パレスチナとイスラエル>放送

NHK BS1で、<シリーズ パレスチナとイスラエル>と題して放送がある。
NHK世界のドキュメンタリーのHPは http://www.nhk.or.jp/wdoc/yotei/index.html#090209

2月9日 (月) 午後9:10~10:00 
  封鎖された街に生きて ~ガザ ウンム・アシュラフ一家の闘い~ (再)

イスラエルによる経済封鎖が続く、パレスチナのガザ地区。ガスや電気・水の供給がしばしば止まる。そのガザに暮らす女性、ウンム・アシュラフ(60)さんの一家は、夫・息子たちとその家族、娘の家族、と30人を超える。息子や夫の仕事がなくなり、イライラしてささいな事で家族げんかも起きる。封鎖の中で人々は、一体どう生きているのか。外からではなかなか分からない人々の暮らしを、パレスチナ人女性の目線で描く。
‘08年10月12日にBSドキュメンタリーで放送。

2月10日 (火) 午後9:10~10:00
  ガザ ~ハマスと人々の6ヶ月~ (再) 06年8月5日にBSドキュメンタリーで放送。

2月11日 (水) 午後10:10~11:00
 ガザ地区 武器密輸トンネルのある町 (再)

パレスチナ・ガザ地区とエジプトの国境の町ラファでは、2005年9月のイスラエル軍の撤退後、地域社会内部での部族抗争が激しさを増している。かつてイスラエル軍と戦うために武器を密輸していた国境沿いの秘密トンネルが今なお存在し、今度は身内同士の戦いに武器が使われているためだ。ラファの町に潜入した取材班は、その武器密輸トンネルの内部の撮影に、初めて成功した

2月12日 (木) 午後9:10~10:00
 レインボー ~ガザ あるカメラマンの記録~ (仮)

2004年5月、イスラエル軍はパレスチナ暫定自治区のガザ地区で、パレスチナ過激派に対し大規模な掃討作戦を展開した。この軍事作戦「レインボー作戦」によって南部の町ラファを中心に住宅が破壊され、子どもを含む多数の民間人が犠牲となった。
番組は、一人のパレスチナ人カメラマンの目を通して、「レインボー作戦」によって破壊されたガザ地区を描く。イスラエルの占領を象徴する瓦礫の山をモチーフに、子どもや妻をなくした人々の悲しみに向き合い、ときに自分の半生を振り返りながら、パレスチナの人々が抱える心の痛みや苦しみに迫る。

2月13日 (金) 午後9:10~10:00
 シャロンはなぜ撤退を決意したのか ~混迷のガザ~ (仮)

不安定な情勢が続くパレスチナのガザ地区。2005年、長年占領を続けてきたガザ地区からのイスラエル軍撤退という歴史的決断を下したのは、当時のシャロン首相だった。撤退完了から数ヶ月後、シャロンは脳卒中で倒れ、現在も意識不明の状態が続いている。
対パレスチナ強硬派として知られるシャロンは、なぜ自らの信念に反してガザ撤退に踏み切ったのか。番組は、オルメルトやペレスなどの歴代首相、ライス米国務長官、元側近などへのインタビュー、そしてシャロン自身のプライベート映像を交えながら、命をかけたその行動の背景に迫る。
 

投稿者 pianocraft : 23:25 | コメント (4) | トラックバック

2009年01月10日

再掲載 1.19 ガザを考える集会

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アラブ研究の岡真理さんの講演、映画「レインボー」の上映があります。

主催の市民社会フォーラムのHPより

ジェノサイドともいえる今回の事態がなぜ起きたのか、その原因と背景、そして平和的解決の可能性を知り、考えるために、ガザを舞台にした映画「レインボー」の上映と、パレスチナ問題に詳しい京都大学准教授・岡真理さんの講演を、 市民社会フォーラム第44回例会として緊急に開催いたします。

どなたでも予約なしでご参加できます!!!

▼日 時 09年1月19日(月)18時30分~ ▼会 場 伊藤塾・大阪梅田校  JR大阪駅より徒歩5分、 阪急梅田駅より徒歩3分  TEL.06-6372-0610 〒530-0012 大阪市北区芝田2-7-18 オーエックス梅田ビル新館5階

▼参加協力費 500円 

地図は、市民社会フォーラムのHPにあります。http://sites.google.com/site/civilesocietyforum/Home

岡真理さんは、パレスチナに公正な平和を実現するために、あなたにもできる25の行動を提言されています。(追記 下記に転載)
じりじりと、何もできずに思いを募らせている私のような人間にもできることを教えてくれます。
今起こっている事態がいかに非道なことか、緊急のメールが交わされている数の多さでも緊迫感がつたわります。想像力をいかに働かせるかが問われます。

私は、身近に1つの命をかけて病と闘っている人間を知っています。1つの命がいかに重く、かかわりのあるそれぞれの人がその1つの命に繋がり、さらに多くの人に繋がっていくことをつくづく感じます。
生きている1つが失われた時の損失は計り知れなく、多くの知らない場所の大人や子供の命がどれだけ無数につながり、私たちまで届いているのか考えるべきです。


パレスチナに公正な平和を実現するために あなたにもできる25の行動
(抄訳 英語原文をつけると制限容量をオーヴァーするので省略します)

1)事実を入手し、それを広めよう。

2)地元メディアに発信しよう。地元紙に投稿しよう。活字メディア、音声メディア、映像メディアに、彼らの報道ぶりについて意見を書こう。

3)あなたの国の政治指導者に、攻撃を止めろとイスラエルに圧力をかけるよう要求しよう。

4)イスラエル大使館、エジプト大使館、可能なら国会前その他、目につくところでデモをしよう(メディアにも働きかけよう)。

5)ティーチ・イン、セミナー、討論会、ドキュメンタリー映画の上映会などなどを開催しよう。単刀直入に。場所を決めて、会の性格を決めて、必要なら講師を決めて。宣伝も忘れずに(インターネットが効果的だよ)。

6)パレスチナとガザについて詳細を書いたチラシを撒こう。

7)自宅の窓にパレスチナの旗を掲げよう。

8)パレスチナのスカーフ(クーフィーエ)を身につけよう。

9)喪章をつけよう(いろんな人とパレスチナについて会話するきっかけになる)

10)国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)を通してガザに直接支援をしよう。
http://www.un.org/unrwa/

11)あらゆるレベルでボイコット、投資引き上げ、制裁を行おう。イスラエル大使の送還を指導者に要求しよう。

12)イスラエルの指導者を戦犯法廷に引き出すために働きかけよう。

13)イスラエルの人々に、戦争省の前でデモをするよう呼びかけよう。もっとダイレクトに、政府に抗議するよう呼びかけよう。

14)より多くの人に声を届けよう。ご近所や友人には直接、その他大勢にはインターネットで。

15)あなた自身の活動グループを立ち上げよう。地元の既存のグループに参加してもいい。「パレスチナ」で検索すれば、すでに活動しているグループが分かるはず。

16)政府関係の事務所その他、政策決定者が集まるところで座り込みをしよう。

17)グループで平和のための1日断食をしよう。やるときは公共の場所で。

18)パレスチナに行こう。

19)パレスチナで活動に当たっている人権団体その他を支援しよう。

20)大きな立て看やポスターを作って、通りや人がたくさん集まるところに置こう。

21)地元の教会やモスク、シナゴーグ、その他宗教関係の場所を訪ねて、道義的立場に立って行動するよう要請しよう。

22)ガザのための請願書に署名しよう。
http://www.avaaz.org/en/gaza_time_for_peace/98.php?cl_tf_sign=1

23)ガザの人々にメールを送ろう、電話をかけよう。彼らは外界の声を聴きたがっている。

24)政治的見解が違うグループとも協力しよう。党派主義は戦争したがってる連中を利するだけ。

25)毎日、一定時間を平和活動のために充てよう(たとえば1時間)。このリストに挙がっている以外の行動を考えよう。

おまけとして26)ここパレスチナにいる私たちの誰でもいいから、現場で何が起きているのか、ライヴでレポートさせてもらえるよう、地元のラジオ局のトークショーやニュース記者に働きかけて。

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2009年01月08日

STOP! 殺さないで

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ガザは毎日、血が流れ、家や学校が燃えていた。
TVで毎日報道される回数が増える。
メーリングリストには、緊迫したメールがどんどん流されている。
息が止まりそうなくらい、迫る悲しみ。

今日の夜の報道では、一日3時間人道支援のために回廊をあけるそうだ。
緊急に支援しないと、飢餓がおこるという。
しかし、支援しても、攻撃したら意味が無い。即時停戦を望む。

3つのアクションを紹介しておく。

◎アムネスティインターナショナル日本  緊急WEBアクション
「閉じ込めないで! 殺さないで!」
パレスチナ・ガザ地区への違法な攻撃の即時中止を
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=2141

◎大阪で デモのアクション
許すな! イスラエルのガザ侵攻 1・10緊急行動

×××××× パレスチナの民衆を殺すな! ××××××

イスラエルは、昨年末から続くガザ攻撃によって、すでに
500人以上のガザ住民を殺害しています。今も、人々は、
電気や水を止められ、食料確保もままならない状況のなか、
イスラエル軍の攻撃にさらされ続けています。

私たちは、イスラエル軍による虐殺行為の中止、ガザ地区
の封鎖解除、そして、パレスチナにおける公正な平和の実
現を広く訴える緊急集会とデモを行います。

イスラエルの暴走を止めるためには、国際社会からの圧力、
抗議の声を挙げていくことが不可欠です。より多くの方の
結集を!!

なお、参加される方は、プラカードや横断幕など、街頭に
アピールできるものをご持参いただければと思います。


日時 ● 2008年1月10日(土) 午後2時集合
~午後2時45分デモ出発(3時半頃梅田解散)

会場 ● 中之島公園女神像前
(地下鉄淀屋橋駅1番出口から徒歩3分。大阪市役所南側)
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=Air&nl=34/41/23.244&el=135/30/21.096&scl=
25000&icon=home,,,,,&coco=34/41/23.244,135/30/21.096

発言 ●
岡真理さん(京都大学教員)
B・サーメドさん(ガザ住民、携帯電話を通じての参加)
参加団体・個人からのアピール・行動提起

主催 ● 許すな!イスラエルのガザ侵攻1・10緊急行動
実行委員会

【呼びかけ団体】
ATTAC関西
アムネスティ・インターナショナル日本
釜ヶ崎医療連絡会議
釜ヶ崎パトロールの会
関西共同行動
日本キリスト教団大阪教区社会委員会
パレスチナの平和のための関西連絡会
パレスチナの平和を考える会
リブ・イン・ピース☆9+25

【連絡先】

関西共同行動
tel: 06-6364-0123(中北法律事務所)
fax: 06-6364-5247
email: kyodo@cpost.plala.or.jp

パレスチナの平和を考える会
tel; 06-7777-4935(共同オフィスSORA)
fax: 06-7777-4925
email: palestine.forum@gmail.com

◎ガザを考える集会

■ガザ~この現実
   一方的な破壊と殺戮の中で
~~~~~~映像とトークの夕べ~~~~~

 昨年末からイスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への無差別空襲は、死者400
人、負傷者2000人を超える惨事を招き、年明けからは地上侵攻が進められていま
す。
 国際的な市民社会からは、ガザ攻撃への非難と即時停止を求める声が高まって
います。
 ジェノサイドともいえる今回の事態がなぜ起きたのか、その原因と背景、そし
て平和的解決の可能性を知り、考えるために、ガザを舞台にした映画「レインボ
ー」の上映と、パレスチナ問題に詳しい京都大学准教授・岡真理さんの講演を、
市民社会フォーラム第44回例会として緊急に開催いたします。

どなたでも予約なしでご参加できます!!!

▼日 時 1月19日(月)18時30分~
▼会 場 伊藤塾・大阪梅田校
 地図URL↓ 
www.itojuku.co.jp/20sch_umeda/map/255.html
 JR大阪駅より徒歩5分、 阪急梅田駅より徒歩3分
 TEL.06-6372-0610
 〒530-0012 大阪市北区芝田2-7-18 オーエックス梅田ビル新館5階

▼参加協力費 500円 

▼プログラム
1、上映・ドキュメンタリー『レインボー Rainbow』

映画紹介『レインボー Rainbow』
「第14回地球環境映像祭」2006年度アース・ビジョン大賞受賞作品
(2004年作品/パレスチナ/41分/ビデオ)
プロデューサー:ラマタン・スタジオ
監督:アブドゥッサラーム・シャハーダ
イスラエル侵攻下のガザ。
その過酷な現実を詩的かつ象徴性豊かな映像で表現し、2006年3月、第14回
地球環境映像祭でその芸術性が高く評価され、アース・ビジョン大賞を受賞。
占領下で破壊され、奪われ続けるパレスチナの人々の生活と生命。
その痛み、悲しみをレンズに焼きつけるかのように、カメラはまわる。

2、トーク・岡 真理(おか まり)さん
最新の「ガザ」情報と「パレスチナ問題」についてお話します。

プロフィール
京都大学大学院 人間・環境学研究科准教授。
専門は現代アラブ文学、第三世界フェミニズム思想。
学生時代にパレスチナ文学に出会い、以来、パレスチナ問題に関わる。
今回のイスラエルのガザ侵攻では、当地からのメールを翻訳して全国に配信し続
けている。著書は『アラブ、祈りとしての文学』(2008年、みすず書房)など。

▼みなさま、ぜひご来場ください。

※お申し込みなしにどなたでも自由に参加できますが、
 人数把握のために事前に連絡いただければ助かります。

 お申し込み・お問い合わせは市民社会フォーラム
civilesocietyforum@gmail.com まで

▼主催
市民社会フォーラム
http://sites.google.com/site/civilesocietyforum/

▼共催(順不同)
フレンズ オブ マーシー・ハンズ
http://blog.goo.ne.jp/iraqimd2006
平和の井戸端会議
http://blogs.yahoo.co.jp/yuubokuminn2003
EGピース
http://egpeace.gozaru.jp/
イラクの子どもを支援するおおさか市民基金
http://supporttheiraqi.aikotoba.jp/
しなやかな平和のつばさ 武力は無力!平和に生きよう笑顔のネット♪
http://ameblo.jp/yuubokuminn/

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2008年12月05日

コレラ・貧困・飢餓

先日、2つの新書を読んだ。
1つは「アフリカ・レポート」松本仁一 著/岩波新書、もう1つは「アメリカの貧困」堤美果 著/岩波新書
そして、聞こえてくるジンバブエのコレラ流行のニュース。患者は一万人を超え、死者も560人を超えた。
ジンバブエは、極度のインフレでもTVで紹介されたり、独裁政治をとりあげられたりしている。「アフリカ・レポート」でも書かれているが、南アフリカに命がけで越境してくる人も多く、今回のコレラの流行も社会整備を二の次、三の次にして為政者が自分や自分の所属する部族の私服を肥やすことばかりしていたことで、人々の命はとても危険にさらされている。

独立した1980年時は、農業立国として、アフリカでは自立できる見込みがあったのに、ムガペは、国を崩壊させてしまった。アフリカの貧困問題は、為政者の問題が根深い。政治のリーダーよりも、部族のつながりを大切にする。では、部族間で、アフリカをよくするように手をつなぐことはできないのだろうか?

しかし、コレラの蔓延が、心配だ。
人々を貧困や飢餓の苦しみに追い込み、憎悪が渦巻いているからこそ、紛争も奪い合いも収まるところを知らない。その上に、伝染病が悪魔のように襲いかかってきた。国は立ち直ることができるのだろうか?

アフリカの人々がそれぞれの国の似たような状況で苦しんでいるかと思えば、対極にあるような先進国「アメリカ」でも、深刻な貧困が潜行している。
まさにサブプライム問題で、日本もあおりを食ってしまって他人事ではない深刻な状況だが、ちょうど「アメリカの貧困」を読んで、問題のあったサブプライムが破綻するタイミングとなった。
アメリカの医療がとても酷いものであることなど、具体的な例があげられていて驚いた。
人々が貧困ラインに転落する大きな原因が医療費の問題であるということ。日本の健康保険の制度が不十分で、問題があったとしても雲泥の差である。民間の保険会社に入っていても、支払われ無い場合も多く、出産は経費をおさえるため日帰りという。入院すると4000ドル~8000ドル掛かると、子供も生むことができない。医者にかからないために、みな必死でサプリメントを飲んで予防する。
けれど、サプリメントに頼ったって、良くはないわな。違う病気にかかったり。

その貧困は、サブプライムのように、自由主義経済のターゲットにされるばかりでなく、戦争ビジネスの大切な担い手ともなっていく。いまや、イラクで働く戦場ビジネスの人々は国籍も様々らしいが、米軍より劣悪な条件で働き、劣化ウランに被爆して帰国しても何の保証もなく、さらに医療によって貧困を加速させていかざるを得ない。

もっと酷いのは、軍のリクルーターがあの手、この手で貧困な家庭の子供を狙うことだ。
学費を援助するなどといって、実際はいろんな条件があって現実は、割を食うのは子供たちで、酷いPTSDに苦しめられ、人生をとんでもない方向へ捻じ曲げられてしまうこともある。帰還兵に、ホームレスが多いことは、以前も書いた。

貧困が憎悪を生み、暴力に変わるとき。
それを利用する経済の化け物がいるということは、アメリカだけの問題ではない。
日本も似たような状況だ。貧困の再生産。救いようのない状況がまた、さらに憎悪を生む。
ぐるぐる回る。
すごく、無力を感じる。

投稿者 pianocraft : 21:53 | コメント (2) | トラックバック

2008年11月30日

アジアプレス記者のお話

29日土曜日の、「 ~ジャーナリストと話そう~アジアプレス現場報告 イラクと北朝鮮はいま-知りたいことと、伝えたいこと」に行ってきた。

90名先着とあったが、結果120名ほどの参加者だったようだ。大勢の人がアジアプレスに関心をもっているということは、とてもいいと思うのだけど。
この会は、アジアプレスの記者がイラク・北朝鮮の取材をとおして現状を報告する部分と、直接質疑応答に彼らが応じるパートに分かれていた。午後1時30分より始まり、修了は7時半と6時間にわたって、多くのことが語られた。

イラクが報道される時は自爆テロがどこかであったときに、何人が犠牲になったという程度の情報しか入らない。イラクで生きている人々はどんな生活を今しているのか?先日、イラクで米軍と地位協定が承認されたが、日本の沖縄にある地位協定より、イラクの主張が入っている。

(1)09年6月までに都市部などから米軍戦闘部隊が撤退(2)任務外の米兵による重大犯罪はイラク側が第1次裁判権を持つ(3)米軍はイラク側の令状なしに家宅捜索しない(4)イラクを他国への攻撃拠点としない-などを規定した。
共同ニュースより引用

そんな米軍がいることを承認するのは、反発があってしかりなのだが、報告会できいたことは、実際にイラクに住む人々はもっと現実的な気持ちをもっている。それは、誰でもいいから速く治安を安定させてほしい。ということだ。

外国人記者が狙われ、危ないが、外国人記者はそこへ行かなければすむが、イラク人記者も危険は同様で、記者は顔を隠す目だし帽のようなのを被り取材するそうだ。狙われるのは自分だけでなく、家族も同様なのでとても危険だそうだ。誘拐・拉致の目的は、いまは、宗教的・政治的・金目的・雇われ仕事など入り混じっており、何で襲われるかは分からない状況。一刻も速く、おちついた生活がしたい。
米軍がひどいことは知っているが、治安維持の一助になっているのですぐに撤退して欲しいとは思わない。という本音。

クルド人の取材が多い、坂本記者は、スン二・シーア・キリスト教、クルド人、そして米軍色んなものが対立しているが、現状が悪いのはお互いに誰かのせいにしているだけだ。と言う。本当にイラクが落ち着くには多くの・多くのプロセスが必要なのだろうなと感じた。

そして、未知の北朝鮮。石丸次郎さんが熱くかたり、写真展をつうじて、内部の人から届いた本当の朝鮮の姿を私たちに見せる。

朝鮮に関する情報があまりにもないので、石丸さんの話は驚くべきことばかりだった。
そして、いかに作り上げられた(多くはマスコミからの)イメージで漠然と、「わけのわからない国」だった朝鮮。

拉致の問題はとても酷いことだと思う。けれど、その国の政治や体制を批判することと、その国の人々を知ることとは別の問題だ。
本当に、厳しい食糧事情であり、国からの配給が途切れ、給料ももらえず、軍の兵隊ですら、動くと腹が減るので訓練などしないようにいわれている。ぶらぶらして、横流し商品で市場経済ができてきている。
統制がとどかない部分が多くなってきているということが、写真の中にもはっきりあらわれてた。

そして何より、北朝鮮の普通の人々は、自らの国を知るすべを絶たれている。
何で自力で、農業をしたり、生産をして食べていけないの?という疑問をうけ、石丸さんは、北朝鮮の農業というのは、代々農業をする家がついでいく仕組みで、昔の日本の庄屋が小作を使うのと似た構造で上から下へ搾取される仕組みだそうだ。なので、自由に農耕をできる環境でない。しかも、互いに監視するシステムがあるので、クーデターをくわだてるのもできない。
 ただ、「誰かが改革してほしい」という願いはもっているようで、今の体制が変わって欲しいという気持ちはあるそうだ。

北朝鮮の人が内部から発信する情報で作られている雑誌を一度ご覧いただきたい。
私も1部かって帰りました。
リムジンガン http://www.asiapress.org/rimjingang/
アジアプレスのHP
http://asiapress.org/

来年は、飢饉になるのではないかと、石丸さんはいう。
貧困が飢餓が、すべての憎悪の始まりのような気が私はしている。追い込まれた人間は、襲ったり奪ったりしないと生きていけなくなる。中東やアフリカの国の部族・宗教対立だって、誰かだけがおなか一杯になったり、贅沢をひとりじめせずに、みんなが食べていける状況ならば、許容も生まれるように思うのだ。日本の貧困からも憎悪が立ち上っているように思う。

北朝鮮の人をまず、食べれるようにすると何か変わってきそうなきがするのだけど。

投稿者 pianocraft : 21:21 | コメント (2) | トラックバック

2008年11月24日

イラクと朝鮮を語るイベント

メールで来たお知らせを、転載。
アジアプレスさんに、問い合わせをしましたが、当日会場で先着90名の受付ということです。
事前申込みはないということでした。
私も行くつもりにしています。

DAYS JAPAN関西サポーターズクラブからのお知らせです。

■◇■'08/11/29(土)@大阪◇■◇■◇■◇■◇■◇

    ~ジャーナリストと話そう~

     アジアプレス現場報告

イラクと北朝鮮はいま-知りたいことと、伝えたいこと

◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■

 一般報道では伝えられない、世界の現実を知る機会

として、イラク、北朝鮮などでの活動が顕著なアジア

プレス・インターナショナルからの報告を中心に、

ただ伝え聞くというだけでなく、報道する側と聞く側

それぞれの思いを伝え合い、知り得る機会となること

を願っています。

日 時:2008年11月29日(土)午後1時30分~6時50分(予定)

      4部構成(開場 午後1時15分)

会 場:ドーンセンター5階 大会議室

     (http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html)

参加協力費:1,000円(税込)

定 員:90名(定員になるとご入場いただけない場合が

      ございます。ご了承ください。)

主 催:アジアプレス・インターナショナル

     (http://www.asiapress.org/)

    DAYS JAPAN 関西サポーターズクラブ

     (http://www.daysjapan.jp/)

協 力:社団法人アムネスティ・インターナショナル日本

     (http://www.amnesty.or.jp/)

内 容:

【第1部】主催者メッセージ 午後1時30分~1時50分

【第2部】イラクの現状と現地メディアは今(玉本英子・坂本卓)

    イラク現地メディアに聞く(予定)午後1時50分~3時10分

【第3部】北朝鮮はどうなっているのか(石丸次郎)

    内部記者からの報告~北朝鮮国内記者に聞く(予定)

            午後3時30分~4時50分

【第4部】ジャーナリストと話そう。知りたいこと伝えたいこと

     自由トーク  午後5時10分~6時50分 (予定)

お問合せ先:アジアプレス大阪事務所 (06)6373-2444

     (電話受付:平日午前10時~午後7時)

北朝鮮ミニ写真展開催:

  「北朝鮮人自身が撮った"祖国"の真実の姿」北朝鮮内部からの

  通信リムジンガンの記者たちが撮影した最新写真を展示します。

◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■(ここまで)◇■

投稿者 pianocraft : 13:30 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月19日

平和を考える

この2週間で、2つの平和を考える場所に行った。

1つは、河野康弘さんのコンサート。
大阪へ来られると教えていただいて、出かけていった。以前ブログ記事にとりあげてから、メールでライブ情報をお知らせいただいている。
今回も子供向けコンサートに参加したのだが、河野さんはフリージャズの手法で色んな曲をアレンジしたり、オリジナルを演奏される。その時使うアップライトピアノは、前パネルも、下前パネルも、鍵盤蓋もはずして、中身のアクションが見える状態で演奏する。
子供たちは、激しく動く機械の動きを目の当たりにして、興味シンシン。けれど、最初は大きな音にびっくりして耳をふさぐ子もいた。子供たちは楽器の生演奏を身近で聞くことは少ないと思う。ピアノを習っている子はいるが、大人がフリージャズを演奏するような大きな音がピアノから鳴っているのは体験したことがないと思う。電気のピアノで小さい音で練習してたり、ヘッドホンで鳴らしていたらなおさらだ。

ピアノは迫力ある楽器であることを、コンサートが佳境に入ると子供たちも楽しんでいる様子が見られた。「わっはっは」と合いの手を入れながら進行する曲があるのだが、子供も演奏に参加してアドリブを弾いてもらう。それは見ていて楽しい。きっと、むちゃくちゃ弾いても大人に怒られないという楽しさを感じることができるだろうから、そんな音楽の世界が自由でどこの国境も越えてしまうということを知ってほしいなと思う。

河野さんは、平和のメッセージをコンサートでは伝える。パレスチナ、朝鮮・・・いろんな国へ演奏にでかけ、どこでも同じように迫力ある音を演奏してくる。世界でみんなが音楽を楽しむことができるようになって欲しいものだ。
河野さんの活動はHP「地球ハーモニー」に詳しい。 http://www.wahhahha.com/

もう1つは、あきもとゆみこさんの平和ワークショップ。
あきもとさんは、「第九で9条ピースパレード」を続けている人でもあり、似顔絵描きでもある。
漫画「無防備マンが行く」など、知っている人も多いと思う。

彼女が、子供向けにイラストを使って平和を考えるワークショップを、近所のまつり「マブイ祭り」でも披露してくれた。あらためて、どういうアプローチをするのか、ご本人から今までの活動の経緯なども説明してもらいながら、子供に返って体験した。

彼女は、平和を創るための「心」の状態を気づかせるために、色んなイラストを描いている。
怒りが産む恨みや憎しみ、他者への無関心「知らんぷり」などが、紛争の根本的な心の状態なのではないか?と気づくことによって、日常的な人間関係の中からも国際的な紛争の根っこを探り出そうという試みは意義深い。ちょっと想像してみることで、見えてくることを大切にして、気がついたら行動を少しでもしてみようと、一歩進むことができる。

平和というのが、国の政治間だけで保たれてるというのではなく、自分の身の丈まで引き寄せて考える大切さを多くの子供たちに知ってほしい。あきもとさんは、ごく普通の目線で平和にとりくんでいるすてきな人だった。
彼女のHPのご紹介。
http://y-a.pupu.jpブログのページ(毎日新しい絵が見れます!) http://rakugakiword.seesaa.net/
まんが「無防備マンが行く!」のブログ http://no-war.net/manga/
ピースケのページ http://peaceke.blog65.fc2.com/
               

投稿者 pianocraft : 23:28 | コメント (0) | トラックバック

2008年09月28日

驚きの沢田研二さん~メッセージソングに込める思い~

私は、まったく知らなかった。ただ、居間のほうからNHKの放送「SONGS」が流れていて、「あ、60歳の沢田研二やん」と一瞬目に留めただけだったのに・・・・

私は、確かに昔のジュリーは知っている。そして、TVの画面から見つけられなくなってからどんな歌をうたっていたかなんて、まったく意に介していなかった。ところが、村野瀬さんのブログ「村野瀬玲奈の秘書課広報室」のエントリーで見つけたタイトルにひきつけられた。

ボリス・ヴィアン「脱走兵」と沢田研二「我が窮状」 

ちょうど、NHKで歌っていた曲がこの曲だったのだ。
この「窮状」は、「九条」とダブルミーニングになっている。多くのブログで話題になり、「九条」のテーマソングにとの声もある。

カナダde日本語 「沢田研二の『我が窮状』を広げて九条を守ろうよ

どこへ行く、日本。 「<映像で伝える熱唱>沢田研二 「我が窮状」【NHK総合 SONGSから】 」
このブログからYOU TUBEで公開されていることを知った。

「我が窮状」/作詞:沢田 研二,作曲:大野 克夫

麗しの国 日本に生まれ 誇りも感じているが
忌まわしい時代に 遡るのは 賢明じゃない
英霊の涙に変えて授かった宝だ
この窮状 救うために 声なき声よ集え
我が窮状 守りきれたら 残す未来輝くよ

麗しの国 日本の核が 歯車を狂わせたんだ
老いたるは無力を気骨に変えて 礎石となろうぜ
諦めは取り返せない 過ちを招くだけ
この窮状 救いたいよ 声に集め歌おう
我が窮状 守れないなら 真の平和ありえない

この窮状 救えるのは静かに通る言葉
我が窮状 守りきりたい 許し合い 信じよう

このYOU TUBEのリンクは、こちら 
http://jp.youtube.com/watch?v=us35rNnGmE0

驚くべきは、最近急にこのような歌をうたい始めたのではなく、ずっとまえからだという。まったく知らなかった。そして、沢田さんの歌うもう1つの曲「脱走兵」が村野瀬さんのブログで紹介されておりこれまた、曲を聴いたら別のバージョンを知っていた。

「脱走兵」という曲は、作詞がボリス・ヴィアン、作曲がハロルド・ベルクで、1954年のものであると、村野瀬さんは紹介している。(YOU TUBEで聴ける)

この詩は、日本でも他の人に歌われていることも知った。

幻泉館 「おなじみの短い手紙」によると

高石友也さんの「拝啓大統領殿」
ザ・フォーク・クルセダーズの「大統領様」

大統領様 Le Deserteur

詞 Boris Paul Vian 曲 Harold Bernard Berg
訳詞 高石ともや

大統領殿 お暇があれば
読んでほしい この手紙を
僕は今 戦場へ行く
徴兵カードをもらったところ
僕は逃げる 戦いたくない
哀れな人を殺したくない
大統領殿 腹を立てないで
聞いてほしい 僕は逃げる

父は昔戦争で死んだ
子供達は泣きじゃくってた
女手ひとつ苦労をしていた
母も今はお墓の中
爆弾をもてあそび
僕の心を奪っていった
旅に出よう 明日の朝にも
僕の住み慣れた家を後に

世界中のすべての兄弟
僕は行こう 言って歩こう
人生を大切にしなさい
僕らはみんな兄弟だ
血を流すならあなたの血を
猫っかぶりの偉いお方
僕は逃げる 武器は持っていない
憲兵達よ 撃つがいい
     撃つがいい

私が知っていたのは、詩のほうではなく、メロディーのほうだった。
それは、高田渡さんの歌った「おなじみの短い手紙」

こちらは、原曲がフランス曲とCDには書いてあったが、間違いなく曲は一緒。
詩は、ラングストン・ヒューズのものを乗せている。

「おなじみの短い手紙」詩:ラングストン・ヒューズ 訳:木島始

 昨日の朝 ぼくはみつけた
 郵便箱のなかの手紙
 ただの短いおなじみの手紙は
 一ページのながさにも足りなんだ

 あいつはぼくに 墓に入ったほうが
 死んだほうがいいと 内緒話
 裏をみた なにも書いてない
 ただの短い おなじみの手紙

 ただの鉛筆と 紙だけで
 ピストルやナイフは なにもいらない
 ただの短い おなじみの手紙が
 ぼくの命をとってしまう
 君の命をとってしまう
 
沢田研二さんの「脱走兵」は残念ながらまだ、聞いたことがない。
「沢田研二actシリーズCD大全集」 には、おさめられてるらしい。聴けるんかな?

投稿者 pianocraft : 22:39 | コメント (6) | トラックバック

2008年09月05日

映画アメリカばんざい~戦争に行く前と後

十三の七藝で、「アメリカばんざい」を見てきた。
予告では丸刈りのブートキャンプの若者たちの姿があったので、その辺を中心に取材されたものかと思ったがなんの、もっと深い問題に切り込んでいた。

この映画は、藤本幸久監督と、ジャーナリスト影山あさこさんの取材によって作られたドキュメンタリー映画だ。イラクに派兵される若者は貧困層であるということは、よく知られたことだが、本当に学費に困ったり、技術を身に付けられると思い、志願した若者に帰還後待っているのは、PTSD、無職、ホームレスだった。2回目の派兵を拒否し、軍法会議にかけられた後は保証もなにもない。全て、失って、職も得られずホームレスになる。アメリカ全土のホームレス300万人のうち、3人に一人が帰還兵といわれている。

自分の国のために、人を殺し、自分も捨てられる。これが戦争であり、国であると、この映画が伝えることは、今も増え続けるイラクやアフガンの帰還兵によって証明されている。

この映画には帰還兵として、志願する若者を減らそうと運動する人がいる。また、おばあさんたちが、志願を勧誘するオフィスに立ちふさがり一人でもあきらめる運動を展開している。たとえ、逮捕されてもめげない。

たとえ、彼らが酷い状態で、アメリカから冷遇されていても、イラクやアフガンではその兵士の標的になり命をいつ奪われるか判らない市民がうんといるということも、忘れてはいけない。
シンディ・シーハンさんも登場したが、彼女ら戦争で子供を失った母たちは、アメリカの兵士の死者4080人に対して、イラクでは15万人が死んでいることも知っている。こんなばかげたことが、いち早くやめられることを心から思う。

やっぱり、国は国民を守らない。
自分の子供を「殺人にNOを言わない人形」にブートキャンプでしてはいけない。
日本が、これに加担していること忘れてはいけない。他人事ではない、自らの手を使って殺していないだけなのだから。

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2008年08月19日

世界報道写真展 2008

hodo.jpg

今日は、電車で仕事に出かけ、帰り道に梅田へ寄って「世界報道写真展2008」に行ってきた。
毎年、前年の大きな災害や紛争がテーマとして取り上げられるので、只中にいたカメラマンの目を通して、あらためて知る風景に衝撃や悲しみを感じる。

ケニアの大統領選挙の不正にともなう暴動、アフガニスタンに駐留する多国籍軍の兵士たち、大人から傷つけられた子供たち。
家を焼き討ちにされ、何もかも失った80歳のおばあさんが、猫だけを救い出して抱いて立っている姿。
この写真は印象深かった。希望のない村でこれからも生きていかなくてはならない、人々。写真は時が止まってもずっと続く、現実。

毎回、20分~30分のビデオ作品上映があるが、今回はビルマで倒れた長井健司さんの作品を編集したものだった。イラク・パレスチナ・ビルマの紛争地域の取材とタイのエイズの子供たちを追ったドキュメント。

タイで取材をしていた7歳の女の子は、とても可愛い顔でふざけて遊んでいる顔から始まり、病院でなくなるまでを追っていた。一家全てがエイズに感染、両親もエイズでなくし、双子だけが残った。孤児院入所したてのころは、沢山遊び相手がいて、食事があって嬉しい顔をした、どこにでもいそうな女の子だったが、なくなる前の表情は、その目は、どこの紛争地でも見る射抜いたような目だった。
何故、子供の私が死ななくてはならないの?苦しまなくてはならないの?痛い思いをしないといけないの?イラクの病院でも、アフガンの病院でも同じ目の子供たちはうんといる。

結局、大人のつけを子供が払い。ついには、人々は命のつながりを自ら絶ってしまうのだろうか?

あらためて、何も解決しない、学ばない私たちはどうすれば、傷つく人を減らせるのか?
自問しては、また、ため息する。


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2008年08月18日

8月は、やっぱり心が騒がしい

8月の暑さ・臭い・音。これらは、私が実際に経験したことのない戦争の風景を私に連想させる。
毎年そうだし、年々それは強く、焦りに似たような感じさえもたせて自分に迫っているように思う。

ドキュメンタリーを追いかけたり、見なければならない、知らなくてはならない、63年も経ったのにまだまだ知らないことが多すぎる。かつ、今も進行形で紛争がある。
オリンピックを見ているけれど、グルジアの選手の出場が(自分が知らないせいで)意外と多いことに驚く。オリンピックの商業主義的な華やかさと、選手の競技にかける思いとのギャップ。応援する人々のわがままな思いが飛び交う、メディアの中の言葉。

相反するいろんな思いが自分の中に渦巻いて、ざわめいた心に惑わされている。

現実の日常を見れば、やたらに8月は忙しかった、まだ、それは続いているけれど。人と関わる面白さを感じて、楽しんでイベントをこなしていくのだが、実際は追われるように次から次と準備と当日が繰り返された。

このような、時間の使い方をしていると、ふっと抜け落ちた時間に何もできなくなる。受身で、じっとして休むというような感じ。夏だから、多くの人が休みだからなんだか、企画ものも、戦争関連のものもキャッチしたいものも多いのに・・・。何も動いていない自分に焦りを感じる。

りんさんのブログで書かれてた、石内都さんの写真展「ひろしま Strings of Time」に広島に駆けつけたい思いだったがかなわず、エントリーを読んでやっぱり素晴らしい写真展であったことを知る。写真集で我慢だな。
そういえば、毎年行っている写真展に今年は行ってない。
「世界報道写真展 2008」 これは、何とか間に合うだろうから行ってこようと思う。
今回は、ビルマで亡くなった長井さんの作品が上映される。

インフォメーションは追記で。

2008年8月12日(火)~8月21日(木) ハービスHALL【大ホール】
「世界報道写真展2008」

阪神電気鉄道株式会社では、2007年に撮影された報道写真を対象にオランダ・アムステルダムで開催された世界報道写真コンテストの入賞作品を集めた展覧会「世界報道写真展2008」を、8月12日よりハービスHALLにおいて開催いたします。この地球上で起きているあらゆるニュースを最高の取材力と技術力で表現した写真約200枚が、様々な現実を強く訴えかけるこの展覧会を開催いたします。この機会にぜひご来場下さいませ。

会  期:2008年8月12日~8月21日 
午前11時~午後8時(入館は午後7時30分まで)
会  場:ハービスHALL(ハービスOSAKA B2F)
主  催:世界報道写真財団、阪神電気鉄道株式会社、朝日新聞社
後  援:大阪府、大阪府教育委員会、大阪市、大阪市教育委員会、オランダ王国大使館、社団法人日本写真協会、社団法人日本写真家協会
協  賛:キヤノン株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、ティエヌティエクスプレス株式会社
入 場 料:大人700円、学生500円、小学生以下無料
お問い合わせ先:06-6343-7800
この用紙をご持参の方は入場料¥100割引いたします。

【イベント案内】世界報道写真展2008・大阪
東京会場に引き続き、大阪会場でも主催朝日新聞社のご厚意により、
長井健司ディレクターの作品集(およそ30分)が上映される予定です

作品一覧:
「※ミャンマー・最後の取材映像」
「イラク戦争2003~子供たちの叫び~」
「タイ・エイズ孤児ホーム」
「パレスチナ紛争2006」

作品は全て、レポート・撮影・編集は長井健司ディレクターが担当しました
「エイズ孤児ホーム」については、ナレーターも長井健司ディレクターです

APF NEWSのHPより

投稿者 pianocraft : 13:44 | コメント (0) | トラックバック

2008年07月22日

夏のテレビドキュメンタリー

7月~8月にかけて、敗戦の日が近づくと、戦争の記録・記憶・メッセージがドキュメンタリーとして多く企画される。多く企画されているのだが、気がつかないで、放送終了してしまうこともよくある。
また、深夜枠、BSなどにいいものがあったり、そもそもテレビの番組を決めてみることそのものが難しかったりするので・・。気になるところを、拾ってみた。自分用のメモだ。
今回は、録画して、ディスクにまとめてみようかと思う。

民放では、Tamyさんのブログに詳しいものを。

テレビ朝日の開局50周年記念番組「『原爆』~63年目の真実~」
(8月2日・後9時) http://www.tv-asahi.co.jp/genbaku/

NHKでは、数々の新旧(再放送も含む)ものを。(すでに終わった核シリーズも途中で寝たりしてしまっていた・・・。)

1、ハイビジョン特集 フロンティア シリーズ 
 「アメリカの描いた“原爆” ヒロシマナガサキ ~白い光 黒い雨 あの夏の記憶~ 」
BShi 7月31日(木) 午後8:00~9:35

アカデミー受賞経験のある日系アメリカ人のドキュメンタリー映像作家、スティーブン・オカザキ氏が、広島・長崎の被爆者と向き合った。25年に渡る原爆取材を続けて制作した短編作品は2006年、アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。この番組は、それを発展させた本格的な長編ドキュメンタリーである。

2、ハイビジョン特集 「兵士たちの悪夢 ~戦場心理研究の深い闇~ 」
BShi 8月9日(土) 午後9:00~10:50

3、ハイビジョン特集 「証言記録 レイテ決戦“勝者なき”戦場 」
BShi 8月10日(日)午後9:00~10:30

4、ハイビジョン特集
「 こうして村人は戦場へ行った ~新資料が明かす赤紙配達人の真実~ 」
BShi 8月12日(火)午後9:00~10:30

5、ハイビジョン特集 「BC級戦犯 獄窓からの声 」
BShi 8月13日(水)午後9:00~10:50

6、NHK BS1 「BS世界のドキュメンタリー シリーズ 20世紀  “核”の内幕  」
BS1 7月22日(火)~7月25日(金) 午前0:10~1:00 (21~24日深夜)

20世紀は米ソ核開発競争の時代。人類の命運は、一部の政治家やスパイの情報戦などに大きく左右された。現代史を描く緊迫のドラマ作品。

 終了 7月22日(火)午前0:10~1:00 (21日深夜)
 「第1回 スーパースパイ~盗まれた“マンハッタン計画”~」

 7月23日(水)午前0:10~1:00 (22日深夜)
 「第2回 最終兵器~水爆開発の秘密~」

 7月24日(木)午前0:10~1:00 (23日深夜)
 「第3回 モスクワからの使者~キューバ危機の真実~」

 7月25日(金)午前0:10~1:00 (24日深夜)
 「第4回 イスラエルからの告発~地下核施設を暴露した男~」

7、<シリーズ 核の時代>BS1
イ ラク 劣化ウラン弾被害報告 ~ドイツ人医師 13年の足跡~ (再放送)
08年7月25日 金曜深夜[土曜午前] 0:10~1:00

それぞれのNHK番組の内容は、追記(以下に記載)に

NHK番組詳細
1、ハイビジョン特集 フロンティア シリーズ 
 アメリカの描いた“原爆” ヒロシマナガサキ ~白い光 黒い雨 あの夏の記憶~
BShi 7月31日(木) 午後8:00~9:35

アカデミー受賞経験のある日系アメリカ人のドキュメンタリー映像作家、スティーブン・オカザキ氏が、広島・長崎の被爆者と向き合った。25年に渡る原爆取材を続けて制作した短編作品は2006年、アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。この番組は、それを発展させた本格的な長編ドキュメンタリーである。

今まで、アメリカの放送局が制作した“原爆もの”は、ほとんどが「アメリカは正しかった」という考えにもとづいて作られてきた。しかし、オカザキ氏は、新たに徹底的に被爆者へインタビューを行い、先入観に捉われず、被爆の実態を丹念に取材した。

取材中、オカザキ氏が驚いたのは、被爆体験の風化が急速に進んでいることだ。「どうすれば、多くの人に原爆の悲惨さを伝えられるか」オカザキ氏は、反核の歌を歌う日本のロックバンドや、「ピカドン」と呼ばれる芸術活動を取材するなど、“原爆もの”のイメージに捉われない作品を制作した。

日米の考え方の違いを超えた作品「ヒロシマナガサキ」は、広島・長崎の平和への願いを世界へと訴えるものである。なお、番組には、オカザキ氏へインタビューとアメリカ人のリアクションを独自に取材し、伝えていく。

※バンフテレビ祭(2008)グランプリ・NHK賞 受賞

2、ハイビジョン特集 兵士たちの悪夢 ~戦場心理研究の深い闇~
BShi 8月9日(土) 午後9:00~10:50

 

泥沼化する米軍のイラク駐留。大規模な戦闘が終わった後も、小型爆弾による攻撃やテロ事件が続き、激しいストレスから多くの帰還兵がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症している。
PTSDの症状が初めて「発見」されたのは、一般市民が戦場に駆り出され、大量殺戮兵器が登場した第一次世界大戦だった。それからおよそ100年、極限状況における人間心理を国家はあらゆる角度から研究し、生身の人間を「戦闘マシン」に近づける訓練や戦闘の方法を模索してきた。しかし、戦争の方法が合理化・ハイテク化しても、兵士たちは新たなストレスや罪責感などと向き合わざるを得ず、PTSDの増加に歯止めはかからない。番組では、20世紀における戦場心理研究の歴史をひもときながら、「兵士の心が壊れる」というかたちで繰り返される戦争のもうひとつの悲劇を描く。

3、ハイビジョン特集 証言記録 レイテ決戦“勝者なき”戦場
BShi 8月10日(日)午後9:00~10:30

太平洋戦争のターニングポイントとなったレイテ島の決戦。番組では、日米両軍の元兵士、現地フィリピン住民や対日ゲリラなど、生存者の証言を広範に収集。今もなおトラウマに苦しむ日米比三国の人々の証言から、戦死だけではなく餓死や同士討ちまで巻き起こった過酷な戦場の実態や生活基盤まで破壊されたレイテ住民の悲劇を浮き彫りにし、〝勝者なき戦場〟の実態にせまる。
昭和19年秋、フィリピン中央部レイテ島で、太平洋戦争の大きな転換点となった決戦が行われた。投入されたのは太平洋戦争最多の29万人(日米両軍)。一ヶ月半の戦闘で失われた兵力は、日本軍8万(全兵力の97%)、米軍1万6千。戦火の巻き添え、スパイ容疑による虐殺、飢えなどによって多数の住民も犠牲となった。
既にサイパンが米軍の手に落ち絶対国防圏を破られていた日本軍。日本の勝利が絶望的となる中、大本営はレイテ島を、米軍に一矢報い少しでも有利な条件で講和に持ち込むための一大決戦の場と位置づけていた。しかし誤った戦況判断や、兵站を軽視した杜撰な作戦が原因で日本軍は大敗。以後は終戦まで防戦一方の戦いに、徒に多くの命が失われていくことになる。
補給のないレイテ戦で日本軍は、兵士の命を省みない無謀な戦法を常態化させていった。〝特攻〟もレイテ戦の最中に始められる。一方欧州と太平洋、双方で多くの犠牲を出した米軍の戦い方も、レイテで変貌する。戦争の早期終結のため、民間人の犠牲を厭わない物量戦を多用するようになるのである。

4、ハイビジョン特集 こうして村人は戦場へ行った ~新資料が明かす赤紙配達人の真実~
BShi 8月12日(火)午後9:00~10:30

滋賀県長浜市で戦争に関する貴重な一次資料が残されていることが分かった。市町村合併前の旧大郷村役場で昭和5年から終戦まで兵事係をしていた西邑仁平さん(にしむら・にへい 103歳)が、自宅に秘かに保管していた兵事資料だ。資料は徴兵事務を取りまとめた「兵事ニ関スル書類綴リ」、召集令状の交付記録など1000点あまり。日本各地の市町村にもあったはずの兵事資料はそのほとんどが敗戦直後、軍部の命令で焼却処分され、これだけまとまった形で残っているのは大変珍しいものだ。この資料を読み解くと、国家が国民をいかに掌握し、戦場へと送り込んでいったかがわかる。徴兵書類には人相体格、思想信条、収入、特技などの個人情報が徹底的に把握されている。各連隊司令部ではこれらの情報をもとに、召集令状「赤紙」を作った。西邑仁平さんは兵事係として徴兵検査事務から赤紙の配達、兵士の引率、死亡告知から村葬に至るまで切り盛りしていた。番組では貴重な資料と、仁平さんや旧大郷村の人々の証言で、村人がどのように戦場へ送られ、戦争と向き合ったかを明らかにする

5、ハイビジョン特集 BC級戦犯 獄窓からの声
BShi 8月13日(水)午後9:00~10:50

『私は貝になりたい』のリメイク等、BC級戦犯を描いた作品がブームになっている。これまで“勝者の裁き”と批判されることが多かったが、戦犯の汚名を負った人々に、自己の戦争犯罪を正面から見つめようとしたグループがあったことは、ほとんど知られていない。 1950年代初頭、スガモプリズンに、自らの釈放を疑問視するBC級戦犯のグループがあった。ニューギニアで住民を虐殺し、20年の刑を受けた飯田進は、獄中で自らの戦場体験を凝視し続けた。朝鮮半島出身のイ・ハンネ(李鶴来)やホン・ギソン(洪起聖)等は、自身の罪を認めながらも、日本軍の責任を転嫁された不条理を訴えた。大東亜共栄圏の幻想から脱した日本人戦犯と、朝鮮半島出身の戦犯は、互いに影響しあいながら、「壁あつき部屋」などの手記を壁の外に向けて発表した。 番組では、飯田進やイ・ハンネ等の戦場体験をその裁判記録と付き合わせながら描く。さらに、戦後彼らがスガモプリズンの獄窓から発した問いの意味を考えていく。
6、NHK BS1 BS世界のドキュメンタリー シリーズ 20世紀  “核”の内幕  BS1 7月22日(火)~7月25日(金) 午前0:10~1:00 (21~24日深夜) 20世紀は米ソ核開発競争の時代。人類の命運は、一部の政治家やスパイの情報戦などに大きく左右された。現代史を描く緊迫のドラマ作品。

終了 7月22日(火)午前0:10~1:00 (21日深夜)
「第1回 スーパースパイ~盗まれた“マンハッタン計画”~」
マンハッタン計画の中心人物の一人だった科学者フックスを追う。彼はソビエトに原子爆弾開発の機密を伝え続けたスパイだった。

7月23日(水)午前0:10~1:00 (22日深夜)
「第2回 最終兵器~水爆開発の秘密~」
水爆開発をめぐる科学者たちの姿を描く。軍拡競争が加速する世界で、苦悩する科学者たちの姿に迫る。

7月24日(木)午前0:10~1:00 (23日深夜)
「第3回 モスクワからの使者~キューバ危機の真実~」
冷戦下のモスクワ。世界中が固唾をのんで見守ったキューバ危機。その背後にあった、息詰まる情報戦を描く。

7月25日(金)午前0:10~1:00 (24日深夜)
「第4回 イスラエルからの告発~地下核施設を暴露した男~」
「ホロコーストを経験した国民が、世界に同じ災いをもたらしてはならない」という信念から、国家の最高機密を盗み出し、諜報機関に追われる身となった中年男の運命とその結末を描く。

7、<シリーズ 核の時代>BS1
イ ラク 劣化ウラン弾被害報告 ~ドイツ人医師 13年の足跡~ (再放送)
08年7月25日 金曜深夜[土曜午前] 0:10~1:00

http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/050104.html


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2008年06月17日

軍隊アレルギー

橋下知事の今日の発言。
大阪府職員の研修として自衛隊の体験入隊をと部長会議で訴えたいう。

「あいさつ・団結力」を軍隊訓練でやしなうというのか・・・。見下されたものだね。幹部の職員たちも。

マイケル・ムーア監督の映画「華氏911」の中で、アメリカ海兵隊の訓練(最近でもTVでブートキャンプが放送されたようだが)を観たけれど、人間を軍隊人形に変えるプロセスのように感じた。
日本の自衛隊がどのように訓練しているか、知る由もないが多くの会社が新入社員研修に使っていると聞くと、やっぱり人形を作るのには適した訓練なのか?と思ってしまう。

殺人をすることに、少ない罪悪感で済む様に、正当化した理屈を叩き込む・・・徹底的に軍隊アレルギーといっていいくらい大嫌いな世界だ。

うにさんが、ブログで書いていたことを考えていた。
「自衛隊はスレブレニツァを避けられるのか」というタイトルは、胸をつく。
自衛隊が海外協力で動くということがどういうことか?読んでみてください。

投稿者 pianocraft : 22:37 | コメント (2) | トラックバック

2008年04月01日

映画「靖国」近所迷惑になるような中身なの? (追記あり)

4月に入ったとたんに嫌なニュースだ。映画「靖国 YASUKUNI」については、3月に映画「靖国 YASUKUNI」上映をで書いたところだけれど、上映中止が「トラブルや嫌がらせ回避」「近隣への配慮」という自主規制モードで相次いでいる。

5月以降の上映ということでは、大阪十三の第七芸術劇場がHP上ではスケジュールを掲載している。いまのところ5月10日~16日午前10時20分からの一日1回の上映という形だ。思わず、上映を中止しないで欲しいというメールを送ってしまった。
4月8日現在5月16日~23日上映がが追加されています。時間は要問い合わせ
今朝の朝日新聞の記事では、そもそもクローズアップされるきっかけとなった、映画に対する公的助成金を問題視した自民党の稲田朋美衆議院議員は、

31日夜に「私たちは公的な助成金が妥当かどうかの一点に絞って問題にしてきたので、上映中止という結果になるのは残念。私の考え方と全然違う作品だが、力作で、私自身も引き込まれ最後まで見た。」と話している。

最後まで見た人は、そう言うのだ。
文化庁も「芸術が嫌がらせで妨げられることはあってはならない」としているわけで、本当に脅迫や迷惑行為があるならば、やる側に問題があることは明白だ。
上映前に過剰反応はやめて欲しい。

日教組の集会の会場を拒否した東京のプリンスホテルといい、恐怖をあおるような、連鎖しているような感じを受ける。この春の風が言論弾圧のいやな臭いを運んでこないことを強く願う。

でもね。大ヒット間違いなしだと思うな。宣伝効果ばつぐん!!
今、公式サイトが、ダウンしてるみたいだ。
映画「靖国 YASUKUNI」 公式サイト http://www.yasukuni-movie.com/

追記 第七芸術劇場へ送ったメールに返事がきました。
是非上映をお願いしますと送った返事です。

有難う御座います。現時点では上映中止の判断はしてません。 上映出来るようにがんばります

投稿者 pianocraft : 23:41 | コメント (6) | トラックバック

2008年03月22日

映画「パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)」本日より東京で公開


映画「パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)」予告編

DAYS JPANの編集長である広川隆一さんのドキュメンタリー映画「パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ」今日、東京で公開をスタートさせた。広川さんは、23歳のとき最初はイスラエルのキブツの農場で働いていた。そこで見た疑問がスタートだった。

 映画「パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)」公式サイトより引用(以下)

その広河が、みずからの原点を見つめる。1967年、23歳の広河はイスラエルに行き、社会主義的な共同体キブツダリアで暮らしていた。イスラエルが広大な占領地を手にする中東戦争後、広河は、働いていた農場で気がかりな風景と出会う。サボテンが群生する「白い廃墟」。それはかつてパレスチナ人が暮らしていた村の跡だった。村の名はダリヤトルーハ。今は地図にその名はない。「ホロコーストを経験したユダヤ人のキブツが、パレスチナ人の村の土地に建てられている」。その事実に衝撃を受けた広河は、失われた村の住民を捜し始める。それは、現在も続いている「破壊と追放の歴史」を辿る旅でもあった。パレスチナの戦乱や和平をめぐる動きを取材しながら記録されていく、荒涼たる廃墟となった村々の姿や、パレスチナ人、ユダヤ人による生々しい証言、次第に浮き彫りになっていくNAKBA……。

そして、ついに広河は「白い廃墟」、ダリヤトルーハの住民たちと巡りあう。

大阪での公開は4月19日~5月2日 シネヌーヴォ にて

チベットでの弾圧、暴動(民衆蜂起と言う人もいる)の報道を見ていると、パレスチナの長年の苦しみを思い起こす。決してすべての中国人がチベット人の敵なのではなく、同じく全てのイスラエル人がパレスチナ人と対話を望んでいないということはない。本当に歩み寄って生きていくという可能性を見つけるのは難しいと私たちは知っているけれど・・・。
うにさんのブログでイスラエルでも中国を批判する運動をする人たちがいることを知った。
そのように、声をあげる人が同時に心を痛めている問題が自分の国の中にもあると知っているかもしれない、「人の揚げ足をとる」のをやめにして、そのことで他の意識が一つでも前に進むことを望む。

投稿者 pianocraft : 13:45 | コメント (0) | トラックバック

2008年03月19日

映画「靖国 YASUKUNI」上映を

yasukuni.jpg
ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」
監督 李纓(リ・イン)

靖国をテーマにした映画が上映をめぐって、話題になっている。
東京の新宿バルト9では上映の中止が決まった。事前試写会を議員に向けて行うなど、配給会社は気を遣っていると思うが、その感想は偏向があるという人もいれば、むしろ靖国賛美が6割と言う人もいる。それは感じ方の違いであって、これで右翼の圧力を考え上映を中止したりするという理由ははおかしく感じる。

新宿の映画館は、Asahi.comによると>「色々と話題になっている作品。問題が起きればビルの他のテナントの方への影響や迷惑もある。総合的判断」と答えている。
この映画館はシネコンだそうで(関西在住なので知らない)、こういうところで上映されことになっていたのは珍しいことではあるけど。

まだ、上映が未定とはいえ、大阪では十三の第七芸術劇場が5月に予定しているとある。
是非、見てみたい。

本当は、知らない靖国。
そんな気がする。
特別なところで、タブーになるところ。8月15日は異様な熱気を帯びるところ。
私はここを他の映画で何度か見てきた。
「草走の歌」、「あんにょんサヨナラ」、それぞれ台湾、韓国のお父さんの合祀をやめて欲しいという願いをとらえた場面でだ。

私たち日本人はやっぱり、戦争責任をそれぞれで考えてこなかったのだと改めて考える。
東京裁判のために不都合な資料を焼却したから、忘れてしまったわけではあるまい。
戦死者美化であり、都合のいい理解であり、正面から対話を行ってこなかった、数々の積み重ねが今の姿となっているのだろう。

多くの人が考える機会を奪うことがないように、是非上映して欲しい。

投稿者 pianocraft : 22:50 | コメント (2) | トラックバック

2008年03月10日

燃やさないで

今日3月10日で東京大空襲から63年目を迎えたという。1945年3月10日、東京は燃えていた。
今夜は、9時からのTBSのドラマを途中から見た。「3月10日東京大空襲」という。石川光陽さんという人が警察の警務課写真係として東京大空襲の記録を33枚の写真に残した。この人を軸に、ドラマとドキュメントをあわせた番組だった。

この33枚の写真のみが、地上からとらえた東京大空襲の写真記録。
黒く焼け焦げて、まるで木が炭化したような人型の死体。子供のものもそばにある。
隅田川に重なるように亡くなった多くの人々。
2時間半もの無差別爆撃。

この空襲で落とされた焼夷弾は、米軍が東京大震災での被害状況を参考にして、火の周りを考え、春の強風の影響も考慮されたという。隅田川周辺の被害状況は、震災のそれと重なるのはそのためだという。知らなかった。

私の母は大阪空襲を経験していて、焼夷弾から逃げ惑ったことをよく聞かされていた。町をなめるように焼いてしまう。逃げる場所を奪う地獄。

この攻撃で米軍は、その後の戦争で使用するナパーム弾、クラスター爆弾の開発に役立てた。
今もなお、被害を増やしている空爆。クラスターをもつのは日本も同じだ。

私にとって、燃やさないで欲しいというのは、それだけではなかった。
実は、昨日のやピアノを燃やすパフォーマンスの報道を見て感じていた。
昨日、山下洋輔は、35年ぶりにグランドピアノを燃やしながら演奏するというパフォーマンスをやっていたのだ。35年前の1970年代、何かを壊すパフォーマンスが流行っていた。
コンサートでオノでピアノを叩き壊すとか、ギターを半分に叩き割るとか・・・・。
私にとってもともと破壊というのは、嫌な感じがする。スカッとするとか、そういう気分になれたことはない。

ピアノは点火されて、せいぜい10分しか、音を鳴らさなかったという。
いくら、いらなくなったピアノとはいえ、燃やしながら弾くことに何の意味があるのか。意味がないのならば、ピアノが生かされる次の人生をどこかで考えることができないのか?・・・
国を越えれば、一台のピアノが誰かの心に届くこともたやすいかもしれない。
どんなものも、命を終えるときに生きながら焼かれて絶えていくなんて残酷である。

東京大空襲をテーマにしたドラマは、日本テレビ系列でも3月17日、18日と放映される。

投稿者 pianocraft : 23:21 | コメント (0) | トラックバック

2008年02月13日

犠牲を強いられる

沖縄の米兵にようる性暴行事件で、沖縄の憤りが再燃している。
繰り返される暴行事件は、基地があるというだけで尋常でない苦痛をさらに強いることになった。

今日、NHKのクローズアップ現代では「国vs自治体 基地と補助金をめぐる攻防」と言うテーマで放送を行っていたが、岩国の例のように国が補助金をカットするというような事態が現実のものとなったために沖縄でも日米再編にともなう国の要求を拒否することに不安をもち、意向を変更する地域もでてきた。TVでは金武町をとりあげれていたが、基地が町の60%という状況で生きる人たちはたまらない。
子供に飛行機の騒音についてどう思うかインタビューしていたが、「人殺しの練習してるんでしょ」と冷ややかに答えた。

アメとムチ。
沖縄だけでなく、大きな町に住むものは自分たちが都会の経済の恩恵をうけていることを忘れずに、地方の基地のある町の状況を知る努力を惜しんではいけないな、と思う。遠い、ケニアやイラク、パレスチナに思いをめぐらせるけれど、ホントは米軍基地があることによる、日本の中の「武装地帯」をどうにかしなければと思う。

基地に頼らないでも、地方が生きていけるように。原発がなくても生きていけるのと同じように。

番組では、岩国が、市民を2分してしまったことに対する不信を市長選にぶつけていた人がいた。
六ヶ所村でも賛成派、反対派が2分。お隣さん同志が、意見の対立でおかしくなっていく・・・これもつらい。反対の意見の人間も多くいることを踏まえたうえで、活動してほしい。という気持ち。
全て丸く収まる方法など、ないのかもしれない。けれど、誰もが願う、一番大切なものはあたりまえに、安全に暮せるということだ。

米兵だって、人殺しの訓練ばかりしてたんだ。人として、偏った状況におかれているだろう。そもそも、そんなに軍隊がいること、常時、派兵されていること自体がおかしい。国によって、「壊れた人」になりたくない。

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2008年01月31日

プルサーマル計画再開か?

関西電力の高浜原発で、プルサーマル再開表明のニュースが報じられている。※1
どうやら、中部電力でも浜岡原発のプルサーマル受け入れを市長が表明している。※2
yahoo ニュース ※1 ※2

こうやって報じられても、ピンとこないというような空気が感じられる。それより、「有機リン系毒物入りギョーザ」が報道の多くの時間をさらってしまい、判りにくい原発の動向は、すぐにどこか風の向こう側に消え去っていく。

六ヶ所再処理工場の危険性を本で改めて読んでから、原発の問題はぴりぴり来る。
簡単に言うと、プルサーマルは、原発で発電したあとの核廃棄物(核のゴミ)から、プルトニウムを取り出し、劣化ウランと混ぜてMOX燃料を作り、それを普通の原発(とくにMOX燃料用に改造しないまま)で再利用しようという計画。この燃料も、結局原発で使用した後にさらに核廃棄物を出す。使用済みMOX燃料は、地中に埋められる温度に下るまでウラン燃料は30~50年だが、MOX燃料は500年かかるといわれている。

原子力発電というのは、はなっから人の扱いきれない核のゴミ問題を抱えてスタートしている。どこまでいってもどうしようもない、ゴミが生まれ続ける。コストも結局はかえって掛かる。
稼働中の原発55基。地図を見ると恐ろしくなる。

何故、危ない。何故、知らせない。何故、知らないでいいの?と思いが重なる。自分が今も使っている電気のルーツがそこからやってくるというのなら、私たちにも重い責任がある。

プルサーマルについて説明されているサイト
1、プルサーマルは、使用済MOX燃料が最大のネック(1)使用済MOX燃料は出て行く先が無い
2、プルサーマルは、使用済MOX燃料が最大のネック(2)人類にとって未経験、『発熱し続ける核燃料』
3.原発を考える
4、プルサーマルの問題点

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2008年01月25日

限りなき義理の愛大作戦2008

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JIM-NET恒例 バレンタイン企画!「限りなき義理の愛大作戦2008」今年で3回目となる。
バレンタインチョコを送るならば、イラクの白血病のこどもたちに、薬を届ける助けになろう。と今年も申し込まなければとギリギリになってあせっていた。

私は、別にバレンタインに送る相手を想定しているわけではないけれど、例えば、職場やちいさな集まりでも、このチョコを渡すときに、イラクでは戦争から5年たっても、がんや白血病を患う子供たちが苦しんでいる事実や新テロ特措法が通ってしまったけれど、本当はこのような人道支援にもっと有益なお金の使い方をすることができるはずだということなど、言いたいことをおまけに言ってしまえる。

500円のチョコには、イラクの子供たちが描いた絵のカードがついている、このなかから400円分が薬代などになる。

さあ、JIM-NETで申し込みましょう。 
申し込みは、こちらから http://www.jim-net.net/
さらに!今年は、大阪でも直接買えるチャンスがあります!!

1月27日(日) 大阪
【セミナー】フレンズ オブ マーシー・ハンズ第四回セミナー
新年企画イラクの子どもたち -医療支援の現場から-
長年、パレスチナやイラクの子どもたちの支援を続けてきたJIM-NET事務局長の佐藤真紀さんが、戦争や占領がイラクの子どもたちに与え続けている影響をお話しします。
■ 日時:1月27日(日)14:30~16:30(14:00開場)
■ 会場:高槻市立総合市民交流センター 視聴覚室
(JR高槻駅南側中央改札口徒歩1分・阪急高槻市駅徒歩10分)
■ 資料代:一般700円/低収入者・学生500円
※ 誰でも参加できます。申し込みはいりません。

大阪知事選を投票して・・高槻にいきましょか。

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2008年01月08日

ケニアは今

toti.jpg blood.jpg

アフリカの不正な大統領選のために起こってしまってケニアの暴動はどこへ向かうのだろうか?

明らかに不正な選挙。対立候補のオディンガ氏が支持されているところでのあからさまな不正。
>スラムのキベラ地区の投票所では、投票開始時刻の午前7時になっても有権者名簿が届かず、投票を待つ人の行列は約1キロに達した。とある。(毎日jpより 参照記事はこちら

キバキ氏の民族は多数派のキクユ人。この暴動では、キクユ人が襲われている。スラムから火の手があがり、地方に拡大していると、600名の死亡者を出しているともいわれる。

ケニアのスラムといえば、映画「ナイロビの蜂」を観て、圧倒的に広がるスラムの広さを空中から撮影した景観に息を呑んだ。
ケニアは今まで、紛争の少ない地域だったという。ルワンダやダルフールのような民族浄化のようなことにならないか・・・とも。一度入った民族的な亀裂は、修復できないのだろうか?
隣どおし暮していた人々が、もとのとおりになることなど。
イラクでも民族間対立。その国の人々が強い意志で、乗り越えることを望む。

今年、たまたま初めに借りて観たのが、「ツォツィ」と「ブラッドダイアモンド」だった。南アフリカとシエラレオネの話。どちらもアフリカが舞台。
やはり、遠い。想像する力がうんと必要。

紛争。貧困。そんなテーマがあれば、一方でテレビでみるアフリカは、動物王国。
どちらも、アフリカの中にあり、どちらもウソではないけれど、今、同じ人が人を憎悪するという鎖をどうかはやく絶って欲しい。

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2007年12月05日

気になる情報

ちょっと時間ができたので、いろんなブログをめぐり一気読みしていたら、いろんな本や情報に出会った。メーリングリストからの情報も含め、気になるものを書いておこう。

〇映画「サラエボの花」・・tamyさんのブログで紹介されていて病に倒れる3日前のオシム監督のメッセージも掲載されている。関西は、来年の一月からの上映となる、これが来年初の映画鑑賞ということになれば、またもや戦争に絡んだ映画からスタートということになるなと思いつつ・・・。

戦争の犠牲となった女性の深い傷と娘の絆。愛の物語であるという。

関西の上映は以下のとおり
■京都
【京都シネマ】       2008年1月12日~
TEL:075-353-4723 
http://www.kisaragisha.co.jp/kyotocinema/
■大阪
【シネリーブル梅田】  2008年1月5日~
TEL:06-6440-5930 
http://www.cinelibre.jp/umeda/
■兵庫
【シネリーブル神戸】  2008年1月5日~
TEL:078-334-2126 
http://www.cinelibre.jp/koube/

〇雨宮処凛さんの関西での講演会
来年の2月です。詳しくは、案内ホームページへhttp://homepage3.nifty.com/civilsocietyforum/amamiyakarin.pdf
以下転送歓迎
======================

「生きさせろ! 雨宮処凛と考える反-貧困 近畿三都物語」(仮)

 「好景気」が続き大企業は史上空前の利益を得ている一方で、
日本社会の貧困は拡大し深化しています。
 働いても働いても生活できない「ワーキングプア」が増大し、
ネットカフェ難民をはじめ、貯蓄ゼロ世帯、多重債務者などが急増し、
自殺者は毎年3万人を超え、国保料を払えず保険証が取り上げられ、
医療を受けられず死にいたる人や、生活保護を受けられずに餓死にいたる人など、
「健康で文化的な最低限度の生活を受ける権利」(憲法第25条)が侵害されています。
そして、貧困は世代を超えて拡大し、将来の夢を描けないフリーターや非正規雇用が
増大しています。
 貧困の拡大は、競争に勝てない人々の「自己責任」ではなく、
労働分野での規制緩和や社会保障の給付削減・負担増を推し進めてきた、
政府の「新自由主義・構造改革」が生み出したものです。
 ますます生きづらくなっている若者の将来を考えるため、「反貧困」をテーマに、
生活も職も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み取材・執筆・
運動されている
雨宮処凛さんを、神戸・大阪・京都にお招きし、学習・交流企画を開催します。

★神戸企画「生きさせろ! 貧困と労働を考えるシンポジウム」(仮)
 日 時 08年2月16日(土)14時~16時30分(開場13時)
 開 場 神戸市勤労会館 403+404号室
★大阪企画「雨宮処凛と語ろう、Vegasでオーオー!」(仮)
 日 時 08年2月16日(土)19時~22時
 開 場 LIVE BAR VEGAS
       (大阪・地下鉄長堀橋駅南5分、日本橋北5分)
      大阪市中央区東心斎橋2-1-5ゴールデン第一プラザB1F 電話06-6211-2620
★京都企画「雨宮処凛と“すごい生きかた”語り合おう!」
 日 時 08年2月17日(日)午後14時~16時30分(開場13時)
 開 場 京大会館101号室
      ・京都駅より市バスD2のりば(206)「京大正門前」下車
      ・三条京阪より京都バス17番のりば出町柳経由系統「荒神橋」下車
      ・京阪電車「丸太町駅」下車徒歩7分
      京都市左京区吉田河原町15-9  電話075-751-8311


投稿者 pianocraft : 14:29 | コメント (2) | トラックバック

2007年11月10日

沖縄集団自決訴訟

大江健三郎さんの「沖縄ノート」記述にまつわる、集団自決訴訟が大阪地裁であった。

ウエブニュースでも、サンケイ系とリベラル系では全く記事の観点が違い、違和感を覚える。
「自決はとんでもない」と止めた一兵士がたとえいたとしても、沖縄県民の4人に一人が亡くなったという事実は変えられない。それが日本軍の責任でないはずがない。

ちょうど、昨日の夜は三線の練習をしていた。
習った民謡は、「屋嘉節 やかぶし」
1945年に作られた民謡だという。沖縄では毎日いくつもの民謡が生まれ、あるものは消え、あるものは歌い継がれる。どんな辛いときにも沖縄には歌がある。

屋嘉節の歌詞と、バックグラウンドは、「島唄まじめな研究」ブログに非常に詳しい。

この唄は、戦後の捕虜収容所で歌われたという。
そのときに手にしていたのが、空き缶でつくった「かんから三線」
パラシュートの糸を弦がわりにしたといわれる。

沖縄の唄を教えてもらうと、歌詞の「ウチナーグチ」の意味から考えていかなければならない。
私たちと違う言葉の中に織り込まれた内容は、時に甘い恋歌であり、時に辛い戦争の記憶だ。
まだまだ、癒えない沖縄。
さらに、米軍の駐留で戦争と隣り合わせ。

島唄は、沖縄の人の気持ちを載せてまだまだ、作り続けていかれるだろう。

投稿者 pianocraft : 23:17 | コメント (2) | トラックバック

2007年09月10日

oil free

「壊れる前に・・」のうにさんのエントリーを読んでて、テロ特措法の実態がいま明らかにされてきているという、その内容に唖然とした。

「壊れる前に・・」から引用

>ワシントン・ポスト紙の記事 "Japan's Floundering Abe Fights for Floating Gas Station" は、日本の給油事業を「海上の無料ガソリンスタンド」と呼び、日本が220億円にのぼる燃料を日本の納税者の負担で提供してきたことを紹介している。

そうか、無料のガソリンスタンドか~~。
しかしそれは私たちの税金。米軍基地といい、日本はどれだけアメリカの軍隊にお金をだしてるんだい。
それを貢献と呼ぶんだそうだ。

イラクの世論調査では、75%以上の人が米軍に出てってほしいと思っている、と今日のTVの報道で言ってた。

リバーベンドの日記が更新されたけど、彼女の日記が4月以来更新されなかったので、消息が心配だった。彼女はイラクを出た。
新たな、流民の旅に。

給油の先に何があるのか見えない国。見ない国。ただ熱い視線をおくるのは相手は一人。
職を賭しても続けなくてはならない愛人生活なんかに巻き込まないでくれといいたい。

投稿者 pianocraft : 22:53 | コメント (0) | トラックバック

2007年08月21日

世界報道写真展2007

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毎年、足を運ぶ報道写真展、大阪ではハービスホールで23日まで開催されている。
関西で開催される後の日程は、
滋賀/10月11日~10月21日、立命館大学びわこ・くさつキャンバス
京都/10月23日~11月11日、立命館大学国際平和ミュージアム

今年は、2005年に次いで知り合いとなった池上宗徳さんのビデオ作品が上映されている。
タイトルは「LEBANON 2006」昨年の8月、ちょうど1年前にイスラエル軍は、ヒズボラと戦い、レバノンの空爆を繰り返した。この空爆の後を池上さんは撮ってきている。

ほとんが一般の市民を対象とした被害となっている、崩れ去った町をみて、あるいは、空撮の街の爆撃前と後の映像をみて、愕然とする。
報道写真展のタイトルとなっている世界報道写真大賞をとった作品もベイルートの街を通り抜ける若者たちを映したものだ。

若者の美しい姿、赤い車と対照的に後には爆撃を受けて崩壊した建物が写っている。日常の中にある破壊。非日常が日常になる恐怖。「戦争とはそのようなものさ」と池上さんのビデオに登場するお父さんがあきらめ顔で言う。

今回の写真展は、レバノンの侵攻を写したものが多い。
そして、そのほかの苦しい気持ちにさせる写真も、すべて、大きな格差の中に放り込まれた人間の姿を見ることができるように感じた。

内戦で埋葬される人、イラクで夜に米兵に急襲される家庭、グアテマラで「フェミサイド」とさえ呼ばれる、女性ばかりを狙った残虐な、虐殺。侵略者と侵略される者の差は?あっちとこっちでどうちがうの?
どうして、殺されなければならない人がいるの・・・という気持ち。

かといえば、スペインで密入国のために過酷な船旅をして衰弱したアフリカ人を助ける、赤十字の人ややその海辺でバカンスのために来ていた一般人。人は助けることもする。殺しもするけれど。

そういった、立場の逆転がいつ起こるかもわからない恐怖。
たった一年前の8月のレバノンを忘れていた日本にすむ自分。なさけない。

写真展に入ってすぐ、写真の影響について語られたくだりがある。
本当にスチール写真と言うのは、注釈がついているといないでうんと違う。人は目から知ることも多い。
けれど、ほんとうにそこに生きている人は、誰かに自分の瞬間をのぞかれているとは思ってもいないだろうね。知るのが一歩。せめてもの、ささやかな、一年に一度の行動。

投稿者 pianocraft : 23:45 | コメント (2) | トラックバック

2007年08月17日

武器をもつということ

8月のお盆の期間には、NHKはsengo62というシリーズで戦争を知る、平和を考えるという番組を放送している。今年は特に、安倍政権の改憲への動きを見てのことか、9条についての討論番組も行った。
考えてみませんか?憲法9条 平和のこれから、」という番組だった。

この議論に参加していた中に最近知り合った人がいた。彼女は秋元裕美子さんという似顔絵書きだ。
7月のマブイ祭りで出合った。子供のための平和ワークショップで、紙芝居形式で平和の意味を子供に問いかけるというコーナーを担当しておられた。他にも彼女は、ベートーベンの第9に憲法9条の条文を乗せて唄いパレードするという活動を毎月繰り広げている。9月は参加したいと思っている。

この番組での秋元さんの様子は、彼女のブログに詳しい。らくがきわーるど http://rakugakiword.seesaa.net/

この番組の中で、集団的自衛権の議論になったときなど、北朝鮮の脅威を言う人が結構いた。
核の攻撃。日本での核兵器議論など。
けれど、核が武器であるという以前に、この世界に「あってはならないシロモノ」という認識が彼らにはないのだろうか?これを政治の上での議論に乗せることも論外と考える。

武器をもつということは、使う用意があり、持ったものは使いたくなるというのがどうしようもなく、弱い人間の有り様ではないだろうか?

自衛隊も同じだ。先だっての新人議員の佐藤正久氏の言動にびっくりして、強烈に批判しているブログも多い。はなゆーさんのブログも伝えている。
朝日新聞の記事でも、自衛隊員が武器を使えない歯がゆさを感じている。という話があった。
文民統制ということが、こんな輩によって、ぶち壊されないように、と怒りを覚えた。

やはり、人間武器を持つといけない。アメリカ人が銃をもう手放せなくなったように。
ナイフを持ち歩く人間は、刺す相手とチャンスを探しているように。
戦場に立ってしまえば、そこにはチャンスがある。人を傷つけるチャンス。

無防備平和主義がわが身をささげるというガンジーの思想の上に立っていると先の番組で小林よしのりは言った。わが身をささげるということの中身について、まったく違う解釈があるんだと感心する。
特攻的にささげるのではなく、そうなる以前の交渉に身を捧ぐという意味なのだけどね。

アメリカとともに武器を振り回して、自分たちだけが正義と叫ぶのはやめよう。


投稿者 pianocraft : 22:32 | コメント (2) | トラックバック

2007年07月04日

原爆投下正当化 アメリカから

久間防衛大臣が「しょうがない」発言をして、辞任したと思ったら、アメリカでは核不拡散特使のジョゼフ氏が以下のようにたもうた。(NHKニュースより

アメリカによる広島と長崎への原爆投下について「さらに何百万人もの日本人の命を奪うところだった戦争を終結させることができたというのは、ほとんどの歴史家が同意するところだ」と述べて、原爆投下によって結果的に多くの日本人の命を救ったという認識を示しました。

核不拡散防止の特使というたちばでありながら、瀕死の日本に2発のタイプの違う原爆を落としておいて、なんという正当化だ。と思うが、これは何度も、アメリカでずっと言い続けられている話だ。

それが、一般論なのか、元軍人の認識なのか、あるいはどの程度の世論なのか、まったくわからないが、核兵器が一体どういうものなのかを、核不拡散の特使は知っているはずだ。
アメリカ合州国以外の国へ、核をもたせないことのみがその目的かもしれないが・・・、核の恐怖が爆発したときから60年以上被害を及ぼし続けているということを理解しているとは思えない。

日本政府は、即座に強く抗議すべきだが、安倍政権はこれまた出足が鈍い。そういえば、野党も静かなのはおかしい。
安倍首相は、「まだ発言を確かめていない」が

、「原爆投下で多くの命が失われ、たくさんの被爆者が後遺症に苦しんできた。原爆投下は許すことができないという気持ちに変わりはない」と強調した。

イラク戦争をまだ、否定しない国。アメリカにはむかわない親米右翼ということらしい。

親米って、字面をみても「卑屈だな」。親なんだもん。

劣化ウランの核被害も、自国の兵士も救わないアメリカである。この国にとって、徹底的に核は利用価値のある正当な兵器なのだ。

8月を前にしてよく言うね。本当に。

投稿者 pianocraft : 23:12 | コメント (0) | トラックバック

2007年06月23日

沖縄慰霊の日

6月23日は、沖縄慰霊の日。

沖縄戦で、沖縄防衛第三十二軍司令官牛島満中将と同参謀長の長勇中将が糸満の摩文仁で自決した日が昭和20年6月23日の未明とされているのです。そしてこの日を、日本軍の組織的戦闘が終結した節目としてとらえ、沖縄慰霊の日が制定されました。

と、この日のことは書かれている。
NHKのクローズアップ現代では、6月21日(木)に“集団自決”62年目の証言~沖縄からの報告~
という番組をやっていた。これを見ていて、誠実な報道だと感じた。

この番組は、キャスターのコメントがなかなかいい。

今日の報道でも、「集団自決巡る検定意見、全会一致で撤回要求 沖縄県議会」というのがあった。政府は、沖縄の人にとって自分たちの苦しみをわかってもらえないという思いはなおさら強くなったのではないか?

22日のNHKでは、ニュースウォッチ9で「ひめゆり学徒隊・生存者が語る沖縄戦の姿」をやっていた。
これも、ひめゆりの生存者が、彼女たちの看護活動の舞台となったひめゆり壕病院が初めて公開されることとなったをベースに過去の真実を語り続けることを使命としているという内容だった。
負傷者の手当てのために、そこはあったのだが、誰一人として退院できたものはいなかった、死人を毎日埋めるようなむごい光景を、その人は語っていた。

見えないものは、見ない。知らないものは知らないでいい。と多くの人たちが思わないように、乏しい想像力を最大限に使って、沖縄を静かに思いたい。

辺野古沖では、カヌーと海上保安庁の攻防が繰り広げられている。
普通に安心して生きたいと、多くのひとが望んでいるに違いないのに・・・・


投稿者 pianocraft : 00:19 | コメント (2) | トラックバック

2007年05月27日

武器よさらば

このところ武器に関係するニュースが国内外関係なく続いた。
国内で事件に登場する銃は、闇から闇へ届けられた不穏なシロモノだけれど、銃社会アメリカでは、堂々たるものだ。

先日のニュースでご存知の方が多いとおもうけれど、アメリカでは赤ちゃんが銃をプレゼントされたという話。

asahi.comより引用

0歳の赤ちゃんに銃の許可証、懲りない米国
2007年05月24日11時29分

バージニア工科大の乱射事件から1カ月が過ぎた米国で、イリノイ州に住む0歳児の赤ちゃんに銃の所有許可証が下りた。サウスカロライナ州では「乱射事件を防ぐため」として学校への銃持ち込みを認める法案を議会で審議している。衝撃的な事件の後でも、銃社会・米国の現実は変わっていない。
銃の許可証が下りたのはイリノイ州シカゴ市に住む生後11カ月の男児、ハワード・ルドウィグちゃん。孫に名前入りの散弾銃を贈りたい、という祖父の願いがきっかけだった。

男児の父親(30)は元地元紙記者。今は「専業主夫」として子育てコラムを書いており、「銃のプレゼントについて記事に書くには、違法なことはできない」と息子の名で州に申請。すると5月上旬、5ドルの手数料で許可証が郵送されてきた。許可証には「身長2フィート3インチ(約68センチ)体重20ポンド(約9キロ)」とご丁寧に記されていた。
<中略>
  一方、サウスカロライナ州議会では5月中旬、小学校から大学まで、許可証を持っている限りは誰でも学内に銃を持ち込める法案が、委員会を通過した。提案した議員らは「銃を持った人間が学内にいれば、バージニア工科大のような事件は防げた」と主張。銃規制に反対する同州の市民団体も「子どもを愛しているなら、学校を殺人者たちの安全地帯にするべきではない」と法案を支持している。

バージニア工大の事件に対する米国民の反応は、銃を持たない私たちの一般的な感覚とはかけ離れており、銃をもっていなかったから被害にあったという風に考える人も多いというのを読んだ。
普通に学校にいくのにも、筆箱と教科書と銃持参なんて恐ろしくてたまらない。

一方、自衛隊は日本の防衛の道具としてクラスター爆弾を保持することをやめないらしい。

毎日新聞のニュースから引用

クラスター爆弾:禁止条約結論出ず 日本は孤立 リマ会議
 【リマ大治朋子、澤田克己】不発弾が市民を無差別に殺傷しているクラスター爆弾の禁止条約作りを目指しペルー・リマで開催されていた「クラスター爆弾禁止リマ会議」は、禁止対象をめぐる意見の隔たりが大きく、条約について結論が出せないまま25日、閉幕した。会議では各国が「不発率の極めて高い旧型のクラスター爆弾は廃棄すべきだ」との共通認識を相次いで示したが、日本は「廃棄するかどうかは今後の議論」と指摘するなど、日本の認識の孤立化が鮮明になった。

 また、日本の防衛省幹部らがクラスター爆弾について国民が被害を受けても「防衛上必要」とした発言について参加者から批判が相次いだ。

 会議では禁止対象について、全面禁止を提唱するノルウェーなどと、不発率が低い改良型は当面使用を認める独英仏などに立場が分かれたが、いずれの側も不発率が1%程度以上の種類は「廃棄すべきだ」との共通認識を示した。独代表団は「不発率1%以上なら廃棄すべきだというのが、リマ会議に参加した国の共通認識」と語った。英独カナダは既に旧型の廃棄を予定している。

 日本は会議の席上「人道面と安全保障面のバランスを考慮しつつ対処することが重要だ」と指摘。敵の着上陸侵攻などを想定し同爆弾が必要との立場を改めて示した。さらに、旧型の廃棄について「各国の置かれている状況は違う」と取材に答え、共通認識とはいえないとの考えを示した。

 一方、田母神俊雄・航空幕僚長が「不発弾による(日本人の)被害も出るが占領される被害の方が何万倍も大きい」と同爆弾の必要性を強調した点について、同会議に出席していた英国のエルトン上院議員は「日本国内で使えば市民の犠牲は免れない。軍の論理より民間人への犠牲を最大に配慮すべきだ」と疑問を呈した。また非政府組織(NGO)の連合体「クラスター爆弾連合」のコーディネーター、トーマス・ナッシュ氏は「信じがたい発言。日本を占領できるほど軍事力を持つ敵だったら、クラスター爆弾程度で撃退できるわけがない」と語った。

 日本は不発率が4~20%以上とされるクラスター爆弾を陸空両自衛隊で保有している。

毎日新聞 2007年5月26日 11時18分 (最終更新時間 5月26日 11時38分)

占領される被害と、クラスター爆弾不発の被害を比べてるなんて、まったくあほらしい。
クラスター爆弾はそもそも、相手国に致命的な被害を与えるタイプのものではないことは誰も知っている。防衛の道具?何こっちゃ。だ。

まだ、怒りは続く。
劣化ウラン弾について。

今現在、日本には劣化ウラン弾がある。在日米軍が保有しているものだが、被爆国日本として、この劣化ウラン弾に対する反対を申し入れる政府交渉が、今月初めにあった。
NO DU ヒロシマプロジェクトのサイトに詳細があるが、「ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査」についての政府への申し入れの、国際署名に私も個人として賛同署名を行った。
私たちは、今世界に住んでる人間を何度も皆殺しにすることができる武器を保有してることになる。

武器よさらばといいたいのだけど、この世から武器のなくなる気配はまったくない。
どうやって、反対すればいいのかさえ見当たらない。

そういう中でも、control armsという運動をやっているところがある。
武器規制をもとめる100万人の署名というユニークな運動だ。

ミリオン・フェイス
顔で署名するというもの。世界中で展開している。


投稿者 pianocraft : 22:23 | コメント (2) | トラックバック

2007年05月15日

3年・・35年

3年。これは、国民投票法案が国会で成立して実施されるまでの間。この間にどれだけの議論がなされるだろうか?という危惧が浮き上がってくる。

今、15歳の子供たちが3年後の18歳でこの投票を行うことになるのか、他の成人の規定も変更されるのかこれからの論議だろうが、本当に憲法9条の意味と現実をちゃんと伝えていってほしい。

私たちが、責任ある改憲についての1票をもつということ。この重大な時代にいること、今後の日本の行く道を左右するという、重い気持ちもある。

そして、35年。これは、沖縄本土復帰から35年経ったという5月15日のできごと。

米軍基地が、侵食する沖縄で、今後自立を果たすことができるのか?日米の関係のつけをここは背負っている。都合よく、アジアの拠点にされた軍事基地。日本政府は、主さんのように、有利な経済措置をあたえながら、基地を押し付けた。本土に復帰したということが、当時とは全く違う立場で語られる。
恋焦がれた本土は、ひどい主となった。

こうして、いろんな物事が勝手に動いていってしまうから仕方ないと思わずに、憲法という国民の政府に対するしばりをきちんと効力をもって使えるように、学び、繋がって動いていきたい。

投稿者 pianocraft : 22:13 | コメント (2) | トラックバック

2007年05月07日

韓国発在日ドキュメンタリー 「ウリハッキョ(私たちの学校)」

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映画「ウリハッキョ (私たちの学校)」

気になる、映画紹介。MLから知った上映会です。

『ウリハッキョ』大阪&神戸で日本初上映

 韓国人監督と朝鮮学校の生徒や教師たちとの3年半に及ぶ触れあいから
産まれた感動のドキュメンタリー『ウリハッキョ(私たちの学校)』が、
大阪&神戸で日本初上映されます。

★『ウリハッキョ(私たちの学校)』
  監督:キム・ミョンジュン
  出演:北海道朝鮮初中高級学校学生、教職員、学父母
  2006年釜山国際映画祭ウンパ賞(最優秀韓国ドキュメンタリー賞)受賞
  韓国版公式サイト http://www.urischool.co.kr/
  韓国版公式ブログ http://blog.naver.com/ourschool06

■ドキュメンタリー映画『ウリハッキョ』上映会
 【日 時】5月17日(木)
       18:00 開場
       18:30 キム・ミョンジュン監督挨拶
       18:45 上映開始
 【会 場】ドーンセンター(大阪府立女性総合センター)
      http://www.dawncenter.or.jp/
 【料 金】\1,000
 【問合せ】ドキュメンタリー映画「ウリハッキョ」上映会
      大阪実行委員会(06-6323-1568)

■ドキュメンタリー映画『ウリハッキョ』第1回兵庫上映会
 【日 時】5月18日(金)
       18:00 開場
       18:30 開演
 【会 場】神戸市勤労会館7階大ホール
 【料 金】\1,000
 【問合せ】上映実行委員会(078-251-3686)

映画のレビューはコチラで読める。

友人も含め、在日韓国・朝鮮人の人たちは、日本にいることによって受けてきた差別や労苦を本国の人には理解してもらいにくいというような思いをもっているという印象がある。ホントに韓国の人に聞いても、ピンときにくいようで、私の知る限りでは、韓国系教会で本国から来た宣教団と在日の信者では壁があると聞く。「どうせあなた方には、私たちの苦労はわからないでしょう。」というぐあいに。

この映画が、韓国の監督の撮った作品であること、韓国で賞をとっていることなど、作品には興味が尽きない。是非、時間を作ってみてみたいと思っている。

投稿者 pianocraft : 12:01 | コメント (4) | トラックバック

2007年04月13日

映画と講演会

MLに、毎日数多くの情報が届けられる。ちょっと気にかかるものを、忘れないために転記しておきたい。それぞれ案内が長いので見出しだけかいて追記に詳細を書きました。

1、伊藤千尋氏講演会(5/12・日・大阪)のご案内
「もっと素敵な世界にしよう!
ひとりひとりの「市民力」が世界を変える~ジャーナリストがみる戦争と憲法
主 催:DAYS JAPAN関西サポーターズクラブ

2、【ピースムービーメント No.34】
 『戦争をしない国 日本』京都上映会
 http://filmkenpo.net
『戦争をしない国 日本』
ドキュメンタリー映画『シリーズ 憲法と共に歩む』第一篇
(2006年/日本語/カラー/スタンダード/90分)

3、春の連続映画上映会~日本軍「慰安婦」問題入門編

○伊藤千尋氏講演会(5/12・日・大阪)のご案内
「もっと素敵な世界にしよう!
ひとりひとりの「市民力」が世界を変える~ジャーナリストがみる戦争と憲法
主 催:DAYS JAPAN関西サポーターズクラブ
===============================
 世界では、紛争や内戦、飢餓、疫病をはじめとして災害による打撃など、
様々な困難な状況にある地域がたくさんあります。
 一方の日本では、環境問題には多少関心が集まっていますが、スローライフ
やLOHASを提唱・実践する人たちがいる一方で、重大なストレスを抱えて
いたり、日々の暮らしにも困窮するような状況の人たちが大勢いて、希望や夢
を持てないこどもたちが増えていると言われています。
 どちらの状況も、私たちの毎日に確実につながっています。
 国会では、様々な法案が検討され、憲法も改訂されようとしていますが、
それが本当に社会をよりよい方向に変えることになるのでしょうか。

 ひとりひとりがもつ「市民力」で憲法を使えば、現状の憲法でもっと素敵な
社会が実現できます。

 今回、ジャーナリストの伊藤さんをお招きして、コスタリカの人々と日本の
人々との憲法に向き合う姿勢の違いや、アメリカや韓国でいかに市民が社会を
変えたのか、アメリカのNPOは何をしているのか、などのお話しをして
いただけることになりました。
また、若者がいかに自分の人生を切り開いていくかをご自身の体験も交えて
お話しいただきます。

 どうせ、言っても無駄、なんてあきらめることなんてありません。
様々な国の「市民力」を見てこられた伊藤さんのお話しを聞いて、私たちにも
できることを考えませんか。
ぜひ、ご参加ください。
日 時:2007年5月12日(土)
    午後2時~4時30(1時30分開場)
場 所:ドーンセンター(地下鉄・京阪天満橋駅)
   (http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html)
参加費:1,000円
主 催:DAYS JAPAN関西サポーターズクラブ
*下記フォームにてお申し込みの上、直接会場へお越しください。
 (受付票などは発行しません)
 グループでまとめてお申し込みも歓迎します。
 当日参加も歓迎しますが、準備の都合上、できるだけ事前にお申し込み
 いただけると助かります。
*申し込み先:
メール v-kansai@daysjapan.net(水野)
TEL 090-2386-2219( 松村)
*伊藤千尋氏プロフィール
1949年山口県生まれ。1979年に朝日新聞入社。
中南米特派員などを経て、87年『アエラ』創刊編集部員。
91年バルセロナ支局長、2001年ロサンゼルス支局長。06年9月から
『Be』編集部記者。現在、立教大学講師、「アジア記者クラブ」代表、
「コスタリカ平和の会」共同代表。
著書に『人々の声が世界を変えた!』(大村書店)、『たたかう新聞
ハンギョレの12年』(岩波書店)など。


------伊藤千尋氏講演会(5/12・大阪)参加申し込み----

参加者名(複数でお申し込みの場合は、全員):
代表者名:

ご連絡先:
 メール
 TEL
------------------------------------------

・DAYS JAPANとは?
 ■フォトジャーナリズムを中心にした雑誌。
 ■「権力の監視」というジャーナリズム本来の役割を担う雑誌。
 ■「現場主義」と「調査報道」の雑誌。
 ■世界の最高水準の「ドキュメンタリー写真」を掲載する雑誌。
 ■「人間の命と尊厳」「自然の環境」を守る雑誌。
 ■「差別、抑圧、飢餓、男性の女性に対する暴力」などに取り組む雑誌。
 詳しくはDAYS JAPANのページへ
  →http://www.daysjapan.net/dj/open.html

・関西サポーターズクラブとは?
 サポーターズクラブは、DAYS JAPANの基本姿勢に共感する
読者によって2005年4月から活動している市民の集まりです。
DAYS JAPANを応援したい、既存のメディアではない新しいメディアを
自分たちで支えたい、DAYS JAPANを通じて知った事を共有したいという
思いから、読者会の開催や講演会、他団体とのイベント協力・共催など
の活動を行っています。
 サポーターズクラブは、DAYS JAPANの読者だけではなく、DAYS JAPAN
をきっかけとしてもっと多くの人とつながり、平和への希望をつなげて
いきたいと考えています。
 → http://daysjapan.jp/

2、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ピースムービーメント No.34】
『戦争をしない国 日本』京都上映会
 http://filmkenpo.net
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『戦争をしない国 日本』
ドキュメンタリー映画『シリーズ 憲法と共に歩む』第一篇
(2006年/日本語/カラー/スタンダード/90分)
監督・脚本:片桐直樹
企画:橘祐典、片桐直樹、大澤豊
製作・配給:『戦争をしない国 日本』製作委員会・上映センター

●日時:4月21日(土)午後6時45分 上映(開場 午後6時30分) 2007年
会場:ひと・まち交流館 京都 第4・5会議室(3階)
(河原町五条下がる 東側)
京阪「五条」駅下車 徒歩7分
地下鉄烏丸線「五条」駅下車 徒歩10分
会場TEL:075-354-8711
案内:http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
参加費:一般 800円 学生ほか、収入の少ない方 500円
主催:ピースムービーメント実行委員会
問い合わせ先 TEL/FAX 075-711-8086
または、090-3860-3942(木村) E-mail:veinmx@gmail.com

◆作品概要(ストーリー)
今、日本はアメリカ軍の再編成に完全に組み込まれ、戦争ができる国になろ
うとしています。60年前、戦争をしない国を世界に誓った日本。
戦争をしない国を誓ったのはなぜだったのか?
歴史をひも解き日本国憲法の成り立ちと憲法9条をめぐる
今日に至る経過を膨大な事実の映像を積み重ね、真実を解明します。
憲法改正論議がかまびすしい中で、いま、国民ひとりひとりが
憲法とその平和主義について学び考える時ではないでしょうか。

本作品は、『日本国憲法』をテーマに、社会的な話題作を撮り続けてきた
3人の監督が構想を練り上げ、108人の各界を代表する呼びかけ人によって
実現され、シリーズ化されるドキュメンタリー映画です。
第一篇の監督は社会派ドキュメンタリーを代表する
片桐直樹(『日独裁判官物語』など)。

日本国憲法が、政府に命じつづけるもの。
その歴史と、事実を知るために、
膨大な記録映像で検証した、この作品をぜひご覧下さい。

◆作品詳細情報(オリジナルホームページ)
http://filmkenpo.net/movie.html
●映画へのコメントより
伊藤真さん(伊藤塾塾長・法学館憲法研究所所長)
これまで解釈改憲が進められましたが、国民と9条の力によって、日本は
いまなお「戦争をしない国」です。憲法公布から60年間の歴史を学び、
国民と9条の力を再確認しませんか。春の連続映画上映会~日本軍「慰安婦」問題入門編

3、春の連続映画上映会~日本軍「慰安婦」問題入門編
春です。新しい出会いの季節です。
ふたつの大学で、新入生歓迎も兼ねて、2週間連続映画上映会を行います。他大学の人も、大学生じゃない人も大歓迎です。

<第一週目>
4月16日(月)~20日(金)
いずれも18:30~京都精華大学・黎明館L-001
※叡山電車「京都精華大学前」下車すぐ、池の前教室
主催:旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・京都実行委
   連絡先 welcomeharumoni@hotmail.com
   ブログ http://shogenkyoto.blog70.fc2.com/
<第二週目>
4月23日(月)~27日(金)
いずれも18:30~京都大学・農学部総合館西棟W214
※農学部は今出川通の北側にあるキャンパスです
http://www.kyoto-u.ac.jp/access/kmap/map6r_n.htm#map
主催:京都大学農学部学生自治会常任委員会
   連絡先 ajichikai@yahoo.co.jp

☆毎回、上映終了後に簡単な交流会を予定しています。気軽にご参加ください。

●上映スケジュール
4月16日(月)/4月23日(月)
『大娘たちの戦争は終わらない
  ~中国山西省・黄土の村の性暴力』
撮影・編集 池田恵理子 58分 2004年
日中戦争で激戦地となった中国山西省。ここに日本軍から性暴力を受けて、解放後も様々な苦難を強い
られてきた女性たちがいます。
このビデオは10人の大娘たちのそれぞれの被害と、現在までの人生を聞き取った記録です。

4月17日(火)/4月24日(火)
『阿媽(おばあさん)の秘密
  ~台湾籍「慰安婦」の証言』
製作 婦女救援基金会 82分 日本語字幕
1998年度台湾金馬賞最優秀記録映画受賞作品
第1部 顔を隠しながらも告発した最初の女性
第2部 山村に住む客家人の姉妹
第3部 初めて公の場に顔を出し、告発を行った勇気ある女性
第4部 台湾で性的奉仕を強制された先住民の女性たち

4月18日(水)/4月25日(水)
『ナヌムの家』
監督 ビョン・ヨンジュ 98分 1995年
山形ドキュメンタリー映画際小川紳介賞受賞作品
日本軍に「慰安婦」にされた経験をもつおばあさん達が共同生活をする、韓国「ナヌムの家(分かち合
いの家)」。彼女たちの日常を暖かいまなしで記録したドキュメンタリー作品。

4月19日(木)/4月26日(木)
『Mardiyem―マルディエムー 
   彼女の人生に起きたこと』
制作・著作:海南友子/VHS・DVD 92分/2001年
インドネシアの元「慰安婦」マルディエムさんは13歳の時、歌手になれると騙されて「慰安所」に連
れていかれました。彼女は両国の政府を相手に裁判闘争をしてきましたが、謝罪も補償もされないまま
に仲間が死んでいく中で、自らの命の限りを感じた彼女は、55年ぶりにかつての『慰安所』を訪ねる
旅に出ます。

4月20日(金)/4月27日(金)
『女性国際戦犯法廷の記録
   ~沈黙の歴史をやぶって』
取材・構成 ビデオ塾 64分 2001年
2000年12月に東京で開かれた「女性国際戦犯法廷」の記録。日本軍の残虐行為を切々と証言する
被害女性、専門家証人が証拠文書で明らかにしていく「慰安婦」制度の仕組みと責任体系、自らの加害
体験を語る日本軍元兵士たち、そして裁判長が下した「天皇ヒロヒト、有罪」の判決、歓喜する各国の
被害女性と傍聴者たち…。

投稿者 pianocraft : 20:37 | コメント (2) | トラックバック

2007年04月12日

国民投票法案 自民案強行採決

醜い、強行採決の映像を見た。やれやれと、思うけれど、ニュースショーはまず、松坂から始まり、何かから目をそらしたいかのようだ。

確かに、楽しい話と醜い話のどちらが人の関心を買うかといえば、楽しい話に違いない。けれど、それでいいのか?

国民投票法案 自民案
福井新聞のウエブ版より、長いけれど引用します。

国民投票法案要旨 衆院特別委で可決 4月12日午後8時06分 衆院憲法調査特別委員会で12日可決した国民投票法案、国会法改正案の要旨は次の通り。

 ▽国民投票法案

 【国民投票の対象】

 一、憲法改正に限定。

 二、一般的国民投票のうち、憲法改正を要する問題などの国民投票制度は中長期的な検討課題とする。(付則で規定)

 【投票期日】国会の発議後60日から180日以内で国会の議決した期日。

 【投票権者の年齢】

 一、18歳以上。

 二、施行までに18歳以上20歳未満が国政選挙に参加できるようにするなど公選法、民法など関連法令の規定に必要な法制上の措置を講じる。それまでは国民投票の投票権を有するのは20歳以上の者とする。(付則で規定)

 【投票用紙への賛否の記載方法と「過半数」の意義】

 一、あらかじめ投票用紙に記された「賛成」「反対」の文字を〇で囲む。「賛成」を二重線などで消したのは「反対」として有効。

 二、白票等は「無効」とし「投票総数」に算入しない。「賛成」が投票総数の2分の1を超えた場合は憲法改正を国民が承認したものとする。

 【国民投票運動が禁止される特定公務員】

 中央選挙管理会の委員や従事する総務省職員ら。裁判官、検察官、警察官らは禁止しない。

 【公務員等の国民投票運動】

 一、公務員や教育者がその地位の影響力、便益を利用して国民投票運動をすることはできない。ただし、違反した場合の罰則は設けない。

 二、公務員の政治的行為の制限に関する国家公務員法などの規定に必要な法制上の措置を講じる。(付則で規定)

 【国民投票の周知】

 一、国民投票公報は客観的、中立的で分かりやすい説明にする。

 二、テレビや新聞等での無料公報枠では改憲案の内容について客観的、中立的な公報枠を設ける。賛成意見、反対意見を公平かつ平等に扱う。

 【国民投票放送】

 一般放送事業者等は、国民投票に関する放送について放送法の「政治的公平」などの趣旨に留意する。テレビ等の有料意見広告(スポットCM)は投票期日前2週間は禁止。

 【施行期日と施行までの国会法適用特例】

 一、国民投票本体の施行期日は公布の日から3年を経過した日とする。(付則で規定)

 二、施行までの間、憲法調査会は「調査」に専念し、改憲原案の提出、審査は行わない。(付則で規定)

 ▽国会法改正案

 【憲法改正案の発議】

 一、議員の改憲案発議には衆院で議員100人以上、参院で50人以上の賛成が必要。

 二、改憲案は、内容で関連する事項ごとに個別に発議。

 【憲法審査会の設置】

 日本国憲法などについて調査し、改憲案などを審査するため、両院に憲法審査会を設置。

 問題点になどについては、情報流通促進計画byヤメ記者弁護士 さんのブログに詳しい。

最低投票率の不明記
公務員の運動禁止

それだけでない。我が家にもいる18歳がいきなり成人並みに権利を持つ。彼らも含め、私たち大人も
真剣な取り組みが必要だ。
地方でおこなわれてきた住民投票は、地方自治のレベルで、みなそれに関わる人たちが真剣に問題を受け止め、考え、学習を重ねて取り組んだ。国政のレベルで本当に、国民がそのような充分な議論ができるのだろうか?

暴走列車にのりたくはない。

投稿者 pianocraft : 23:10 | コメント (2) | トラックバック

2007年03月31日

靖国・沖縄・・・歴史はまた変わっていく

国立国会図書館刊行の「新編 靖国神社問題資料集」に収録された内部文書から、BC級、A級の戦犯の合祀に当時の厚生省が主導したという記事が昨日、一昨日と連日報道されていた。
安倍首相は、これに関して、国の関与は「問題ない」としている。あくまでも、神社がしたことという。

この言い方。限定的関与。戦時性奴隷の時もそう。都合の悪い資料は、限定的、狭義のという。

しかし、この国会図書館の資料はまぎれもないものだ。与党内でも、議論を呼んでいるそうなのでこの問題を避けずに、今度こそ国として、靖国神社そのものの存在の矛盾を正して欲しいと思う。
まあ、この首相ではね。とは思うのだけど。

国会図書館は、関西にもあり、「わたしの仕事館」の並びに建っている。WEB上での資料公開は、5月以降だそうな。

歴史は、古いものから新しいものまで、どんどん新資料で塗り替えられていってるらしい。今日もTVで、昔ならった歴史が今の教科書では新資料に基づいて変わっていることを伝えていた。
その教科書から、沖縄戦のガマでの集団自決は「軍が強制」という表現が削除されることになった。

日本軍が命令したかどうかは、明らかとはいえない。らしい。教科書検定では、「集団自決においこまれたりした人がいた。」のような、一部の追い込まれた、追い詰められた人のとった行動として修正されている。けれど、以下のような報告もある。

関東学院大学の林博史教授が米国立公文書館で発見した。記録は一九四五年四月三日付の「慶良間列島作戦報告」。慶留間島の住民への尋問で「住民らは日本兵が米軍が上陸してきた時は自決せよと命じたと繰り返し語っている」と記述されている。「集団自決」発生直後の記録として、住民への命令状況を伝える貴重な資料。林教授は「自決命令があったことは、既に三月下旬時点で島民たちによって語られていた。戦後創作されたものではない」と指摘。

どうも、あからさまにこの国は変わろうとしている。あまりにも、あからさまにだ。
安倍首相とそのお友達連中に、好き勝手発言されて。

国サイドとしては、戦争で犬死させられた人々、沖縄戦で自国の軍隊に虐殺された人々、いづれにしても、戦争しても国民は守らないばかりか殺されてしまうということが、今、またはっきりした。軍の関与のない出来事のうえで、戦争は行われていたらしい。そんなことありえないということくらい、わたしのような馬鹿な小市民だってわかる。あらたな、ナショナリズムを掲げて、一体何を守り、一体何を作ろうというのだろう。
美しいものなんて、ひとつもない。醜悪な事実が暴露されてばかりだ。

投稿者 pianocraft : 22:43 | コメント (4) | トラックバック

2007年03月18日

今もなお、傷つける「安倍発言」

米下院議員から、提出された決議案をめぐって、また「あらわにされた」安倍発言の醜悪さ。

性奴隷とされた女性たちが、軍の強制であったことをいまだに言葉としての「狭義・広義」論に矮小化していまうおろかさ。

人として、性奴隷にした女性を思う気持ちが微塵も感じられない。国を戦争に導いた政治のように、ここでも人を一人の命ある、尊厳ある存在として扱わない姿勢。

「ガイサンシーとその姉妹たち」で、中国の山西省に駐留していた旧日本兵の言葉を思い出す。
年少兵であったその人は、年長の兵隊から順番に侮辱されていく女性に、お前もしろといわれて何も考えずに、自分も加わったことを本当に今は後悔している。今は、家族がいて、子供や孫がいて、この子たちが同じような目にあうと考えたら、悔いが晴れることはないと。

戦争という強大な暴力の元では、最後にふみつけにされるのは、差別の底辺にある、他民族の女性だった。明日死ぬかもしれない暴力にさらされた兵隊は、まず人殺しを叩き込まれ、暴力に対する抵抗を失う。性暴力も同じ感覚だったのだろう。

戦後も、同じ国の人間にも差別され、貧しい生活を強いられたおばあさんも多い。
さらに、日本政府は、もういちどおばあさんたちを侮辱しようというのか?

河野談話と矛盾しようが、つじつまが合わない発言。
とっとと、やめて欲しい。

詳しく、低気温のエクスタシーのブログでも取り上げてありました。

投稿者 pianocraft : 22:58 | コメント (4) | トラックバック

2007年02月26日

クラスター爆弾もっててどうする?

ノルウェーのオスロで行われていたクラスター爆弾使用禁止に関する国際会議で、使用、生産禁止を謳うオスロ宣言をポーランドと並び日本は採択しなかった。

クラスター爆弾は、地雷にならぶ非人道的な兵器だ。

自衛隊も持っているクラスター爆弾。読売新聞によれば、北朝鮮などの脅威に対する抑止力・・などと書かれていたが、そもそもこの爆弾は、一つの国に致命的な打撃をあたえると言うよりは、不発が多く、復興に余計時間がかかったり、罪ない子供たちに地雷のように不発弾に触れさせる機会を作ってしまう危険性の大きさなど、理屈があわない。

昨年念頭に観た、「ロード・オブ・ウオー」のような、兵器の展示会の映像を最近TVで見たが、武器商人たるアメリカからのお買い物なのではないか?と思ったりする。

イスラエルが昨年レバノンに撒き散らしたクラスター。
アメリカがイラク戦争で使った多くのクラスターは、子供たちの足や手を奪い続けてる。

オスロ宣言には以下の3つが採択されている。
 クラスター爆弾の使用・生産・移動・備蓄の禁止
 保有弾廃棄・不発弾除去の推進
 被害者支援

現代の戦争は、経済活動なのか?と思う。
そうやって、やっぱり持つものが持たざるものから根こそぎ奪っていく。

怖いものがそらから落っこちてくる。
日本は、平和を積極的に創ろうという努力をすることはないらしい、アメリカと手を組んで、人殺しの仲良しの訓練ばかりしている。自分の国の、人々の暮らしをまもれずに、貧困で死にいたる人々を見殺しに、家のない人たちを公園から追い出し、高い兵器を買う国。
こんな国に居て、あきらめないで、不安にさらされないで生きてくのってホント難しい。

投稿者 pianocraft : 00:50 | コメント (4) | トラックバック

2007年02月10日

「生かされて。」

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生かされて。 イマキュレー・イリバギザ著 スティーヴ・アーウィン著  堤江実訳 PHP出版

ルワンダの虐殺・ジェノサイドについては、映画「ホテルルワンダ」を観て改めて、衝撃を受けた。関連の本も多くでていていろんな角度で、語られていると思う。衝撃なのは、この現実にあった地獄が、ほんの13年前、つまり震災の前年にあったということだ。

「生かされて」は、ルワンダで、3ヶ月で100万人が虐殺されたツチ族の生き残りの女性の真実の日記である。

この本は、イマキュレー自身が、狭いトイレに7人の女性と隠れて、何度も死の危険にさらされながらも生き延びたということも驚きだけれど、その最悪の状況を、強い信念をもって、信仰をつらぬき神様と対話しつづけた姿も驚きだ。この虐殺の悲惨さは、殺人を犯している側が近所の顔見知りであったり、幼なじみであったり、学校の教師であったり、ごく身近な人間たちが、ツチ族であるというだけの理由で、彼女の家族の命も奪ってしまう。死体が山のようになっている様は、「ホテルルワンダ」をみているので、ああいった状態だったのだろうと想像する。ほんとに臭いがないから、映像を見ることがなんとかできたが・・・・想像を絶する。

イマキュレーは、本当に信仰が熱い。この本が、キリスト教徒にとって勇気付けられる一冊になることは納得がいく。彼女は、結局殺人者たちを「許す」ことによって、自分を癒すことの初めの一歩を踏み出すのだ。
憎しみが連鎖する紛争。戦争の当事者が本来の自らの宗教や信念の本質に戻るとき、「許し」は生まれないのだろうか。彼女は、最悪の状況でも祈りつづける。
「祈り」は、「ポジティブシンキング」であると彼女は書いている。わたしも、そう思う。究極のプラス思考と思っていた。けれど、あんな状況でもそうあれるというのは、並みの精神の持ち主ではないとは思うけど。

私は、信仰はもっていないけれど、「許し」と「究極のプラス思考」は、心がけたいと感じる。

ルワンダ関連の映画もやってくる。大阪は、上映時期が未定となっているが、「テアトル梅田」で公開されるようだ。タイトルは「ルワンダの涙」ルワンダの虐殺事件を海外青年協力隊の青年の立場から見たものらしい。世界が国連が見捨てたルワンダに対する贖罪の気持ちをこめたものというような。

なぜ人は、このような悲惨な物語に心惹かれるのだろう?人は、地獄を生き抜いた人に「癒し」を観るのだろうか?彼女の「許し」に触れたいからだろうか?
この本で、信仰のあるなしに関わらず、イマキュレーという女性にであってほしいと思う。

映画「ホテルルワンダ」のエントリーはコチラ

投稿者 pianocraft : 01:09 | コメント (2) | トラックバック

2007年01月20日

今年も愛でいっぱい!

banner02.jpg限りなき義理の愛作戦2007

昨年、JIM-NETから購入した「愛あふれる」義理チョコ。今年も是非買いたいと思っている。
かわいい子供の絵が同封され、もらう人にも「愛のおすそ分け」。

イラクでは、フセイン元大統領の死刑執行、米軍の増派などが続き、治安の安定など程遠い状況だ。そんな中でも、多くの市民や子供たちは、生きなければならない。死と背中合わせの中でも、それを生き抜いた子供たちが、この国を背負っていかなくてはならない。


 JIM-NETは、そんなイラクで増えた子供たちの白血病など、がん治療のために支援をしている。
 そして、以下のような支援を呼びかけている。(以下JIM-NETサイトより引用)

 その子どもたちのための抗癌剤のリクエストが、イラクの病院から今日もJIM-NETの
 アンマン事務所に届きます。保健行政の停滞が医薬品の流通を直撃している現在、
 イラクのがんや白血病の子どもたちに必要な抗癌剤の約3分の1がJIM-NETから供 
 給されています。イラクの保健行政が正常に機能するまで子どもたちの命は待って
 くれません。皆様の協力が必要で す。

このチョコのお値段500円のうち、約100円がチョコ代金。あとの400円が子供たちの1日の薬代。
義理の方にも、本物の愛を届けることができますよ~~~!!!

さあ、買いましょうね。
購入は、JIM-NETから http://www.jim-net.net/

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2007年01月16日

恐怖政治と美しい国キャンペーン

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昨日、エントリーで書いた、映画のなかのフィンランドの美しい風景を見ていて、「美しい国」という言葉をまた、思い出してしまった。世の中のコマーシャルも、日本的なる物を強調するようなコピーが多くなったし、まったく流行のように、安易に嬉しがってつかわれる「日本=美しい」。

そうやって、政府やマスコミがわーわー言っているのを聴いていると、裏があると思ってしまう。
今の日本での実際の生活は(一部の富裕層には関係ないが)、不安と不満に満ちている。生活そのものがいつどうなるかわからないという感覚をもっている人は多いと私は考えている。この格差のある、理不尽な構図から何が生まれるかというと、人は自分のアイデンティティを支えるために、嫌うもの、敵、侮辱する対象などを作ってしまうことがあるということ。踏みつけられているものは、何かを踏みつけているという、悪循環を起こしてしまう。それが、嫌韓であったり、嫌中国、北朝鮮であったりする。あるいは、女性差別だったり。

その負のエネルギーは、ひっくりかえせばわが国は美しく、伝統あり、支配されない・・などの言葉で表現されていると私は感じる。日常不安をナショナリズムに転化させるという構図を感じてならない。

これは、北朝鮮が、経済制裁や体制のほころびでぼろぼろになっているのをテレビ取材で見たけれど、
人が闇で商行為をしないと生きていけないというような状態になって、体制しめつけを強化しているという。これも、国民の不信・不安などの力を封じ込めるための、国家高揚のためのキャンペーンであり、監視体制の強化の下の支配だ。

国はぼろぼろになったときに、プライドなどと言って、ナショナリズムを流布する。

ホントに人は弱い。不安にももちろん弱い。その上、支配にも弱い。強制されると人殺しさえする。
だからこそ、そんな不安におちいらない世界にするような抵抗をしてみる。そのほうが、地球にも、人にもいいに決まっているからね。

安倍さん、もっとぼろを出して、参院選で惨敗してください。

投稿者 pianocraft : 01:20 | コメント (4) | トラックバック

2006年12月12日

経団連という怪物

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仕事から帰り、夕刊を見て、がっかりした。<経団連 「希望の国」構想原案 憲法改正や「愛国」盛る>
いわゆる「御手洗ビジョン」というものである。
○法人税減税
○消費税2%増税
○憲法は戦力不保持を含めた「9条2項」の見直し、自衛隊保持の明確化、集団的自衛権を行使できるように明らかにする

と、書いていた。

今日のニュースで、同じく関連の経団連が提案し今年6月に厚生労働省が素案として出した「ホワイトカラーエグゼンプション」に対し、過労死で家族をなくした遺族の方々が反対の要請を厚労省に出した。
この案は、いわゆるホワイトカラー労働者に対する労働時間規制を適用免除(exempt)すること、またはその制度。wikipediaより

この二つのニュースは、国が経済の力をもっているものを優先し、国民を切り捨てていることを確信させるものだ。過剰に労働しても、ワーキングプアーは生まれ、セイフティーネットなどどこに存在するのかさえわからない。国の意向にそい、政治献金がスムーズに行われるようにしようとする経済界。
御手洗という人は、キャノンの人だった。しまった、プリンタを買ってしまった。

政治は、国民を自由に操ることのできる憲法をもとうとし、中国残留孤児や難民などに不寛容で富士山のように人々が捨てたゴミだらけの国を無理やり「美しい」という。

安倍政権に変わって、書くのもいやになった国政の行方。けれど、教育基本法の改定についてまだ、再考するように求める署名もネットで行われている。署名はコチラでできる。

今、安倍政権の支持率47%、40代~50代は不支持が多い。
変化というは、突然くるらしい、周到な準備をへて・・・・。そうなる前にできること、すること、監視すること、しっかり見つめること。息が抜けない毎日だ。むしろ窒息しそうな毎日の気分。

力をください。小さいアリのような市民にも。

投稿者 pianocraft : 01:14 | コメント (0) | トラックバック

2006年12月01日

週刊金曜日 上野千鶴子対談を読む

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週刊金曜日は、毎週忘れずにポストにやってくる。定期購読をしているためなのだが、他に読んでいる本があったり、雑事で忙しくしていると、封をしたままの金曜日が溜まってしまう。

そして開いた11月3日、創刊13周年記念号の上野千鶴子・佐高信対談<教育で「危険な現実」は変えられない>ジェンダーフリーバッシングの標的になった上野さん、嫌われるキーワードは、非婚・離婚・シングルマザーなどらしい、今年3月にあった福井県の生活学習館での書籍の撤去事件は、こういった関連書籍を「内容が過激」という理由で撤去されるというものだった。いまも裁判で争われている。

家父長制を復活させようとでもするかのような自民党、安部、山谷のプロジェクト。本気で少子化を歯止めしたいのであれば、この対談で上野さんが言っているようにシングルマザー支援をし婚外子差別を撤廃すればいい。
日本での婚外子の割合は2003年データで1.93%北欧・アメリカなどは二桁代。アジアの数字は載っていなかったけれど。

家族を一単位としてまとめ、公に尽くさせる、「美しい国」に命をささげる人間をつくる教育をするという「教育再生」。
偏狭なナショナリズムに利用されるような「教育」はやめてほしい。

確かに家族は昔のように暮らしていないと思う。みんな働き、時間もばらばらだ。けれど、家族のようにこころを寄せ合う、コミュニティーや繋がりのほうが大切だと思う。愛し合う仲間たち。そうやって生きていければいいと私は思う。

ゴスペルの仲間たちをみていると、本当に心温まる。お互いに寄り添う努力を惜しまない。私は、ゴスペルは卒業したって、おこがましい言い方したと今は反省してる。中退だね。何も理解していないと思うけれど、かってにドロップアウトしたっていうような。けれど、彼らは大切な宝物。小さい家族ではなく、大きな家族をもてる幸せ。

どんなにくだらない教育をうけても、現実は続き、人は賢く生きたい。子供たちにはそれだけは知って欲しい。

投稿者 pianocraft : 23:56 | コメント (2) | トラックバック

2006年10月06日

核は静かに被爆者を増やす

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北朝鮮の核実験の問題がかますびしい。アメリカの核実験はどうなんだ。今年も8月に23回目の臨界前核実験を行っている。核兵器を抑止力になるなんてナンセンスだ。

映画「六ヶ所村ラプソディー」の上映会のときに販売していた、鎌仲ひとみ監督と肥田医師による共著の、「内部被爆の脅威」原爆から劣化ウラン弾まで を読んだ。

核兵器をつかわなくとも、原発がある限り、被爆者は世界中にどんどん増えていく。この地球が、人工的な放射能汚染に果てしなくさらされていく。人が自覚しようがしまいが・・・というのがこの本でしる怖いところだ。被爆というのは、外部から熱線でやられることだけでなく、いろんなところに舞い降りた放射線が、空気を媒介に、食べ物を媒介に、水を媒介にして、人間に取り込まれている。
それは、時限爆弾をかかえたように、長い時間をかけて遺伝子に傷をつける。体の中で濃縮され放射能を出し続ける。癌をつくることもする。

内部被爆について、劣化ウラン弾を使用した、アフガンや湾岸戦争、イラク戦争でアメリカ兵が政府に訴訟をおこしているが、アメリカ政府はそれを認めようとはしない。イラクで使われていた化学兵器の影響だとか何とかいって。でも、原爆の開発段階から内部被爆に関する研究は行われており、どういった影響があるかは、実は知っているはずなのだった。

北朝鮮の核実験が失敗したら、核汚染がどうひろがるか?とかいろいろ取りざたされているが、今だって日本の海に停泊しているアメリカの原潜の周辺からも汚染が報告されている。放射能まみれなのだすでに。おそらく、チェルノブイリからヨーロッパは学んだことも多いとおもうけれど、日本は被爆国なのに
被爆者の認定にこの「内部被爆」で長年にわたり苦しんでいる人たちを救済していない。赤い背中の青年も老人になったいまも、体内の放射線と同居して、苦しんでいるのだ。

なんてひどい仕打ちだろうか。徐々に人を死にやるものは、人が人に向けて放ったものだ。
核廃絶の運動は、原発も含め、人々の生活に関わる大きな部分もすべて変えていくところから始めなくてはいけないようだ。被爆国です。とっていもいまや、何処の国にも原発があるので、被爆国というのは核を利用するすべての国であるといえる。人々の命と引き換えに、苦しみと引き換えに、使う電気って何だ?

本に紹介されている本。
アイリーン・ウエルサム著「プルトニウムファイル
山崎正勝、日野川静枝編著「原爆はこうして開発された

投稿者 pianocraft : 22:22 | コメント (4) | トラックバック

2006年09月11日

9.11とイマジン

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朝日新聞社刊 自由訳 イマジン/新井満 訳

9.11から5年が経って、TVではいろんな特集が組まれていた。特に、ツインタワーの生存者が語るという形が、多いのかなという印象。
この日以来、世界がなし崩し的に紛争の中に放り込まれた。というと、傍観者のような言い草だけど。
この日本もしっかり、関わった「自衛隊を戦場へ送る」ということをしでかしてしまったのだから。

この自由訳イマジンを手にとって見たら、あまりにも平易なことばで、いろんな角度から新井満という人のジョン・レノンに対する深い敬愛があふれていた。
ニューヨークの街角で歌われた「イマジン」は、あきらかに「ゴッド・ブレス・アメリカ」より「祈り」に近かった。こころから、望む理想の平和。望んでも望んでもするりと手の中からぬけおちてしまう平和。

このような一節がある。

本当にあるかどうかもわからない
そんな天国に
わくわくさせられたり
そんな地獄に
びくびくさせられたり
そういうことって
ばかばかしいことだとは思わないのかい?

この苦しみを乗り越えると天国がまっている、あるいは、敵と戦わなければ地獄になると、甘いことばや脅迫、飴とムチでたくみに、メディアを使ってあおっているのは、誰か?
わたしたちは、自分の頭でよく考えなくてはならない。

クローズアップ現代で見た、アメリカの母親のことば。
「テロ以来、こどもの将来にまた、こういうことが起こるのではないかと恐れている」
これを聞いて、あきれた。本当の恐怖をあたえているのは誰?
今、イラクでは、大人も子供もいつ命を失ってもおかしくない状況に生きている。
アメリカは、恐怖を政治に利用している。いや、アメリカだけではない。日本も。
新しい自民党総裁選を前にして、憲法を変えようとたくらんでいる連中は、日本が他国から攻撃される恐怖とひんまがったプライドで戦争できる国にしたいらしい。

国は民を守らない。
人殺しを子供にはさせない。

日本の軍隊がそうであったように、世界の子供兵も「人殺し」が戦場で当たり前である感覚を植えつけるために、残酷に「殺し」の練習をさせた。そういうことが戦争。

わたしたちは、想像力を駆使して、放送されているもの、政治家の言葉、気をつけていなくてはならない。
わたしにとって、9.11はだまされないための教訓の日。

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2006年08月28日

秋の平和イベント~MLより

暑い夏だ~と思っていたらもう、9月だ。7月末から、よくピアノを弾いた。といっても、歌伴なのだけれど久しぶりにフレーズについて考えた。音楽に一生懸命のときは、ほかがある意味止まってる。

秋になったら、いろんなお祭りがある。このさい祭りで平和イベントに参加してみようかと・・MLから情報を拾ってみた。例によって、防備録。

●『ガーダ パレスチナの詩』上映会
(日本/2005年/アラビア語、英語/カラー/ビデオ/106分)
監督・撮影:古居みずえ編集:安岡卓治、辻井潔
製作:安岡フィルムズ、アジアプレス・インターナショナル
日時:9月3日(日)午後1時30分~上映 2006年(開場 午後1時20分)
※上映後、監督からのビデオメッセージあり(予定)および、感想・意見交流あり
会場:ひと・まち交流館 京都 大会議室(2階)(河原町五条下る 東側)
   京阪「五条」駅下車 徒歩8分地下鉄烏丸線「五条」駅下車 徒歩10分      
   会場TEL:075-354-8711案内:http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
参加費:一般 1200円 学生ほか収入の少ない方 1000円
主催:『ガーダ パレスチナの詩』を京都で観る会/ ピースムービーメント実行委員会
問い合わせ先:TEL 075-751-0704(山崎) 夜間21:30~22:30E-mail:ANC49871@nifty.com

●東北アジアに平和を!9.17ピースフェスティバル
日時:9月17日(日) 午後1時~4時 プレ企画は午前11時~午後0時
場所:神戸メリケンパーク(JR・阪神元町駅南へ歩7分)
中国・韓国・モンゴルなどステージや物品販売、民族料理屋など楽しみがある。

●『イノセント・ボイス』上映&ウガンダ報告&お話し会
 9月24日(日) 大阪市・ドーンセンター

●10月14日(土)大阪平和映画祭
会場:エルおおさかホール(大阪府立労働センター・エルシアター) 800名
京阪・大阪市営地下鉄「天満橋駅」より西へ徒歩5分
《10:00会場 10:30スタート 20:00終了予定》
朝から、晩まで、ピースフィルムとピーストークをぶっ通しで見聞きしようと云う大胆な催しです!
きくちゆみさんが来たり、「イノセント・ボイス」も上映されます。

以上。ひとつでもいけたらいいほうか・・・・というところです。


まだあった。これは、もうすぐ終わる上映情報 急がなきゃ。

「出草の歌」
上映は、大阪ではPLANET STUDIO+19月1日まで。日によって上映時間が変わる。
公式HPより解説
1972年、宮古、八重山、西表、与那国そして国境を越えて台湾までを生活圏としていた人々を扱った「アジアはひとつ」という記録映画を一味同心で製作した。「反帝亡国 国境突破」というスローガンそして、「海ゆかば」をバックに台湾「高砂族」たちの「もう一度戦争がしたい」という言葉で終わる「バチ当り」なものだった。
30年を経た2002年の夏、靖国神社で再び彼らに遭遇した。彼らはこともあろうにあの「神聖」な靖国神社の境内で自らの伝統的な歌と踊りで靖国神社に対する抗議活動を展開していたのだ。この「バチ当り」はきっと只者じゃないと直感した。そしてインターネットから決定的なフレーズを探し当てた。「首を刈る部族は歌がうまい」故小泉文夫氏の講演記録からだ。
音楽ドキュメンタリービデオ「出草之歌 ── 台湾原住民の吶喊 背山一戦 」がスタートし再び訪れた台湾。かつての山地同胞、高砂族は、自ら誇りを持って「原住民」と呼ぶことに驚かされた。さらに中国系の人たちをなんと「漢族」と呼び、少数民族として極めて原則的な戦いを展開している、32年前の彼らの言葉「もう一度戦争がしたい」というのはこれなのだ── ドキュメンタリーは予見である ── と言ったのはルポライターの故竹中労だ。正にあの言葉は原住民たちの予見だったのに違いないと気づいた。文字を持たなかった故、生活そのものであるといえる歌と踊りを武器に、山を背にして一戦に挑む台湾原住民たち、次なる予見ははたしてなんなのだ 

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2006年08月20日

平和という感性

houdou2006.JPG
世界報道写真展2006

平和を論じるのに感性が必要かどうかといえば、誤解を生じるかもしれないが、必要ないかと思う。「論じる」のでなく、生活するうえで必要かといえばどうだろう?
私は、とても重要な感性ではないかと考えている。感性だけではどうにもならないかもしれない、でも感じる事がなければ、行動はできない。

かといって、日々の生活にいちいち平和でなくてはならないと意識するということではなく、いわば「センサー」として、何を働かせて生きていくか?ということに「感性」の問題が浮かび上がってくるように思う。

先日、世界報道写真展2006に行ってきた。これで、3年連続で行っている。写真展にはかならず、短い映像作品が上映されているが、今回は
ガーダ パレスチナの詩」古居みずえ監督をショートバージョンの15分で紹介されている。こちらも、自主上映を追いかけてなんとしても観たい映画だった。

この報道写真展のフライヤーの裏にはこんな言葉があった。
>昨年も事件、事故や自然災害は人類を苦しめ、人間が引き起こす紛争は多くの命を奪って止むところ>がありません。オランダで開かれた世界報道写真コンテストの応募作品は史上最多の8万3000点。カ>メラマンが現場に立ち合い、シャッターを押して発信したのです。厳選された約200点の写真を正面か>ら受け止めて見てください。きっとこれまで気づかなかった社会派の自分を発見するでしょう。

社会派になるってどういうことだろうか?日々のニュースに関心を持つこと?
あらためて切り取ってみせられた人的、あるいは自然の被害者たちに対して受け手は社会派なのか? それは、おかしい。それ以上に、写真の中に自分がいてもおかしくない世界という、地続きの感性を持っていたい。たまたま、強烈に冷房のきいたハービス大阪という立派な建物の中で、説明文を読みながら、見つめる自分は、いつも写真を見る側であって、反対側には立つことがない。だから、あっちがわとこっちがわがあるんだという認識ではなく「想像してごらん?」

その想像力がかけていると大変な間違いを人はするときがある。

これは、直接自分が見た、聞いた場面ではないので詳細を判断する事はさけるが、例えばこういうことだ。「平和のゴスペルコンサート」で「神さまの戦い」を表すために「迷彩服」を衣装にして唄うゴスペルクワイアがあるというような・・・・

自分はどこにいるのか?というのを見失うと、間違ったメッセージをおくることもある。
相手の場所や立場にとうてい立てないであろう、私。紛争地に生まれ、小さいときから敵がいて、命を奪われる危険があるところで育つ。銃をもたされて、知り合いを殺す事を命じられる。そういうところにいないから、知らない、判らないでおしまいにしないためには、知ること、想像する事。しかないじゃないの。

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2006年08月06日

広島 身近な被爆者

8月6日61年目を迎えた、広島原爆投下の日。
昨年、友人のお父さんに広島での被爆の状況を書いた申述書のコピーをもらった。申述書とは、原爆被害者健康手帳の交付に必要なもので、証人がいないばあいなど認められない場合がある。先だって、被爆者認定の集団訴訟で41人が全員原爆症と認定された。被爆当初は、差別などあり原爆手帳をとるのをためらう人もいた。まだまだ、認定されている人は、0.9%といわれている。

お父さんの被爆申述書を書いてみる。8月6日その日。

爆心地より約5km地点で被爆
学徒動員で、高等師範学校生から東洋工業(軍需工場)で派遣されていた。
工場の敷地内木造休憩所にて被爆。

当時の状況
8月6日は、午前8時ころに夜勤を終え、交替の仲間が来るまで外へでて、それぞれの場所で休憩、私は、休憩所で仮眠していた。突然の青白い閃光に飛び起きると轟音と共に小屋がゆれ、舞い上がる砂塵で目の前が暗くなった。隣で眠っていたH君と共に小屋から転がり出すと、何棟も並んでいたすべての工場が鉄骨のみの残骸となり、廃墟の中に裸になった大きな機械類が恐竜が骨格模型のように並び立っていた。川辺でやすんでいたO君、S君が引き裂かれた服を着て「吹き飛ばされた!」と駆けつけ、指差す方向をみると、あのキノコ雲青空の中へむくむくと起き上がっていくところだった。落下したスレートなどで怪我をした者を連れて医務室まで行ったが、そこはもうもっとひどいけが人が一杯でごった返しになっていた。

午後になっても工場内は混乱をきわめ、命令系統も途絶えているようだったので、集まってきた仲間たちと、とりあえず学校へ行こうということになり、国道へでて西に向かった。
途中から東へ逆行してくる人たち(衣服はボロボロになり、裸同然、手足はひどい火傷で皮膚がぶらりさがりよろめいている人もいた)がしだいに多くなり、もう町に入れんと教えてくれるし、前方の市街地に黒煙がひろがっているのを見ると、この人たちの間を逆行する気力もうせて市内に入るのをあきらめ工場内の寮にもどった。寮は、木造なのでたおれていなかったが、柱は傾き天井が崩れ落ちガラスが散乱してひどい状態だったが、とにかく片付けて寝ることができた。

<町の惨状>
・広島駅前から市電に沿って猿猴川を鉄橋の枕木伝いに渡った。最初にみた死骸は、その枕木に横たわっていてまたぎ越すのに躊躇した。
・段原あたりで、倒れた家のしたから家人を引き出そうとしている男性に声をかけられ手伝ったのだが、目的をはたせなかった。今も心に残っている。
・学校の正門前に大きな馬が倒れていた。目玉と腸が飛び出していた。
・学校は、門柱と図書館の建物だけが残っていて、われわれの学舎と寮は焼け野原。正面奥の大学本館(現在)が空洞ながら残っていて、その前の天幕で頭に包帯を巻いた教授が指揮をとられ駆けつけた学生、職員はそれによって先生方の安否や行方不明者の捜索に従事したのだとおもう。
・寮の焼け跡でにおいに気づいて白骨死体を一体みつけた。
・比冶山橋のたもとを歩いていたら学校に残留して旧友のI君が寝巻き姿で顔に包帯を巻いていたので彼が呼び止めてくれなければ見つけられなかった。
・何処の何橋だったか、橋桁から川岸にかけて青白く膨らんだ遺体が数十体集まり浮かんでいて無残だった。
・その夜は、グランドに天幕をはり眠りがたい夜。
・工場のグランドではこの付近まで来て行き倒れた人や、近くから運び込まれた屍体を焼いていたので連日その臭いに悩まされた。

以上(一部略)

人の焼ける臭いは、今でも覚えているという。記憶の中に、その臭いはあるという。
話したくない、思い出したくないと思う気持ちの裏側に伝えていかないといけないという使命も感じてわたしたちに託されたこの思いを、深く、重くうけとめなくてはいけないだろう。
戦場の焼けた臭いも、血の臭いも、腐る臭いも・・・壊れていく臭いを私は知らない。
このままずっと、知らずにいたい。わが子供もそのような地に送りとどけない。

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2006年08月04日

8月6日を前にTV特集を調べる

8月6日が近づくと、つくづく核兵器の恐ろしさを再認識する。まだまだ続く被害。放射線の被曝で61年たって人体にどう影響を及ぼしたか、というのをNHK「クローズアップ現代」は、「残留放射線の脅威」という番組で取り上げていた。多くの人が死に、白血病になり、がんになりして、染色体を調べたり、第3の被爆の仕組みを推測したりという研究がなされてきた。核兵器を持っていること自体、人権侵害という感すらある。

さて、今年はどのような報道がこの日をあきらかにしていくのだろうか?
Tamyさんのブログに刺激されて、自分の見たい番組を調べてみた。

TV asahi  「ザ・スクープスペシャル」8月6日 午後2時~3時30分
戦後61年目の真実 昭和史のタブーに迫る
これは、驚くべき日本の計画について触れている、第1部 幻の日本原爆計画 第2部 許されざるメス

NHK特集番組
ハイビジョン特集「ぼくはヒロシマを知らなかった~平和記念公園物語~」
若者が出会う、広島はどんなものだろうか?

NHKスペシャル「核汚染は隠されたのか~劣化ウラン弾・米軍内部からの告発~」
8月6日(日)総合・後9・00~9・49
8月5日(土)BShi・後7・30~9・00
元米軍陸軍少佐による告発。

BSドキュメンタリー「知らされなかった核汚染」
~被ばく60年・マーシャル諸島~
8月17日(木)BS1・後10・10~11・00

さて、レコーダーをセットしておかないとね。
今日も、亀田判定と茨木女性監禁事件、プール事件の報道の応酬だった。量的に流し続けられる悲劇や有名人の顔は、人をマヒさせる。本質はTVに求めてはいけないが、雑音のように渦まく中にほんのひとかけら位、まじめなところも見せてほしい。

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2006年07月22日

靖国問題がゆらぐ

昭和天皇のメモが報道されて、いろいろな思惑が飛び交っている。
「政府がコメントすべき問題ではない」と安倍晋三官房長官、小泉純一郎首相ともに述べている。

政治の問題にしたのは誰だ?

靖国に祀られることは、遺族と認定されることとすれば、戦後の戦没者の補償問題とあわせて、単純に遺族の心境をわたしたちがおもんばかることも難しいとも思えるが、そもそも、一宗教施設に何故いっしょくたにされないといけないのか?

いっしょくた・・・このことが、天皇自身も不愉快だったということが、今回のメモの焦点だ。
一種異様な宗教施設である「靖国神社」
本当は、とうの昔にみんなの魂は、そこにはないと思うのに。
日本のトップの政治家として参拝しつづけた小泉首相は罪深い。政治をもっとも靖国にちかづけたという点で。

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2006年07月07日

似たもの同士

北朝鮮のしたことが、日本に及ぼした影響といえば、米軍再編への強い後押し。あるいは、憲法改正へのいくつ目かの一歩となったというか・・・やれやれだ。それから、日本のにすむ在日朝鮮人の人々への悪影響がでなければいいのに・・・とひたすら願う。

敵を作っておくと、人をまとめるのが容易だ。本当の敵ってなんだ?

このミサイル発射実験によって、日本の中でも「総連」と「民団」が和解を撤回した。
それ以外の軋轢もこの2つの団体にはまだ、多くあったのだろうけれど。
最近、知り合いが国籍を朝鮮籍から韓国籍に変えた。それで、めでたく韓国旅行にいける。
「やってみたら、ひょうしぬけするほど簡単だった」そうだ。
非常に近い関係ほど、こじれると泥沼化する。これは、国という大きなレベルから、ごく個人的な人間関係においてまで、隅々まで・・・。
けれど、市井の人々はもう少し賢い。自分たちの生活が組織の中でだけあってはいけないと知った人たちがいる。今日のNHKの関西クローズアップという番組で、在日社会にミサイル発射実験が与えた影響を追っている。姜尚中さんがゲストで話していた。自分たちの生きていく国は、この日本だ。ということを前提に、日本の中で日本に住むいろんな人とコミュニティを作らなければならない。という考えを持った人も増えていると伝えていた。

違うという認識のもと、付き合うと、似た部分を面白がることがあっても、非常に近く、点より面で接してると少しの違いが許せない違いとなる。といったようなことを感じる。

パレスチナとイスラエルも兄弟宗教で、あるがゆえか。ガザ地区への攻撃はやまない。多くの、普通の人が軍隊によって殺される。血がちかいほど、反発するように。怨念のように許しあうことがない。

かくして「ラブ・ミー・テンダー」首相は、まったく別物の国、アメリカに尻尾をふりつづけて、任期を終えようとしている。大変な不良債権(の社会体制)を残して、去っていくのか・・・。
ミサイル実験のおかげで、Xバンドレーダーの基礎データの収集に役立ったとか・・。
けれど、決して私たちを守ってはくれないということは、わかっている。

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2006年06月05日

六ヶ所村ラプソディー 日常の中の異形

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六ヶ所村ラプソディー 

自分が生活するために必要なもの。パソコンのまわりにおびただしい、コンセントが刺されている。
デジタルの楽器・家電なくても、多分生活できるのだろうけれど、今の今、その中にまみれている自分がいる。
この電気のエネルギーは、どこからやってきてるのか?
日本に54基ある、原発から。

原発の廃棄物は、リサイクルされ劣化ウラン弾となる。イラク・アフガンで白血病になっている子供達をおびやかす大本は、ごく近くにあった。つまり加害者は私でもある。

さらに、54もある原発からでる核の放射性廃棄物を処理する為の再処理工場が六ヶ所村にある。
この工場の現実と、そこに住む人々、反対運動をする人、しかたなく賛成をする人。等しい愛情をもったまなざしで捉えた映画が、「六ヶ所村ラプソディー」である。

もう出来てしまった再処理工場。今年の3月31日にウラン試験が行われた。来年には本格稼動の見込みだ。
この工場が稼動する事によって、煙突から空中に、パイプから海に放射能がばら撒かれる。
周囲の人々が危険にさらされる。
海産物汚染、農産物汚染、内部被爆。海の水や空の空気で薄めるから安全と核燃は言う。
そこで生活する人々は、厳しい開拓の生活から土地を手放し、海を手放し、生活のために再処理工場と共存している。反対派の人は、細々と稼動中止をもとめて訴えつづける。

その中でもチューリップを育てて、反対運動を続けている菊川さんがいる。彼女の美しい「花とハーブの里」のサイトは、コチラ

本当に原発を手放して、生活できるように私達は生活を見直さなくてはならないだろう。そう迫られている。こんな危険な工場や、原発が日本の海岸線にたくさんあるということは、まったくテロリストにとってもっとも狙いやすい状況ともいえる。

この映画に賛同して、坂本龍一さんが、ポッドキャストで監督の鎌仲さんとトークをしている。
こちらのサイトは、RADIO SAKAMOTO Podcasting Vol.8
また、このことを世界にもっと伝えようと坂本さんはラッパーや友人のクリスチャン・フェネスと組んで歌を作った。また海外向けのポッドキャストで、「stop-rokkasho podcast」というもので英語で訴えをしている。

まず知ることから、そして考え、生活を立て直す。さあ、どこまでやれるだろう。

stop-rokkasho podcastの公式サイトhttp://stop-rokkasho.org/ 

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2006年05月30日

ジャワ島 義援金

ジャワ島の地震の被害が心配だ。

多くの瓦礫に埋め尽くされた映像をみると、阪神大震災を思い出してしまう。
まるで日本の木の家のような、ぐしゃぐしゃにつぶれた家々。5000人を超える死者。
気候は暑く病気の蔓延が心配、住むところ、水、食料も不足している。

国連や世界各地から支援が届けられている。
阪神の時、心配してくれた世界の友達のために、義援金の受付はたくさんのところがある。
一部を控えのために書いておく。

◇財団法人「日本インドネシア協会」(03・3661・2956) 郵便振替で口座名義は同協会、口座番号は00130・9・196710。

 ◇日本赤十字社(03・3437・7081) 郵便振替で口座名義は「日本赤十字社」、口座番号は00110・2・5606。通信欄に「ジャワ地震」と明記。

 ◇日本ユニセフ協会(0120・881052) 郵便振替で口座名義は同協会、口座番号は00110・5・79500。振替用紙の通信欄に「ジャワ島」と明記。

 ◇国際医療NGO「AMDA」(086・284・7730) 郵便振替で口座名義は「AMDA」、口座番号は01250・2・40709。通信欄に「ジャワ島中部地震」と明記。

 ◇TBSカンガルー災害募金サイト http://www.tbs.co.jp/kangol/javan-island.html

 ◇Yahoo!ボランティア インターネット募金 http://volunteer.yahoo.co.jp/donation/

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2006年05月01日

5月3日の憲法記念日を前に

憲法について、こんなに意識をせざるを得なくなったのは「9条」が改憲されるという、自民党草案がでてからだ。

9条があるということが「あたりまえで」あった前提の平和が揺らぐ。
じゃあ一体「9条」って何なのだ?と去年は映画「日本国憲法」であらためて、1945年当時を振りかえった。

思えば、毎年ブログでこの日のことに触れている。
2005年5月12日 「憲法記念日はあっと過ぎた
2005年07月31日 「映画 日本国憲法」と日高六郎さん
2004年05月04日 「憲法記念日」

あらためて読んでみて、言葉のトーンが変わってきていると自分でわかる。危機感が増してきたという意味で。昨年は新聞の市民意見広告運動に賛同したこともあり、イラクからの自衛隊の撤退をメインに考えていたが、いよいよ、本格的に「9条」を守るというためにどうするのか?という選択を迫られているような気がする。

昨夜、正確には5月1日深夜1時10分からTVで「憲法誕生60年スペシャル 検証 私たちはこうして戦争放棄を手にした」朝日放送で放送された。
Asahi.com http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200604290030.htmlでも紹介されている。

日本国憲法の特に9条がアメリカの押し付けであるという観点ではなく、日本から「戦争放棄」が提案されたのではないか?という視点でこのドキュメンタリーは作られている。
そもそも昭和天皇の言葉が原点となって、この草案は生れたのではと推測している。
確かに、いろんな証言をもとに、当時「戦争はこりごり」という感覚は強く国民だけでなく、国政の立場の人間にもあった。それを裏付けるものとして、当時新憲法が公布されたときの報道の重点は、天皇の存在がどうなるかにあった。多くの国民の関心もそこにあったという。
おそらく、信じていた「神」が人間宣言をしてなお、強くこころに惹かれてた当時の人々の心理からして関心事は「戦争放棄」ではなかった。

そのことは、裏返すとやっと戦争が終わって、「戦争しない」ということは当たり前のことであったから。
これだけ傷つき、原爆でやられ、戦争をまたすることなんて、考えられなかったから・・・・。

今、その感覚は失われている。だからこそ、「9条」捨ててはならない。
あわせて、戦争できる国にする準備のために作られようとしている「法律」に反対することも忘れないようにしたい。さて、5月3日はもうすぐ。

投稿者 pianocraft : 13:23 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月31日

しなやかな・・

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今月読んだ週刊金曜日の中のコラムで、佐高信が書いた「三つのお願い」になるほどと思ったことがある。
9条や平和運動、あるいはその他の市民運動でも、まじめな人がまじめに取り組んで、理屈だけの骨皮筋衛門になってしまうことをやんわり批判している。掲載されてる週刊金曜日そのものもお堅い。猥雑さがない。そこで、佐高は「3つのお願い」を書いている。なんだか歌のタイトルみたいだけれど。

それというのは、
1、例えば「憲法9条」云々というのではなく、9条の9の字も出さないで平和を語る。
2、大きな声でなく囁くように語る。(やたら大声で演説することは相手に伝える事を考えていない)
3、一本調子にならずに抑揚をつけて話して欲しい。
といったようなものだ。

特に、憲法9条については、例えばマガジン9条など、若い人にもとっつきやすく、キャラクターも取り組みにも愛嬌があるサイトがある。だけれど、9条問題に興味の無い人はたどり着かないだろう。ならば、ごく身近な問題としてとらえた話を伝える事ができたら、その先にいくことができるのではないか。
つい、伝えたい思いが強すぎて、かえって相手に引かせてしまうことがあることは、何も平和をつたえることに関わらず、どんな人間関係の中にもある。

そして、演説したりこぶしを上げたりせずに普通の感覚で共感できる話としてできれば、身近に語っていくことも難しくない。
うんと前に、絵本の読み聞かせの上手な人の話を聞いた事がある。
こどもたちが集中しない時、大声で読むよりも「囁くように」読むほうが「何があるのだろう?」という興味を引かせてしっかりお話が聞ける。と。

私は、運動のまん中で駆けずり回ってる人間ではないけれど、情報をキャッチし、考え、書き、人と話すことが地道な平和への歩みとなればいいと希望的に思っている。
人が人に繋いで行く、この地味な作業は実は、九条の会の呼びかけ人の人達の中で行われているようだ。小学校単位の全戸訪問など、頭が下がる。ごく普通の人とどれだけ対話が成立するだろうか?

9条を守るといっても国民投票の是非など、運動の方向はまちまちなのだが、間違っていないのは身近な人たちと意識を共有できる「対話」のあり方だと思う。
しなやかに・・・。対話を試みることができますように。努力してみます。

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2006年03月25日

スポーツ 民族主義

WBCで試合が行われていた期間、異様にテンションの高いイチロー選手が、「日の丸を背負って戦う」と言っているのを聞いた。私にとってこれは気持ち悪い言葉だ。オリンピックもそう。うちでは自衛隊のつける日の丸を見て相方はよく言う。「一発で殺せる急所に日の丸がついてて、狙いやすいな」って。
学校では入学式・卒業式で壇上正面に掲げられる日の丸。いろんなところで、このごろ目にする。
そうは言っても、昔祝祭日は家の前に旗を掲げる金具があり、斜めに旗は掲げられていた。そんなことも覚えている。嫌いになったのは、日本がいつまでたっても戦争で何をしたかを省みないことを知ったとき。

何も知らないということは、無垢でも無邪気でもない。
何故、国際試合になると、お気楽な愛国主義者が大勢現れるんだ?
ことに日本のように、国境を共有する陸続きの線を持たない国は、国の土地を分かつ紛争を今まで経験していないから、いくつかの宗教や民族が移動し混ざり合うという実感がもてないから?国とは何か?
私にとってはいつでも、単なる地球の線引きだ。

確かに他者を受け入れるのは、同じ日本に住む同じ言語を喋る人間でも難しい事がある。
だが、理解しないで拒否するのはとても簡単な事なのだ。争う事もまた簡単。戦争もまた。
相手に対し優位に感じる、裏返せば差別意識をもつとき、民族主義はより高みに上り詰めるように思う。

この間、アメリカのTV番組で話題になっているものがあると知った。
特殊メイクで白人が黒人メイク。黒人が白人メイクをして街にでていつものように生活してみる。
すると、白人メイクで靴屋に行った人が、生れて初めて店員に靴を履かせてもらった。という。反対に黒人メイクの人は「黒人がこの辺には住んでいないから治安がいい」などと皮肉を言われる。

*このTV放送はブログ「ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記」でも紹介されています。

このように差別意識は誰にでも潜んでいると考えたほうがいい。その上で、自分がその意識とどう関わるかと常に見張っておく必要がある。

イラクでは開戦3年を迎えたが、シーア派・スンニ派の泥沼の争いが続く。
それは宗教が政治に「違い」を利用しようとしているから。差別とはまた違う、「違い」。イデオロギーの違い、信仰の有り方の違い、この世は何ひとつとして同じものは無いと思うのに。
近ければ、近いほど些細な違いに、矛先が向けられていく。
シーア派とスンニ派の見分け方について、「壊れる前に・・・」のうにさんが書いてたな・・・・
リバーベンドの日記を読んでも、小さい時から人からどっちか?とさりげなく聞かれることはあったが、おかあさんにそう言うと、「なぜそんな事を気にするのか?」と言われた。彼女の親戚は半分がスンニ派、半分がシーア派だから。共存はあたりまえ。今、どんなに心を痛めているだろうか?

ローカルに地域を応援する事は良い。それがないと盛り上がらないことも判る。けれど、それが日の丸をしょってるっていうように思わないで欲しい。日本でなくてもいい。友達の国を応援したっていい。
WBCは勝って一瞬喜び、コメントを聞くたびテンションがさがり、興ざめした。

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2006年02月12日

宗教国家

今日のNHKスペシャルは、「イラク シーア派台頭の衝撃」というタイトルだった。これは、先日読んだ「リバーベンドの日記 Baghdad Burning」でもあきらかにされている事だけれど、イラクがイランのような「イスラム教国家」になろうとしているということを取材しているものだった。

悪政でありながらも、イラクの多数の異なった宗教・民族を束ねてきたフセイン政権が倒れ、アメリカが占領するようになったイラク。
リバーは、このように書いている。

<悲惨な状況にあって人々が宗教にすがるのは、驚くようなことじゃないでしょ? 同じことは、世界のいたるところで見られる。津波、ハリケーン、地震、経済封鎖、戦争・・・そのさ中におかれた人々は神々に寄りすがる。多くの人にとって、たとえこの世のよすがすべてが滅んでも、至高の存在は不滅だからだ――いたって簡単なこと。
これは私の個人的な考えだけれど、多くのイラク人は3年に及ぶ占領にすっかり失望して、反アメリカ、反占領に1票をと思い宗教政党に投票したのだ。>

イラクでは政教分離がイラク戦争以前は成立していた。特に、リバーの住むバクダッドなどでは、シーア派もスンニ派もキリスト教徒もいっしょに隣り合って生活することができた。隣人として。
よく、イラク戦争で武装勢力の拠点とした一部の地域を「スンニトライアングル」という言い方をした時期があったが、高遠菜穂子さんも講演でそんなものは、米兵が空中から三角形をながめただけに過ぎない。そこでは、スンニ派以外でもキリスト教徒もいるとイラク人が言う。そう呼ばれる事を嫌がっているということが言われている。

確かに、宗派として成り立ちが違う、今までの権力の配分が違っていた、そんな利害が残っていることは確かだけれど、それを宗教国家としての権限に引き上げるとどういうことになるか?
リバーは日記でこのように書いている。
<イラクのように多様な人々の暮らす国で、宗教政党が政権につくと、困ったことに人は無意識に、その政党つまりその宗派でない人間を遠ざけてしまう。宗教は個人的なもの。運命的に定められた何ものか・・・心、精神、霊に関わること。日々の営みの中には喜び招き入れられても、政治の道具とされてはならない。 >

私は、リバーのような女性達にとってイスラム原理主義の国家というのが、いかに不自由な体制になるだろうかと想像する。痛烈に、リバーも日記にもかいているが、おおらかに日常にイスラム教の信仰と共に生きるというのと、非常に厳しい制限をして生きていくのでは世界が違う。
宗教は、時に人を縛る。
国の政治とその国の国民、民族と宗教。それぞれが違っていて、その国の人に共感できる部分がでてきたりするのに、すべてを一色に塗り替えると、上塗りするか、消す事しかできなくなる。

イラクがまだ占領下にあるということも大問題だけれど。
人が民族や宗派であちこちで争いになることは、人間の不幸だ。

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2006年01月28日

今年の義理チョコは、これに決まり!

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JIM-NETの義理チョコキャンペーン(バナーをはってサポーターに)

イラクの白血病の子供達の支援をしている、日本イラク医療支援ネットワークが、バレンタインデーに向けて新たなキャンペーンを行っている。

>募金をしてくださった方には、イラクの子どもたちが描いてくれたイラストカードとチョコをプレゼント!! 2月14日までに「限りなき義理の愛作戦」募金をしてくださった方には、JIM-NETから義理堅くチョコレートを差し上げます。一口500円の募金の内訳は、チョコレートなどのコストが約100円、残りの400円が子どもたちの一日の薬代です。 

詳細は、JIM-NET

このチョコレートには、義理でありつつも愛が詰まっているというところが良い。
義理でない人にもOK!
2月14日までに届けて欲しい人は、2月9日までに(郵便振替の場合)申し込みがいる。
もらった人は、ホワイトデーにまた新たなキャンペーンが用意されているらしい。さすが!

>義理チョコをいただいた方、お返しには、ホワイトデー募金をご利用ください。
 詳しくは後日JIM-NETサイト(http://www.jim-net.net/)にて告知いたします

そもそも、私がブログの方向を一気に平和のキーワードなくしては語れない!と思ったきっかけはイラク戦争であり、日本人人質事件であった。うんとむこうのほうで、ついた火を眺めているわけには行かなくなった。日本から自衛隊が行き、この戦争に加わった国に住んでいるということで、平和でいるというのが当たり前でなくなってしまったから。

イラクは、今年1月17日(奇しくも震災の日)に湾岸戦争15年を迎える。劣化ウランがこの戦争からつかわれるようになった。
今日、私の元に一枚の試写会のハガキが届いた。
その映画は「ジャーヘッド」という湾岸戦争を描いた映画だ。
かつて「Nintendo war」といわれた、スカッドミサイルが宙を飛ぶ映像を家庭のTVで観た人は多いと思う
。まさに実感のともなわない戦争映像だった。あの時は。
アンソニー・スオフォードの原作「ジャーヘッド/アメリカ海兵隊員の告白に基づいて描かれる戦場はどんなものなのだろう。感想は、見たそのあとで書いてみたい。
本当に戦争にからむものばかり、観ている。さあ明日は「ルート181」へ。

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2006年01月11日

「論座」を読んでみた 渡辺恒雄の反靖国論

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「論座」2006年2月号定価:780円(税込)
2006年01月05日発売

1月4日に、ふと朝日新聞をみると「論座」の広告が載っていた。その内容について、報道されたり、ブログなどで書かれているが、見出しを除いて12ページに渡って、朝日新聞論説主幹の若宮啓文と読売新聞主筆の渡辺恒雄が小泉の靖国参拝を批判した対談を行っている。

記事冒頭は、こんな風である。
タカ派論客と見られている読売新聞主筆・渡辺恒雄氏の発言が目立っている。首相の靖国神社参拝に強く反対し、A級戦犯に限らず関係者の戦争責任をはっきりすべきだと訴えるのだ。
憲法改正問題をはじめ、多くの問題で主張が真っ向から対立する読売と朝日だが、果たして「共闘」は可能なのか。両社の社論の責任者が徹底的に話し合った。

結果、靖国問題に関して、朝日も読売も今こそ結束して、軍国主義下の日本のマスコミの過ちを2度としてはならないという「共闘」の意志が語られた。


靖国の合祀が行われたのは、1966年合祀の名簿が靖国神社にわたされて12年後の1977年。宮司が変わってからのことだ。それについて昭和天皇が「山階(前任の靖国宮司)ならああいうことはしなかっただろうな」と語ったらしいこと。それ以来4半世紀以上天皇は、靖国参拝をしていない。(若宮氏)

また、一度合祀したら、魂をわけることはできないということを、水の例えで、他の杯に足した水をもとの文だけ取り出せないという理由として宮司は言ったという。後に勝手に作り上げられた国家神道の教学上の問題というが、これによって国民が引き裂かれているとも言っている。(渡辺氏)

特に気になった言葉(渡辺氏のP.30発言引用)
<中国や韓国が首相参拝に反対しているからやめるというのはよくないと思う。日本人が外国人を殺したのは悪いけれども、日本国民自身も何百万人も殺されている。今、靖国神社に祀られている多くの人は被害者です。やはり殺した人間と被害者とを区別しなければいかん。それから加害者の方の責任の軽重をきちんと問うべきだ。歴史的にそれをはっきり検証して「われわれはこう考える」と言ってから。中国や韓国にもどういう迷惑をかけていたのかという問題がでてくるのだ。やっぱり彼らが納得するような我々の反省というものが絶対必要だ。>

この意見をうけて、若宮氏も<私もよその国にいわれるまでもなく、自分達で考えるべきだというのには賛成です。>という。
そう。日本人は自分の頭で考えてこなかった。自虐史観などとあおりたてて、正しく検証する事を卑下する事のように言う向きには、自尊心を傷つけられたと思う人にはぴったりだ。売られた喧嘩を買うような軽いノリで、反中国、反韓国を展開することが、いかに浅はかか。

これから、自分で書いた反省文をみんなに聞いてもらえる国になるんだろうか?危惧しているのは、老ジャーナリストだけ?でも、大いに吠えまくってほしい。こういうことならば。

だが、彼ら2人は改憲派である。この辺は、納得いかないけどね。9条の自衛隊が憲法にあってないなら、あうように軍縮しようよ。とわたしは思うけれど。
しかし、なかなかおもしろい対談だった。読売の爆発を期待しよう。

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2005年12月26日

今年も最後まで「平和」を願って

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イラクの子どもたちの絵画・写真展

tamyさんのブログから、SMAP「Triangle」が紅白の大トリになったことを知った。まずめでたい。楽しみだ。
戦争の悲惨さ、ことに子どもが戦時下に置かれるひどい状況をこの歌は表現している。

アフリカや南米では、12歳や13歳になって少年兵として強制的に人殺しを強いられる。
hanaさんのブログで知った本。「ぼくは13歳職業、兵士」鬼丸昌也・小川真吾著 合同出版
これから公開される映画「イノセント・ボイス 12歳の戦場

こころが痛い。

クリスマスであった日曜日に、イラクの子どもたちの絵画を観た。イラク子ども保護センターというところで関わる子供達が描いた絵。
その絵は二通りに分かれる。
ひとつは、あこがれや夢を描いた絵。
ひとつは、人が傷つく戦争の現実の絵。
結局は、平和で安心・安全な暮らしを心から求めている気持ちに変わりはない。

イラクの都市部の子供達は、孤児になって、麻薬中毒にされ、レイプされ、路上で暮らす。ひどい。

結局、子どもは大人の都合のよいように、こきつかわれ、捨てられる。さもなくば、殺される。
戦争下にあったならば・・・・
こころのキズを癒すのにどれくらいの時間が必要だろう。私たちの人生の時間をすべてささげても足りないくらいかもしれない。

日本は「戦争放棄」をしている。その9条を守るために、「9条を守ろう!ブロガ-ズ・リンク」に賛同しました。

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2005年12月04日

Gift ベアテの贈り物

beate.gifベアテの贈り物

今日は、冷たい雨の降る日曜日だった。映画を観て帰るときにはヒョウが傘を打ち付けた。
午後1時過ぎから、赤松良子さんの講演会、2時40分から「ベアテの贈り物」上映会。今日のクレオ大阪中央は、フェスタという催しで土曜日からいろんなイベントが館内で行われていた。

日頃、このクレオの講座にはおそらく、日中が自由になる年配の女性が多く活動しているとおもわれる。もちろん夜も使われているだろうが(実際、ゴスペルの練習に夏のコンサート前は良く使った。)そんな、女性達が観客の中心をなしていた。
そう、ここは男女共同参画のための推進役となる施設なのだ。ここで、「ベアテの贈り物」が上映されるのはふさわしいと思うけれど。

わたしは、憲法14条、24条の条文を作成した、ベアテ・シロタ・ゴードンさんのことを深く掘り下げた映画と勝手に勘違いしていた。確かに、ベアテさんの講演を撮った部分も多く挿入されていたが、なぜ、彼女が日本と関わり深いか・・・そのことに前半がついやされ、後半は、この「贈り物」である24条を踏まえて日本と言う国が、男女平等へどのような働きを実際にしてきたかを断片的に伝えている。

やはり、多くの女性によっていろんな場面で、今のように女性が働く事ができるまでに活動が積み重ねられた、その恩恵の上に我々はいる。まだ、途上ではあるが、しかし、参政権獲得から、男女雇用機会均等法にいたるまで長い道のりであったとも思う。

国連については、戦勝国が作った組織である事や、不正やオイルの癒着があったり、拒否権についても問題があったりするけれど、女性の権利獲得にも大きな力となったことを知った。まだ記憶に新しい住友化学の裁判についても外圧となった。そのように、ひとつひとつ積み重ねられた、女性の活動を追っていく映画後半部分は、別の映画のようだった。

確かに、スタートはベアテさんの条文。
しかしいまや、自民党にはこの24条を改悪しようとする動きがあり、時代逆行の考えがあることも頭においておかなくてはならない。
詳しくは、
STOP!憲法24条改悪キャンペーン サイトへ

ただ、ドキュメンタリー映画をこのところ観ることが多くなって、作品としては、イマイチだったかな。情報としてはあり。次は、ドキュメンタリーではないけれど「亀も空を飛ぶ」を見ます!!

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2005年11月25日

反戦歌 SMAP Triangle 

11月23日に発売された、SMAPの新曲「Triangle」を何気なく聴いていて、歌詞が心にひっかかった。
この曲は、コンサートで歌われていて、ファンからCD化を望まれて発売された・・・という経緯を聞いた。
作詞・作曲は、市川喜康

歌詞の詳細は、うたマップで読んで欲しい。

私が引っかかったのは、最後のリフレイン。
>精悍な顔つきで構えた銃は、他でもなく僕らの心に突きつけられている。

この言葉から、シエラレオネの少年兵の姿を思い浮かべたのはわたしだけだろうか?

>大国の英雄(ヒーロー)や戦火の少女、それぞれ重さの同じ、尊ぶべき生命だから。

アメリカの戦争と犠牲になったイラクの子供達の姿。
かなり具体的なイメージを言葉にした反戦歌である。

この歌が、多くの支持を受けたということは、SMAPファンも心が動いたからだろうか。
表面的に平和・反戦と叫んだり、意思表示したりしても、何も変わらない気がする。そんな、むなしい空気感をSMAPという、もう若すぎない、大人になったアイドルが、歌う気持ちは何なのだろうか?

彼らの曲は、かならず多く聞く機会を得ると思う。まちに、響け、命の歌!


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2005年11月15日

テロリストがやってきた

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11/13は、京都YWCAで、ガルトゥング平和学講座、第11回<東アジアの平和を考える>に参加した。
おりしも、YWCAは、京都迎賓館のある通りから、一本入ったところにあり、日曜日は、今日のブッシュ来日にそなえて、日本各地から警察官がやってきていた。警戒態勢のひかれるなか・・・平和を考える。

わたしは、以前から参加したかった、ヨハン・ガルトゥングさんの講座に行く事にした。

毎日新聞関連記事 コチラ

このシリーズは、YWCAほーぽのぽの会の主催で連続して行われており岩波ブックレットの「平和を創る発想術-紛争から和解へ-」が、この会の8回目までのまとめとなっている。

日本の政治が、東アジアの方をみていくのか、アメリカの方だけをみていくのか。それによって、今後の日本の国際的な立場が大きくかわるであろう。
そして、最悪のシナリオはATINIA(lost of status)~かやの外になる~ということ。
①中国・韓国朝鮮との非和解
②対米へのみち
この選択にかかる。と最悪のバージョンをガルトゥングさんは淡々と話す。

日本政府のゆくえを、指をくわえて私は、見ていることしかできないのだろうか?
この講座は、「市民に何ができるか?」という重要なサブテーマを持っていた。
でも「私」は何をすればいいのか?という答えは、手に入れることは出来なかった。

でも他のパネリストの発言が、私にはすこし現実的な動きのヒントになるかもしれない。その一人毎日新聞記者の中村一成さんの発言。
在日韓国・朝鮮人の差別闘争などを追いつづけている、中村さんは、日本の国内にまだある、和解できていない問題に言及した。東アジアと共存するという前に、国内に解決しないアジアの問題がある。
残された問題。
アジアとはいえ、さまざまな文化・歴史を持った国々が、一つに共有し、共存するということは、大変な異なるものに対する寛容と交渉、理解が必要だろう。同じ一つの国に、同じ言葉をつかって生活する、違う国籍の人々に対し、日本は寛容といえるだろうか?

もう一人、足立力也さんは、南米での会議をとおして、お互いを理解しあおうという実践をされている。知らなかったことを知る。他者の目から自国を知る。そういう努力を続けておられる。具体的な働きかけとしては、そいういう草の根的な、交流、和解に向けた努力の積み重ねが、東アジアに向けても必要なのかもしれない。また、民間人ができることのひとつなのかもしれない。

足立力也さんのHPはコチラ

「共存」「共有」というが、異文化が並立するということには、非常な努力がいる。
卑近なことでは、結婚だってそうだ。男と女のバックグラウンドの異文化をどうすりあわせて、新しいルール作りをするか、共有するものと、まったく別々でありながら、ありつづけることと。
異文化の習慣を受け入れる事というのは、本当に、かくごのいることなのだ。

平和というのは、そんな混沌としたものの上にぽっかりとある。ない地域もとても多い。
ぽっかりとあったと思っていたら、オゾンホールのように無くなって行ってしまう。平和環境を破壊するとそうなる。つまり、努力して保つ必要があるということ。

そんななか、京都議定書を反故にした、環境にとってもテロリストのブッシュが京都にやってきた。

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2005年11月07日

劣化ウラン弾 廃絶のためにどうする?

http://www.cadu-jp.org/reports/report051107.html11.5.gif
KISS FM KOBEからみた港。(FM出演記念!!)

11月5日大阪生涯学習センターでウラン兵器の影響を受けた元帰還兵、ジェラルド・マシューさんと奥さんの講演集会へ行った。

マシューさんについての詳細は、劣化ウラン弾廃絶の運動をしているグループが紹介をしているので、そちらを記しておきます。
ICBUW「ウラン兵器禁止を求める国際連合」http://www.bandepleteduranium.org/index.php
核廃絶をめざすヒロシマの会 http://e-hanwa.org/
劣化ウラン弾廃絶キャンペーン http://www.cadu-jp.org/contents.html

わたしのように、ふらっと一人で運動体に属していないものが、講演集会なるものに現れるのは、まわりをみわたしても少ないに違いないが、なぜ、足を運ぼうと思ったのかといえば、やはり、マスメディアやインターネットの記事やメールで、この話に触れるのと、実際に本人から聞くのでは、同じ話でも状況を想像する度合いが違うと思うからだ。どんなことをこの人は体験したんだろう、その言葉のニュアンスは、乏しい英語力でも聞き取ることができるときが有る。

ウラン弾の被爆を疑ったのは、体調不良(常に悩まされる頭痛とかいろいろ)と生まれてきた子供の片手の指の欠損障害だった。尿検査でウランが検出されたのだが、アメリカ政府は、因果関係を認めない。
そのために訴訟を起こす準備をしている。とても厳しい戦いをはじめようとしている。
彼が、日本に来たことで、広島、長崎を訪問して学んだことも多いと思う。被爆国であるがゆえに、核廃絶に大きな望みをもっているこの国の人々に何か支援できる事があるのではないかと思う。

参加している、団体の人たちは、それぞれ、自分の活動の中で専門性の高い研究を調査しておられる。
では、私のような個人は何ができるか?というと、こうしてちくちく、書くことと、あとは、人前で手作り楽器なんかでパフォーマンスするときに、こんなことがあるよ。と伝えることができればいいと思う。
いかに、運動している人たちが、その問題について専門性が高くても、多くの一般の人の共感を得られなければ、動きはない。

自民党の改憲案だって、一般の人がただしく理解しないと、えらいことになる。自分もその一人として、知る事に対して、今まで以上に気を使う。
何が正しい情報なのか?っていうのも、難しい。ほんと

東京での集会の様子が、「劣化ウラン廃絶キャンペーン」のサイトでくわしく報告されています。
HPはコチラ

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2005年10月18日

靖国参拝の反応

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17日に小泉首相は靖国神社参拝を決行した。先日大阪高裁で違憲判決がでて日も浅いというのに・・だ。だが、インタビューの言い訳に少し元気がないという印象だ。

TBS NEWSEYEより
「一国民として」首相は私的参拝強調

17日午前に靖国神社を参拝した小泉総理は夕方、記者団に対して、参拝は個人的なもので不戦への誓いであることを強調しました。
 「(Qなぜ、きょう参拝したのか?)きょうは例大祭ですし、それとやはり1年に1回参拝するのはいいことだなと。二度と戦争をしないという決意を表明するとともに、今日の平和というのは我々生きている人だけで成り立っているのではない。心ならずも戦場に赴いて、命を失った方々の尊い犠牲の上に成り立っているんだということを片時も我々は忘れてはならないと思う」

「(Q参拝の仕方を変えた理由は?)総理大臣である小泉純一郎が一人の国民として参拝すると、これも一般国民と同じだなと、今までよりは総理大臣としてとの扱いよりも普通の一般の国民と同じようにということが言えるかなと思いました」

「(Q日中・日韓関係について)日本としては日中友好、日韓友好、アジア重視は変わりませんから、よく説明していきたいと思います」(17日16:39)

裁判を受けて一個人の参拝ということを強調するも、個人とは何か?単に知人の墓参りをするのではない。不特定多数の、選別された戦死者の魂を(あればの話だが神道的な考え方だ)思い、二度と戦争をしない、不戦の誓いをたてるのならば、それは首相という立場にあるからだろう。今あるアジアのなかの問題を友好的に解決する努力をいかにしているかが、客観的な評価となるはずだ。内心で思っていても、やっていることといってる事がこうも違うと、日本をさらにおとしめることになるだろう。

民間で、中国・韓国の間で、草の根の交流をつづけている人間がいるのにまたもや、無にされたようで心外だ。

ポスト小泉によるあきれた、賛同集も転記しておく。
日本経済新聞社記事より

「ポスト小泉候補」、小泉首相靖国参拝に理解示す
17日の小泉純一郎首相の靖国神社参拝について、
麻生太郎総務相は「(首相が)靖国に行かなくなったら日中関係が急によくなるとも思えない。これは基本的に宗教問題だ」と指摘した。
谷垣禎一財務相も「首相なりによく考えての決断だったと思う」と理解を示した。
安倍晋三幹事長代理は「日本は戦後、アジアと世界の平和構築に貢献してきた。自信を持って今後ともそういう国であり続けたいと発信していくべきだ」と強調した。

 自民党内で「ポスト小泉候補」と目される三氏がそろって首相支持を表明した形。ただ本人が首相になった場合の対応について、安倍氏は「国のために殉じた方のために冥福を祈るのはリーダーの責務だ」と断言したが、麻生、谷垣両氏は「仮定の質問には答えない」などと口をそろえた。

 また河野洋平衆院議長は「国民の総意を代表するとは受け取れない。慎重にやってほしいと思っていたので非常に残念だ」と述べた。議長公邸で記者団の質問に答えた。 (22:08)

どうでしょう。この3人の中で首相になってもらいたい人はいますか?
麻生氏 宗教問題? 安倍氏 平和構築に貢献? 暗いニュースだ。

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2005年09月30日

靖国参拝 大阪高裁違憲判決

ansan9.22.jpg韓国 安山市

今日の夕刊TOPにでたこの記事は、先の選挙で自民党が圧勝し、改憲までじりじりと迫るそんなおも~い空気の毎日に、少しの「望み」を与えてくれるものだった。

原告は、台湾人116人を含む計188人。

毎日新聞「靖国参拝訴訟:大阪高裁判決(要旨)」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20050930dde007040081000c.html

判決骨子(朝日新聞9/30夕刊より抜粋要約)
[職務行為性]小泉首相の靖国神社参拝は内閣総理大臣としての職務でなされた。
●公用車の使用、首相秘書官を伴う。
[違憲性]小泉首相の3度に渡る参拝で、国は靖国神社との間で特別のかかわり合いを持った。特定の宗教を助長し、相当とされる限度を超えており、参拝は憲法が禁止する宗教的活動にあたる。
●私的参拝と明言せず、公的立場を否定していなかった。
[法的利益の侵害]参拝で、原告らの信教の自由などを根拠とする権利、利益について共生や干渉、権利の侵害があったとは認められない。

毎日新聞 「首相靖国訴訟:「違憲」にも語気強め 原告「更に前進を」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20050930k0000e040057000c.html

靖国参拝問題のYahoo!ニュース
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/yasukuni/

いつも、気持ちの悪い思いをしてきた、あの光景。遊就館なる、戦争賛美資料館。靖国神社は戦争の亡霊のように思える。
この首相の習慣の中に、真に平和を祈る行為などみじんも、かけらも存在しない。

平和は、創るもの。であるならば、祈っても過去を振り返ってもダメ。口先で平和を語り、魂と体は戦いという悪魔に仕える。過去から学ばない。学んだのではなく、歪曲して正当化する。
すべてが、思い描く現実につじつまをあわせるために・・・・

そんな、政治に付き合ってられますか?
さっそく、「憲法違反と思わぬ」とおっしゃっていますが、人の手で作り上げた神の器をどうしてそんなに、大切にされるのですか?

今シンディ・シーハンさんが、ブッシュにぶつけている言葉は、今に始まった訴えではなく、戦争のたび同じように繰り返された訴えです。
「なぜ、息子が、娘が、夫が、妻が、子供が、父が、母が戦争で死ななくてはならないです?」
それを、尊敬すべき、偉大な「死」という簡単な言葉に置き換えられて、誰が納得できるの?

靖国でやすらかに眠ってください・・なんて勝手にいわれてもね。自国の政治家に殺されて、そんな人の血塗られた手で作られた場所に安心して眠れるものではないでしょうに。

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2005年09月13日

9.11LIVE&VOTE

9.11.jpg
9.11 なにわLIVE~いのちのこと~ 会場のパッチワークキルト

9.11の朝は選挙で始まった。投票をすませ、昼には、湊町リバープレイスに到着した。

池上宗徳さんの、「自分に何が出来るか?」の気持ちを込めて、このライブは、多くのものとことを若い人々に伝えたであろう。

野外フリーコンサートが、こんなに瞑想的で静かに心に染みるというのは、予想外の出来事だった。
ここに集まった人々は、まるで60~70年代のヒッピーのような姿で、日頃街で見かける人たちと雰囲気が違っていた。ここは、平和のために時間がストップしているのか?と一瞬思ったくらい。

高遠菜穂子さんも、熱く語った。本当に伝えていく事が彼女の使命であるというように・・・
イラクに向かう前の自分と行くにいたるまでの、心の動き、イラクについてから見たもの。
爆弾で傷つくこと、というのはどんなことなのか?
体の一部をうしなうことでもあり、うしなわなくとも、鉄の破片だらけの体で何年もこれから苦しめられる。
その始まりなのだということ。

テロリストとアメリカ軍から言われた人々は、どんなひとであったか?普通の人と混乱を企てる先頭集団と混在を許したのは、米軍の攻撃のためだった。

実にためいきのでるくらい、遠い解決への道と思われる。
けれど、「自分なんかに何が出来るの?」と問い、いろんな参加ミュージシャンが、そして参加した観客が、考え始めようという、メッセージは次の何かに繋がるだろう。

帰って、選挙結果を聞いて、落胆した。勝ちすぎた自民党に、この日本がどうなるのか?と思うと同時に傍観者として、「こうなったんだ~」と思うことのないように、一層、守り抜く心を強くした。

ありがとう。池上さん。
お疲れ様でした。
ひとつぶ、種をまいてみたら、必ず、多くの花を咲かせるでしょう。

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2005年09月03日

9.11なにわLIVE!~いのちのこと~

naniwa910small.jpgnaniwa911small.jpg
9.10前夜祭 9.11当日フリーコンサート(フライヤー画像をクリックすると拡大します)

9月11日は選挙であるが、ビデオジャーナリスト池上宗徳さんの企画した、「9.11なにわLIVE!~いのちのこと~」が行われる。

池上さんとであったのは、郡山総一郎さんの講演集会だった。郡山さんの友人であり、同じくジャーナリストである池上さんは、そのとき自分のDVD作品「IRAQ WAR」を持って来ていた。
それを買って、家に帰った。イラクの戦場を静かに捉えた映像に魅入ったことを覚えている。

その後、私の所属するHarlem JP Choirの夏の平和コンサートで、この映像を上映できないか?という案が出て、直接、出会うこととなったのだった。

きっと、彼は考えたのだろう、自分に何ができるか?という自問について。イラクで見て来たことを、若い人たちに関心をもって、受け入れてもらいたい。本当に、いのちについて考えて欲しい。「若者に響くイベント」ということを目的にこのイベントは行われる。

前日はクラブクワトロで前夜イベントを、当日9.11は、灘波HATCH野外河川広場でフリーコンサートを行う。会場には、高遠菜穂子さんも来て、イラクの現状も語ってくれるのでは無いだろうか?多くの店舗ブースや大道芸と賑やかに祭りとして、平和をいのちを考えるために、多くの人たち、ことに若い人たちに集まってもらいたい。

池上さんを応援します!!

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2005年08月30日

With Cindy!

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Tシャツを作ってみた

Cindyさんの活動が広く知られるようになってきたのだろうか?TBを頂いた、ヤメ蚊さんのブログ「情報流通促進計画」をみてその気になって、Tシャツを作ってみた。

Cindyさんのテキサス・クロフォードの活動に多くの人が激励や一緒にキャンプをはったりして行動している。ブッシュに対して「なぜ息子が無駄死にをしないといけなかったのか?」と素朴に問うという行動が、共感を呼んだのだろう。

もちろん、このイラク戦争で死んだのはアメリカ兵よりもイラクの人々が圧倒的に多い。
2005年7月現在のイラク人死者数は約3万9000人(イラクボディカウントによれば7月11日現在で民間人犠牲者2万2787~2万5814人)(ロイターによる)
アメリカ兵の死者数は3月で1500人を越えた。
参照サイトはこちら

ブッシュが無駄死にさせた人々は、ゆうに4万人を超えるというわけだ。なんとういう殺人鬼。
9.11があり、心情的にテロ攻撃に対して、アメリカ国民は過剰にアメリカ国旗を振ったが、今、たとえ自分の「息子の死」のことから発想してもいいから、他国で殺した「誰かの息子達、娘達、夫や妻や父や母の死」のことを考えてほしい。

でも、ブッシュに抗議するのは米国民であってほしい。その方が効果的だからだ。
じゃあ、わたしたちが、koizumiに問うものって何だ? 9.11は日本は選挙日。投票はしなくちゃね。


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2005年08月18日

シンディー・シーハンさん続報

cindy_link.jpg
Cindy の座り込み公式サイト

前回の記事でVIGGOが激励に訪れた、シンディさんの「ブッシュと話をさせろ~!」という運動は、拡がりを見せている。

TUP速報から
オーストラリアのジャーナリスト、ドナさんのレポートより

シーハンが言うには、彼女の行動は、まさに先週ブッシュ大統領が述べた以下のよう
な発言に刺激されたものなのです――「イラク、アフガニスタン、およびテロとの戦
争で命を無くした我が国の男女は、崇高な使命、無私の使命のもと死亡したのであ
る」

息子の死から1年以上たち、無数の公式報告書が侵略へのブッシュの言い訳を大量の
テキサスの砂ぼこりに変えてしまった今、当然にもシンディはブッシュに異を唱えて
います。

「今では私たち皆がそれは本当ではないと知っています、だから私はジョージ・ブッ
シュに聞きたいのです。
「私の息子はなぜ死んだのですか? 息子がそのために死んだという崇高な使命とは
何なのですか?」

「私は、ブッシュ大統領に息子の名前や家族の名前を更なる人殺しの正当化のために
使って欲しくないのです、息子の名前や犠牲や名誉を更なる殺人の正当化に利用しな
いで欲しいのです。一人の母親として、どうして私が今経験していることを、イラク
人であれアメリカ人であれ、他の母親もう一人にも経験して欲しいと望みますか?」

「それに、私が彼に言いたいのは、息子の犠牲を讃える唯一の方法は、今すぐ部隊を
帰還させることだということです」

また、シンディを応援する次のような呼びかけも行っている。

シンディ・シーハンを援助してブッシュに圧力をかけ続けてください。

1 ホワイトハウス comments@whitehouse.gov 宛てに、ただの3単語"Talk to
Cindy!"(シンディと話せ!)と書いて、イーメールを送ってください。

2 ホワイトハウス意見電話(202)456-1111に電話し、またはジョージ・ブッシュ
(George Bush, The White House, 1600 Pennsylvania Avenue NW, Washington, DC
20500)にはがきを出して、同じ3単語を伝えてください。

3 言葉を広げよう! このアピールを友人たちに、メーリングリストに、ブログに
送ってください。ウェブサイトに載せてください。私たちのこの簡単な3単語の要求
でホワイトハウスを圧倒しよう――シンディと話せ!

:「フロドは失敗した。ブッシュは指輪を持っている」
――テキサス州クロフォードにある看板

引用終わり。(詳細はTUPをご覧下さい。)

そう指輪の旅は、現在も続いていて、アイゼンガルドではなくホワイトハウスにそれはあるらしい。フロドのかわりに誰が行うのか?

ブッシュの言う、「崇高な使命・無私の使命」というのは、60年前の日本の戦死者にも、今も与えられている言葉と同じだ。「靖国」というところで。
本人の意思と関係なく、死んでも政治利用されるのはごめんだ。

ホワイトハウスから自動でメールが届いた。
大量にメッセージがくるので返事はだせない・・・などと。Eメールありがとうなどと書かれてもさ。
Talk to her! 

この運動はますます拡がりを見せている。
詳しくは、PWPのサイト

投稿者 pianocraft : 15:08 | コメント (4) | トラックバック

2005年08月16日

VIGGOとシンディー・シーハンさん

久々にViggoのことを。ヴィゴ・モーテンセンは、平和について積極的なスタイルを持っている。映画俳優である以外に、詩人・絵描き・出版社の編集者と多彩に表現をする場をもっているため、ヴィゴファンはこういうところからも、情報を得る事が出来る。実際この記事は、Words of VMというファンサイトから知る事ができた。

さて、日本の夏は、戦後60年で戦争を語ることが多いが、未だ、イラクという戦場にいすわるアメリカの世論はどのようになっているのか?その一端が、シンディー・シーハンさんの運動に象徴されると思う。

CNNよりhttp://cnn.co.jp/usa/CNN200508120024.htmlテキサス州クロフォード――ブッシュ米大統領は11日、息子をイラクで失い、米軍撤退と面会を求め、クロフォードにある大統領私邸近くで6日間、キャンプを張って抗議している48歳女性の問題に触れ、同情するが、撤収は出来ない、と述べた。AP通信が伝えた。

それ以前の6月に大集会がおこなわれ、イラクにおける戦死者の家族会が家族会は、国民を誤った方向へと導いた大統領を弾劾するために全力を挙げるという宣言をしている。
阿修羅よりhttp://www.asyura2.com/0505/war71/msg/324.html

イラクへ行っている自衛隊はいったいどうなってるのか?とも思う。戦死者がどんどん増えるアメリカでは泥沼からぬけることができない状況を国民は批判して当然だ。ところが、彼女はアメリカでバッシングにもあっている。

その座り込み抗議をつづけるシンディさんのもとに、一人の男がレンタカーを自分で運転して尊敬をこめて激励にきた。この男が、ヴィゴ・モーテンセンである。さきのWords of VMのサイトでは、訪問の様子の写真を載せている。

次回作が待ち遠しい人である。世界中を魅了してやまない人。
そして何よりも、平和を積極的に愛する人。魅力あふれる・・・・

投稿者 pianocraft : 23:40 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月11日

イラクに水の支援を

   ~~~~~転送・転載歓迎~~~~~~~~

★☆★バグダッドへ水を送る緊急支援にご協力ください★☆★
    ―イラク「命の水」支援プロジェクトからのお願いー

サダム政権崩壊から2年。米軍の占領政策破綻により、
イラクでは相変わらず水と電気が不足しています。
バグダッドも例外ではありません。
7月19日の浄水場爆破によりサドルシティを始めとして
市内領域の50%で給水がストップしました。
(3日後に給水が始まりましたが、
過去6週間のうち給水されなかった週が4回もありました)。
人々は常に水が来ない不安にさいなまれています。

イラクレジスタンス・レポートによると、バグダッドでは、水不足により、
重症患者が続出しています。
(以下、イラクレポートからの引用)
続く

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「私たちにできることは、このことによる死者を減らすことだけ。
病院と診療所で見られる患者の数はひじょうに多いが、
その原因はいつも同じです。
子どもたちは汚染された水で重い病気になっています。
それも家庭で普通に使っている水ですよ」
-バグダッドのシャブ地区で内科を専門とするハリド・アドナン医師が
悲惨な状況を話したが、
占領軍とその手先がレジスタンスとの戦闘や宗派間の不一致にしか関心を示さず、
水処理問題を無視しているために事態は悪化の一途をたどっている。

イラクの首都バグダッドはチグリス川をはさんで2つに分かれている。
この都市の居住者は、現在悩まされているような水問題を、
かつて歴史的にも、何千年にわたって経験したことがなかった。

だが現在のバグダッドは、暑い夏に入って水不足の都市となり、
その市民はきれいな水を切望しているものの、
それを手に入れることができないでいる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夏には50度を越えるイラクで水がないことは生命に関わる問題だと認識し
彼らを支援するためイラク「命の水」支援プロジェクトを設立しました。

私たちは(1)バグダッド市内に井戸を掘ります(生活用水として)
    (2)ミネラルウォーターをバグダッドに送ります(飲料水として)

井戸を掘る費用はおよそ12000ドル(500家族分)。
ミネラルウォーターは1家族1週間分として10ドル必要です。

★ みなさま、
バグダッドの人々が無事にこの夏を過ごせるようにご支援ください。
★ 一口1000円(複数口歓迎)でお願いします。
★1000円で1家族の飲料水1週間分を送ることが出来ます。

* イラク「命の水」支援プロジェクト振込み口座は
     郵便振替口座  00150-4-540335
      口座名   イラク「命の水」支援プロジェクト
  
・呼びかけ団体  イラクホープネットワーク、
         リバーベンドプロジェクト、
         劣化ウラン廃絶キャンペーン、
          自衛隊のイラク派兵反対 声をあげる女の会
          STOP!劣化ウラン弾キャンペーン
          NPO法人 PEACE ON

・呼びかけ人 相澤恭行、安藤多恵子、池田真里、石坂 啓、石原みき子、
  石丸 朗、泉田守司、稲垣仁史、猪俣やよい、伊藤美好、
今井泰子、岩崎久美子、生方 卓、荻野仁司、加藤千代、
 鎌仲ひとみ、神川辰子、きくちゆみ、河野義広、國場大介、
こやままゆみ、齊藤力二朗、坂本一晃、佐藤好美、志葉 玲、
   醍醐 聰、高遠菜穂子、高橋茅香子、千早、中川 敬、
   にしだかずこ、平山基生、星川 淳、細井明美、宮城幸太郎、
   宮沢さかえ、向井雪子、毛利正道、森住 卓、渡辺一枝、
      (8月4日現在)

イラク「命の水」支援プロジェクト
http://www.iraq-hope.net/water/index.html

連絡&問合せ:
イラクホープネットワーク  Iraq_hope_net@yahoo.co.jp 
リバーベンドプロジェクト  riverbendblog@yahoo.co.jp

投稿者 pianocraft : 01:24 | コメント (0) | トラックバック

赤い背中 長崎原爆被害を知る

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NHKスペシャルの9日の放送で「赤い背中」という番組を見た。
長崎の原爆を16歳の時に背中に受け、76歳の現在まで、うずく背中、治療しても皮膚の再生能力を奪うまで深くやけどをしてしまったために、いまだにうすい膜しか背中にはない。
時には、したから裂けてきたり、石灰化をおこした塊が皮膚を突き破る。

けれど、この背中と16歳当時の真っ赤にただれた背中の写真を掲げ、反核を訴える、谷口さんの姿は、痛々しいが、力強い。決して許せない、核兵器による被害をこれからも命をけづるように訴えていく。

背中の熱い感覚、臭いをわすれることは無い。わたしたちが、夏になるとにわかに、広島と長崎に思いをよせるということが、谷口さんにとっては、地獄のように生きつづけていく限り、忘れたくても忘れられない今もつづく悪夢なのだ。

広島・長崎ことしは、核不拡散のためにニューヨークに大勢の反核運動の人々が行った。
本当に伝えることは難しい。
本当に兵器を使う戦いをやめることも。


長崎原爆資料館のHP http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/na-bomb/museum/

投稿者 pianocraft : 00:49 | コメント (5) | トラックバック

2005年08月06日

祈りの日

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夏のゆうひ

祈りの日。日付がかわった。ニュース23で、原爆ドーム前で「死んだ女の子」の歌を坂本龍一アレンジで元ちとせが歌った。案外古くから知られている歌だそうだが、わたしは、歌ったことも、習ったことも無かった。

このニュースは、7月末には流れていたが、実際に聞いてみて、不思議な感じがした。悲惨な歌なのである。7歳(訳によって6歳)の原爆で死んだ女の子ヶ、とびらをたたいて、平和を訴えていく。

あす、わたしは、「平和を祈るコンサート」に出演する。今日、そのリハーサルが行われた。
ほんの少しの時間しかないリハで、いままでの練習でなかった、本番用のハモンドB-3オルガンが舞台に置かれているのを見て、こころが踊った。

わたしたちの伴奏者であり、ゴスペル曲の作曲者である、ブッチ・ヘイワード氏は、愛すべき人であり、同時にニューヨークに帰るとプロフェッサーといわれるような、大物ゴスペルオルガニスト(!)である。その彼が、B-3を鳴らしはじめると、曲がぐっと入り込んでくるのが分かった。

祈りを歌に。この積極的な平和宣言を、日が昇り、コンサートがあくと力強く歌おう。

ただ今、「朝まで生テレビ」が始まってしまった。う~元軍人の証言だ。寝れるかな?


投稿者 pianocraft : 01:33 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月31日

「映画 日本国憲法」と日高六郎さん

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映画 日本国憲法読本

7/31雨の激しく振る中、福島区民ホールで行われた「映画 日本国憲法」上映会と出演者でもある日高六郎さんの講演会に行ってきた。

ジョン・ユンカーマン監督による、世界の知識人からみた「日本国憲法」とその成り立ちについての証言をインタビューでつづってある。

9条というのは、いったいどういう経緯で生まれたか?9条を何故守らなくてはいけないのか?その成り立ちを、日高さんやジョン・ダワ-さんたちが映画で語る言葉は、興味深い。
敗戦してもなお、明治憲法をなかなか捨てられなかった政府に対し、民間の憲法研究会やさまざまな団体が民間憲法として考えた案をGHQはよく検討したという。

わずかな期間でまとめあげられた、日本国憲法は、アメリカから押し付けれれたものというより、民間人の願いからうまれた、「非戦の誓い」という9条にこそ、その真価を認めることが出来る。

映画は、アジアから見た、日本の姿も見せる。まだ、終わっていない戦後。次を踏み出せないでいるアジアは、日本にその多くの原因があるという自覚を、持とうとしなかったためである。取り残された人々がまだ多くいる。

その中でも9条を書き改めて、軍隊を正式に認めるという動きを世界がどう捉えるか?アメリカのみがそれを大いに賛成する。アメリカは、GHQによって憲法をあたえもしたが、その後、改憲も迫る。要するに、アメリカ政府によってつごうのいい日本を求めつづけた。

映画の後も憲法の話は続く。日高六郎さんの講演はたいへんな熱弁であった。連日のハードスケジュールで疲れているとおっしゃっていたが、聞いているものにそんなことは感じさせ無い、伝えなくてはならない使命感をもっておられるといった雄弁さだった。

その話のなかで、こころにとまった言葉がある。だいたいこういう内容だったと思うが、「世界では、戦争がいつおこってもおかしくないというのが、平時の状況であるのに対し、日本では、平和であるということが、あたりまえの平時の状況である。」それは、平和憲法があったから。絶対、戦争はしない。と誓ったから。である。

では、いま改憲の論議が生まれている状況というのは、「平時が平和」というのを捨て去る事だ。アメリカに屈せず、平和を守り抜けるのだろうか?「日本国憲法」なしで?

9条問題か~といろいろ、よく聞く話題だけれど、今ひとつ、改憲か護憲かわかりずらい~という人は、一度ご覧になってはどうでしょう。

読本も出ています。DVDもすでに販売されている。
もう、平和という感覚は、少し日本でもスタンダードでなくった。自衛隊がイラクに行っているし。
何をすべきか。考えるべきか。

投稿者 pianocraft : 23:42 | コメント (8) | トラックバック

2005年07月03日

年中 平和のこと

平和・平和と一年中言ってるような気がするが、これは、戦後60年にあたって、TVドキュメンタリーや映画、イベントが身近に多くあるからだけだろうか?

確かに、常に考えつづけている材料をあたえられてるという意味では、影響を受けているとも言える。だが、それももう生活の一部になっている。けれど、そうせざるを得ない危機的な状況がそこにあるから・・・という防衛本能も働いている気がする。

世界という漠然とした概念が、自分の立つ地続きのエリアに繋がっている実感ともつかない奇妙な感覚がわたしにはある。以前には無かった、けれど自衛隊がイラクにいってから、間違いなく、侵略者側になってから、世界の見え方は変わった。

このままじゃ、だめだ。そんなあせりも加わった。知る事。少しは個人でできることをしてみること。

最近、「白いバンド」についても話題が高まっている。貧困から子供が死ぬという事はどういうことか?

「ほっとけない世界のまずしさ」を合言葉に世界で同時におこなわれている。THE WHITEBAND PROJECT 300円で白いバンドを買うこと。

ちょっとコマーシャルなイベントだけれど、世界でセレブな人たちが出来る事と言えば、自分の名声を使って、誰かのために働くということだ。

投稿者 pianocraft : 00:06 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月30日

「イラク市民レジスタンス」のビデオを見る

映画「Little Bird」 は、いよいよ今週末から、シネ・ヌーヴォで公開となるが、知り合いからの声かけでこのビデオを是非見て欲しいとのことで、昨日29日の日曜日に、阿倍野市民学習センターまで足を運んだ。

今まで見知った、イラクの状況は、米軍の劣化ウラン弾の被害で土地は汚染され、政治は、CPA(占領統治)のために、テロが続発し、イスラム教が一層強化されて・・などだった。

まだ、混沌としていて市民の生活は、まったくメドがたたず、むちゃくちゃの国になってしまった。というのが、想像できることだった。
確かに、報道が減り、今現在、現地に残るのはNHKと共同通信(だったと思う)しかないという状況(先日の綿井さんの対談より)で、なにも伝えられていないというのが現状だ。だが、わすれてはいけない。まだ、終わっていないのみならず、占領軍の片棒をかついだ自衛隊がサマワにいるのだから。一体全体なにをしてるんだ?

先日、日の丸のラクガキ(踏絵のように×がつけられていた)があったらしいが。

このような状況で、ビデオ「市民レジスタンス」では、市民の生活がこの混沌の状態から、なんとか民主主義をめざそうと、運動するイラクの人々の姿が見て取れる。

イラク市民レジスタンスとは何かといえば、以下の言葉に集約される。

それは 自らの力でイラクを変えようとする武力を使わない市民のレジスタンスです。
「市民」とは「主権者」です。全ての人間の自由・平等をめざす言葉です。
私たちは私たちの日が来るまで、明るい展望の回りに人々を結集し続けます。
イラク女性自由協会(OWFI)議長 ヤナール・モハンメド

この組織はイラク失業労働者組合(UUI)やイラク女性自由協会(OWFI)、そして、イラクの中での民族宗教の違いを超えた「連帯地区」を作ろうと動きをもっています。

ことに、イスラム社会での女性差別、レイプ被害にあっても家族から「名誉の殺人」と呼ばれて殺される無残。女は二級市民という意識。へジャブを被らないでも良い社会。本当に、こころから自由を求める気持ちに共感する。

そして、シーア派、スンニ派、クルド人、もっと多様な民族を抱えるイラクで、お互いが、協調して仕事をしいっしょに暮らせる社会があれば・・・素晴らしいだろう。と思う。本来は、戦争前はお互いにとなりあって平気に生活してたとこもあったようなのだけど。

こんな運動が、出てきていて力をつけようとしていることに、こころから応援をする。

6/5には大阪梅田でイラクから、イラク自由会議議長サミール・アディルさん、ほかイラク女性自由協会の方も来日されて、講演をされる。「進め! イラク自由会議」が開かれる。

いろんな形で、平和アクションは行われているが、被害にたいする支援と、また、今後の生きる力となる支援。いろんな形が考えられると思う。わたしは、ふわふわと、ひとつところにいたくはないので、いろんなところで、できることをしてみたいと思っている。そう、「組織嫌い」無責任かもしれないが、こうやってブログめぐっていっても、普通の人が平和について、思うだけでない次の一歩を踏み出しているのを、多く知る。

情報も拾える。自分の足元はどこか?考えてみよっと。

投稿者 pianocraft : 21:41 | コメント (2) | トラックバック

2005年03月17日

軍国教育?

TUPのMLに参加しているために得られる情報は、多いが、つい多くてしっかり、キャッチできてないときがあった。

まず、TUPとは、
 TUP速報
 グループの説明:このMLはアメリカによるイラク戦争をきっかけにして、03年3月に作られました。戦争 と平和に関する翻訳記事や重要な情報を、できるだけ早くお知らせする掲示板です。主に、日本では報 道されない米英を中心とした情報を翻訳家約40人が、ボランティアで手分けして翻訳し、配信の登録を した人にお届けしています。購読料は無料です。不毛な戦争を一刻でも早く停止し、国際平和が実現  することを求めるためのMLです。グループを混乱させる目的での書き込みを避けるために、投稿は管  理人グループにしか届きません

有名な、「リバーベンドの日記」もコチラから更新されると送られてくる。
わたしが、ひっかかったのは、数多くあるが、その中でもとりわけ、教育にかんする記事が目をとめた。

アメリカの教育が、「軍事教育」を行っているというもので、
「アメリカの教室に侵入した軍国主義 生徒を戦場に追い立てる」というタイトルがついてる。本文は、リンクから読んでいただきたいが、これが、戦時国なのだとわたしは、思った。

日本もきな臭い自民党の改憲試案骨子が発表されている。
国民に「国防の責務」をというもので、「国を愛するこころ」「国と国民の安全を守る」と自主防衛の理念が盛り込まれている。こころまで、国にとやかく言われたくない。いつでも戦争できるための準備ばかりが先行して、平和的な努力や対話をちっとも重要視していない感じだ。

アメリカでは高校で、「大学にいくな、軍隊へ入れ」ホームルームで、軍隊入隊の広告番組を毎日のように見せられる、徴兵官が毎日カフェテリアに現れ、軍の「広報官」が教室を訪れ、進路指導室に大きな入隊勧誘ポスターが貼られている状況(記事より抜粋)。
これは、「華氏911」で、貧しい地域の若者に積極的に、「学費免除」「報奨金」で勧誘し、就職もなく、大学進学資金も苦しい人を戦場に追い込んでいるシーンとだぶる。

アメリカは、多くの軍人を必要としている・・・何故か?
  新聞報道でもこれまでの戦争以上の大量の戦線離脱、自殺者が出ていると報告されています。
  2004年末に米陸軍は、兵士の6人に1人は何らかの精神疾患の症状を呈していると発表しました。
  (TUPより)

士気が落ち、疲れ果ている兵隊、使い捨てた兵隊に新たに、替えの若者をつのっているというわけだ。

日本でも、教育現場でこのようなことが語られるときが来るのだろうか?以前、息子が学校帰りにもらってきたチラシのことをこの日記で「暴力に巻き込まれずに」というタイトルで書いたが、学校前でビラ配って逮捕されるのにこれはいいんかい。

ついこの間の卒業式では、こんなことがあった「ただ今から国歌の斉唱を致します。お立ちになれるかたは、おたちください。」ふふふ。「わたしたち夫婦はお立ちになれない方」だったので、その場で座っていた。曲が音源から流れるが(生演奏ではない。)最初のワンフレーズだけ、そのあとは、不気味で低いこえの合唱(主に教師席から)、こどもたちは、見事に全員着席していた。

命をちっとも大切にしない国。国から殺されないようにするために、センサーはより厳しくなる。

投稿者 pianocraft : 22:44 | コメント (0) | トラックバック