« 2007年10月 | メイン | 2007年12月 »
2007年11月25日
上原ひろみ~タイムコントロールツアー
昨年に引き続き、元気の出るピアノ、上原ひろみのコンサートに行ってきた。
今回は、ZEPP OSAKA。
今年出した「タイムコントロール」のバンドで、今までのトリオと違い、ギターを加えたバンドスタイル。
これまでが、完全無欠のトリオというような印象であったので、ギターが入ったこのアルバムは、まったく別のエッセンスが加えられた、エレクトリックなバンドセットだと感じていた。
いやあ。ライブでは、また、こちらも元気にさせてもらった。
特に休憩後の演奏がヒートアップした。もちろん踊るし、ピアノの弦を引っ掻くし、ピアノのボディを叩くし、足はばたつかせるし・・・。元気一杯に、しかも驚くスピードで鍵盤を縦横無尽にゆききする指も健在。
ベースもドラムスもさらにギターも超絶技巧。
ただ、CDのライナーノーツによれば、上原ひろみちゃんは、作曲するときピアノ以外の楽器の音も楽譜にきっちり書き込み、練習用のテープをメンバーに渡し、リハーサルするそうだ。
かなり、律儀な、まじめな音つくり。確かに、緻密なリフを多用する。
でも、ライブでは、イントロから雰囲気が違っており、面白いメンバー同士の掛け合いがあったりしてリラックスした良い雰囲気は、お客を巻き込んでもりあがった。
彼女のいいところは、アンコール前のMCで、「今日はおもしろかった~」と言うのである。
その気持ちのいい演奏を聴くと、本当に彼女の音楽が好きになる。
次にどんな音を創ろうとおもっているのか、もう、彼女の中にはあるのだろうけど。
若い彼女が、ずっと年を重ねていき、音楽を変容させていくのかあるいは、いつまでも大暴れするのか、一ファンとしては本当に楽しみだ。
彼女の旅のブログが面白い。
そのうちに大阪のライブのことも、食べものもUPされるでしょう。
上原ひろみ「旅の思ひ出」
http://www.frontpage.co.jp/hiromi_uehara/blog/
投稿者 pianocraft : 23:43 | コメント (4) | トラックバック
2007年11月10日
沖縄集団自決訴訟
大江健三郎さんの「沖縄ノート」記述にまつわる、集団自決訴訟が大阪地裁であった。
ウエブニュースでも、サンケイ系とリベラル系では全く記事の観点が違い、違和感を覚える。
「自決はとんでもない」と止めた一兵士がたとえいたとしても、沖縄県民の4人に一人が亡くなったという事実は変えられない。それが日本軍の責任でないはずがない。
ちょうど、昨日の夜は三線の練習をしていた。
習った民謡は、「屋嘉節 やかぶし」
1945年に作られた民謡だという。沖縄では毎日いくつもの民謡が生まれ、あるものは消え、あるものは歌い継がれる。どんな辛いときにも沖縄には歌がある。
屋嘉節の歌詞と、バックグラウンドは、「島唄まじめな研究」ブログに非常に詳しい。
この唄は、戦後の捕虜収容所で歌われたという。
そのときに手にしていたのが、空き缶でつくった「かんから三線」
パラシュートの糸を弦がわりにしたといわれる。
沖縄の唄を教えてもらうと、歌詞の「ウチナーグチ」の意味から考えていかなければならない。
私たちと違う言葉の中に織り込まれた内容は、時に甘い恋歌であり、時に辛い戦争の記憶だ。
まだまだ、癒えない沖縄。
さらに、米軍の駐留で戦争と隣り合わせ。
島唄は、沖縄の人の気持ちを載せてまだまだ、作り続けていかれるだろう。