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2005年06月29日
ダンスと癒し
京都芸術センターにて(Mako,Gabriela and Mario)
先日、久しぶりに京都にいった。友人のダンサーMakoとNYからやってきた、La Manga Video and Dance Companyのガブリエラとマリオに会うためだ。
京都芸術センターというところにも実は初めて行ったのだが、古い小学校をあまり手を加えずに改装して、ダンスやアートのために利用できる場所になっている。二の金もあったり、木造の手すりや油引きした臭いなど、私たち世代にはとても懐かしい雰囲気を残している。ここに、彼らは滞在し、仕事を行っている。
彼らの来日の目的の一つは、日本ではめずらしい、不登校のこどもたちのために作られた京都市立洛風中学校の授業の一環である。彼らのクラスは、こころのありかを身体表現を使って探るというようなものであるらしい。
実は、MAKOもそういうワークショップを行っている。ピアノクラフトワークのサイトに「癒しのワークショップ」として紹介している。ハーモニーというゲームのようなルールの上で、人と人が動きによって、協調したり離れたりして心も解放しようというようなものだ。
わたしは、彼女の音楽的側面にずっと関わって来た。ダンスと音は切り離せないものがある。もちろん無音というのもモダンダンスには「あり」だが、音はダンスをうまく導く。ダンスは音を要求する。そのように思っている。
アメリカのミネアポリス市の子供たちとのダンス・アートのワークショップでも手作り楽器の指導というかたちでかかわったが、国や言葉をこえ、個人個人のかきねも超えて、アートというのは変幻自在に存在する。
今回会ったガブリエラとマリオの活動も非常に興味深かった。子供達の半分は授業に前向きだけれど、あとの半分は「なんでこんなことしなあかんの?」だったり「ふれられたくない」であったり様々な理由でまったくかかわってこない、この極端な集団で、このふたりは絡み合った心の糸をどんなふうにほぐしていくのだろう?
ビデオとダンスという形で、彼らは舞台をおこなうらしい。どのようなものかビデオを見せていたいたが、滞在期間中公演も行う。興味のあるかたはチェックしてみてください。
○京都芸術センター
8/6 La Manga Video and Dance Company (ラ・マンガ・ビデオ・アンド・ダンスカンパニー) ”The Hershey Man” (ザ・ハーシー・マン) 一般\1,500 高校生以下 \500
時間15時/19時開演
○大阪現代芸術祭
8月20日(土)19:00/21日(日)15:00
上演作品 「Garden of Eros」
※ 関西在住の80歳以上の高齢者、及び映像アーティストとのコラボレーション
彼らの4月に行った公演の様子はこちらのサイト
彼らのサイトはコチラ(英語とスペイン語)
from here for Gabriela and Mario
for Gabriela and Mario
I try to write words in english.(I'm sorry I have poor english.)
I was very glad to meet you. Thank you!
I am intersting in your activity in Japan. We have many children who can not go to school in Japan.
So We need more alternative school. and more another way to education.
It is very difficult to search better way that help child. but I am sure your activity can give somthing that looks like "key".
I am looking forward to meeting you next saturday.
JUN
投稿者 pianocraft : 00:32 | コメント (0) | トラックバック
2005年06月12日
山へ走る
昨日は、キャンプでよく行っていた、奈良の山へ友人のおかあさんの通夜のために走った。
大阪から、車で往復217Km。これが、トリップメーターが示した走行距離だった。
どんな理由であれ、山を走る。
峠をこえてうねうねと走る国道、せまる深い緑の木々、すいこまれるほど高いところから見下ろす川。
そういうところにたどり着くと、枯れていたような気分が生気を取り戻すような気になる。
登山が趣味の友人もいるが、自然のおおきさに自分の姿をぽつんとおいてみると、街を独善的に支配して、あふれかえる人間がおろかな間違いをしていることに気づく。
友人の母は山で暮らし、山を愛し、山とともに生きて、そして亡くなった、おそらく、あの大きな深い山にある魂の一つとなって、後世の人間が迷わないように導いてくれるだろう。
自然と暮らすのはきびしい。というのは想像に難くない。うねうねとした、集落の塊に出るまでの道は、細い川沿いにあり、上流の川らしく、ごろごろと、とてつもなく大きな岩のような石が転がっていた。
ずんずん、車のギアを替えながら上っていく。かなり登りきった、道がおわる場所に、その家はあった。
鼓膜が違和感を感じるくらい・・・高い。
山には古くから信仰がある。山には霊気があるように思えるからだろうが、深い緑の森の木のにおいはこころを落ち着かせるような気がする。
人間は大きな自然の創造物に畏敬を感じ、信仰の対象とする。木のない、赤いオーストラリアのウルルも
そうだった。人を惹きつけてやまない。山。
今度は、癒しに、のんびりと行って見よう。本当は、必要なことなのだと思う。
投稿者 pianocraft : 00:19 | コメント (0) | トラックバック
2005年06月02日
6月5日のBS放送 必見
昨年BBCで放送されカンヌ映画祭で特別上映されたという、番組「テロとの戦いの真相」3部作がこの6月5日(日)午後10時10分~6月6日(月)午前0時59分まで一気に放送される。
平和関連のML pamlから以下転載します。
6月5日(日)22時10分~翌6日(月)1時
NHK衛星第一放送『「テロとの戦い」の真相』全3部
昨秋、イギリスBBCで放送されて大評判となり、先日のカンヌ映画祭でも特別上映された秀作ドキュメンタリーです(原題「悪夢の力」)。
対テロ戦争で激突する米国のネオコンと中東のイスラム過激派。2つの政治集団は同じ1950年代に誕生し、人々の心に恐怖を植え付けて権力を握るという戦略も共通している。両者の歴史をたどることで現在の国際政治の核心に迫ろうとするイギリスBBCの3回シリーズ。ゴルバチョフ元ソ連大統領やネオコンのリーダーの一人リチャード・パール、さらにビン・ラディンをよく知るイスラム武装勢力のリーダーの証言をもとに、現在の「対テロ戦争」は2つのグループが生み出した「恐怖の幻想」の産物ではないかと問いかける。
(1)- イスラム過激派とアメリカネオコン -
後10・10~11・00
イスラム過激派の元祖はエジプト出身のクトゥブである。彼は50年代のアメリカに留学中、退廃した社会を見たクトゥブは腐敗を世界に垂れ流すアメリカを敵視する思想を持つに至る。クトゥブはナセル政権の親米路線に反発。反体制青年団を組織し、66年に処刑された。そのクトゥブの思想を引き継いだ人物こそはビン・ラディンの側近ザワヒリであった。同じ50年代アメリカにネオコンの源流を築いた人物はレオ・シュトラウス。彼は米国が自由と民主主義を維持するには人心を統合する「神話」が必要だと考えた。その神話とは、「アメリカこそは世界から悪を追放できるただ一つの国」というもの。その最初のターゲットはソ連だった。
(2)- アフガン戦争 幻の勝利 -
後11・10~深夜0・00
79年に始まったソビエトのアフガニスタン介入を、ネオコンとイスラム過激派は共に戦った。そしてソビエトはアフガンから撤退後の90年崩壊する。ネオコンもイスラム過激派も「ソ連崩壊はアフガンの勝利が引き起こした」と実態と異なる宣伝を行いさらに勢力を拡大する。イスラム過激派の内部ではビン・ラディンは資金提供を行うのみで、クトゥブの弟子ザワヒリが主導権を握った。90年代半ば、イスラム過激派はアルジェリア・エジプトでテロを通してイスラム政権の樹立を図るが敗北、新たな敵をアメリカに求めていく。一方、ネオコンはクリントンのスキャンダルを誇張するメディア戦略を展開、政権を奪取する。
(3)- 幻のテロ組織を狙って -
深夜0・10~1・00
2001年1月、ケニアとタンザニアでの同時米大使館爆破事件の公判がニューヨークで開かれていた。この法廷で一人のアラブ系証人が「アルカイダ」という言葉を発した。米当局は、テロ組織に「顔」を必要としていたため、この「アルカイダ」という言葉に飛びついた。さらに同時多発テロ以降、FBIが存在しない「アルカイダ」の地下組織を摘発すると称して冤罪事件を繰り返していると、検挙されたアラブ系アメリカ人の弁護士が語る。ディズニーランドでの単なる観光ビデオが「爆破の下見ビデオ」とされ子どもの落書きが「トルコ米軍基地爆破の暗号」とされ裁判に提出されているのだという。
[原題] The Power of Nightmares
[制作] イギリス/2004年
NHKのHP
http://www3.nhk.or.jp/omoban/
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TUPによると、アメリカでは、バッシングを恐れて放映できないそうです。
このところ、BSは、劣化ウラン弾の番組放映や目の離せないドキュメンタリーが多い。
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今年は戦後60年。ひしひしと迫る恐怖。戦争について考える好機。音楽、平和産業と呼ばれるものに、こころ癒され、ご飯をたべさせてもらってるこの身である。なんとか平和を守り抜いて、後に続く人に素晴らしい芸術作品を残していってほしいから。