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2009年08月02日
ジンバブエとご縁
ジンバブエのアーチストの描いたアート王冠バッチ
人と人の繋がりは果てしなく・・・。今年も色んな人と出会っているが、また縁を結んだ人が一人。
前回のエントリーに登場の河野康弘さんに会いに行ったら、そこでジンバブエで活動している高橋朋子さんという方とであった。
今日は和泉市で講演があると教えてもらったので出かけた。
彼女は、すごい人で、20年以上ジンバブエで地元の音楽や子供達をサポートしている。ジンバブエは、南アフリカ共和国と同じようにアパルトヘイトで、解放後も一握りの権力あるイギリス人などの白人と圧倒的多数の黒人の生活格差がひどく、長年の支配のために、「黒人は劣っている」というすりこみで自己評価のとても低い人たちが多いそうだ。
それには、子供の教育がとても重要と彼女は言う。学校へ行くようになった子供の顔はうんと変わり、自信に満ちた子供になると。
でも学校は有料で、お金がないといけない。
しかも酷いデフレで通貨価値が暴落していることは有名な話だ。
実際に貨幣を見せてもらったけれど5ミリオンジンバブエドル紙幣があったりして本当にびっくりする。現在は、米ドルと南アフリカのランドが流通紙幣らしく、小銭のコインがないのでおつりは飴玉だとか・・・。なのでお釣りの変わりにアボカドをつけてもらったりして人々は生きてる。
びっくりすることが多いのだが、高橋さんはそんな国で、生きる人々をとても愛していて、朝から晩まで、音楽なしに生きられず、冠婚葬祭も何でも、音楽とダンスで表現する。言葉と同じくらい重要な音楽をちゃんと評価し、自信をもって素晴らしい文化を表現していけるようにサポートしようとコンサートを企画、10年行ったりした。
国にはたった一つだけレコーディングできる施設があった。これはイギリス人の経営で
創ったCDが売れてもちっともミュージシャンに支払わなかったり、すき放題していた。
これは、自分達でやらなきゃと、高橋さんは奔走し、昨年末やっと、日本政府から1000万円の援助を受け、レコーディングスタジオを作り、機材をそろえた。
FM放送もしようと、政府に働きかけているが、ジンバブエでは放送は政府の局しかなく民放はない。TVは1局、ラジオは4局。ずっと許可申請をしてるが通らないという現状だ。
これからも、広く彼らの援助をするために高橋さんは、来年関西で子供達をつれて彼女の音楽団体 ジャナグルアートセンターで音楽公演を企画しようとしている。
学校公演を希望しているのだが、まだ決まってはいない。今、支援者をもとめて盛んに発信している。是非、素晴らしいジンバブエの音楽と人々を知って、自分のイマジンの幅を広げたいものだ。
詳しくは、ジャナグルアートセンター HP http://jenaguru.blog57.fc2.com/
投稿者 pianocraft : 2009年08月02日 22:42