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2009年03月22日

6年目のイラク

今日は、西谷文和さんの、イラク取材報告会に行ってきた。
新聞で紹介されたこともあり、大勢の参加者で熱気があった。西谷さんの解説付きで最新の取材映像を見ることができ、驚いたことも多かった。

六年前の3月20日、私は香港の空港で乗り継ぎ待ちしていた。イラク攻撃のニュースはそこで知ったと記憶している。
昨年のガザ地区の虐殺も知る必要のあることが山ほどあるが、イラクもこれからの支援が本当は重要になってくると思った。

西谷さんの報告で、治安が前より良くなっていることは、わかったが他国へ避難できなかったイラク人たちは難民化して、色んなところに住んでいる。びっくりしたのは、ゴミ集積場で暮す人々の存在だ。
廃プラなどを拾い、収入にしているがそこは、生ゴミも集積されるので衛生状態が非常に悪く、ハエも多く、臭いも酷いらしい。その中で拾った1斗缶を土で塗り固めた家で生活する人たちがいる。
水道もないところで、約3000人が生活しているという。野焼きの有毒ガスで取材前日も2人亡くなったという劣悪な生活環境。

結局、イラク政府は国民の生活・福祉まで手が回ってない。繰り返されるテロ対策のための軍事費、ワイロなどが原因と西谷さんは言う。

劣化ウランとみられる、子供達への被害も取材されていた。
放射能の影響は遺伝子レベルまで及ぶので、まだ、この苦しみは続くのだろう。世代をさらに超えて、湾岸の影響が今あるとすれば、6年前の影響はこれからまだまだ、子供達を蝕んでいく。

シーア・スンニ・クルドの状況はどうなっているのだろう?
政府と米軍はむしろその対立をあおっているという。それそれの利害を考えて、パレスチナの地のように分離に向かわせる魂胆。よくある、分離統治によってお互いを憎みあい、自滅していくようなことはあってはならない。イラクの人たちは賢くて、親米で嫌いだけど、イスラム原理主義の政府よりはずっとまし・・とお酒ものめる自由なイスラムを求めてマリキを選んだ。それぞれの宗教対立も人々の生活レベルではあまりなくなっているという。コレを聞くと、少しホッとする。

これから、イラクの人たちの手で国づくりがうまくいきますように。私は、ここから本当の応援・支援をスタートし、長くつづけれいければと思っている。

西谷さんは、「私達になにができるか提案してほしい」と質問を受け、こうこたえた。
1、知ること・無関心はダメ。
2、伝えること。
3、忘れないこと。6年たっても、さらにこれからも。

西谷さんの報告は、ブログでも詳しい
イラクの子どもを救う会ブログ http://www.nowiraq.com/blog/

西谷さんのイベントのお知らせ
4月8日(水)午後6時30分開場、午後7時開演
松元ヒロライブ&西谷さん「忘れないイラク&ガザの悲劇」講演
場所 吹田メイシアター小ホール
問い合わせ (株)かんきょうムーブ 電話06-6357-7006 FAX 06-6357-7016
メール k-move@k.move.co.jp

投稿者 pianocraft : 2009年03月22日 00:00

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