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2008年08月19日

世界報道写真展 2008

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今日は、電車で仕事に出かけ、帰り道に梅田へ寄って「世界報道写真展2008」に行ってきた。
毎年、前年の大きな災害や紛争がテーマとして取り上げられるので、只中にいたカメラマンの目を通して、あらためて知る風景に衝撃や悲しみを感じる。

ケニアの大統領選挙の不正にともなう暴動、アフガニスタンに駐留する多国籍軍の兵士たち、大人から傷つけられた子供たち。
家を焼き討ちにされ、何もかも失った80歳のおばあさんが、猫だけを救い出して抱いて立っている姿。
この写真は印象深かった。希望のない村でこれからも生きていかなくてはならない、人々。写真は時が止まってもずっと続く、現実。

毎回、20分~30分のビデオ作品上映があるが、今回はビルマで倒れた長井健司さんの作品を編集したものだった。イラク・パレスチナ・ビルマの紛争地域の取材とタイのエイズの子供たちを追ったドキュメント。

タイで取材をしていた7歳の女の子は、とても可愛い顔でふざけて遊んでいる顔から始まり、病院でなくなるまでを追っていた。一家全てがエイズに感染、両親もエイズでなくし、双子だけが残った。孤児院入所したてのころは、沢山遊び相手がいて、食事があって嬉しい顔をした、どこにでもいそうな女の子だったが、なくなる前の表情は、その目は、どこの紛争地でも見る射抜いたような目だった。
何故、子供の私が死ななくてはならないの?苦しまなくてはならないの?痛い思いをしないといけないの?イラクの病院でも、アフガンの病院でも同じ目の子供たちはうんといる。

結局、大人のつけを子供が払い。ついには、人々は命のつながりを自ら絶ってしまうのだろうか?

あらためて、何も解決しない、学ばない私たちはどうすれば、傷つく人を減らせるのか?
自問しては、また、ため息する。


投稿者 pianocraft : 2008年08月19日 21:44

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コメント

pianocraftさん、こんばんは。
そういえば「世界報道写真展」にはここ数年行っていないです。
毎月届く『Days Japan』の痛ましい写真を見て、もうこれ以上はと、気持ちが萎えてしまっているのかもしれません。
でもせめて、見る、知る、くらいはしなくては、と改めて思いました。

「世界報道写真展」や『Days Japan』だけではなく、一般メディアでも、もっともっと「世界の不平等」を報道してほしいものです。

投稿者 rin : 2008年08月22日 19:23

りんさん。こんばんは。
そうですね~~『Days Japan』は、毎月定期購読されていますもんね。けれど、大きな写真を見ると、その背景の遠くのものや表情を見ようとしてしまうんですね。それが、サイズの違いでしょうか。「ひろしま」もそうでしょう?
布の息づかいを感じたいと思いました。

投稿者 pianocraft : 2008年08月22日 23:19

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