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2007年12月12日

NHKスペシャル「ワーキンブプア ⅠⅡ」再放送

NHKスペシャル「ワーキンブプア ⅠⅡ」。また。再放送を見てしまった。
みると、ひしひしと辛さが痛い。以前にも増して、痛い感じがするのは何故だろう。

「ワーキングプア」という言葉が新しい響きを持って、耳に入ってきてから時間がたつ。
このドキュメントも最初の放送から一年が経過している。その後の母子家庭の様子、プレスの仕事のおじさんの今。少しだけ紹介されていたが、それを知るとなお、状況は悪くなっていると感じる。

抜け出せない生活レベルを傍観するのは辛い。
私は、娘と見ていたのだが、彼女のようにこれからの人生を歩いていく若者がこういう現実を知るのは必要でありながら恐怖でもある。
大学生の新卒の就職率が上がっていると聞くが、そういう人生をウチの家族は歩かない。

したがって、一歩違えば、格差社会の底辺へ転落する。
組織に所属しない生き方を選ぶ多くの人も同じだけれど、その自己責任という塀のさらに向こう側から
も敵に攻めやられているという感触でもある。
ドキュメンタリーにでてくる人たちが努力していないのではない。

雨宮処凛が洋泉社刊「プレカリアート」で座談会をしていて世の中がプレカリアートをどう見ているかの片鱗を知ることができる。
出席者は、1、フリーター 2、フリーターを正社員に就職させた母 3、大企業の就職成功者 4、水から選んでフリーターになった人(舞踏家)
やはり、最初は「自己責任」と言われて、2や3の人には叩かれるが、徐々に状況の理解は進んでいく。

結局、例えばお隣の一人親の人がどんなに働いているか知らなかったのは私たちで、それについて関心も持っていなかったに違いない。

我が家にはまだ、人生の浪人がいる。この世の中を効率的に泳いで行こうという気はさらさらないらしく、かなりのおおまわりをやってみようとしている。
人のことは言えないと今は思うのだけど。親としてはそうすんなり、腹をくくってるわけでもなし。
ああ・・。また、誰かが私を試してるんだ。不出来なもので、自分でもでこぼこと思ってるけど。

今度の日曜日16日には「ワーキングプアⅢ」が放映される。
世界に目を移し、ワーキンブプアから脱出する希望のようなお話もあるらしい・・・。

投稿者 pianocraft : 2007年12月12日 22:57

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