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2007年01月15日

かもめ食堂の中の人々

気がつけば、エントリーをあげていない。実は気がついていたのだけど。DVDも借りたりして、ドキュメンタリー「ザ・コーポレーション」を見たり、「ナビイの恋」の登川誠仁さんたちの「十九の春」を聴いて心に染みてまた、歌い始めたり。

今、準備している演奏の場があって、三線を弾いたり、二胡の伴奏をしたり、ピアノで歌ったり、もう一つは、バンドのリハの準備のために、新曲をあたったりと、楽器を触っている時間が多いので、パソコンはもっぱらチェックにとどまっていた。

でもふと、「かもめ食堂」を見たくなり借りてみて、やはり良かった~。ので書くことにした。
この中に出てくる人たちは、実は、さりげない人物たちでなく、結構訳アリの人たちばかりだ。けれど、物語は、淡々とすぎていき、こちらの時間もまきこまれるようにゆったりと進んでいく。
また、食を美しく撮っており、調理シーンも本当においしそうだ。舞台となる「フィンランド」という国を本当は知らないけれど、いやがおうにも魅力を感じてしまう。そこに暮らし、生きている人にとって、特別に素晴らしい国などありはしないだろうが、ことさらに「美しい国」と自ら言い続ける首相のいる国にいるとうんざりして、さりげない国にあこがれさえ感じてしまう。

この映画は女性たちの映画でもあった。その女たちのお互いの距離感が、干渉せず、お互いに特別相手を求めるわけではないけれど、何かあれば臆せずに手を貸す。こういう人間関係というのは、あんまり描かれるのを見たことないけど、異国にいるからなのか、連帯感を持った、やさしい関係がここちよく面白く思った。

書きたい方向が実は別にあったのだけど、なんとなく、映画に導かれるように、こんな文章を書いてしまった。今日眠るまでは、ちょっとゆっくり、ほっとした気分でいようっと。

また、近いうちには、厳しいドキュメンタリーを映画館まで見に行くのだから。

投稿者 pianocraft : 2007年01月15日 00:37

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