« 生きてきた歴史って | メイン | 靖国問題がゆらぐ »
2006年07月21日
歌をもとめて
櫻井和寿がBank Bandとして唄っている「to U」の歌詞から一部を書いてみた。
＜瓦礫の街のきれいな花 健気に咲くその一輪を
「枯らす事なく育てていける」と誰が言い切れる?
それでもこの小さな祈りを 空に向けて放ってみようよ
風船のように 色とりどりの祈り
愛 愛 それは強くて だけど脆くて
また、争いが自然の猛威が 安らげる場所を奪って
眠れずにいるあなたに 言葉などただ虚しく
沈んだ希望が 崩れた夢が いつの日か過去に変わったら
今を好きに もっと好きになれるから
あわてなくてもいいよ＞
この歌詞は直接的だが、想像する事を思い出させてくれる。
歌は、人の心をとおって生き残っていく。
決して、作者の意図どおりでなく、けれどその人に必要な形で歌い継がれる。
ブラックミュージックも沖縄の唄も私には、虐げられた人の歌だ｡それゆえ、強力な力でひきつけられる｡
櫻井の歌詞のように直接的ではなくとも、隠喩としてあるいは、知らず知らずに心にしみとおっていく歌の力は、計り知れなく魅力的だ。
今は、自由に歌を求めている。ひとつの解釈がなりたたない歌。
つまり、それは、歌い手のそれぞれの歌がそれぞれに息づいているということだ｡
この歌を、今日はミュージックステーションというTV番組で聞いた。櫻井の音楽は、我が家の子供のお気に入りで、彼にとってはかなり大きな存在であることも知っている。この歌のメッセージを彼が歌うときはどんな風になっているのか、少しは楽しみにしているけれど｡何を思い描くのだろうか？
我が子は、よりによって歌を歌う道を少しずつ歩いている｡
投稿者 pianocraft : 2006年07月21日 23:29
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.pianocraftwork.com/mt/mt-tb.cgi/265
コメント
いい歌詞ですね。わたしは音楽に関してpianocraftさんから教わることが多くて・・・うれしいです。さっそくきいてみたくなりました。どこかの番組に出てくれないかなぁ。お子さんもすごいですね。好きな道があるってステキです。
投稿者 KATEK : 2006年07月22日 20:40
KATEKさん、こんばんは｡いつもコメントありがとうございます｡
Bank BandがいつTV出演するのか、調べてみたら、２８日のフジTV「僕らの音楽」２３：３０～に出演するようです。ちなみに筑紫哲也NEWS２３のテーマソングになっています｡
投稿者 pianocraft : 2006年07月24日 00:07
ありがとうございました。夜の11時すぎですね。わたしがいつも昼寝ならぬ夜寝してしまう時間帯。でもニュース23なら見る可能性がありますので，ぜひきいてみたいです。
投稿者 KATEK : 2006年07月24日 05:23
おはようございます。ご報告遅れました。わたしは桜井和寿という人も知らず，金曜日眠い目をこすりながら，教えていただいた番組を見て，あぁこんな人がいたんだと，あらためて思いました。音楽もゆったりしていて，感じがいいものでした。ていねいに生きている方のようですね。「あわてなくていいよ」ということばがわたしにはとってもここちよく焼きつきました。ありがとうございました。
投稿者 KATEK : 2006年07月30日 06:01
ＫＡＴＥＫさんこんばんは。
寝不足にならなかったでしょうか？生徒さんたちに聞けば、たいがいミスチルとして、櫻井さんのことは知っているでしょう。日本のロックミュージシャンが社会問題に取り組むというのは、まだ少ないのではないでしょうか？昔反戦フォークというのがありましたが、若い人にとってはとても影響力のあるものと思います。坂本龍一さん、ソウルフラワーユニオンなどはっきり、非戦や反核に動いている人を応援したいと思います。
投稿者 pianocraft : 2006年07月30日 23:37