2006年06月27日
たまには、アメリカ映画をDVDで
たまには、映画館では選択肢から外れるけれど、ちょっと観たかった映画をDVDでみる。
今は、映画館で見逃せないものを選んでみているから、すぐにDVDでレンタルされるものは後回しになっている。でも、映画館で集中してみればもっと良かっただろうに・・・と思うこともあるけど。
今回は女性がテーマ。
「スタンド・アップ」と「イン・ハー・シューズ」どちらも女性の恐怖や共感や哀しさや情けなさや怒りや・・・そんなものをあふれさせる作品だった。
まったくタイプの違う作品。
「スタンド・アップ」は、シャーリーズ・セロン演じる主人公が鉱山労働についたときに壮絶なセクハラにさらされ、アメリカで初めてのセクハラ訴訟になったという実話に基づいている。DVDでは、モデルになった女性がインタビューに応じており、そちらも見ごたえがあった。しかし、この訴訟は1984年に起こされ女性側の勝利という形で結審したのが1989年。こんな露骨なセクハラが、20年ほど前に平気であったの??と私は愕然とした。アメリカのミネソタ州は、私もいったことがある田舎街だ。
男の職場を荒らすという反感で、繰り返されるセクハラは、女性が見ていたら恐怖に感じるだろう。
確かに、実話に基づくということは、エピソードの中にはオーバーに描かれていることも多くあるかもしれrない。無力であばずれと思われてる、味方のいない女性が、闘うということ。ここに意味がある。
「イン・ハー・シューズ」でも本当にどうしようもなく、だらしなく、学習障害で、自己肯定力の低い、したがって仕事もうまくつけないけれど、とてもセクシーで美しい妹とできがいいけどいまいちさえない姉がでてくる。実にどうしようもなく、ええかげんな妹を、しょうがないけど、何とかしなさいよ!とおもいつつ観ていると、相方は「こんな女」てな感じで、この映画を「何がおもしろいねん」と途中で投げた。
たぶんこの妹がさんざんに描かれているのは、新たな自分の道を選ぶまでのストーリーを際立たせようという意図がある。ひどかった女が成長する姿を見せるために、よりひどく、描いているとわたしは思うのだけど、わたしが同性だからなのか、あばずれだった、その過去だけで女のすべてを否定されなきゃならないのか?と反感をいだいた。相方に。
姉とも和解し、自分の足にあった靴を得た妹は、新たな人生をゆっくり歩みそうなエンディング。
努力をして読むことができるようになった妹が姉の結婚式で朗読した詩が美しかった。
E E カミングスの詩だそうだ コチラで紹介されているもの。
とちゅうで読まれる詩は、E ビショップのもの。 コチラで紹介されている。
投稿者 pianocraft : 2006年06月27日 00:22
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