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2006年01月06日
LORD OF WAR 今年初めて観た映画
ロード・オブ・ウォー/史上最強の武器商人と呼ばれた男(パンフ裏)
正月の3日目にこの映画を観た。hanaさんも12月末に見ていて、ブログに書いていらっしゃるので、ちょうどおっかけっこのような感じになってしまった。ただ、一緒にいったテジョンは「正月やないときに観たかったな」とこぼしてけど。
確かに前日に一気読みした「ぼくは13歳、職業、兵士」の後の映画は、読んだ事を映像で見せられているという錯覚に陥る。まったく逆サイドから見た図といった具合で。
ニコラス・ケイジは、実はあんまり好きな俳優ではなかった。何故かと言うと、話がそれるけど、日本の何かのCMでピアノにすわってでたらめな即興ソングを歌っていたのを見て「このオッサン、ハリウッド俳優か知らんけどいまいちやなぁ」という印象が強かったから。でも、この映画では、なかなかでした。
本題へ・・・。この映画は架空の武器商人ユーリー・オルロフというウクライナ出身のアメリカ人が主役である。オルロフは、複数の実在する武器商人をモデルにしている。映画のエピソードは、実際にあったことも使われているという。決して、捕まらない彼らは、バックに必要としている国があるから。
オルロフの銃は、世界のあちこちに届けれられる。中東、アフリカ、アジア。内戦をあおり、多くの子どもを殺す道具として使われるという多くのシーンが出てくる。だが、アメリカ政府が大事な顧客であることは、映画の最後に、オルロフのセリフでポロっと出てくるだけで、アメリカで銃がどんなに人を殺してきたのかは、声高に言わない。こういうことは「必要悪」と言わせている。
この映画は、イントロダクションから衝撃を受ける。銃弾を製造する工場からタイトルバックが始まる。
たぶんロシア語がかかれているのであろう箱にどんどん「弾」が製造ラインから積み上げられていく、その弾は、船に積まれ、どこかの国、たぶんアフリカのような国に着いて、誰かの手によって、銃に込められる。
その銃口は、子どもの額のまん中に向けられ、発射される。こんな子どもの「死」からこの映画は始まる。
「死」のための道具。
この映画はフィクションである。架空の映像なのに、衝撃を受ける。絵空事ではないから。
より、怖さを感じ、さらに、今も命の危険を感じて生きているこどもに思いを馳せた。
これが、今年の初めに見た映画。
たぶん、今年もこんな映画をたくさん見るのだろう。
29日の「ルート181」は、もう予約を済ませた。大阪の上映会で見ることにした。パレスチナとイスラエル。
ちょうどシャロン首相が思い脳卒中だと、報道されている。時代はそう簡単に変わらないだろうけれど。
投稿者 pianocraft : 2006年01月06日 23:31
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コメント
pianocraftさん、こんばんは。
「ルート181」は知りませんでしたが、知れば観たい!ということでさっき予約してしまいました。(29日の大阪の分です)
この日は夜に「わらび座」のミュージカル鑑賞が入っているので、この長丁場に耐えられるかちょっと不安ですけど。
同じ会場におられるということなので、ひょっとしたらキョロキョロしてしまうかも・・・。
投稿者 hana : 2006年01月08日 20:58
hanaさん楽しみです!
「ルート181」の大阪会場でお会いできるかもしれませんね。
しかし、長丁場ですね~。でも、順番が反対でなくて良かったかもしれない。
投稿者 pianocraft : 2006年01月09日 17:05
おはようございます。
昨日のエントリーでこちらにリンクを張らせて頂きました。
「LORD OF WAR」ではなく「ルート181」の紹介です。
しかも書いたもののメインは「ジャマイカ楽園の真実」に関してでした。
大阪で公開される貴重な作品上映、1人でも多くの方に参加してほしいです。
投稿者 hana : 2006年01月14日 10:30
「ジャマイカ楽園の真実」も重要なテーマを持っていますね。公式サイトも良く出来ています。
グローバルという名前のもとに格差を与えられた国があります。それに対して、一市民は何ができるか、どうするかという問題に迫られます。
フェアトレードなど、一歩足をすすめたいのです。
投稿者 pianocraft : 2006年01月15日 18:35