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2005年05月15日
TV朝日「ザ・スクープスペシャル」を見る。
TV朝日「ザ・スクープスペシャル」を今日は録画して見た。この時間、仕事にでていたので帰ってからみようと、ビデオをセットした。
この番組の新聞での紹介は、「警告!自衛隊が危ない イラクでマルヒ放射能汚染。 障害児続出」というセンセーショナルさを訴えるだけのような紹介だが、見た感想は、いたって真摯なレポートだった。
日本は「被爆国」である。米軍によっておとされた原爆によって、核汚染の被害を受け、爆発によって壊滅させられるだけでなく、世代を超えて、健康被害を及ぼし、数多くの人々を殺しつづけた。
その後も米軍はベトナムで枯葉剤を湾岸戦争で劣化ウラン弾を(劣化ウラン弾が使用されたのは1991年、湾岸戦争でイラクに300トン、ボスニア・コソボのバルカン紛争で11トン、アフガン攻撃で1700トン、そしてまた新たに2003年、イラク侵略戦争で2000トン。ドラコビッチ博士のデーターより・・劣化ウラン廃絶キャンペーンHPより引用)使用した。
このことによって受けた今も続く被害を各地でレポートしたものがこの番組だ。
もちろん、自衛隊が行っているサマワも核汚染地域であることは確かな事だ。イラクへいって被爆した米兵は、あんなところには誰もいきたがらない。といっていた。帰還して一年は子供をもうけないように。と軍から言われているのに、健康被害についてはなんの保証もしない。それは、劣化ウラン弾のせいではないという。
明らかな事実があるのに、非をみとめないアメリカ政府。
もちろん、ベトナムの枯葉剤の障害児に対しても、劣化ウランの被爆者についてもなんの保証もしない。
つい先日、こうの史代さんの「夕凪の町 桜の国」が手塚治虫文化賞を取ったことを新聞で読んで、かねてから読んでみたかったこのコミックをやっと手にいれ読んだ。これは、広島の被爆者をテーマにしている。
この番組を観ていて、「夕凪の街」のラストでかたられる主人公 皆実のつぶやきを思い出した。
被爆から10年たった広島の町で、静かに死を迎える皆実。
<嬉しい?
十年経ったけど 原爆を落とした人はわたしを見て
「やった!またひとり殺せた」
とちゃんと思うてくれとる?皆実>
孫子の代までたたってやるって、核のことなのかしら。アメリカはもうすでに、原爆何個分も世界に核汚染をばらまいた。地球をこわした。ゆるせない行為。
投稿者 pianocraft : 2005年05月15日 23:07
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