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2005年01月16日

憲法で両性の平等が揺らぐ?

1月16日の赤旗日曜版を見ていて、ギョッとした。うちでは、一時期、記事の比較のためにいろんな新聞を取ることがあったが最近はWEBで検索できるので、複数紙とることがなくなった。(お金がもったいないし、目を通す時間がないしね。)だが長年のつきあいで赤旗日曜版はポストに入っている。

中々日刊紙にない記事があったりしておもしろいのだが、この記事には恐怖を感じた。
 婚姻・家族における両性の平等を規定した憲法24条を見直そうという動きがある・・・と言う。

憲法24条
①婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

②配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚ならびに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

記事は、憲法学者の中里見博さんから聞いている。要約すると・・・
自民党の憲法調査会憲法改正プロジェクトチームが昨年6月に公表した、「論点整理」に「婚姻・家族における両性平等の規定(現憲法24条)は、家族や共同体の価値を重視する観点から見直すべきである。」という、見直し案のもつ問題点である。

何故、見直すのか?「個人主義が利己主義に変質した結果、家族や共同体の破壊につながった。家族や、共同体における責務を明確にする方向で新憲法を考えていく」から・・らしい。

我々が、日本という国にとって不都合な自由度をもっていると言う事?どういう責務を果たさなければならないの?ということについては

「公共の責務」 ①社会連帯、共助の観点からの公共的な責務
          ②家族を扶助する責務
          ③国の防衛及び非常事態における協力義務
以上3点。
ほら、恐ろしくなってきたでしょ。

サイトを調べていたらすでに反対キャンペーンを張る、市民運動が存在していた。
STOP!憲法24条改悪キャンペーンのサイト
その中から、昨年10月31日の憲法改正プロジェクトチームの議事録が載っている。青ざめる。

夫婦別姓反対。神道への回帰。愛国心。老親を子が扶養する義務。等々。こんな古い価値観、家制度に縛られたかつてへの回帰を何故いまごろいっているのかって~。戦争が出来る国は、家族単位で国民を縛り付けて、国へ奉仕しやすいように考えてるからじゃないの。

お隣、儒教の社会体制をもつ国韓国では、2月にむけて家族単位の戸籍制度を廃止する方向である。

朝鮮日報の1月10日記事はこちら

中央日報の1月10日の記事はこちら

移行する「1人1籍制度」は、個人別に1個の身分登録簿を作る。そのため、これまで、父や夫の戸籍に偏在していた女性も、今後は、自身の身分登録簿を持つことができる。以前の戸籍制度が、男子の戸主を中心にした家族関係だったとすれば、1人1席制度は、登録上には男女平等の形になる。 (中央日報記事より抜粋)

どうだろう。この違い。直接、戸籍制度について、憲法24条が規定しているわけではない、が、日本の現行の戸籍制度と比べてみてどうだろう?ちなみに韓国は、夫婦別姓である。理由は、男子の戸主主義のため女性の氏は、夫の氏に家族としてはいれない、ようするに男系のためにはいれないためなのだが、それを考えても、家族で2つの姓があっても混乱なんかしてないよ。

憲法9条もそう。戦争したい人間は差別主義者である。(と断定したい)戦争暴力は相手の生きる権利を
奪っていく、人権侵害だから・・・・

「夫婦別姓を待つ身の溜息」さんのサイトですでに昨年6月に問題が発覚したときに取り上げられている。
以下二つの記事
2004.6.25 実は家族よりも優先されるものがある家族条項
2004.7.9 自民党の憲法24条改正に関係する記事

投稿者 pianocraft : 2005年01月16日 22:31

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