« ファルージャ再び | メイン | ブログめぐり »

2004年11月16日

ついに来る!The Blues Movie Project

soul of man.jpg
SOUL OF A MAN
大阪にやっとThe Blues Movie Projectの映画がやってきた。梅田ガ-デンシネマで昨日、2本を見てきた。

以前の日記BLUES PIANOでクリントイーストウッド監督の「Piano Blues]のことを書いたが(この作品だけ、監督の意向で映画の一般上映はされない)、友人からWOWOWの放送の録画を譲り受けたものだった。もう1本、「Red White & Blues」も同じく入手済みで、今回、映画も公開となっているが、既知なので、これははずす予定。

今回観た2本は、「Feel Like Going Home 」マーチンスコセッシ監督作品と「Soul Of Man」ヴィムヴェンダース監督作品だった。

ガーデンシネマでは、一日に違う作品を順繰で上映しているので、続けてみても違う作品が見れる。

どちらの映画も音がガンガン入ってくるので、幸せだった~
「Feel Like Going Home 」は、ブルースの起源への旅で、西アフリカに、アメリカでブルースという音楽になった、アフリカ音楽の要素などを追っている。アメリカへ奴隷として連れてこられた人たちは、彼らの音楽の重要な要素である「太鼓」を禁じられる。白人社会が黒人の反乱をおそれて行ったことなのだろうが、だが、ギターをつかって、サンハウスが使う奏法で、弦をたたきつけるようなものがあるが、そういう形でリズムを残したのではないか・・・という考察だったと思う。

また、この映画に登場する、笛をふくブルースマン、オサ・ターナーは、ドラムとともに独特の音楽を作り上げた。ブルースというより、アフリカのメロディーやリズムをかなり、再現したものなのではないだろうか?

アメリカは、アフリカ人から色んなものを奪った。アメリカにつれてこられて・・・。でも、彼らの文化は奪えなかった。白人は新しく、キリスト教を彼らに教えたが(これも奴隷の生活の不満から反乱されるのを恐れて、白人が信仰をすすめて、統治しやすくしたことが始まり)この違う宗教の中にも自分達のアイデンティティーを示す音楽を生み出していった。

ブルースとゴスペル。ブルースのなかにもゴスペルはあった。彼らはつねに神とともにあった。

「Soul of man」これは、3人のブルースマンにスポットをあてた、作品。
ブラインド・ウィリージョンソン、スキップ・ジェイムス、JBルノアーの3人。
そして、現代のミュージシャンがこの3人の曲を再現している。

それぞれの人生をたどり、影響をたどる。わたしの愛するボニーレイットも登場する(喜!)
いろんなミュージシャンがでてくるのが、楽しいがボニーはやっぱりウマイ!と思う。
スライドギターを弾かせても抜群だが、歌も彼女のものにしていて味となる。年を重ねていいおばさんになっていて、ますますいい感じだ。

初期のブルースマンは、1930年代にその存在を知られ、初めて録音された。でも、当地のアメリカではなく、イギリスのミュージシャンに注目されたことから、アメリカでも再評価され、発掘のような形で、貧しく、どこかで皿洗いしていたり、病気で入院しているところを見つけられ、ニューポートJAZZフェスティバルなどで、注目されることとなる。

でも、やはり、彼は貧しく、奴隷時代から、公民権運動の時代を生き、音楽で生活のお金を得ることがほとんどないまま、1960年代になくなっている。そういう人生を映画では追っていた。

でも、音楽はめしを食うためのものではなく、なくてはならないものなのだ。ということを、あらためて知らされた。それが、生きるために必要だから。
ブルースなしでは生きられない。生活のあらゆることがブルースに歌われ、歌うことで癒された。

そう。音楽なしでは生きられないさ!

あと1本は、後日見ます。
来年には、「GODFATHER AND SON]
また、ライブコンサートの映画もやってきますよ~

b'Rock 'N' Roll Animal Reviewさんからトラックバックしていただきました。有難うございます。
Bonnie Raittのアルバムをプレビューしておられます。

ボニ-レイット好きとして、捕捉をしておくと、最近ではレイチャールスの遺作となった「Genius Loves Company 」で、一曲共演している。

わたしの友人にもボニー好きは多く、なんせデビューからのファンなので、思い入れがあるレコードも多い。(その頃はレコード)わたしのベストは73年の「Tikin' my time」。デビュー作の「Give it up]も捨てがたい。若くてざらついたハスキーな声が、今の円熟した歌声と一味ちがってまた良い。

ボニーの公式サイト(英語)は、こちら非公式サイトも歌詞、コード譜のページがあったりして、演奏する人には便利かもしれない。

投稿者 pianocraft : 2004年11月16日 23:01

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.pianocraftwork.com/mt/mt-tb.cgi/105

このリストは、次のエントリーを参照しています: ついに来る!The Blues Movie Project:

» Bonnie Raitt / Streetlights ('74) from b'Rock 'N' Roll Animal Review
ボニー・レイットの4枚目…かな? 1曲目のジョニ・ミッチェルの曲もいいのだけど、3曲目の「Angel from Montgomery」がめちゃめちゃ素晴らしい。ゆるくてファンキーなアラン・トゥーサンのカヴァーもいい感じ。 全体に「歌」中心に据えたアルバムという印象。ブルースを... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2004年11月17日 12:15

コメント

コメント、及び、トラックバックありがとうございます。「Takin' my time」はぼくが初めて買ったボニー・レイットのアルバム(LP!)です。フレッド・マクダウェルの「Kokomo Blues」でビビッと緊張して、ランディ・ニューマンの「Guilty」でしなぁ?となる終盤の流れが大好きです。「Give it up」はギターがたっぷり聴けて最高ですよね。

投稿者 mojo : 2004年11月19日 11:46

mojoさんの言うとおり、「Takin'my time」はいい曲ばかりで、アルバム通して聞いて、充実感があって素晴らしいです。

これからも良い音楽・本物の音楽を聞いていきたいですね。

投稿者 pianocraft : 2004年11月19日 14:43

コメントしてください




保存しますか?