2004年05月29日
またひとつの
またひとつの
つちくれのなかで
流れ出た赤を追って
痛さを思い出す
ためいきのように
生きたものは
深い記憶のなかに
沈み落ち
遠くの激しい土煙に
むせた呼吸は
生を止められた
ちかくのひとつ
とおくのひとつ
無数のそれぞれのひとつ
日や月や星や天気のように
うけいれられない
死出の旅
2004.5.29.18.52
※イラクでの2人のジャーナリストの死と友人の家族であるネコの死を悼んで
投稿者 pianocraft : 2004年05月29日 18:56
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コメント
この手の中には 確かに命があった
私に預けられた命
右を選んでも左を選んでも
あなたを思う気持ちに差があろうはずはない
しかし 結果も又 二つに一つ
あなたが居なくなっら
手の中の重みは ずんと増したよ
それも かなりね
投稿者 みき : 2004年06月02日 01:32
亡き者の思いは実に重い。重さは全部の記憶であり、これから巻き戻されるビデオテープのように、長い時間をかけて巻き取られ、再生される。その重さは愛情にみちているから、重くていい。失ったことすらわからない、喪失感ではなく。しっかり残ったものをあなたのお守りにするといい。
投稿者 pianocraft : 2004年06月02日 11:19
今まで、命を軽んじて生きてきたつもりはないが
果たして、その真の重みを解っていたかというと
立ち尽くす自分がここにいる
教えてくれた あずきに感謝
投稿者 みき : 2004年06月04日 02:18