2004年05月09日
mother's day
今日は街のあちこちで母の日用のカーネーションを売っていた。華やか。でも、本当にじっくり感謝をこめて、母と向き合うことがそんなにあるだろうか?自分も親になったが、自分ではまったく自分の力で生きてきているつもりなのだが、こんな自分も守ってもらわなければ生きていけない日々もあったのだ。「ありがと。おかあさん。」ネットで言ってどうすんねん。とも思うけど。
本日は、同窓会でもあった。とはいえ、学校の同窓会ではなく(これはあんまり気が進まない。苦手分野だ。)、たしか震災後にあった旧婦人会館(現クレオおおさか中央)での講座受講生と先生の約10年ぶりの交流会であった。
この講座は「障害児・者から学ぶボランティア講座」というタイトルで、大阪市大の障害児教育専門の先生である、堀智晴先生の半年間ほどつづいた講座であった。
年齢もさまざま、でも障害を持った方々と関わろうとする熱意ある人たちの集まりで、約10年ぶりの再会でも、みんなそれぞれ活動をしていた。
中でも、最高齢の90歳の方が熱く、知的障害の方々との交流を語られる姿、また、知識をもっと吸収したいとおっしゃる姿勢が本当にわたしたちに力を与えてくださる。
ご自分の子供のころの話も興味ぶかく、そういう方の言葉は残していくべきだと思う。人が生きてきた歴史というのは、実に、ユニークでどんな平凡とおもわれる人生でも、今となっては貴重な忘れられた生活スタイルであったりして、もっとお年寄りと交流することが大切だと感じた。
一つの文化。財産である。
中には、数奇な人生を送られた方もいる。そして、何よりも戦争経験者である。圧倒的に今のわたしたちにない強さもあるのではないだろうか?
こうして、現況を活き活き語り合える会というのは、いい。振り返る、思い出だけのものでなくこれからまだ続いていく関係。また、お会いできるといいな。
堀先生のお蔭で本当にいろんな事を学べた。いいきっかけをもらった。これで、人生の方向が少し変わった参加者も少なくないのではないだろうか?今も、市大で学生さんを教えておられる。ゆったりと生きよう。色んな人がこの世に一緒に暮らしていることを、わたしたちに教えてくれた。
いろんな人の立場にたてば、紛争を起こすことそのものが不可能になる。相手との関係を緩やかにしてしまうと、争う理由がなくなる。
相田みつをのことばを思い出す。
「うばい合えば足らぬ、わけ合えばあまる」
ペースを大事にしよう。と自分に言い聞かせる。
投稿者 pianocraft : 2004年05月09日 22:39
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