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2009年08月 アーカイブ

2009年08月01日

ピアノと人が繋がる

wahaha.jpg
高槻市 春日老人福祉センター「あけぼの」にて

昨日、1つのピアノがジャズピアニストの河野康弘さんの手によって、弾かれずに眠っていた場所から、みなさんが触れる公共施設へ贈られ、お披露目のコンサートが行われた。

河野さんとは、近所でコンサートをされたのを聞いたのがきっかけで、知り合った。
最初はフリージャズのスタイルで、休眠しているピアノをお目覚めさせるという趣旨でたたき弾きをされてたのをみて、「このオッサン、山下洋輔みたいにピアノ燃やしたりしてフリージャズスタイルと言うてる人かあ」と最初は思った。

が、環境問題の活動、ピアノの寄贈を通して世界のあちこちで平和を語る人だったと後で知った。
今回のコンサートは、お年寄りがお客様。
ジャズの名曲、オリジナルあり、恒例の「ワッハッハ」というブルースに掛け声やピアノで参加してもらうのはとてもいいと思っている。河野さんは、アップライトピアノの場合、前パネルをあけて、中のアクションの動きが見えるようにして演奏する。

それは初めて見る人がほとんどだ。フリージャズの激しい、動きにアクションが一生懸命動いている姿は、ピアノがイキモノであるとわかっていただけていいとも思う。
モノを大切にするという発想で、ピアノをリサイクル寄贈する運動をしている。
パレスチナにもピアノを送ったり、南アフリカで演奏したりと世界中で河野さんのピアノは繋がり続ける。

本日は、環境問題のシンポジウムに尼崎で出演される。
河野さんの活動は HPで詳しい。
地球ハーモニー http://www.wahhahha.com/

2009年08月02日

ジンバブエとご縁

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ジンバブエのアーチストの描いたアート王冠バッチ

人と人の繋がりは果てしなく・・・。今年も色んな人と出会っているが、また縁を結んだ人が一人。

前回のエントリーに登場の河野康弘さんに会いに行ったら、そこでジンバブエで活動している高橋朋子さんという方とであった。

今日は和泉市で講演があると教えてもらったので出かけた。
彼女は、すごい人で、20年以上ジンバブエで地元の音楽や子供達をサポートしている。ジンバブエは、南アフリカ共和国と同じようにアパルトヘイトで、解放後も一握りの権力あるイギリス人などの白人と圧倒的多数の黒人の生活格差がひどく、長年の支配のために、「黒人は劣っている」というすりこみで自己評価のとても低い人たちが多いそうだ。

それには、子供の教育がとても重要と彼女は言う。学校へ行くようになった子供の顔はうんと変わり、自信に満ちた子供になると。
でも学校は有料で、お金がないといけない。
しかも酷いデフレで通貨価値が暴落していることは有名な話だ。
実際に貨幣を見せてもらったけれど5ミリオンジンバブエドル紙幣があったりして本当にびっくりする。現在は、米ドルと南アフリカのランドが流通紙幣らしく、小銭のコインがないのでおつりは飴玉だとか・・・。なのでお釣りの変わりにアボカドをつけてもらったりして人々は生きてる。

びっくりすることが多いのだが、高橋さんはそんな国で、生きる人々をとても愛していて、朝から晩まで、音楽なしに生きられず、冠婚葬祭も何でも、音楽とダンスで表現する。言葉と同じくらい重要な音楽をちゃんと評価し、自信をもって素晴らしい文化を表現していけるようにサポートしようとコンサートを企画、10年行ったりした。

国にはたった一つだけレコーディングできる施設があった。これはイギリス人の経営で
創ったCDが売れてもちっともミュージシャンに支払わなかったり、すき放題していた。
これは、自分達でやらなきゃと、高橋さんは奔走し、昨年末やっと、日本政府から1000万円の援助を受け、レコーディングスタジオを作り、機材をそろえた。
FM放送もしようと、政府に働きかけているが、ジンバブエでは放送は政府の局しかなく民放はない。TVは1局、ラジオは4局。ずっと許可申請をしてるが通らないという現状だ。

これからも、広く彼らの援助をするために高橋さんは、来年関西で子供達をつれて彼女の音楽団体 ジャナグルアートセンターで音楽公演を企画しようとしている。
学校公演を希望しているのだが、まだ決まってはいない。今、支援者をもとめて盛んに発信している。是非、素晴らしいジンバブエの音楽と人々を知って、自分のイマジンの幅を広げたいものだ。

詳しくは、ジャナグルアートセンター HP http://jenaguru.blog57.fc2.com/

2009年08月04日

NHK 夏の戦争と平和を考える番組

8月になったー
放送が多くて、忘れてしまうのでチェック用にNHKのHPより貼り付けてみた。

NHK夏の特集ページ
http://cgi4.nhk.or.jp/feature/index.cgi?g=9

〇少女たちの日記帳 ヒロシマ昭和20年4月6日~8月6日
8月2日(日)BShi 午後10:00~11:50
8月6日(木)総合 午後8:00~8:45

〇ドラマ アンネの日記
8月3日(月)~8月7日(金)教育 午後7:00~7:30

〇BS世界のドキュメンタリー シリーズ ジャーナリストが見た戦争
「私の戦争は終わっていない~米陸軍元少佐 心の軌跡~」前・後編
8月4日(火)~8月5日(水)BS1 午前0:10~1:00 (3日~4日深夜)

〇BS世界のドキュメンタリー BBCカメラマンがとらえたイラク戦争
8月6日(木)BS1 午前0:10~1:00 (5日深夜)

〇平成21年 広島平和記念式典
8月6日(木)総合 午前8:00~ (8:35)
8月6日(木)BS2 午前8:00~ (8:50)
8月6日(木)ラジオ1 午前8:00~8:55

〇NHKスペシャル
「核は大地に刻まれていた~“死の灰”消えぬ脅威~」
8月6日(木)総合 午後10:00~10:50

〇BS世界のドキュメンタリー シリーズ ジャーナリストが見た戦争
戦場の目撃者~イラク戦争・カメラマンの記憶
8月7日(金)BS1 午前0:10~1:00 (6日深夜)

〇ノーモア・ヒバクシャ ~核兵器のない世界を目指して~
8月7日(金)総合 午後7:30~8:45
相沢紗世、姜尚中など
http://www.nhk.or.jp/no-more-hibakusha/#

〇渡辺謙 アメリカを行く 星条旗の下に生きたヒバクシャたち
8月7日(金)総合 午後10:00~11:13
8月13日(木)総合 午前1:35~2:48 (12日深夜)

〇BS20周年企画「手塚治虫 戦争館」
8月8日(土)BS2 午後8:00~11:00

〇あの日 僕らの夢が消えた
~被爆学校 生徒たちの64年~
8月8日(土)総合 午後10:00~10:50

〇ヒバクシャからの手紙
8月8日(土)総合・ラジオ1 午後11:30~午前1:00

〇平成21年 長崎平和祈念式典
8月9日(日)総合・BS2 午前10:40~ (11:40)
8月9日(日)ラジオ1 午前10:55~ (11:30)

〇証言記録 市民たちの戦争
8月9日(日)BShi 午後6:45~7:28
8月10日(月)~8月13日(木)BShi 午後7:00~7:43
ナビゲーター 中居正弘

〇ハイビジョン特集フロンティア 映画「ヒロシマナガサキ」
8月9日(日)BShi 午後7:30~ 再8月14日(金)午後0:55~

〇ハイビジョン特集  渡辺謙 アメリカを行く 星条旗の下に生きたヒバクシャたち
8月9日(日)BShi 午後10:00~11:49
8月12日(水)BShi 午後1:00~2:49

〇ハイビジョン特集フロンティア 私の戦争は終わっていない
~栄光の第7騎兵連隊 元少佐の告白~(仮)
8月12日(水)BShi 午後8:00~9:30

〇BS世界のドキュメンタリー シリーズ 第二次世界大戦 開戦70年
よみがえる第二次世界大戦~カラー化された白黒フィルム~(仮)第1回~第3回
8月13日(木)~8月15日(土)BS1 午前0:10~1:00 (12~14日深夜)

〇わたしたちの戦争(仮)
8月14日(金)総合 午後7:30~8:42
ナビゲーター】中居正広
【ゲスト】作家・五木寛之  俳人・金子兜太  女優・奈良岡朋子

〇全国戦没者追悼式
8月15日(土)総合・BS2・ラジオ1 午前11:50~ (午後0:05)

〇週刊こどもニュース戦争特集「核の時代の子どもたち」(仮)
8月15日(土)総合 午後6:10~6:45

〇日本の、これから
8月15日(土)総合 午後7:30~10:45 (ニュース中断あり)

〇NHKスペシャル 終戦ドラマ「気骨の判決」
8月16日(日)総合 午後9:00~10:30

〇ハイビジョン特集フロンティア よみがえる第二次世界大戦
~カラー化された白黒フィルム~(仮)
8月16日(日)BShi 午後10:15~11:45



2009年08月13日

監督がスパイク・リーなので

ちょっと、スキマの出来た盆休みに、映画を見てみた。
いつもならば、ドキュメンタリーに走るけれど、たまにはフィクションも。とスパイク・リー監督の「セントアンナの奇跡」を鑑賞。

監督の言いたかったことが沢山あったのか、ストーリー展開がちょっと強引のはご愛嬌か。

第2次世界大戦で、黒人のみのバッファロー・ソルジャーという部隊が存在したこと。
それも、前線に立つ部隊は少数だったらしく、黒人が戦場で英雄になることも白人は毛嫌いしていたという。一人のかつてバッファローソルジャーだった人物が起こした殺人事件で、この話はスタートするのだが、多くはイタリアで連合軍がナチスと戦う中で展開されるストーリーだ。

イタリアで、黒人兵がイタリア人に差別されないことが奇妙な感覚だと感じる。
ずっと、差別され、劣等感をもたされてきた黒人の人たちは、生まれた時からのすりこみで、白人と対等に「黒人」としてでなく「自分・セリフでは俺」として過ごすことが不思議な感覚だと語らせている。
そういった、差別の状況は今まで知らなかった。

また、この映画のオープニングは、小さい十字架が沢山あらわれて、最後は小さい赤い十字架がスクリーン一杯に並べられる。これは、象徴なのだろうな。

この映画に登場する、アメリカ黒人、ナチス、イタリア人。みんなクリスチャンで、同時に主への祈りを行うシーンがあった。敵も、味方も主に祈る。
殺される前に祈る、戦闘の前に祈る。
神がみなの命を救うならば、誰一人、殺してはならないことになるだろうに。
黒人兵士たちの会話の中でも、たびたび「祈り」について、議論もさせる。
なぜ、「神は戦争をさせるんだ。」同じ神を信じる違う立場の人々が殺しあう
。エンドロールで流れる、黒人霊歌 トラディショナルゴスペルがこころに響く。

敵の中には、助けてくれるものもおり、味方の中には裏切るものがいる。
人は、絶対悪ではあり得ず、おそらく両面を持ちつづける。

展開は、つっこみどころが一杯あるが。演者に何を言わせ、観客にどう感じさせたいのか、監督の気持ちは分かるような気がする。

そうして、人々は同じなのに、殺し合いも、差別もすること。それは、今も変わっていない。

2009年08月20日

証言

今年の8月は、戦争の証言をTVで聞くことがたびたびあった。

NHKのサイトでは、「戦争証言アーカイブス」というのがあって、番組「戦争証言 兵士たちの戦争」から、出身地や所属部隊から検索したり、地図で戦地を選んだりしながら証言を再生できる。

いまや、証言でしかしることのできない戦争の現場。

薄くなっていく感覚、色んな立場から都合よく書き換えられていく偽の歴史。

本当に知りたいのは、戦争とはどういうものかという大きなくくりではなく、そこに巻き込まれ、人殺しを余儀なくされた、または、国によって殺された人々の気持ちだ。

父の世代が語りたくないこと、語らなければならないこと。
あなたは何をしたのですか?

自分が兵士であったならば、苦しい気持ち。贖罪の気持ち。を持って伝えられるだろうか?
戦争論のためにではなく。本当のことを知りたい。

2009年08月21日

方言

八重山に行ってから、googleリーダーに「八重山毎日新聞」を登録している。
大阪ではまったく報道されない、島の生活が垣間見れて楽しかったり、心配したりしてる。

八重山方言の記事を2つご紹介

8月1日八重山毎日新聞 オンラインから
「スマムニ」でラジオ体操 方言継承で新川字会が取り入れ

「ウディ ユ マイカラ ウヤァービカイ アギィ ヌバショーリ ハイ!(腕を前から上にあげて、大きく背伸びの運動)」。今年の夏、スマムニ(島言葉)の掛け声を使ったラジオ体操が石垣中運動場で行われている。標準語の掛け声を新川字会(上唐利夫会長)が島言葉に翻訳したもので、新川地区の2町内と5町内の子どもたちが毎朝元気に体操している。
 以下省略

ラジオ体操の掛け声も方言だ。

八重山の人々は、言葉の継承を大切にしてる。こんな記事もあった~~。

八重山毎日新聞オンラインから引用
8月19日 「新聞記事に載った言葉のことで、読者から」

新聞記事に載った方言のことで、読者からよく指摘の声がある。先日も、男性の読者から「あれは沖縄方言だから、八重山方言にしたほうがいいのでは」という意見が寄せられた▼この男性が言うには、くいしんぼうを意味する「ガチマヤー」や「シーサー」(獅子)は沖縄方言なので、地元新聞では八重山方言の「ファイダマ」や「シィーシィ」とした方が適切ではないですかという指摘。(中略)このように八重山ではなぜか、沖縄方言が先行して一般的に使われていることが多い。沖縄八重山文化研究会顧問で八重山方言辞典の著者、宮城信勇さんにこういう傾向についてお話すると、「新聞社が正しい八重山方言を使用しないと、八重山方言が乱れてしまう。新聞が模範を示すべきだ」と叱咤(しった)された▼習慣とは怖いもので、誰も異論を唱えずに使えば、当然のことのようになってしまう▼スマムニという立派な八重山方言があるのだから、誤りは正さなければと思う。(南風原英和)

9月の石垣市議会も方言で発言するらしい。9月18日が「しまくとぅばの日」というのにあわせて。

私は、沖縄の那覇で、ナミイおばあのコンサートを聞いたけど、MCが方言でまったくわからなくて悔しい思いをした。大阪に帰って、少しは言葉のわかる沖縄出身の友人にMDを聞いてもらったら、やっぱりわからなかった~~~。
けれど、そういう言葉だからこそTVから流れる、「標準語」という言葉で変容しないようにおじい、おばあが頑張ってほしいと思う。

歌の中にも沢山古くから使われてる言葉ある。辞書が欲しいな。八重山方言の。
沖縄方言の辞典のなかには載ってるらしいけど・・・・・。

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