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2008年11月 アーカイブ

2008年11月03日

音を通じて出会う。

私や相方の音楽とのかかわりは、以前と比べてウエートが大きくなってきている。

もちろん、仕事で関わる以外のことだ。けれど、相方の手作り楽器作りや演奏の教室は仕事になってしまったけれど。そうして、色んな形で、いろんなところで、音楽を披露させていただく場面で新しくしりあったり、出会う人が増えてきた。

ブログをかけていない時は、大概、楽器を練習しなくてはならない時間が多い時や、事務処理の用事がたまっているとき。10月も何だかあっというまに過ぎてしまった。
楽しく、障がいをもった人達と、音楽で遊ぶことができたし・・・。

我が友人でバンドのボーカル、MIKIは、木工職人でもあり、障がい者の人達のクラフト作業を手伝う仕事もしている。彼女の仕事場の施設でのライブが先月26日にあり、私は2回目の参加となった。
演奏したのは、70年代のロックのなかでも、歌詞の素晴らしいもの、ノリのいいものいろいろ取り混ぜた。施設の知的障がい者といわれる人達と一緒に楽しみ、Oh happy day という有名なゴスペル曲を一緒に歌ったりもした。
ごく一般的には、障がいを持った人たちに向けて演奏する時は、彼らの好みのアニメの曲や一般的な日本の有名曲を演奏することが多いとおもうけれど、私たちは違う。

彼らがMIKIの歌がすきなのだ。それが、70年代ロックであろうがなんであろうが、彼女の歌声にマッチした曲は、彼女のパフォーマンスそのものなので、きっと歌詞が英語でも音に込めた気持ちは届くのだろうと信じている。彼らは、ライブハウスに出演する時にも出向いてきてくれる。

例えば、老人施設で演奏に行く時も、いつも童謡やおんなじような音楽でも楽しいのだろうか?と考えるときがある。私は相方と一緒にいくときは、古いながらも好きな歌、笠木シズコやアレンジ替えしてしまった昔の歌謡曲など、自分たちが歌いたいもの、気持ちを込めて楽しめるものをしている。

そうやって、今年もいろんな人とであった。
ローカルエフエムにも出たし。
音楽をしていると、そうやってどんどん色んな世界の人とコミュニケーションをとる機会が増える。
アマチュアであるからこそ、人の間に気楽に入っていける音楽を、やれていることが、今はとても楽しい。

2008年11月08日

がんサバイバーと筑紫哲也さん

昨夜、NHKの番組で「輝け 命のリレー」と題した番組が放送された。
実は、友人もこのリレーウオークに関わっていて放送を教えてもらったのだった。

「がん」とういう病気は、いつも死をイメージさせる、私の血縁者だって2人がんに侵された。私もいずれはそうなるかもしれないと、ずっと思ってきた。最近になって、私も年を重ねてきたせいか、がんと闘う人が近しい人で何人もいる。とても多い病気なのだ、しかも今では、サバイバーの方も沢山いらっしゃる。

直る病気として「がん」は、捉えられるようになった。けれど、闘病生活は、辛く、ご本人とごく近くにいない限りその苦しみがどういうものであるのか、理解はしずらい。「がん」に対する理解を広め、当事者には、生きる希望を持てる社会をつくるために、支援をしていこうというのが「リレーフォーライフ」だ。
実は、「リレーフォーライフ」もよくは知らなかったのだけれど、この番組がよく紹介している。
NHK大阪放送局のリンクから、放送した日本各地のリレーフォーライフのビデオ映像、HPをたどれるようになっている。

がんは、24時間眠らない、だから24時間リレーをしながら、歩きつないでいこう。
リレーフォーライフは、がん患者だけでなく、がんに取り組むお医者さんの支援も行っている。
みんなで、がんを考える。医者もよりよい医療でがんと闘う助けとなるように一緒になって取り組むという姿勢には、とても強い絆を感じた。来年は、是非一緒に歩いてみよう。

関西のリレーフォーライフは、芦屋で行われている。
リレーフォーライフ 2008芦屋 
http://rfljp.net/hp/ashiya/2008/

この番組をみながら、筑紫哲也さんのことを考えた。
私は、朝日ジャーナルから、筑紫さんの存在を良く知るようになった。その後、週刊金曜日の編集委員となっているが、新聞では、金曜日のことは触れられてないな。
忌野清志郎もがんと闘っている。筑紫さんとも交流がありショックだったとコメントが載っていた。

ブログ友達のりんさんの、コメントを思い出す。「よく生き。よく死ぬ。」とは・・・と。

一緒にやってるバンドのギタリストが、がんではないが、リューマチと闘う友人にかけた言葉を私は、忘れない。
「俺らこの年になってな、好きなことせんで何すんねん?」
リハビリもかねてギターをいつか手にしてほしい、そしたら一緒に音楽しようよ。と私も思う。

どんな病気になっても、サバイバーでいよう。そして、よく生きよう。時間が来るまで。

苦しみは、広く・薄く大きく広げて、いろんな人に持っていってもらおう。楽しいことは、うんと濃く、とことんやろう。

2008年11月14日

キャロル・キング すてきな年の重ね方

11月14日厚生年金大ホールへ、キャロル・キングのコンサートに行った。
12500円は、高いなあ~と、ちょっと躊躇したが、行って良かった!
客入りは、一階席の後ろ側は空席が目立ったが、そんなことは関係なく、楽しく盛り上がった。

「ようこそ、私のリビングルームへ」と銘打ったコンサートのためか、ステージにはソファなどのリビングセットがあり、ルームライト、観葉植物も配されている。
キャロル・キングのほかは、エレアコが2人、そのうちの一人が時にはベース、フラットマンドリンなどにもちかえる。キャロル・キングもグランドピアノを弾いたり、ギターを弾いたりしていた。

古い曲、キング・ゴフィンのメドレーや、往年のヒットの数々。この人は、本当に優れたソングライターだとつくづく思う。メロディーがどんどん展開していく、時には華やかな、良質のポップソングに改めて魅了された。

キャロル・キングは66歳になった。
けれど、声も艶があり、しかも可愛い。ファンの応援に丁寧に応える。
魅力的な人だった。前から3番目のポジションで見てたせいか、表情も結構わかって、本当に魅力的な笑顔と、曲終わりに天を仰ぐ姿は、写真でみた彼女と変わりが無い。

アンコールでやったYou've got a friend 。 最後のリフレインで、すこしずつ今日の感謝の言葉を歌詞に変えて歌っていく。「ここ大阪で、歌えてありがとう。 」ちょっと、心が揺り動かされる。
そうやって、良いコンサートを聴いたら、やっぱり
まだまだ、音楽やりつづけようっと・・と勇気を与えてもらう。

すてきな年のとり方。

2008年11月20日

痛みの記憶

昨夜、NHKTVの「ためしてがってん」で、「痛み」についての新しい情報を知った。

私も、あちこち痛みを抱える父を見ていたので、「どういうこと?」と興味をもった。

人間の体の「痛み」は、サインであると、感じないととても大変なことである。という前振りがあった。
ある少女は子供のときから「痛み」を感じることができず、不自然に腕や足を曲げてしまい、何度も骨折を経験している。今もなお、その病に苦しんでいる。けれど、痛みは、つらい。
原因がわかっていても辛いが、わけがわからない痛みに苦しむ人もいる。

今回は、傷などが完治していたり、直接原因がないという「痛み」についてだった。
その痛みは、脳に記憶されていることから、過剰に反応しておこるという。
脳の錯覚というか、間違った指令なのだが、人間は強い痛みの記憶があると、記憶が蓄積され防衛のために「痛い」という信号を送ってしまうという。

人間は、やっぱり「まどわされて」生きているのだな。と思ってしまう。
PTSDなども最たるものだろう。
イラク帰還兵たちの苦しさもまた、「悲鳴」をあげつづける心との闘いをつづけること。アメリカ政府がどんどん足らない兵を増やすとともに、彼らの「壊れた信号」が渦巻いていく。
アメリカだけではない。
日本の自衛隊の中でも、戦地に行かなくても自殺する人の多さ。人を人が傷つけたり、殺す訓練は、敵も味方もなく、人と人の関係を壊していくようにしか思えない。

私が見ているものも、「脳」が見せているもの。信仰も「脳」が作り出すカリスマ。
自分がありもしない痛みに悩んでるなら、お化け退治をしようと思うけれど、ありもしない歴史や、だまそうとする政治には、疑り深くなくちゃな。とは思っている。

2008年11月24日

イラクと朝鮮を語るイベント

メールで来たお知らせを、転載。
アジアプレスさんに、問い合わせをしましたが、当日会場で先着90名の受付ということです。
事前申込みはないということでした。
私も行くつもりにしています。

DAYS JAPAN関西サポーターズクラブからのお知らせです。

■◇■'08/11/29(土)@大阪◇■◇■◇■◇■◇■◇

    ~ジャーナリストと話そう~

     アジアプレス現場報告

イラクと北朝鮮はいま-知りたいことと、伝えたいこと

◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■

 一般報道では伝えられない、世界の現実を知る機会

として、イラク、北朝鮮などでの活動が顕著なアジア

プレス・インターナショナルからの報告を中心に、

ただ伝え聞くというだけでなく、報道する側と聞く側

それぞれの思いを伝え合い、知り得る機会となること

を願っています。

日 時:2008年11月29日(土)午後1時30分~6時50分(予定)

      4部構成(開場 午後1時15分)

会 場:ドーンセンター5階 大会議室

     (http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html)

参加協力費:1,000円(税込)

定 員:90名(定員になるとご入場いただけない場合が

      ございます。ご了承ください。)

主 催:アジアプレス・インターナショナル

     (http://www.asiapress.org/)

    DAYS JAPAN 関西サポーターズクラブ

     (http://www.daysjapan.jp/)

協 力:社団法人アムネスティ・インターナショナル日本

     (http://www.amnesty.or.jp/)

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2008年11月27日

ライブ満喫!!! 上原ひろみは、素晴らしい。

hiromi.jpg
BYOND STANDARD ツアーパンフ

いや~~~。また、今年も大阪にやってきた「上原ひろみ」ちゃんを聞くことができてとっても幸せだった。ホールも今月杮落とししたところのサンケイブリーゼ。ちょっと、ライブハウスっぽい、こじんまりしたホールで、しっかりと演奏を「観れる」楽しみも堪能した。

今回のツアーもHIROMI'S SONICBLOOM というバンドスタイルの演奏で、ギターが参加している。
アルバム「BYOND STANDARD 」に参加していたFiuczynski さんでなく、ツアー初参加の Shannonさんのギターはまた、違った世界をもっている。このバンドは、本当に様々な音色・リズムを創りだす多彩で、緻密で驚異的なバンドだ。ベースのTony Gray 、ドラムのMartin Valihoraも屈強なリズム隊。
ひろみちゃんは、相変わらず元気で、動き回って演奏するスタイルは、聴いている私たちにもパワーを与えてくれる。

今回のアルバムツアーは、スタンダードを越えるというのがテーマなので、有名曲を扱っている。けれど、いつものようにそれは、最初のテーマを過ぎていくと、どんどん展開していき、第1展開、第2展開とどんどん化けて、リズムも演奏ラインもどんどん、どんどん、ひろみバンド風に拡大していく。
そのはじけ方が私はとても好きで、初めてバンドスタイルになった前回よりギターの存在は自然になっているようにも思う。

彼女は、ソロもとても素晴らしいのだが、スタンダード曲「I've got rhythem」をストライド奏法で弾いたときは、最初から速弾きなのだが、途中で倍速くらいにめまぐるしくなり、その後飛び出していくあたり
アクロバティックでとってもおもしろい。
本当に、両手の指を酷使して、演奏を展開する。強烈なリズムをたたき出すかと思えば、速いリフを延々と繰りかえす。その技術には思わず魅入ってしまう。

今回の演奏は、アンコール後に客電が点いて、客の追い出しが始まっていた時に熱心なファンのお陰で、再度ステージに上がってくれた。しかも、おまけのようなアンコールでなく、「ノリノリ」のいつもの曲でフルにソロ回しもあり、手拍子あり、合いの手の声ありの大盛り上がりで、たっぷり聞かせてくれて本当にいいライブだった~~~。

彼女のパンフレットを観ると、一年間のツアーのすさまじさがそのスケジュールを通じてしることができる。いつも、その年の終わり頃に日本に帰ってきてツアーの締めをする。
同じ曲をくりかえし、毎日、世界のどこかで演奏することがどれだけ過酷で、プレイヤーとして新しいものを創りだす苦労があるのだろうか、計り知れないが、インタビューでは、どんなにテンションがあがってしまっていても、最近ではその時その時の演奏が新しく、「お、こんないいフレーズ弾いてた」と後でDVDでみると思えるほどに、自分を「コントロール」したアドリブができているという。
並外れた、能力。天才的な創造力を彼女には感じる。ますます進化する、それを追い続けることができる幸せをかみ締める。

上原ひろみ ブログはこちら

2008年11月30日

アジアプレス記者のお話

29日土曜日の、「 ~ジャーナリストと話そう~アジアプレス現場報告 イラクと北朝鮮はいま-知りたいことと、伝えたいこと」に行ってきた。

90名先着とあったが、結果120名ほどの参加者だったようだ。大勢の人がアジアプレスに関心をもっているということは、とてもいいと思うのだけど。
この会は、アジアプレスの記者がイラク・北朝鮮の取材をとおして現状を報告する部分と、直接質疑応答に彼らが応じるパートに分かれていた。午後1時30分より始まり、修了は7時半と6時間にわたって、多くのことが語られた。

イラクが報道される時は自爆テロがどこかであったときに、何人が犠牲になったという程度の情報しか入らない。イラクで生きている人々はどんな生活を今しているのか?先日、イラクで米軍と地位協定が承認されたが、日本の沖縄にある地位協定より、イラクの主張が入っている。

(1)09年6月までに都市部などから米軍戦闘部隊が撤退(2)任務外の米兵による重大犯罪はイラク側が第1次裁判権を持つ(3)米軍はイラク側の令状なしに家宅捜索しない(4)イラクを他国への攻撃拠点としない-などを規定した。
共同ニュースより引用

そんな米軍がいることを承認するのは、反発があってしかりなのだが、報告会できいたことは、実際にイラクに住む人々はもっと現実的な気持ちをもっている。それは、誰でもいいから速く治安を安定させてほしい。ということだ。

外国人記者が狙われ、危ないが、外国人記者はそこへ行かなければすむが、イラク人記者も危険は同様で、記者は顔を隠す目だし帽のようなのを被り取材するそうだ。狙われるのは自分だけでなく、家族も同様なのでとても危険だそうだ。誘拐・拉致の目的は、いまは、宗教的・政治的・金目的・雇われ仕事など入り混じっており、何で襲われるかは分からない状況。一刻も速く、おちついた生活がしたい。
米軍がひどいことは知っているが、治安維持の一助になっているのですぐに撤退して欲しいとは思わない。という本音。

クルド人の取材が多い、坂本記者は、スン二・シーア・キリスト教、クルド人、そして米軍色んなものが対立しているが、現状が悪いのはお互いに誰かのせいにしているだけだ。と言う。本当にイラクが落ち着くには多くの・多くのプロセスが必要なのだろうなと感じた。

そして、未知の北朝鮮。石丸次郎さんが熱くかたり、写真展をつうじて、内部の人から届いた本当の朝鮮の姿を私たちに見せる。

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