でこぼこな世の中
べこぼこ人形
このところ、「べこぼこ」として古い歌をブルースやブギの感じでアレンジして弾き歌うユニットをしている。マイマイフェスティバルでコリアボランティア協会のボランティア仲間として出演させてもらったお礼のような形で、専従ボランティアの久保麗子さんが、写真の人形を作ってくれた。キーボードとウクレレで唄う姿を作ってくれている。とってもキュートで嬉しい。
人形を作ってくれた麗子さんは、実は絵の先生でもあるし、イベントのポスターやら明るいイラストを描く。コリアボランティア協会は、代表が朝鮮籍の書家、姜秀峰さんでもある。
作品は、とても柔らかい線で描かれた、和みをあたえる字。人を呼び寄せる魅力が字にもあるのかと思ってしまう。
震災以降ボランティアも注目された、けれど最近の格差社会といわれる状況下では、若い人がそういう気持ちの余裕、自分が必要とされる場所を求めて、ボランティアに行き当たることは厳しい状況になっているのかもしれない。自分の生活がぎりぎりのとき。本当ならすこし他が見えて、手を差し伸べることで
自分も力をもらえることもあると思うけれど。
一方で、同世代のそういう格差のある生活に関係ないと思って働いている人たちがいることも知った。
というのは、久しぶりに髪を切りに行った時。美容院というところはいろいろ話かけられる。
私は、知らない人と話すことは嫌いではないが、美容師の彼らの話は無理に話題を作ろうとしてる感じで、こちらが気を使ってしまう。ので、本を持っていて「私は本を読んでいます」とお話をしなくていいんだよというオーラをだすことにしてる。
横では、まあ、実にプライベートなことまで語る若い女性の話が耳に入ってきて、お互いに楽しそうに仕事をし、髪を切ってもらっているなあと関心してしまう。オーラを出していたのにも関わらず、私のほうを担当する人が「何を読んでいるのですか?」と聞くので、少し語った。
そのとき雨宮処凛さんの本を読んでいたのだが、そこにいた数人は誰も彼女の名を知らなかった。
プレカリアートと共闘する彼女の存在は、貧困でない若者には関心がないことなのか?と。
社会的な問題に関心がないのか、その余裕がないのかわからないが、でも明日のわが身かもしれないのに・・・と思った。
ので、タイトルのように・・・でこぼこな感じがしたのだ。