週刊金曜日 上野千鶴子対談を読む
週刊金曜日は、毎週忘れずにポストにやってくる。定期購読をしているためなのだが、他に読んでいる本があったり、雑事で忙しくしていると、封をしたままの金曜日が溜まってしまう。
そして開いた11月3日、創刊13周年記念号の上野千鶴子・佐高信対談<教育で「危険な現実」は変えられない>ジェンダーフリーバッシングの標的になった上野さん、嫌われるキーワードは、非婚・離婚・シングルマザーなどらしい、今年3月にあった福井県の生活学習館での書籍の撤去事件は、こういった関連書籍を「内容が過激」という理由で撤去されるというものだった。いまも裁判で争われている。
家父長制を復活させようとでもするかのような自民党、安部、山谷のプロジェクト。本気で少子化を歯止めしたいのであれば、この対談で上野さんが言っているようにシングルマザー支援をし婚外子差別を撤廃すればいい。
日本での婚外子の割合は2003年データで1.93%北欧・アメリカなどは二桁代。アジアの数字は載っていなかったけれど。
家族を一単位としてまとめ、公に尽くさせる、「美しい国」に命をささげる人間をつくる教育をするという「教育再生」。
偏狭なナショナリズムに利用されるような「教育」はやめてほしい。
確かに家族は昔のように暮らしていないと思う。みんな働き、時間もばらばらだ。けれど、家族のようにこころを寄せ合う、コミュニティーや繋がりのほうが大切だと思う。愛し合う仲間たち。そうやって生きていければいいと私は思う。
ゴスペルの仲間たちをみていると、本当に心温まる。お互いに寄り添う努力を惜しまない。私は、ゴスペルは卒業したって、おこがましい言い方したと今は反省してる。中退だね。何も理解していないと思うけれど、かってにドロップアウトしたっていうような。けれど、彼らは大切な宝物。小さい家族ではなく、大きな家族をもてる幸せ。
どんなにくだらない教育をうけても、現実は続き、人は賢く生きたい。子供たちにはそれだけは知って欲しい。