六ヶ所村ラプソディー 日常の中の異形
自分が生活するために必要なもの。パソコンのまわりにおびただしい、コンセントが刺されている。
デジタルの楽器・家電なくても、多分生活できるのだろうけれど、今の今、その中にまみれている自分がいる。
この電気のエネルギーは、どこからやってきてるのか?
日本に54基ある、原発から。
原発の廃棄物は、リサイクルされ劣化ウラン弾となる。イラク・アフガンで白血病になっている子供達をおびやかす大本は、ごく近くにあった。つまり加害者は私でもある。
さらに、54もある原発からでる核の放射性廃棄物を処理する為の再処理工場が六ヶ所村にある。
この工場の現実と、そこに住む人々、反対運動をする人、しかたなく賛成をする人。等しい愛情をもったまなざしで捉えた映画が、「六ヶ所村ラプソディー」である。
もう出来てしまった再処理工場。今年の3月31日にウラン試験が行われた。来年には本格稼動の見込みだ。
この工場が稼動する事によって、煙突から空中に、パイプから海に放射能がばら撒かれる。
周囲の人々が危険にさらされる。
海産物汚染、農産物汚染、内部被爆。海の水や空の空気で薄めるから安全と核燃は言う。
そこで生活する人々は、厳しい開拓の生活から土地を手放し、海を手放し、生活のために再処理工場と共存している。反対派の人は、細々と稼動中止をもとめて訴えつづける。
その中でもチューリップを育てて、反対運動を続けている菊川さんがいる。彼女の美しい「花とハーブの里」のサイトは、コチラ
本当に原発を手放して、生活できるように私達は生活を見直さなくてはならないだろう。そう迫られている。こんな危険な工場や、原発が日本の海岸線にたくさんあるということは、まったくテロリストにとってもっとも狙いやすい状況ともいえる。
この映画に賛同して、坂本龍一さんが、ポッドキャストで監督の鎌仲さんとトークをしている。
こちらのサイトは、RADIO SAKAMOTO Podcasting Vol.8
また、このことを世界にもっと伝えようと坂本さんはラッパーや友人のクリスチャン・フェネスと組んで歌を作った。また海外向けのポッドキャストで、「stop-rokkasho podcast」というもので英語で訴えをしている。
まず知ることから、そして考え、生活を立て直す。さあ、どこまでやれるだろう。
stop-rokkasho podcastの公式サイトhttp://stop-rokkasho.org/