Gift ベアテの贈り物
ベアテの贈り物
今日は、冷たい雨の降る日曜日だった。映画を観て帰るときにはヒョウが傘を打ち付けた。
午後1時過ぎから、赤松良子さんの講演会、2時40分から「ベアテの贈り物」上映会。今日のクレオ大阪中央は、フェスタという催しで土曜日からいろんなイベントが館内で行われていた。
日頃、このクレオの講座にはおそらく、日中が自由になる年配の女性が多く活動しているとおもわれる。もちろん夜も使われているだろうが(実際、ゴスペルの練習に夏のコンサート前は良く使った。)そんな、女性達が観客の中心をなしていた。
そう、ここは男女共同参画のための推進役となる施設なのだ。ここで、「ベアテの贈り物」が上映されるのはふさわしいと思うけれど。
わたしは、憲法14条、24条の条文を作成した、ベアテ・シロタ・ゴードンさんのことを深く掘り下げた映画と勝手に勘違いしていた。確かに、ベアテさんの講演を撮った部分も多く挿入されていたが、なぜ、彼女が日本と関わり深いか・・・そのことに前半がついやされ、後半は、この「贈り物」である24条を踏まえて日本と言う国が、男女平等へどのような働きを実際にしてきたかを断片的に伝えている。
やはり、多くの女性によっていろんな場面で、今のように女性が働く事ができるまでに活動が積み重ねられた、その恩恵の上に我々はいる。まだ、途上ではあるが、しかし、参政権獲得から、男女雇用機会均等法にいたるまで長い道のりであったとも思う。
国連については、戦勝国が作った組織である事や、不正やオイルの癒着があったり、拒否権についても問題があったりするけれど、女性の権利獲得にも大きな力となったことを知った。まだ記憶に新しい住友化学の裁判についても外圧となった。そのように、ひとつひとつ積み重ねられた、女性の活動を追っていく映画後半部分は、別の映画のようだった。
確かに、スタートはベアテさんの条文。
しかしいまや、自民党にはこの24条を改悪しようとする動きがあり、時代逆行の考えがあることも頭においておかなくてはならない。
詳しくは、
STOP!憲法24条改悪キャンペーン サイトへ
ただ、ドキュメンタリー映画をこのところ観ることが多くなって、作品としては、イマイチだったかな。情報としてはあり。次は、ドキュメンタリーではないけれど「亀も空を飛ぶ」を見ます!!