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2005年11月 アーカイブ

2005年11月02日

待ち遠しい映画たち 

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大阪で公開が待ち望まれる映画。わすれないように書いておこうと思う。

、「The corporation」ザ・コーポレーション
今、日本でも企業買収について連日ニュースで流れるが、このコーポレーションという映画はアメリカで企業が行っていることは、どういうことか?ということを、問うたドキュメンタリー映画らしい。

12月10日より、東京UPLINKで公開される。大阪では、来春シネヌ-ヴォにて予定されている。
この映画は、おもしろい宣伝方法を行っている。ブロガ-試写会というものだ。
ブログを開設している人で、感想を書き、トラックバックをしてくれるというのが条件で、試写希望のメールを送ると、招待してくれるというものだ。なかなか今時の流れを捉えている、しかし、試写は東京のみ。
残念。

公式HPはこちら

2、「亀も空を飛ぶ」2004年イラク 監督・脚本・製作:バフマン・ゴバディ
監督は、イラン出身のクルド人だ。こどもたちの目でイラク戦争を描いている。
こういう作品は、きっとわたしたちの知らない視点を与えてくれると思う。想像したくても、想像しがたい戦争下の人々の生活。
「Little Bird」とはまた違った、ドキュメンタリ-ではないけれど、当地の人が描く戦争とはどんなものか知りたいと思う。

東京では岩波ホール。大阪は、梅田ガ-デンシネマ12月上旬公開。

goo映画での解説はこちら
劣化ウランキャンペーンでの解説はこちらのページから

3、映画ではないが講演会  11月13日(日)京都YWCA(要予約)
ヨハン・ガルトゥングさんの平和学トレーニング11
東アジアの平和を考える -共同体づくりのための市民の役割-
岩波ブックレットにもなった、ガルトゥングさんの平和のための授業。今回は、軍隊を持たない国コスタリカのことを研究している、足立力也さんも登場する。う~ん。行きたい。

詳しくは、京都YWCAほーぽのぽの会

4、ついでに11月13日はもう一つ。「市民と学生でつくる平和のための講演会~それでも戦争に賛成ですか?~大阪大学豊中キャンパス。詳しくは、こちらここでは、高遠菜穂子さんとアランネルソンさんがお話する。

いろんなところに出かける基準が、このところ変わってきている。考える種になってくれる、行動するためのヒントを求める。でもね。映画は公開期間をちゃんとチェックしないと、すぐ見逃してしまう。だから自分の忘備録のために書きました。

2005年11月07日

劣化ウラン弾 廃絶のためにどうする?

http://www.cadu-jp.org/reports/report051107.html11.5.gif
KISS FM KOBEからみた港。(FM出演記念!!)

11月5日大阪生涯学習センターでウラン兵器の影響を受けた元帰還兵、ジェラルド・マシューさんと奥さんの講演集会へ行った。

マシューさんについての詳細は、劣化ウラン弾廃絶の運動をしているグループが紹介をしているので、そちらを記しておきます。
ICBUW「ウラン兵器禁止を求める国際連合」http://www.bandepleteduranium.org/index.php
核廃絶をめざすヒロシマの会 http://e-hanwa.org/
劣化ウラン弾廃絶キャンペーン http://www.cadu-jp.org/contents.html

わたしのように、ふらっと一人で運動体に属していないものが、講演集会なるものに現れるのは、まわりをみわたしても少ないに違いないが、なぜ、足を運ぼうと思ったのかといえば、やはり、マスメディアやインターネットの記事やメールで、この話に触れるのと、実際に本人から聞くのでは、同じ話でも状況を想像する度合いが違うと思うからだ。どんなことをこの人は体験したんだろう、その言葉のニュアンスは、乏しい英語力でも聞き取ることができるときが有る。

ウラン弾の被爆を疑ったのは、体調不良(常に悩まされる頭痛とかいろいろ)と生まれてきた子供の片手の指の欠損障害だった。尿検査でウランが検出されたのだが、アメリカ政府は、因果関係を認めない。
そのために訴訟を起こす準備をしている。とても厳しい戦いをはじめようとしている。
彼が、日本に来たことで、広島、長崎を訪問して学んだことも多いと思う。被爆国であるがゆえに、核廃絶に大きな望みをもっているこの国の人々に何か支援できる事があるのではないかと思う。

参加している、団体の人たちは、それぞれ、自分の活動の中で専門性の高い研究を調査しておられる。
では、私のような個人は何ができるか?というと、こうしてちくちく、書くことと、あとは、人前で手作り楽器なんかでパフォーマンスするときに、こんなことがあるよ。と伝えることができればいいと思う。
いかに、運動している人たちが、その問題について専門性が高くても、多くの一般の人の共感を得られなければ、動きはない。

自民党の改憲案だって、一般の人がただしく理解しないと、えらいことになる。自分もその一人として、知る事に対して、今まで以上に気を使う。
何が正しい情報なのか?っていうのも、難しい。ほんと

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2005年11月15日

テロリストがやってきた

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11/13は、京都YWCAで、ガルトゥング平和学講座、第11回<東アジアの平和を考える>に参加した。
おりしも、YWCAは、京都迎賓館のある通りから、一本入ったところにあり、日曜日は、今日のブッシュ来日にそなえて、日本各地から警察官がやってきていた。警戒態勢のひかれるなか・・・平和を考える。

わたしは、以前から参加したかった、ヨハン・ガルトゥングさんの講座に行く事にした。

毎日新聞関連記事 コチラ

このシリーズは、YWCAほーぽのぽの会の主催で連続して行われており岩波ブックレットの「平和を創る発想術-紛争から和解へ-」が、この会の8回目までのまとめとなっている。

日本の政治が、東アジアの方をみていくのか、アメリカの方だけをみていくのか。それによって、今後の日本の国際的な立場が大きくかわるであろう。
そして、最悪のシナリオはATINIA(lost of status)~かやの外になる~ということ。
①中国・韓国朝鮮との非和解
②対米へのみち
この選択にかかる。と最悪のバージョンをガルトゥングさんは淡々と話す。

日本政府のゆくえを、指をくわえて私は、見ていることしかできないのだろうか?
この講座は、「市民に何ができるか?」という重要なサブテーマを持っていた。
でも「私」は何をすればいいのか?という答えは、手に入れることは出来なかった。

でも他のパネリストの発言が、私にはすこし現実的な動きのヒントになるかもしれない。その一人毎日新聞記者の中村一成さんの発言。
在日韓国・朝鮮人の差別闘争などを追いつづけている、中村さんは、日本の国内にまだある、和解できていない問題に言及した。東アジアと共存するという前に、国内に解決しないアジアの問題がある。
残された問題。
アジアとはいえ、さまざまな文化・歴史を持った国々が、一つに共有し、共存するということは、大変な異なるものに対する寛容と交渉、理解が必要だろう。同じ一つの国に、同じ言葉をつかって生活する、違う国籍の人々に対し、日本は寛容といえるだろうか?

もう一人、足立力也さんは、南米での会議をとおして、お互いを理解しあおうという実践をされている。知らなかったことを知る。他者の目から自国を知る。そういう努力を続けておられる。具体的な働きかけとしては、そいういう草の根的な、交流、和解に向けた努力の積み重ねが、東アジアに向けても必要なのかもしれない。また、民間人ができることのひとつなのかもしれない。

足立力也さんのHPはコチラ

「共存」「共有」というが、異文化が並立するということには、非常な努力がいる。
卑近なことでは、結婚だってそうだ。男と女のバックグラウンドの異文化をどうすりあわせて、新しいルール作りをするか、共有するものと、まったく別々でありながら、ありつづけることと。
異文化の習慣を受け入れる事というのは、本当に、かくごのいることなのだ。

平和というのは、そんな混沌としたものの上にぽっかりとある。ない地域もとても多い。
ぽっかりとあったと思っていたら、オゾンホールのように無くなって行ってしまう。平和環境を破壊するとそうなる。つまり、努力して保つ必要があるということ。

そんななか、京都議定書を反故にした、環境にとってもテロリストのブッシュが京都にやってきた。

2005年11月17日

Lightning In A Bottle

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ライトニング・イン・ア・ボトルDVD

ずっと追いつづけていて、たった一本、観れなかった映画があった。「Bluce Movie Project」の締めとなった、ラジオ・シティホールで行われた、ブルース・ライブの模様のドキュメンタリー映画だ。

レンタルで、出ていたので思わず借りた。ブルースマン達がほぼ一曲ずつ、歌い繋いで行く。
公式サイトは、コチラ

アメリカは2003年にブルース生誕100周年として、ブルースの再発見をテーマに色んな取り組みを行った。メディアが取り上げたり、学習教材、CD、出版物など積極的に。その中でも、最大のイベントとなった
ラジオホールでのコンサート「サルート・トウ・ザ・ブルース」のドキュメンタリー映画がこの「ライトニング・イン・ア・ボトル」である。

演奏もすばらしかったが、ブルースにいたるまでの、スピリチュアルであろう「俺の墓をきれいにしてくれ」をメイヴィス・ステイプルズが歌ったり、人種隔離法(WhiteとColoredにわけられた法律)のジム・クロウ法に反対するメッセージを歌った、「ジム・クロウ・ブルース」、ビリ-ホリデイが歌って有名な「ストレンジ・フルーツ(奇妙な果実)」など、当時の厳しい黒人差別の苦しみを歌う唄がやはり、迫るものがあった。

ブルースは、色恋のものも多い。嘆きも多い、悲しみも。
けれど演奏は、ご機嫌だ。ドライブするギター、大好きなボニーレイットもスライドギターを聞かせてくれる。
ドクタージョンのロールするピアノ。好きなものが一杯つまった、映画だった。

ブルースは、いまやアメリカの宝だ。
しかも、この音楽はいかに世界のポピュラー音楽に影響をあたえたのか、計り知れない。
ブルースがあったから、R&Bがあり、ヒップホップがあった。そして、JAZZも。
アメリカナイズされた政府は大嫌いだけれど、ブルースは、黒人のもの。アフリカからやってきた、人々が奴隷生活を経てうまれた。こころ惹かれる。どうしても。

2005年11月19日

親もすてたもんじゃない

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あんまり、自分の身近すぎる話を書くのは控えているのが、今日久しぶりに保護者会というの出かけて、なんて親ってがんばってるだ~と思った。

子供の親をやっていると、その年に応じた子供の心の変化や気持ちを、子供が時には叫び、時にはつぶやき、時には普通に話していることを親がキャッチしきれないことがある。そうやって、立ち止まって、当たり前の道からハズレて歩こうする子供に対し「なんでこうなる」「どこが悪かったのか」と考え、自分を追い込んだり子供を追及するという時期をへて、ささえになることを決意した親達。

これが、今日あった多くの子供の親達の姿だった。
こんな親の会は、他にあまりないだろう。特に、何事もなく、毎朝学校に行き、学校社会と折り合いつけて生きていける子供達の通う学校には。

管理的に子供を扱うのは、簡単だ。彼らを一人一人みないですむから。
けれど、わが子供ももう一つの学校~オルタナティブ・スクール~に行っている。
彼らには自由はある。けれど、自分のことを自分でコントロールしなくてはならない。自由というのはもっとも大変な生き方なのだ。
白紙の画用紙を前に、呆然としていたことがあった。子供の頃、何を描くか見つけられないでいるとき。

ここに来る、親達は子供に育てられる。無理難題を子供に突きつけられるから。苦しみを抱え込んだり、うつになってしまうことも有るだろう。でも、人間は高いハードルを前にしたら、やはり乗り越えようとするだろう。そんな、こころから子供を思う親達がここにいることに、何だか安心する。

そうそう。「勝ち組」「負け組」なんてくそくらえだ。ユニークで幸せな生き方ができることが、人間らしくいきることなのだと思うね。

2005年11月25日

反戦歌 SMAP Triangle 

11月23日に発売された、SMAPの新曲「Triangle」を何気なく聴いていて、歌詞が心にひっかかった。
この曲は、コンサートで歌われていて、ファンからCD化を望まれて発売された・・・という経緯を聞いた。
作詞・作曲は、市川喜康

歌詞の詳細は、うたマップで読んで欲しい。

私が引っかかったのは、最後のリフレイン。
>精悍な顔つきで構えた銃は、他でもなく僕らの心に突きつけられている。

この言葉から、シエラレオネの少年兵の姿を思い浮かべたのはわたしだけだろうか?

>大国の英雄(ヒーロー)や戦火の少女、それぞれ重さの同じ、尊ぶべき生命だから。

アメリカの戦争と犠牲になったイラクの子供達の姿。
かなり具体的なイメージを言葉にした反戦歌である。

この歌が、多くの支持を受けたということは、SMAPファンも心が動いたからだろうか。
表面的に平和・反戦と叫んだり、意思表示したりしても、何も変わらない気がする。そんな、むなしい空気感をSMAPという、もう若すぎない、大人になったアイドルが、歌う気持ちは何なのだろうか?

彼らの曲は、かならず多く聞く機会を得ると思う。まちに、響け、命の歌!


2005年11月26日

ベアテの贈り物 大阪で12月に上映

映画「ベアテの贈り物」を観たいと思っていて、何度もチャンスがあったのに・・観ることができていなかった。ふと、映画のHPを見ていて、上映スケジュールをチェックするといけそうなのがあった。

忘れないように、メモ。

イベントタイトル 《フェスタ》『ベアテの贈りもの』上映会&赤松良子講演会
開催2005年12月4日(日)13:00~16:10(開場 12:30)
場所 クレオ大阪中央 
大阪市天王寺区上汐5-6-25(地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅下車、北東へ徒歩3分
対象 1,000名
受講料 無料
申し込み不要 当日先着順
問合せ クレオ大阪中央 電話:06-6770-7200 FAX:06-6770-7705
主催 大阪市

今回は、赤松さんの講演会付き、しかも無料。こりゃ、クレオの周りに入場前は並ばんとあかんな~
行く人、この指とまれ。

2005年11月30日

カプースチンを聴く 「青井彰 ピアノリサイタル2005」

昨夜は、カプースチンの曲が、日本のピアニストによって弾かれるというわけで、仲間と一緒に、大阪梅新のフェニックスホールへ出向いた。

青井さんという、ピアニストがどんな方は存じないが、何故カプースチンを弾きたいと思うのかわからない。
カプースチンの中でも、あんまりジャズっぽくない選曲で、演奏を堪能したという感じはしなかった。
どちらかというと、あってないかも・・・って感じかな。
それよりも、キャラクターの印象が強すぎて、本題と別のところで盛り上がってしまった!

わたしは、クラッシックのピアニストが自分のリサイタルで演奏するスタイルで、セロテープを張ってつなげた楽譜を用意した人をあまり知らない。譜めくりもいないので、時にはすばやく自分でページをめくる。
そういった所作や姿が、おもしろくて、このコンサートなかなかのものだった。

カプースチンの音は、結構あきない。古いジャズのストライド(しかしすごく速い)奏法が入ってきたり、ジャズが長年かかって変異してきた、新しさをとっぱらって、譜面に貼り付けてしまった人。
私の好みは、やはり、自由に音が動きまわるインプロビゼイションの世界だけど、聞いていて、厭きのこない、色んなメニューを出してくれる贅沢な、食事みたいな音楽だ。

この作曲家をいろんな人に演奏させたい知り合いがいる、おもしろい企画を考えてね。JAZZの土俵にもって来て、ジャズピアニストが弾くのを是非聴いてみたい。

おまけ。
一緒に行った仲間から「のだめカンタービレ」というコミックを借りた。全13巻のうち5巻まで、コンサートの帰りの電車で読み始めて、はまりました。
音大生の話なのだけれど・・・・・。はまる。音楽好きには、そそられるシーンがあるな。

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