6月5日のBS放送 必見
昨年BBCで放送されカンヌ映画祭で特別上映されたという、番組「テロとの戦いの真相」3部作がこの6月5日(日)午後10時10分~6月6日(月)午前0時59分まで一気に放送される。
平和関連のML pamlから以下転載します。
6月5日(日)22時10分~翌6日(月)1時
NHK衛星第一放送『「テロとの戦い」の真相』全3部
昨秋、イギリスBBCで放送されて大評判となり、先日のカンヌ映画祭でも特別上映された秀作ドキュメンタリーです(原題「悪夢の力」)。
対テロ戦争で激突する米国のネオコンと中東のイスラム過激派。2つの政治集団は同じ1950年代に誕生し、人々の心に恐怖を植え付けて権力を握るという戦略も共通している。両者の歴史をたどることで現在の国際政治の核心に迫ろうとするイギリスBBCの3回シリーズ。ゴルバチョフ元ソ連大統領やネオコンのリーダーの一人リチャード・パール、さらにビン・ラディンをよく知るイスラム武装勢力のリーダーの証言をもとに、現在の「対テロ戦争」は2つのグループが生み出した「恐怖の幻想」の産物ではないかと問いかける。
(1)- イスラム過激派とアメリカネオコン -
後10・10~11・00
イスラム過激派の元祖はエジプト出身のクトゥブである。彼は50年代のアメリカに留学中、退廃した社会を見たクトゥブは腐敗を世界に垂れ流すアメリカを敵視する思想を持つに至る。クトゥブはナセル政権の親米路線に反発。反体制青年団を組織し、66年に処刑された。そのクトゥブの思想を引き継いだ人物こそはビン・ラディンの側近ザワヒリであった。同じ50年代アメリカにネオコンの源流を築いた人物はレオ・シュトラウス。彼は米国が自由と民主主義を維持するには人心を統合する「神話」が必要だと考えた。その神話とは、「アメリカこそは世界から悪を追放できるただ一つの国」というもの。その最初のターゲットはソ連だった。
(2)- アフガン戦争 幻の勝利 -
後11・10~深夜0・00
79年に始まったソビエトのアフガニスタン介入を、ネオコンとイスラム過激派は共に戦った。そしてソビエトはアフガンから撤退後の90年崩壊する。ネオコンもイスラム過激派も「ソ連崩壊はアフガンの勝利が引き起こした」と実態と異なる宣伝を行いさらに勢力を拡大する。イスラム過激派の内部ではビン・ラディンは資金提供を行うのみで、クトゥブの弟子ザワヒリが主導権を握った。90年代半ば、イスラム過激派はアルジェリア・エジプトでテロを通してイスラム政権の樹立を図るが敗北、新たな敵をアメリカに求めていく。一方、ネオコンはクリントンのスキャンダルを誇張するメディア戦略を展開、政権を奪取する。
(3)- 幻のテロ組織を狙って -
深夜0・10~1・00
2001年1月、ケニアとタンザニアでの同時米大使館爆破事件の公判がニューヨークで開かれていた。この法廷で一人のアラブ系証人が「アルカイダ」という言葉を発した。米当局は、テロ組織に「顔」を必要としていたため、この「アルカイダ」という言葉に飛びついた。さらに同時多発テロ以降、FBIが存在しない「アルカイダ」の地下組織を摘発すると称して冤罪事件を繰り返していると、検挙されたアラブ系アメリカ人の弁護士が語る。ディズニーランドでの単なる観光ビデオが「爆破の下見ビデオ」とされ子どもの落書きが「トルコ米軍基地爆破の暗号」とされ裁判に提出されているのだという。
[原題] The Power of Nightmares
[制作] イギリス/2004年
NHKのHP
http://www3.nhk.or.jp/omoban/
♪ 転送大歓迎 ♪
関連記事
TUP-Bulletin
TUPによると、アメリカでは、バッシングを恐れて放映できないそうです。
このところ、BSは、劣化ウラン弾の番組放映や目の離せないドキュメンタリーが多い。
ビデオセットだな。DVDレコーダーもってないからな。日記も音楽ぶっとんで、こんな話題が続いています。
今年は戦後60年。ひしひしと迫る恐怖。戦争について考える好機。音楽、平和産業と呼ばれるものに、こころ癒され、ご飯をたべさせてもらってるこの身である。なんとか平和を守り抜いて、後に続く人に素晴らしい芸術作品を残していってほしいから。