ついに!観ることが出来た。この映画だった。なんと一番前の席しかあいてなく(そりゃそうだね~上映5分前滑り込みだから・・・)、エルフ語は英語字幕で間に合わせた。なぜかって?
スクリーンの右端に日本語訳がでるから、顔をうんと右に振らねばならない。・・・そうするといいシーンを見逃してしまう!!!
2000年の公開で観に行ってから、文庫の9巻を読み終わるまで、ファンタジーに浸り、旅の仲間の行く末をあんじながら、本を読み進んだ。関連書もたくさんでていてまだまだ、はまれるので末永く楽しめるのだ。
原作を読んだ人はわかるだろうけど、物語はもっといろんな出来事や登場する人物(正確には~族)がでてきて、セオデン王やデネソール候の人物像。アラゴルンやホビットたちの心の動きが現れている。
3部作最後の「王の帰還」は、いうまでもなくアラゴルンがゴンドールの真の王であり、指輪をフロドが破壊した後に王座につくということをあらわしているが、本での描写のなかでわたしが好きな場面がある。
アラゴルンは真の王であることの証に、むかしから伝えられている歌に、王は癒し主である。というくだりがあるという。私は、アラゴルンが傷ついたファラミアやエオウィン、メリーを静かに癒し、真の王であることを回りのものにも知らしめる。というシーンがすごく好きで、これは、キリストが病の人を癒したこと、王の王であるといわれるそういうイメージを持ったことでもある。
アラゴルンは実際の外傷を治したというのでなく、魂やモルドールの暗黒のサウロンの黒い意志というでもいうのか、そういったことが原因の病から、救い出した。と考えられる。
そういう偉大さをアラゴルンはもっている、非常に高潔な王である。
その魅力を、十分に感じるシーンがなく、指輪が投げ入れられた後、あっという間に王に即位した姿は、あっけない。
このアラゴルンを演じるヴィゴ・モーテンセンはインタビューで監督のピータージャクソンが戦闘シーンが好きで、そのスケールが大きいほど戦闘者が多いほど喜ぶ・・・・と語っている。そう、映画であるがゆえに、見せ場はやはり大戦闘シーンなのか・・・。いいけどね。映画だから。
そうこの戦闘シーンも一番前でみたわたしが不運だった製か知らんが、ちょっと動きが速すぎて戦いの映像が流れてしまったように見えたのはなんでかな?大戦闘なので誰がどこぞで誰かと戦っているなんてのは、実際にはわからないだろうけど。もう一回観るしかないのかな?
この3部作ロードショーが終わったら、一気に一日三本立て上映なんてしないのかな?
一日掛けて1部から3部まで観るのにな~誰か企画してください。
こんなに、物語に浸れるなんて、幸せ~と思う。
そういえば、指輪を投げ入れて帰ってきたホビット庄でなにげにビールを傾ける仲間たちの描写はなんだか寂しかった。村人が功績を称えるでもなく、全くなにもなかったかのようなホビット庄だが、実際は違ったんだよね。(原作を読んでください。)彼らの成長というのも今ひとつ評価されてなくてかわいそうな感じだった。フロドも寂しいし。
冒険のお話の終わりはあたりまえだけれど、静かだ。その静かさが、癒された、こころの平安を得るような静けさであればいいけれど、すこしこの映画が終わって物悲しさを感じた。
その点でも原作は優れている。
映画の夢に酔った人は是非原作で、もう一度旅に出て欲しい。長い、長いたびだけれど、文章の中に文字の中に、そうたくさんでてくる歌の中に希望が見出せる。
次に観たい映画No.1は「ホテルビーナス」か?今日スマスマの剛特集を見てしまった・・・・から。み~は~やねエ!