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2009年09月28日

映画キャデラックレコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語

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いやあ~。中々面白かった。この映画「キャデラックレコード
ブルースが好きで、何年かまえにマーティン・スコセッシ監督が撮ったブルースのシリーズも全て公開されたものは映画館で観たが、今回はドキュメンタリーではないので、それほど期待をしていたわけではなかった。

マディ・ウオータースは、実物は(レコードジャッケット写真でしか残念ながら拝見してないけど)もっと迫力のある顔で、声もパワフルだけれどなあ~と思いつつ、登場シーンが畑で小作人として働くところだったので、「へ~ここから始めるのか」とすこし感心した。

リトル・ウオーターが、あんなに短気であぶない人間とは知らなかったし、スタジオでのマディとハウリン・ウルフとのいきさつや、レコーディングスタジオでどのようにブルースが生み出されていったのか・・。そこに立ち会ってみているような気分で、楽しかった。ハウリン・ウルフは、確かに大男で、声もしゃがれていて、大迫力だったが、相方は、実際はもっとごっつい声やで~と、帰りに話していた。
家には、マディもウルフもレコードはある。ずいぶん昔に買ってから、長らくターンテーブルに乗せていなかったので、今度ブルースデイでもして掛けてみよっと。

この物語の中には、当時の黒人の置かれていた社会がしっかり描かれている。
BlackとWhiteに分かれた街。黒人音楽は、当時race music と言われていた。決して白人のチャートにあがらない音楽、その中でChessレコードから出たチャックベリーのヒットでクロスオーバーが起こっていく。チェスレコード創設者、レナードはポーランド出身の白人だが、黒人に偏見はもっていなかったという。ほとんどのアメリカ白人が見向きもしなかった奴隷の音楽ブルースは、イギリスの若者に熱狂的に支持されて、ストーンズ、エリック・クラプトンなどに取り上げられて、逆輸入的にアメリカでも注目されることとなる。

私達が熱狂したブルース。いまだに惹かれるブルース。
若い人たちは、曲をカバーしたりしている。
映画「ドリームガールズ」が、チェス・レコードをモデルにしているといわれているが
あの映画が好きな人は、きっと納得がいくと思う。

エンドロールでキャストを見ていたら、役名で、ミニー・リパートンやジェイムス・コットンなどが出ている。そうか~あの絡みは、コットンバンドやったんや~。など、後で知って面白がっている。
全てのキャストは、こちらのサイトで確認できます。
http://www.imdb.com/title/tt1042877/fullcredits#cast

投稿者 pianocraft : 2009年09月28日 23:44

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