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2009年05月22日
ナミイに出会う旅 2
八重山平和祈念館
さて、石垣島で訪ねたかったところ。
沖縄本島には米軍基地がありすぎ、その辺を今回は巡ることはできなかったが、浪さんの住む八重山、素晴らしい海の色と、芸能の島。ここでは、映画から知った、戦争で苦しんだ八重山の人々の思いを知ることができるところを訪れたい。と思った。
八重山の人々は、沖縄戦の頃、日本から兵隊がやってきて強制疎開をさせられた。
その場所は、マラリアが蔓延する山だったので、爆撃などで亡くなった方々よりも、マラリアで亡くなった方々が圧倒的に多い。薬のキニーネも手に入らず、高熱、衰弱して亡くなっていった。
軍隊は、やっぱり国民を守らなかった。国体をまもるだけ。
史跡や戦跡や碑を調べていたのだが、中々そこがどこか?はネットでも分からない。
島についた翌朝、市役所に行って、観光課などがそういう資料をもっていないか聞いてみた。
そうすると、教育委員会の文化課へ行ってくださいといわれた。
そこは映画に出てくるおばあのカレシ、八重山の唄の名人でもあり、沖縄の郷土史、戦史に詳しい大田さんが勤務する場所である。
私は、この旅行のために「八重山の戦後史」という大田さん著の本を読んでいた。が、もう一冊、「八重山の戦争」という、戦跡をガイドした本を書いておられるのを知っていたが、大阪では手に入らず、図書館検索でもなし。石垣市の図書館にはあるのだが、来たら買おうと思っていた。この当たりの件で、実は思い切って、大田さんに4月に手紙を書いていた。お返事ももらっていて、ちょうど私達の旅の日程の間石垣を離れておられるということだった。
だが、職場を思いがけず訪問することになり、なんだか申し訳なかったのだけれど、文化課の人には親切にしていただき、年に1回大田さんが案内する「戦跡めぐり」という教育委員会主催の行事の資料をいくつか頂くことができた。でも、場所はわかりにくいのでいけるところではないとは、伺った。
そこでも、人の縁をひとつ結びつつ、車を動かして石垣島を一周した。
旅は、まだ続いたし、順調だった。
石垣島で私がもっとも心を動かされたのは、御嶽を見たこと、感じたこと。
小さい、木がこんもりした、ひっそりとした場所がそこだ。深い信仰と神聖な、空間。
祈りの場所。入り口には鳥居がたてられているが、それは日本の皇民化政策によって行われたものだ。けれど、それも取り外すことなく、だけど神道でもない。
まだまだ、知らないことばかりだ。けれど、沖縄病というのがあるらしい。私の人生これから、何度か足を踏み入れることになるかもしれない、南の国。
投稿者 pianocraft : 2009年05月22日 22:39