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2008年01月24日

「カルラのリスト」


ドキュメンタリー映画「カルラのリスト」

「カルラのリスト」と言う映画が先週から十三の七芸で公開されていることを知った。
ちょっと、うずうずしていたものが騒ぐ・・・そんな予感の映画のようだ。

国連検察官 カルラ・デル・ポンテ

この映画は、旧ユーゴ紛争の戦争犯罪人を追う国際検察官「カルラ」のドキュメンタリー映画。
国連の旧ユーゴ国際刑事法廷がどのように戦争犯罪人を追い詰めるのか?あるいは、国際正義とは?どのように描かれているのだろう?

日本もICC(国際刑事裁判所)に昨年10月に加入。

公式サイトより
ICCについて

国際刑事裁判所 ICC= International Criminal Court
国連によって設立された旧ユーゴ国際刑事法廷(ICTY)やルワンダ国際刑事法廷(ICTR)など、地域と期間が限定された法廷に普遍性を持たせた国際刑事裁判所(ICC)が国際社会によって2002年に設立された。ICCが裁く犯罪は、ジェノサイド(集団殺害)罪や人道に対する罪(拷問、奴隷制、強姦、強制的失踪など)、戦争犯罪(武力紛争下で罪のない一般市民を殺害、平和活動の阻止など)である。ICCは批准国の領域内で犯罪が行われた場合、あるいはその国の国民が他国で犯罪を起こした場合に適応されるが、批准していなくともその国が許可した場合にも犯罪者は裁かれる。いずれの場合にも該当しない時、国連安保理が事態を国際社会の平和と安全を脅かす状況であると判断した場合にICCへ付託することができる。
なお、国際司法裁判所(ICJ)で現在も判事として活躍する大和田恆氏は日本のICC早期加入を強く訴えてきた一人。今日、中国やロシアは加入しておらず、また米国とイスラエルは9.11以降にそれまで署名していた批准を撤回した。
現在、スーダンのダルフールの人権侵害に対する責任者に対して逮捕状が出ている

日本の加入について

日本はようやく2007年10月1日、ICCに105番目の国として正式に加入。世界が望んだ国際裁判所だが、クリントン政権時にICCを作るという国家間での規定にサインしたアメリカはブッシュ大統領になり署名を撤回。

現在ICCにはロシア、中国、イスラエル、そしてダルフールの虐殺(アラブ系民兵による非アラブ系の虐殺)を起こしているスーダンは加入していない。


紛争下のジェノサイドや人道に対する罪に対して、誰が裁くか?
戦争は犯罪だ。国や、部族や、武装組織が何のために始めようが、被害者は深く傷つき、その多くは一般市民だ。国の利害を超えて、裁かれるために国際法廷はどのような力になるのか、カルラの目線から知ってみたいと思う。
もう終わった紛争でも傷跡は世代を超えて引きずられる。決して癒えることのない深手を人は負う。

本で読んでしっているだけの国際法廷。
駆けつけたい映画だ。

大阪の公開は十三 第七藝術劇場にて
1/26~2/1
モーニングショーのみ公開 午前10:45 ~ 12:30まで

公式サイトは、こちら http://www.uplink.co.jp/carla/

投稿者 pianocraft : 2008年01月24日 22:36

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コメント

こんばんは。

>戦争は犯罪
これは確かなのに、今も現実に行われていることを許してしまっているのですねぇ。

旧ユーゴ国際刑事法廷に関するドキュメントをテレビ番組で見たことがありましたが、私もこの映画、ぜひ観たいです!
でも2/1までとは・・・、残念ながら調整むつかしそうです。

投稿者 りん : 2008年01月25日 20:37

りんさん、こんばんは。
あまりにも多くの人を殺してしまうと、それは犯罪でなくなるんでしょうか?と、いつもボディカウントを見て思います。

確実に原因があり、加害者もいます。

カルラってどんな人なんだろう?って好奇心もあります。

投稿者 pianocraft : 2008年01月25日 22:10

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