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2006年05月19日

オールカプースチンプログラム 関西初

KAWA.jpg
川崎昌裕 カプースチン作品集1

兵庫県芸術文化センター小ホールにて本日、関西初のオールカプースチンプログラムが行われた。
プロデュースは、友人のMOMOちゃん
師匠の871さんに調律をお願いしたため、仕事をそばで見学させていただいた。コンサートの裏から表まで楽しませていただいて幸せだった。

ピアニストの川上昌裕さんは、日本で一番カプースチンを弾けるピアニストだ。リハーサルで初めて出された音を聞いて。うわっと思った。そのときは、技術的なサウンドでなく、音楽として。今回は、川上さんの関西での初演だが、それ以外でも今日のプログラムでは、ビブラフォンとウッドベースとピアノでコラボレーションをしている。カプースチンがこういった形で演奏される初めて。クラッシックのピアニストがジャズコラボをすることはまずないだろうから、面白い組み合わせだった。

ピアノの音については、舞台にあげる前の調律のときの音。舞台に上げてリハの時の音。客入れをした本番の音、この3種類の音がまったく違っていて、面白かった。これが聞き比べられるのは、客席で聞いたものしかできない。演奏者も、このホールで響いている音については、自分では決してわからないのだ。演奏者の聞こえている音は、ピアノの前から出る音。あるいは、反響して返ってくる音。いろいろだろいうけれど、また、客席だって、聞く場所でずいぶん違う。指を見たい人も多く。超絶技巧の華麗な指さばきは美しくもあった。

このコンサートは、クラッシックではまだ、少ない照明効果をかなりプランしてある。これは、プロデューサーの意向で、曲によって、かなり照明が変化した。リハの段階では、照明を切り替えるときのモーターの音が、かなり曲間うるさかったのだが、本番は曲間もお客さんがいるだけで、かなり雑音がでているのがわかる、したがってモーター音は気づかなかった。こういうことを経験すると、ほんまにコンサートってライブだなと思う。お客もその一部である。空気の温度も湿度も変える人の存在は、音という空気を媒介してつたわる振動では、くっきりその姿を変えるのだ。

照明も、川上さんにとっては未知のものだったのか、色明かりが入るときの感じや、鍵盤の見え方などにいつもの素明かりになりとまどいを感じていた。ジャズなど、いつも薄暗いところで弾くのだけれど、クラッシックではそういうのは考えにくいのだろう。いろんな初めてがあり、演奏者にとっては、プレッシャーがあったかもしれないけれど、お客の立場から言えば、それがすべてよいほうに感じられた。
今後も、関西でカプースチンを聞く機会が増えればもっと幸せだ。

MOMOちゃんお疲れさん!

投稿者 pianocraft : 2006年05月19日 23:44

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コメント

5/19は長時間お世話になりありがとうございました。
いろいろな試みがなされたコンサ-トでした。
どんなにいいスピ-カ-を持っていたとしても、CDを部屋で聞くのとは全く違うもの-それがコンサ-ト会場やライブハウスなどで実際音楽を聴くことです。そこには会場の全てのものが影響しあいます。
あの会場はかなり面白いです。来年に向けてまた構想を練ります♪

投稿者 MOMO : 2006年05月27日 00:41

MOMOちゃん。お疲れ様。
ホールで空気を振動させるのを感じる生のコンサートは、素晴らしいです。

照明効果、おしゃべりの時間(これは演奏者の人となりが少しでも知らせられていいですね)と音楽ファンの立場からゴージャスな内容のコンサートでした。

クラッシックでも楽しくなけりゃね!
次回の機会を期待してます。ありがとう。

投稿者 pianocraft : 2006年05月27日 11:46

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