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2006年02月03日
アメリカサイドから見た湾岸戦争
久しぶりに映画で消化不良。試写会に当たったので、「ジャーヘッド」という映画を見ることになった。<湾岸戦争を米軍の一海兵隊員の目で見たもの>という触れ込みだったので、どうせアメリカサイドから見た戦争だろうけれど、あの時現実離れした、花火のようなスカッドミサイルをTVで茶の間で見ていたあの戦争が、地べたではどのようだったのか、原作の手記に基づいて映画化されているのなら、見てみようという気持ちだった。
ところが、原作は読んでいないが、軍隊の暴力的な非人間的な扱いや兵隊達の性的興味には辟易する。「ジャーヘッド」の意味も、兵隊の坊主頭のことを「からっぽのびん」に例えて海兵隊員のことを称すらしい。確かに、頭を空っぽにして、殺人の事しか考えられないような訓練をするからね。
主人公は狙撃主として前線に立つ、一発でしとめる役割を担う。戦争が終わってアメリカに帰っても銃をたずさえてココロは砂漠をさまよっている。
この映画のコピーも、うんざりだ。
見終わっても釈然としない。共感もできない。
いつも、米軍と逆方向から現実の情報を得ているからだろう。
今日きた週刊金曜日にもイラクの記事が載っている。
>■砂上の侵略者(上)
イラクで起きていること
空爆という名の無差別殺戮(成澤 宗男)
3年前のイラク侵略勃発当初にあった「戦争反対」の声は今や薄れ、新聞紙上では「テロの惨事」といった記事が目立つ。
だが、表面下に隠されている巨大な悲劇と暗闘は伝わってこない。
今週から3回にわけてそれを追う。
というものだ。
だんだん疲弊してきたアメリカ軍は、ベトナムの時のように空爆を増やしていってるという。
空爆の五00トン爆弾の落ちる先は、民家であり、医療機関だ。
犠牲者の多くが女性や子ども。被害を受けた悲惨な子どもの写真も掲載されている。
これが現実だ。
人には殺すために生きている人間と殺されるために生きている人間と2種類しかいないのか?
軍隊はそういうところだ。
日本の自衛隊はせっせと米軍を運んでいる。そちらがわに行きたくないのに。
投稿者 pianocraft : 2006年02月03日 23:54
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