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2006年01月20日
パッチギのDVDを借りた
パッチギ韓国版
レンタルが1週間になって、半額が適用されるようになって、「パッチギ」を見なきゃ!と思った。
2006年朝日ベストテン映画祭に1位で選ばれ、2月13日に上映される。その他数々の賞を受賞した。
この映画は、2月14日に韓国のソウル明洞CQNで公開される。これを在日でなく、韓国の人々はどうみるのであろうか??1960年代終わりころの京都での、在日朝鮮人と日本人の学生がなぐりあうシーンやイムジン河をどう観て、聞くのか・・・
井筒和幸監督といえば、1970年代に流行った大阪のミニコミ誌「プレイガイドジャーナル」で確か「ピンク映画の夜は更けて」というタイトルのエッセイを書いていたのを覚えている。そのときは、ピンク映画の助監督かなんかで、「ガキ帝国」を撮る前だったと思う。そのエッセイが好きだったが、その後TVにどんどん出るようになって、いつも文句言うおっさんキャラになっていて、映画はさっぱり観ていなかった。
このパッチギは、在日朝鮮人と日本人の学生の物語である。あの頃の朝鮮人部落と河をはさんで主人公が行ったり来たりするのが、南北朝鮮をわけたイムジン河のように例えられているのだろう。
隣人でありながら、差別によって貧しい生活を強いられていた人々。バラックの住まいは、何か懐かしさがあるけれど、棺おけさえ扉をこわさないと入らなかった。
この映画ではフォーククルセダーズのイムジン河が日本人学生と朝鮮人学生の心をつなぐ。
一生懸命ハングル訳したイムジン河を歌う主人公のけなげさが、いとおしい。
歌が国境も民族も性も年齢も超えて、心をわしずかみするときがある。歌の力はすごい。と思う。
確かにこの映画の暴力シーンはひどい。本当にこんな殴り合いがしょっちゅう行われていたらもっと、死者がでるだろうけれど、次のシーンには綺麗な顔ででていて、何かほっとするような、映画やな~と思うような半笑いの気分になる。あんまり殴りあいの場面は好きでないのだけど。
在日や韓国朝鮮の話を描いた映画はいろいろある。
2年ほど前にみたのでは「夜を賭けて」というのもあった。
「血と骨」は観たくない映画。暴力に満ち満ちているのは、閉口する。
ぜひ観たい映画
「あんにょんサヨナラ」
大阪では、2月26日(日) 大阪市・ドーンセンター 14:00、18:00上映
戦死して靖国に祭られた父を返して欲しいという、韓国の女性の戦いを描いたドキュメンタリー。
まだ、朝鮮半島は分断されている。
日本でもこの隣人のことは、いつも「思い」をもっていたい。
投稿者 pianocraft : 2006年01月20日 23:26
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コメント
こんにちは。わたしもDVDでみました。棺おけを入れるところ,涙が出ますよね。イムジン河の歌もいいし。でもやっぱりあまりに血が流れて,ちょっと閉口しました。映画『GO』も,在日を扱っていますが面白いですよね。悲しい出来事もまっていますが・・・。わたしは今度光州事件が背景にあるという『ペパーミント・キャンディ』というのを探してみるつもりです。
投稿者 KATEK : 2006年01月21日 18:16
そうそう。「GO」も殴り合ってましたね。井筒さんはエンターテイメントとして、乱闘シーンをとっていますね。でも、やはりそこは、あんまり好きになれないです。喧嘩ばっかほんとにしてたのかな。
「ペパーミント・キャンディ」わたしも見つけたらレンタルしてみます。
韓国は友人がいる国です。彼は、震災の時多くの日本のお年よりのために働いてくれました。昨年も一緒に旅をしました。
投稿者 pianocraft : 2006年01月21日 22:08