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2005年08月23日
La manga Video and Dance Company 大阪公演
「The doll on the cake」から
動物園前のArt Theater dBでダンスと映像をつかった、コンテンポラリーダンスという分野の舞台を観た。彼らとは、京都で一度会っていて、京都の洛風中学でワークショップを行っていた。そのときのことは、こちらで。
今回の作品のタイトルは、「Articulating Cake and Guns」(ケーキと拳銃を連結する)というものだった。
2部構成になっており、1部は「The doll on the cake」(写真の作品)で、メキシコでは女の子は15歳になると誕生日に特別なパ-ティを開いてもらうという習慣がある。女性になるための祝賀会なのだけれど
「最後のおもちゃ」「ハイヒール」「招待された男性とのオフィシャルダンス」その女の子の内面の不安やあこがれ、叫び・・・を表現している。大人の女になるということを男性社会が認める式のような様相である。
人の性はいつ、決まるのか?ジェンダーとしての女。単なる人ではいけない何か?が求められてるのか?
この迷いの気持ちは、わかるなー。わかりやすい。
2部の作品「Outrage」怒り、無関心、9.11からの暴力について、2人のダンサーによって表現された。
ビデオでは、86歳の反戦主義の女性が語り、言葉が日本語で、強調されて映し出される。
2人は、一人の影のように、自分の意志の裏側として描かれているようだ。非常に激しい動きと暴力的な表現で、怖い感覚を私たちにもたせるということだろうか。
2つは、まったく違っていて、具体的な表現法と抽象的な表現法を両方の作品でみることが出来る。
ここに現わされているのは、非日常であるけれど、この中にある、不安や怒りや恐怖は、日常にあふれている。この日本は、彼らの住む、メキシコとちがって極端な貧困でストリートに生活をおいやられた子供もいない。一見豊かで、安全なようなのだけど、深くこころに不安を抱えた人は多い。
彼らは、動物園前にほどちかい、西成のあいりん地区にも足を運び、たのしく路上生活のおっちゃんらと写真におさまっている。日本の貧困や、経済の格差をそこに見出したのかもしれないけど、そのおちゃんらも彼らの公演に来ていた。そんな様子をみるとほっとするのだけど、そのおっちゃんたちには、どう映ったのだろう、このパフォーマンス。聞いてみたい。
投稿者 pianocraft : 2005年08月23日 23:42
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