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2005年06月12日
山へ走る
昨日は、キャンプでよく行っていた、奈良の山へ友人のおかあさんの通夜のために走った。
大阪から、車で往復217Km。これが、トリップメーターが示した走行距離だった。
どんな理由であれ、山を走る。
峠をこえてうねうねと走る国道、せまる深い緑の木々、すいこまれるほど高いところから見下ろす川。
そういうところにたどり着くと、枯れていたような気分が生気を取り戻すような気になる。
登山が趣味の友人もいるが、自然のおおきさに自分の姿をぽつんとおいてみると、街を独善的に支配して、あふれかえる人間がおろかな間違いをしていることに気づく。
友人の母は山で暮らし、山を愛し、山とともに生きて、そして亡くなった、おそらく、あの大きな深い山にある魂の一つとなって、後世の人間が迷わないように導いてくれるだろう。
自然と暮らすのはきびしい。というのは想像に難くない。うねうねとした、集落の塊に出るまでの道は、細い川沿いにあり、上流の川らしく、ごろごろと、とてつもなく大きな岩のような石が転がっていた。
ずんずん、車のギアを替えながら上っていく。かなり登りきった、道がおわる場所に、その家はあった。
鼓膜が違和感を感じるくらい・・・高い。
山には古くから信仰がある。山には霊気があるように思えるからだろうが、深い緑の森の木のにおいはこころを落ち着かせるような気がする。
人間は大きな自然の創造物に畏敬を感じ、信仰の対象とする。木のない、赤いオーストラリアのウルルも
そうだった。人を惹きつけてやまない。山。
今度は、癒しに、のんびりと行って見よう。本当は、必要なことなのだと思う。
投稿者 pianocraft : 2005年06月12日 00:19
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