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2004年04月06日

木の花

サクラが狂い咲いている。何か叫んでいるような、そんな華麗さを感じる。のは私だけだろうか?サクラは花が終わると葉っぱが現れる。つまり、花が満開の頃、くろっぽい木の幹に花だけがくっついているという絵になる。

つまり、木の花。変わっているなと改めて思う。きわめて特殊な花でもあるな。こんなに、日本に植えられて、入学や暖かさや香りまで、記憶のなかで漂う。

ちょっと、気分が沈みぎみの日々が続いて、ようやく上向いてきた。体とこころを、大きなものにゆだねられず、あがくような思いがするときがあるが、まさにそんな日々でもあった。そんなときもっとも求めているものを拒否するような気持ちになりませんか?

ちょっと内省的すぎて、日記らしすぎた。

季節をめぐって必ず、サクラが咲く頃がやってくる。そんなように、音やモノや臭いや単に感覚的に言葉で残っていないが強く残っている記憶というものがある。

言葉をつかうと、感覚を文字で再生産するので、また違った物になるのだけど、記憶にはたらきかれる外的な刺激は実に様々で、特に思い出すときに独特の郷愁を与える。
嫌な記憶もあるのだけれど、日頃は心理的に防波堤があって見えないところにしまってあるからね。ふんわりと、やさしいにおいのする(ような気がする)、サクラの色。

そんな、はかないサクラともお別れは近い。
だけど、花見はいかないんだよな。あちこち、仕事で移動しながら見るのが一番好き。

投稿者 pianocraft : 2004年04月06日 23:29

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